90センチ水槽を使用する際のポイントとは？水量についても紹介

「90センチの水槽はどのくらいの大きさ何だろう」
「水量や重量はどのくらい何だろう」
「使用する際に気を付けるべきことは何だろう」
このように、アクアリウムで90センチの水槽を検討しているけれど、心配ごとが多く踏み切れないでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、90センチ水槽を使用する際のポイント・気を付けるべきところを分かりやすく解説しています。

この記事を読むことで、90センチ水槽にするメリット・デメリットを把握することができ、設置した後の失敗を回避できるので、現在90センチ水槽を検討している方の参考になります。

是非最後まで読んで頂き、90センチ水槽とはどんなものか理解していきましょう。

アクアリウム用の水槽は、水質管理をしやすい水量を確保するため、ある程度サイズ展開が決まっております。

水槽サイズの表記が、「60センチ水槽」「90センチ水槽」などとなっていますが、この数字の意味は水槽の横幅を意味しております。つまり「60センチ水槽」とは、横幅60センチの水槽という意味になります。

一般に流通している規格水槽のサイズは、横幅が30センチ刻みで制作されており、30センチ～180センチまでのものが、一般的な規格サイズと呼ばれております。

大まかにサイズ別で分類すると、小型水槽は30センチ、中型水槽は60センチ・90センチ、
大型水槽は120センチ～180センチと分類することができます。例外に50センチ水槽・75センチ水槽などオーダーメイドで対応しているメーカーなどもあるようです。

90センチ水槽の水量は、タイプによってサイズが異なる為、水量もサイズによって異なります。一番小さいサイズの水量で50L程、確保することができ、一番大きいサイズのものですと160L程、確保することができます。

90センチの水槽は中型水槽のサイズに位置しておりますが、実物の水槽はとても大きいこともあり、たくさんの水量を確保できます。水量を多く確保できることにより、水が汚れる速度が穏やかになったり、水質が変化しづらいという利点があります。

ただし、重量の方ですが「1L＝1kg」ですので、闇雲に水量を多く確保できる90センチ水槽を求めるのではなく、目的や状況に応じたサイズ、水量を調べて検討するようにしましょう。このサイズの水槽は種類もありますので、ご自身に合う水槽が見つかりやすいかと思います。

90センチ水槽のメリットは、本格的なレイアウトを楽しめたり、多くの生体を飼育できたりすることです。

水量を多く確保できる為、小魚であれば数百匹飼育することができるので、群泳を楽しむことができます。また、大型に成長する魚なども飼育することができる為、飼育したい魚の幅が広がります。

縄張り意識の強い魚などを飼育する際もメリットがあります。生活環境が広く確保されている為、縄張り争いを防ぐことができます。隠れ家を幾つか作ってあげることにより、住み心地はさらに良くなることでしょう。

レイアウトの方では、流木や岩といったインテリアのサイズを大きめに選べたり、インテリアを複数組み込んだレイアウトを楽しむことができます。成長の早い水草も育てることができるので、思い描いたレイアウトがしやすいでしょう。

90センチ水槽のデメリットは、飼育水を含む水槽の重量が重くなったり、水槽に関わる周辺器具も大きいものが必要になるため費用が高くなったりすることが考えられます。

重量では、ガラス製水槽の重量だけで30kg以上、上部フィルター5kg、水槽台で40kgと水量を抜きにしても高重量になることが分かります。90センチ水槽の水量は、50L～160Lの水量ですので最終的には250kg程度の重量になると考えられます。

90センチ水槽は水量が多いので、ろ過フィルターは強いろ過力があるフィルターを選ぶ必要がありますし、水槽台も重量が大きい為、専用の水槽台を準備する必要があります。砂利、照明、水槽内のレイアウトなども、規格に合うものを選ぶ必要がありますので、全体的な費用は上がると考えられます。

90センチ水槽を管理する上で、押さえておきたいポイントが3つあります。

１つは、床の耐荷重です。90センチ水槽の総重量は水を入れた状態で約220kgになります。水槽台も設置する場合、総重量で約250kgになると考えられます。長期間、同じ場所に負荷がかかり続ける為、床が耐えられるか確認しましょう。

次に、水回りとの距離です。水回りから距離が離れていると、水槽掃除や水替えがとても手間になります。水槽を設置する場合はなるべく水回りから近いようにしましょう。

そして、コンセントとの距離です。ろ過フィルター・照明・水槽用クーラーなど多くの電化製品を使用します。最低でも2～3口はコンセントが必要ですので、コンセントの近くに設置するようにしましょう。ただし、水漏れした時に漏電する恐れがある場所は避けましょう。

アクアリウムに使用する水槽には、タイプ・材質によって種類が多くあります。

まず、タイプですが、規格水槽・キューブ水槽といった種類がいくつかあり、水槽によって形状や寸法が異なります。横幅90センチの中でも、奥行が短くなっているスリムタイプもあれば、高さが高くなっているハイタイプのものがあります。

設置場所・使用目的が決まっている方は、どのタイプが設置場所に合うかなど検討して選ぶようにしましょう。

材質は、ガラス製とアクリル製があります。ガラス製は透明度が高く、傷つきにくいですが、重量があることと、強度がやや弱いと感じます。アクリル製は、軽く割れにくいですが、傷がつきやすく、高温の場所に弱いと感じます。どちらも一長一短ですので、目的に応じて決めましょう。

90センチ水槽ハイタイプの特徴は、規格水槽よりも高さが高いことが特徴です。熱帯魚や水草の育成に適した水槽です。

大きさは、幅90センチ×奥行40センチ×50センチとなっており、規格水槽の奥行を5センチ縮めて高くした形状になっております。水量は160Lほどとなっており、規格水槽と変わりはありません。重量は本体だけで46kgほどあります。

ネットショッピングで購入した方の多くは、想像したよりも届いた実物が大きかったという意見が多かったです。材質がガラス製のということもあり、一人で設置するのは大変困難でしょう。

設置する際は、必ず二人、または複数人で設置を心がけましょう。設置が完了するとかなり迫力がある水槽なので、満足度は高いでしょう。

90センチ規格水槽奥行45センチタイプは、奥行が45センチのスタンダードな90センチ水槽です。水量は160Lほど確保できる為、中型魚の飼育や小型魚の群泳での飼育に適した水槽です。

大きさは、横幅90センチ×奥行45センチ×高さ45センチの規格水槽です。水量は160Lほどとなっている、まさに90センチ水槽のスタンダードタイプと言えるでしょう。本体の重量は、25kg程となっております。

コストパフォーマンスが高いタイプであり、設置した時の存在感、満足度は高く、飼育したい魚やレイアウトの幅が広がるメリットが十二分にあります。また、規格品ということもあり、在庫数があるためか、価格も納得がいく価格帯となっておりますので、初心者の方などはおすすめです。

90センチ規格水槽奥行45センチ曲げガラスタイプは、4隅の角が曲げ加工を施されている90センチ水槽です。端っこにいる魚もクリアに観察することができ、水槽をより広く感じられるタイプです。

大きさは、横幅90センチ×奥行45センチ×高さ45センチと規格水槽と同じ大きさとなっています。水量も変わらず160L程で、重量は30kg程です。

見た目の満足感が高いデザインになっているタイプでしょう。角が取れていることにより、どの角度がからも見渡しやすい点がとても好評です。また、角にぶつけたり、角に引っ掛ける心配などが、軽減されるのもメリットでしょう。

90センチ水槽奥行30センチタイプは、奥行が30センチとなっており規格水槽よりも小さめなタイプです。奥行30センチもあれば十分に水草のレイアウトなど楽しることができます。

大きさは、横幅90センチ×奥行30センチ×高さ36センチとなっており、小さめに感じますが十分存在感があります。水量は84L程となっており、重量は2kg程です。

横幅が90センチありますが、スリムな為圧迫感がないところを気に入られる方が多いタイプでしょう。規格水槽までは求めていないけれど、小さい水槽では困る方などはおすすめです。総重量も減らすことができるので、お部屋にも置けるチャンスが広がるタイプです。

90センチ水槽スリム（奥行22センチ）タイプは、奥行き22センチというとてもスリムなタイプです。大型魚の飼育はできませんが、小型魚の群泳に優れたタイプでしょう。

大きさは、横幅90センチ×奥行き22センチ×高さ30センチと、大変スリムなタイプです。水量は50L程となっており、本体の重量が約13kgと90センチ水槽のなかでは一番小さいタイプです。

小型魚を飼育しようと考えている方は、スリムタイプを選ぶようにしましょう。群れで横幅いっぱいに泳ぐ小型魚達の姿はとても美しく、十分な満足感を得ることができます。軽量という点もメリットで、床抜けの心配や、水替えといったメンテナンスの手間が軽減される点がメリットです。

水槽を設置する場所には細心の注意を払うようにしましょう。90センチ以上の水槽にもなると、総重量で250kgを超えてしまうので、何度も設置場所を変えることは出来ません。設置場所を安定している所に設置することと、万が一に備えて保険に加入することをおすすめします。

設置する場所が平行であるか、凹凸がないか確認するようにしましょう。水槽が不安定な場所にあると、転倒するリスクが高くなるので、安定している場所に設置するようにしましょう。

何らかの理由で、水槽に亀裂や破損ができてしまった場合、大量の水が漏れ被害が出てしまいます。マンションに住んでいる場合などでは、階下まで水が浸透してしまった場合は、床の貼り替えなどといった多額の賠償金を支払うようになってしまいます。

こういった事態に備える為に、保険に加入することを強くお勧めいたします。

90センチ水槽の中でも、タイプや形状によって内容がかわってしまうことを理解して頂けたでしょうか。水量も、50L～180Lとタイプによっては注げる水量が違い、重量もタイプによって違いがあります。

90センチ水槽のメリット・デメリットをしっかり理解して、失敗のない選択をとるようにしましょう。また、自分のやりたいことや、目的に応じて最適90センチの水槽を選ぶことをおすすめします。オーバースペックのものを選ぶ必要はないので、自分の目的に合うスペックの90センチ水槽を選びましょう。

アクアリウムはとても楽しいものです。しっかり楽しむためにも情報を集めることは大切なことです。水槽選びは重要なことですので、参考にしてもらい楽しいアクアリウムライフを満喫しましょう。