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オスカーが「横たわる」時のサインとは?飼い方と飼育に必要なものも紹介

「オスカーが横たわるのはなぜ?」
「飼っているオスカーが横たわるけど大丈夫?」
このように、オスカーを飼っている方やこれからオスカーを飼おうと考えている方には、このような疑問や不安があるのではないでしょうか?

本記事では、オスカーの特徴やオスカーの特徴である「横たわるの意味」、オスカーの飼育に必要なもの、オスカーの飼育方法、オスカーの混泳について解説しています。

この記事を読むことで、オスカーが横たわる理由から飼育方法まで把握できます。その知識をもとにオスカーを適切に飼育できるようになるため、飼っているオスカーを長生きさせるのに繋がったり、初めての飼育でも安心して始められたりするでしょう。

オスカーが横たわることについて気になっている方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

オスカーの特徴

オスカーの大きな特徴は、尾びれから繋がるように大きく伸びた長い背びれと尻びれです。縄張り意識が強く、他の種類の魚と混泳させると攻撃してしまう個体も多く見られます。

一方で、人間に対して攻撃することはほとんどないため、飼育していく中でオスカーが飼い主に慣れると、手から直接餌を食べてくれることもあります。

オスカーとは熱帯魚愛好家の中での呼び名であり、別名はアストロノータス・オケラートゥスです。小型の魚の飼育には慣れたが、大型魚の飼育にはまだ自信がないという方におすすめの種類でもあります。

オスカーの生態

オスカーは南アメリカを原産地とする、スズキ目シクリッド科の魚です。流れが穏やかな川に生息しており、普段は隠れるように生活しています。

近頃では、観賞用のオスカーを放流してしまう人も現れたため、本来の生息地以外でも見られるようです。

繁殖期を迎えると、1度に1,000~3,000個の卵を産み、親魚が稚魚の世話をします。稚魚の状態から、約1年ほどで繁殖できるまでに成長し、寿命を迎えるまで繁殖し続けられる特徴を持っています。

オスカーの大きさ

オスカーの大きさは、自然採取のワイルド個体と人工繁殖のブリード個体で差があります。ブリード個体の場合は全長25cm程度、ワイルド個体の場合は全長30cm超えの個体も珍しくありません。

特に、大型に成長するワイルド個体は、愛好家のなかで人気が高い傾向にあります。そのため、ワイルド個体はブリード個体と比較すると個体の値段が高く、数万円を超えるのが一般的です。

ワイルド個体でも小さい稚魚の状態なら安い場合もありますが、ある程度のサイズ感があるものは値段が高くなります。

オスカーの寿命

オスカーの寿命は8~10年程度です。中型の魚として、他の種類の魚と比較しても妥当な寿命と言えるでしょう。

適切な環境で正しく飼育した場合、15年を軽く超えることもありますが、個体差にもよります。なかには、20年以上生きた個体も確認されています。

一方で、アルビノ個体は他の色や柄の個体に比べて生命力が弱く、寿命も少し短いです。これも個体の強さによるので、一概にアルビノ個体だからと言って、早く死んでしまうわけではありません。

オスカーの特性である「横たわる」意味とは

オスカーが横たわる時は、驚いたり怯えたりしたというサインです。水槽のレイアウトを変えたり水替えをしたりして環境に変化が起こると、普段元気なオスカーが大人しくなります。そのなかで、横たわる姿を見せることも少なくありません。

オスカー飼育初心者の方や知識がない方にとっては、オスカーが横たわると具合が悪くなってしまったり病気になってしまったりしたのかと、不安になってしまうでしょう。

しかし、横たわるのはあくまでもオスカーの特性であり、時間が経って環境に慣れればいつも通りに戻るので心配ありません。

オスカーの飼育に必要なもの

オスカーを飼育する際には、最低限必要なものが4つあります。それぞれ適切なものを選ぶことが重要です。不適切なものを選んでしまうと、オスカーにストレスを与える環境になってしまいます。

それぞれ詳しく解説しますので、これからオスカーを飼育しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • 蛍光灯
  • 底砂

水槽

オスカーに最適な水槽のサイズは90cmです。稚魚の時期は小さいですが、大人のオスカーは30cm程度まで成長するため、あらかじめ90cmの水槽を用意しておくのが無難でしょう。

60cmの水槽での飼育も可能ですが、流木などの飾りを置くと狭さを感じる可能性があります。これはどの熱帯魚にも通ずることですが、魚の種類に合った水槽のサイズを用意しないと、個体が病気にかかったり、ストレスで具合が悪くなったりする恐れがあります。

オスカーの場合は、水槽のサイズが合わないストレスによって横たわる可能性もあるでしょう。

ろ過フィルター

単独飼育のオスカーには上部式フィルター、複数飼育のオスカーには外部式フィルターがおすすめです。

オスカーは餌を多く食べる大食漢な魚なので、水をすぐ汚してしまいます。そのため、ろ過能力が低いフィルターを選んでしまうと、ろ過不足により水質が悪化する原因になります。

また、オスカーを複数飼育したり他の魚と混泳させる場合は、上部式フィルターではろ過不足になる恐れがあります。そのため、複数飼育、混泳の際にはろ過能力が高い外部式フィルターもしくは上部式フィルターに加えてサブフィルターを導入しましょう。

蛍光灯

オスカーの水槽に設置する蛍光灯の色は、体色を目立たせるためにもトロピカルレッドがおすすめです。トロピカルレッドを使用することで、水槽の全体がピンク色になります。

それによってオスカーの体の色が際立ち、また暗めの環境下で飼育することで体色の発色もよくなります。また、オスカーは明るい環境が苦手です。白い光などの明る過ぎる環境下におくと、横たわる原因にもなりかねないので避けましょう。

底砂

底砂はガーネットサンド、小さい粒の大磯砂がおすすめです。底砂は必ず必要なわけではありませんが、オスカーを落ち着かせて横たわるのを防ぐためにも、なるべく入れておく方が良いでしょう。

ただし、砂の間にゴミやヘドロが溜まりやすいので、しっかり管理することが大切です。水質悪化を防ぐためにも水換えの時に、サンドクリーナーを使用して汚れを吸い出しましょう。

底砂の厚さは1cm程度で十分です。砂を敷くことで底面からの光の反射を抑えられて、暗めの環境を維持できるため、オスカーの体色が濃くなり綺麗になる効果が期待できます。

また、オスカーが砂を口に含んで運ぶ姿が見られるのも可愛らしいでしょう。

オスカーの飼育方法

ここからはオスカーの飼育方法について解説します。正しい方法で飼育することで、病気やストレスの原因を減らせます。そして横たわるのを防ぐことにも繋がるでしょう。

これからオスカーを飼育しようと検討している方は、ぜひ本項目で正しい飼育方法を知って役立ててください。

適切な水温と水質

オスカーを飼育する際、水温は25~28℃、水質はph6.5~7.5の弱酸性から中性を保つことを心がけましょう。オスカーは水温20℃以上を保っていれば死んでしまうことはありません。

ただし、低い水温で飼育していると元気をなくしてしまい、餌を食べなくなることがあります。また、免疫力が落ちて病気にかかりやすくなる原因にもなりかねません。

水温が一気に低下したり、phが急激に変化したりすると、オスカーが驚いて横たわる原因にもなるため適切に保ちましょう。

水換えの頻度

オスカーの水換えは週に1回は必ず行いましょう。オスカーだけでなく、魚は尿としてアンモニアを排泄します。また、オスカーは大食いかつ餌がタンパク質でできているため、多くのアンモニアを排泄します。

ろ過装置を設置していても、これらはろ過できないため水換えは必須です。水換えの際は、ホースを使用し、サイホンの原理で水槽の水を吸い出しましょう。

この時、底砂の隙間などに溜まっているフンや食べ残しも吸い出すことが、綺麗な水質を保つために重要です。

水換え後は、水質の変化でオスカーが横たわることがありますが、慣れればいつも通りの状態に戻るので心配無用です。

オスカーの餌

オスカーの餌には、主食に人工飼料、副食に金魚やコオロギなどの生き餌を与えましょう。オスカーは肉食かつ雑食でなんでも食べるため、人工飼料にもすぐ食いつきます。

一方で、大食いなため餌を食べ過ぎて消化不良を起こしてしまうことがあるので、いくら食いつくからといっても与え過ぎないよう注意しましょう。

おやつとしては、クリルエビや魚、昆虫などを与えると食いつきが良く喜びます。生き餌に抵抗がある場合は、フードタイマーを使用し、3時間おきにオスカーが食べきる量をこまめに与えて育てましょう。

オスカーが餌を食べる際には、喉にある器官を使って咀嚼するため、餌のカスを水中に撒き散らかします。頻繁に吸い出すか、メンテナンスフィッシュに掃除してもらうなどして、綺麗な水質を保ちましょう。

オスカーの入手方法

オスカーはホームセンターから熱帯魚専門店、ペットショップ、ネットショップなど多くのお店で扱われているため、簡単に入手できます。

ただ、オスカーのなかでも原産地などによっては入手が困難な場合や、価格が高い個体もあるので、事前に調べておくのをおすすめします。

特に、原産地がブラジルのワイルド個体は入手頻度が少なく希少価値も高いため、入手したいと考えている方はお店の入荷情報をこまめにチェックしましょう。

水質差と水温差のphショックを防ぐための水合わせ方法

急激に水質と水温が変わると、オスカーがphショックを起こしてしまいます。多少の差でしたら、横たわるくらいで済む可能性もありますが、あまりにも差があるとphショックで死に繋がってしまいます。

phショックの症状としてよくみられるのは、異常に泳ぎ回る、エラの動きが早くなるなどです。これらの症状を起こしてしまうと、数日以内に死んでしまいます。

そういった事態にならないためにも、適切な方法で水合わせを行いましょう。水合わせの手順は以下の通りです。

1.オスカーと水が入った袋を水槽に浮かべて水温を合わせる
2.ゆっくり水槽の水を混ぜる
3.個体だけを網ですくい水槽に入れる

これら3つの工程で行えるため、特に難しい技術や特殊なテクニックは必要ありません。

オスカーの混泳

オスカーは混泳向きな魚ではありません。臆病ながらも気性が荒いため、他の魚と混泳させた際に攻撃してしまう可能性があります。また、複数のオスカーで飼育した場合でも、オスカー同士で喧嘩することもよくあります。

縄張り意識から他の個体への攻撃に繋がるため、どうしても混泳をさせたい場合は、あえて他の個体と過密状態で飼育して、縄張り意識をなくさせましょう。ただ、初心者のうちは単独飼育がおすすめです。

また、急な混泳に怯えて横たわることもあります。慣れれば問題ありませんが、混泳がストレスになる場合もあるので注意しましょう。

オスカーが横たわる意味を知ろう

ここまでの解説で、オスカーが横たわる意味を理解していただけたでしょう。オスカー飼育初心者の方は、個体が横たわる姿を見せたら心配や不安になることもありますが、解説した通り横たわるのはオスカーの特性です。

本記事で横たわる意味や理由を知っておくことで、急に横たわる姿を見ても焦らず済むでしょう。むしろ、横たわる姿も含めてオスカーらしさです。

ただし、あまりにも横たわる頻度が高い場合は、飼育環境に何か問題がある可能性が考えられるため、本記事を読み返すなどして、環境を改善してあげてください。
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