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金魚の平均寿命はどのくらい?長生きさせるコツもあわせて紹介

「金魚の平均寿命ってどれくらい?」
「金魚の老化はどんな風に現れる?」
「ペットの金魚を長生きさせるためにはどうしたらいいの?」
このように、金魚を飼育している人には、寿命に関する悩みや疑問があるのではないでしょうか。

この記事では、金魚の平均寿命をはじめ、金魚がかかる病気、老化が進んできたときに見られる症状、長生きさせるためのコツなどを紹介していきます。

この記事を読むことで、金魚の寿命に関する知識を得ることができます。その情報を活かしながら飼育に取り組むことで、飼っている金魚をできるだけ元気に、長生きをさせることができるようになるでしょう。

金魚の寿命について知りたいという人は、ぜひこの記事をチェックしてください。

金魚の平均寿命はどのくらい?

金魚の寿命は種類によって異なりますが、一般的に10~15年ほどです。しかし、これは老衰によって死んでしまったときの寿命になります。

金魚の寿命の長さは、周囲の環境が大きく関わってきます。飼育下では飼育環境が原因で引き起こされる病気や体調不良によって、3~4年ほどで寿命を迎えてしまう場合も多いです。

人間の寿命と比べた場合

10~15年という歳月は、人間の小学校入学から高校生や成人になるまでの期間に相当します。老衰まで金魚を育て切れば、とても長い期間を金魚と一緒に過ごすことになるでしょう。

金魚の寿命は、犬のものと同じくらいです。人間に例えると、金魚の1歳は16歳ほど、2歳は24歳ほど、5歳は40歳ほどになります。

金魚のギネス記録

最も長く生きた金魚は、ギネス記録に認定されています。イギリスで飼育されていた和金という種類の金魚で、「Tish」という名前でした。その金魚は、1956~1999年の間、つまり43年間も生きたとされています。

この年齢は、人間で言うと350歳ほどになります。それほど長生きをさせるのは簡単なことではありませんが、生きられる可能性は秘めているのです。

出典・参照: Oldest goldfish ever | ギネス世界記録

金魚がかかってしまう病気とは?

金魚は飼育環境の影響で身体が弱り、病気にかかってしまうことがあります。寿命を延ばすためには、病気になることを防いだり、病気にかかったらすぐに治療をしたりすることが大切です。

ここでは、金魚がかかりやすい病気と、その症状や治療法、予防法を紹介していきます。病気への対策をしっかりと行い、金魚を長生きさせてあげましょう。

白点病

白点病は、「白点虫」という寄生虫によって引き起こされる病気です。この病気にかかると、体表やひれに白点が現れます。症状が進行すると、粘液がはがれてきたり、エラに寄生されて窒息してしまったりするでしょう。

白点の症状が見られたら、塩水浴をしてあげましょう。1%の食塩水で、1時間ほどの塩水浴を1~2日おきに繰り返し実施すると効果的です。

白点病を予防するためには、水の管理が大切です。水温が20℃前後の際に発生することが多いため、飼育環境の水温には気を配りましょう。

転覆病

転覆病にかかると、お腹を上に向けてひっくり返ったような状態になり、まともに泳げなくなってしまいます。琉金などの丸い体形をした金魚が発症することが多いです。

この病気は、症状が進行してから完治させることは難しいです。そのため、初期症状を見逃さないことが大切になります。泳ぎ方が少しおかしいと感じたら、水槽の水を綺麗なものに交換し、0.5%ほどの塩水で塩水浴をしてあげましょう。

転覆病は、消化不良によって引き起こされることがあります。エサの量を管理して、きちんと食べているか、フンは出ているかをチェックしましょう。また、水質の悪化も病気の原因になりますから、水質管理は徹底して行ってください。

穴あき病

穴あき病は、その名の通り身体に穴があいてしまう病気です。初期はうろこの一部が白濁・発赤する症状が見られ、進行すると完全に穴があいて骨や内臓が見えるようになります。

できるだけ早く治療を施した方が良いため、初期症状は見逃さないようにしましょう。薬浴や、薬の経口投与が効果的です。

この病気は、病原菌に感染することで発症します。身体の傷から菌が入ってしまうため、金魚に傷がつかないように丁寧に取り扱いましょう。

金魚の老衰や老化したサイン

金魚は寿命まで育てることが難しく、多くの個体は寿命を迎える前に病気などで亡くなってしまいます。しかし、病気をすることなく寿命近くまで育てることができれば、金魚に様々な変化が見られるようになるでしょう。その変化が、金魚の老化によって起こる症状です。

その症状が現れるのは老衰が近いという証拠ですから、そのままお世話を続けながら見守ってあげましょう。以下で、老化によって見られるサインを紹介します。

目が白濁していく

老化が進むと、人間の白内障に似た症状が金魚にも発生します。通常金魚の目は黒色ですが、だんだん白く濁っていくのです。視力まで変化しているかは定かではありませんが、目の色の変化は老化の証拠でしょう。

ただし、病気やストレスの症状として目が白濁するケースもあります。その場合は治療や対応が必要になるため、原因を見極めて対処しましょう。

あまり動かなくなる

年をとってくると、動きが悪くなるという症状が現れます。水底でじっとしたまま、あまり活動しなくなるのです。これは金魚に限らず、動物全般で見られます。老化による身体力の低下によって引き起こされる症状です。

しかし、こちらも病気の症状である可能性は捨て切れません。単なる老化であると決めつけず、よく観察して症状の原因を判別しましょう。

産卵をしなくなる

産卵をしなくなることも老化の症状ですが、これはかなり早い時期に現れます。金魚が産卵できる年齢は2~8歳ほどと考えられており、8歳を超えた金魚はほとんど産卵をしなくなるのです。

金魚の年齢を人間に例えると、8歳は55歳ほどになります。人間もそのくらいの年齢になると出産が難しくなってきますから、産卵をしなくなるのは妥当でしょう。

背びれや尾びれの張りがなくなる

老化の症状には、身体の張りがなくなることも挙げられます。金魚の身体でその症状が分かりやすく現れるのが、背びれや尾びれです。

若く元気な金魚のひれは、ピンッと張りが良い状態です。年をとってくると、張りがなくなってしおれたようなひれになっていきます。

病気を繰り返す

免疫力の低下も、老化の症状です。年をとった金魚は免疫力が下がることによって、病気にかかりやすくなってしまいます。それにより、病気を繰り返すようになるのです。

長生きができたからといって、寿命が尽きるまで生きられるとは限りません。多くの金魚は、免疫力の低下から病気になって死んでしまいます。金魚が年をとってきたら、病気の症状が出ていないかをよく観察するようにしましょう。

身体の艶がなくなる

老化は、身体の艶もなくしてしまいます。若いときには艶々して光沢のあった身体が、老化の症状によってその美しさが失われてしまうのです。

また、体色が薄くなるという症状も出てきます。金魚は光の足りない場所で飼育していると体色が薄くなりますが、老化によっても引き起こされるのです。

身体の艶や色がなくなり、見る楽しさが半減してしまったとしても、金魚は最後まで大切に飼育してあげましょう。

金魚の種類別から見た平均寿命

金魚の平均寿命は、種類によって異なります。長生きをさせることが難しい種類もいますが、上手に飼育すれば寿命が尽きるまで長く生きてくれるでしょう。

ここでは、金魚の種類別に平均寿命を紹介します。金魚ができるだけ長く生きられるように、大切にお世話をしてあげましょう。

出目金(でめきん)

出目金は、目が大きく飛び出しているのが特徴的な金魚です。体色は赤、赤と白、黒など様々なバリエーションが見られます。

出目金の寿命は、7~10年ほどです。丈夫な金魚であるため、大切に飼育すれば長生きしてくれるでしょう。

和金(わきん)

金魚すくいでよく取り扱われているのが、和金という種類です。フナと似た身体の形をしています。カラーバリエーションが豊富なだけでなく、尾びれの形も様々であることから、お気に入りの個体を選ぶのが楽しい金魚です。

和金の寿命は、10~15年ほどになります。身体が丈夫で、長生きをさせやすい種類です。初心者の人でも飼育しやすいでしょう。

琉金(りゅうきん)

琉金は、金魚らしいシルエットをした種類です。長い尾びれをひらひらとなびかせながら泳ぐ姿は、とても美しいでしょう。ふっくらとしたお腹も特徴的です。体色も赤、白赤、黒など、豊富に存在しています。

寿命は5~8年ほどです。比較的長生きをさせやすく、上手に育てれば平均寿命以上に生きてくれるでしょう。

らんちゅう

特徴的な身体をもつらんちゅうは、人気の高い種類です。身体には背びれがなく、肉瘤と呼ばれるふくらみが頭についています。

そんならんちゅうは、長生きをさせることが難しい種類になります。寿命は5~6年ほどです。泳ぐのがあまり得意ではなく、太りやすいため長生きしづらいと考えられています。

ピンポンパール

ピンポンパールは、とても可愛らしい身体つきをしている種類です。丸々とした身体でふわふわと特徴的な泳ぎを見せるその姿は、非常に愛らしい印象を与えるでしょう。体色も豊富で、赤や白などの様々な色を見ることができます。

ピンポンパールの寿命は、5~6年ほどです。長生きをさせることはあまり簡単ではありません。

コメット

コメットは和金によく似た種類になります。長い尾びれをもつことが特徴です。体色は赤と白であることが多いですが、金色をしている珍しい個体も存在しています。

コメットの寿命は、和金と同じく10~15年ほどです。比較的長生きさせやすい種類で、上手に飼育すれば20年ほど生きてくれる場合もあります。

金魚を長生きさせる4つのコツ

金魚が寿命を迎える前に亡くなってしまう原因の多くは、飼育環境が金魚に適していないことにあります。つまり、金魚を長生きさせるためには、適応しやすい環境をつくってあげることが大切になるのです。

以下で、金魚を長生きさせるために意識しておきたいコツを紹介します。それらのコツを実践することで、金魚が暮らしやすい環境を整えることができるでしょう。

1:水槽の藻を取らない

金魚の長生きには、水質を良い状態で保つことが大切になります。金魚は水質の変化に敏感であるため、水質が安定していないと身体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

水質の安定に役立つのが、水槽に生えてくる藻です。飼育を続けていると生えてくる藻は、見栄えはあまり良くありません。しかし、水質の維持に貢献してくれる存在であるため、取らないままにしておくことをおすすめします。

2:こまめに水換えを行う

先に述べたように、金魚にとって水質の悪化は大敵です。しかし、飼育している水は金魚の排泄物などで汚れ、pHも変化していきます。

水質の悪化を防ぐために、水換えはこまめに行うようにしましょう。こまめに換えることで綺麗な水質が保たれ、金魚が快適に生活できる環境を整えることができます。

3:水槽に入れる前に塩水浴をさせる

金魚をお迎えしたら、飼育水槽に入れる前に塩水浴をさせることがおすすめです。塩水浴をすることで、移動の際に金魚が受けたストレスや疲労を軽減したり、身体についた菌を落としたりすることが期待できます。

塩水浴は、1週間ほど行うようにします。塩分濃度は0.5%ほどにしておくと良いでしょう。

4:ストレスが少ない環境を作る

金魚はストレスに弱いです。ストレスが原因で病気になってしまうこともあります。それを防ぐために、飼育環境は金魚がストレスを感じにくいものにしましょう。

水槽がテレビなどの近くに置いてあると、金魚は音でストレスを感じてしまいます。また、水槽を叩いたり、水に手を入れたりすることも禁物です。

水換えは大切ですが、頻繁に行いすぎると金魚にとってストレスになってしまいます。これらのことは避け、金魚が快適に過ごせる環境にしましょう。

金魚の寿命を知って日々の観察をしっかりしよう!

金魚は上手に飼育すれば、とても長生きをしてくれる魚になります。飼育下で短命になってしまうのは、飼育環境が原因であることが多いです。できるだけ長生きをしてもらうためには、金魚に適した環境づくりが欠かせません。

また、毎日しっかり観察することも重要になります。毎日見ることで金魚の些細な異変に気づいたり、環境の変化に気づいたりできるでしょう。金魚に対する理解を深め、毎日観察をしながら上手にお世話をすることで、金魚と長い間一緒に暮らせるようになります。
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