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ハムスターの頬袋に食べ物はどれだけ入る?吐き出させる必要はある?

ハムスターの頬袋の特徴は?

食べ物をどんどん頬袋に詰め込むハムスターはとても食いしん坊に見えて愛らしく、思わず虜になってしまいます。

ハムスターの頬袋は、ハムスターの歯から肩甲骨あたりまでの口の中の皮膚のことを言います。
頬袋の役割は、いわば食べ物を運ぶかばんです。食べ物を入れて、小屋などの安心して食べられる場所まで運びます。

ハムスターがどれくらいの食べ物を頬袋に詰められるのか、レントゲンを用いて実験した動画が話題になっています。

頬袋は背中まで広がっている

ハムスターの頬袋は、何と背中まで広がっています。

頬袋の大きさに驚かされる動画でした。レントゲンの映像でハムスターが食べ物を詰め込む様子がよく分かります。

左右の頬袋にぐいぐい食べ物を詰め込んでいき、入りきらない食べ物は口に咥えて運んでいます。

動画を見るとよく分かりますが、頬袋に伸縮性があるため、食べ物をぐいぐい詰め込むことで腰のあたりまで伸ばすことができます。

体の半分の長さがあるような餌やおやつも詰め込むことができるのも納得です。

食べ物を巣まで移動させるために使う

ハムスターは食べ物を頬袋に詰め込み、安全な巣に持ち帰ります。

元々野生で暮らしていたハムスターは、天敵に狙われないよう、地下で暮らす性質があります。外で食べ物を見つけては頬袋に貯め込み、巣など安全な場所に持ち帰る習性が今も残っています。

一度口に入れた食べ物を巣で吐き出すのは汚いと思われますが、ハムスターにとってはマーキングの役割があり、自分のにおいがつくので安心できるのだそうです。

また、巣に運ぶ間に食べ物が分解されないように、唾液の分泌を抑えることもできます。

ハムスターの頬袋に食べ物はどこまで入る?

ハムスターの頬袋に食べ物はどこまで入るのでしょうか。何と体重の半分以上の食べ物を入れることができるそうです。

もちろん、体の大きなシリアンハムスターと、体の小さなジャンガリアンハムスター、ドワーフハムスターですと頬袋の容量に差はあります。

具体的にどのくらい食べ物を詰め込むことができるのか見てみましょう。
食べ物ひまわりピーナッツミニ人参ヤングコーン
数量200粒20粒5本2から3本

ひまわりの種の場合

ひまわりの種は200粒以上詰め込むことができます。ハムスターを飼われている方がブログや動画で検証していました。

他には80粒程度、100粒程度というデータもありました。ひまわりの種の大きさにはいくつかサイズがあるので、数字にばらつきがあると思われます。

ひまわりの種は脂肪分が多いため、あげすぎは肥満の原因になってしまいます。一週間に3粒あげるのが良いとされています。

たくさんあげてしまっても、食べる前に回収しましょう。

ナッツの場合

ピーナッツの場合は20粒以上、頬袋に詰めることができます。殻付きのピーナッツをあげると器用に殻を剥いて食べます。中には器用に渋皮も残すハムスターもいます。

ハムスターはナッツ類も大好きです。アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミアナッツ、くるみ、かぼちゃの種なども食べます。

ただしピーナッツなどのナッツ類もひまわりの種と同じく、高脂肪です。あげすぎには注意し、週に1粒にしたり、小さく割って与えてあげましょう。

フルーツ・野菜の場合

ミニ人参なら5本、頬袋に詰めることができます。

家庭菜園でも栽培することができるミニ人参です。齧って小さくして詰めるのかと思いきや、1本丸々口の中に刺すように頬袋に入れていました。頬袋がよく伸びるのが分かります。

ちなみにヤングコーンの場合は2本~3本でした。

野菜をあげる場合の注意点ですが、生野菜かペット用の乾燥野菜を与えるようにしましょう。茹でた野菜はしっかり水気を切ってあげてください。

頬袋に詰め込みすぎるとどうなる?

頬袋に食べ物を詰め込みすぎて自分で取り出せなくなる場合があります。通常、ハムスターは巣など安心できる場所に行き、手を器用に使って袋を押し出し、中身を取り出します。

しかし、何らかの原因により、それができなくなってしまうことがあります。そうなってしまうと、食べ物が頬袋の中で腐ってしまうため、早めに対処するのがポイントです。

頬袋に詰め込みすぎている際の対処法

ハムスターが頬袋に何日も食べ物を入れたままにしている、詰め込みすぎていると感じた時の対処法です。

ハムスターは興味のあるものは何でも頬袋に入れてしまう習性があるため、部屋を散歩させた時にゴミを詰めてしまうということもありえます。

これらの方法を試してもハムスターの状態が良くならない場合は、早めに病院に連れて行ってあげましょう。

頬袋に詰め込みすぎている際の対処法1:餌のやり方を変える

ハムスターがなかなか頬袋から食べ物を出さない場合は、安心して食事ができる環境が無いと感じていると思われます。

例えば、こまめに掃除をしすぎて小屋に貯めた食べ物を片付けられてしまうと、ハムスターは食べ物が取られてしまうという不安から、頬袋から出さなくなってしまいます。

掃除の間隔を開けたり、餌皿に常に食べ物がある環境を作るのも良いでしょう。また、頬袋に入らないくらい大きなペレットを多めに入れてあげるのも良いでしょう。

頬袋に詰め込みすぎている際の対処法2:手で押し出す

ハムスターの頬袋をつまんで、優しく数回ほぐすようにします。ハムスターは食べ物を吐き出す際、前足を使って後ろから押し出します。

強く揉んでしまうと頬袋が傷ついてしまいますので、決して力を強く入れずに、位置を変えて、数回に分けてマッサージするように行います。中で固まっている食べ物がほぐれれば、吐き出してくれます。

頬袋に詰め込みすぎている際の対処法3:首を掴む

首の後ろにある皮をつまんで軽く持ち上げます。頬袋に沿って背中側の皮をつまんでみましょう。皮が引っ張られることにより、ハムスター自身が吐き出すことがあります。

吐き出さなくても頬袋の中身が動いて、食べ物を出しやすくなりますので、2の方法でマッサージしてあげましょう。吐き出してくれる可能性が上がります。

ただし、持ち上げるのは3秒程度にしてあげましょう。ハムスターのストレスになってしまいますので、注意して行います。

頬袋に詰め込みすぎている際の対処法4:綿棒でかき混ぜる

頬袋の中に直接綿棒を入れてかき混ぜる方法です。

ハムスターが逃げないようにしっかり固定し、口の中に綿棒を入れます。あまりかき回すと頬袋を傷つけてしまうので、奥まで入れないようにしましょう。

うまくいけば自然と食べ物が出てきます。ハムスターは嫌がりますのでやりすぎないように注意しましょう。

※この方法は獣医師が行う方法です。直接頬袋の中に綿棒を入れるため、怪我をさせる危険性があります。十分気を付けて行うか、獣医師の指導を受けましょう。

頬袋に食べ物を詰め込みすぎている場合は注意しよう

ハムスターは頬袋に食べ物を貯めるのが好きというイメージがありますが、実際は運ぶだけで、すぐに小屋などのお気に入りの場所で吐き出します。

1日以上頬袋に食べ物を入れたままにしているのは異常です。

ハムスターにとっては大事な頬袋です。きちんと見守り、異常があれば対処してあげましょう。
ペットショップのコジマのハムスターたち
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