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ハムスターが疑似冬眠した時の起こし方4つ!硬直していたらどうなる?

ハムスターの疑似冬眠とは?

本来、ハムスターは冬眠をしない生き物です。しかし、気温が低くなりすぎると、ハムスターは体力を温存するために疑似冬眠を行います。ハムスターにとって疑似冬眠は非常に危険な状態となるため、注意が必要です。

ハムスターが硬直していたら?

ハムスターに限らず、生き物は亡くなってしまうと筋肉が硬直します。ハムスターも亡くなってからしばらくすると硬直して、全身が硬くなるので睡眠とすぐに区別がつきます。

ただし、ハムスターは疑似冬眠を行っているときも体が硬直します。疑似冬眠はハムスターにとって危険な状態ですが、亡くなってしまっているわけではありません。

しかし、疑似冬眠の知識がない場合、ハムスターの飼い主はその区別ができずに亡くなってしまったと勘違いをしてしまうことがあります。

ハムスターの疑似冬眠の4つの原因

ハムスターにとって疑似冬眠は危険な状態です。そのため、飼い主はハムスターが疑似冬眠を行わないように注意してあげないといけません。疑似冬眠を防ぐためには、まず疑似冬眠を行う原因を把握する必要があります。

ハムスターの疑似冬眠の原因1:低体温症

ハムスターが疑似冬眠を行うときは、ハムスターが寒さによって低体温症になってしまっている可能性があります。そのため、疑似冬眠は体温が下がり、眠ろうとしている状態のため、凍死の直前に陥っています。

低体温症から命を守るために、ハムスターは冬眠を行います。しかし、カエルなどが行う冬眠とは異なり、飼育されているハムスターは冬眠に耐えられるだけの体力はないため、疑似冬眠に入ってしまうと、自分で起きることができず、そのまま亡くなってしまうことも多いです。

ハムスターの疑似冬眠の原因2:温度の急激な低下

ハムスターが疑似冬眠を行う主な原因は低体温症です。その低体温症になる原因は気温です。

ハムスターが疑似冬眠をしてしまう気温はハムスターの種類によって異なりますが、ゴールデンハムスターのように体の大きい種類では10度以下、ジャンガリアンハムスターのように小さな種類であれば5度以下が危険な温度の目安となります。

もし、急激に気温が低下して、これらの気温まで下がってしまうとハムスターが低体温症になり、疑似冬眠を始めてしまう可能性があります。

ハムスターの疑似冬眠の原因3:室内の日照不足

ハムスターは夜行性のため、基本的には薄暗いところを好みます。しかし、常に暗すぎるとハムスターが昼夜の区別ができず、生活リズムを狂わせてしまうことがあります。その生活リズムの狂いが原因で疑似冬眠に入ってしまうことがあるとも言われています。

そのため、ハムスターのケージは適度に明るい場所にも置いてあげる必要があります。ただし、ハムスターに直射日光を当ててはいけないため、窓際にケージを置いて飼育することは避けるようにしましょう。

ハムスターの疑似冬眠の原因4:栄養不足とストレス

餌が足りなくて、栄養不足で命の危機となった場合や、ストレスによって体が弱ってしまった場合などに、疑似冬眠をしてエネルギーの消費を最小限にしようとします。そのため、ハムスターにとって、疑似冬眠は生命維持の最終手段です。

しかし、ハムスターの疑似冬眠は回復が目的ではなく、エネルギー消費を抑える目的のため、疑似冬眠中にもエネルギーは消費されていきます。すでに瀕死の状態で眠り、自分で回復できる状態ではないため、疑似冬眠はハムスターにとって非常に危険な状態となります。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法7つ

ハムスターが硬直していても、それは疑似冬眠でハムスターは生きている可能性があります。そのため、ハムスターが硬直している場合はまず疑似冬眠かどうかを確認する必要があります。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法1:目や口が開いているか

ハムスターの体は全体的に皮膚のたるみが少なくなっています。そのため、ハムスターが亡くなって全身が硬直すると目や口が少し空いていることが多いです。

疑似冬眠の場合も体は硬直しますが、エネルギー消費を最小限に抑えて眠っている状態です。そのため、疑似冬眠では寝ている状態のため、目や口は開かないことが多いです。

ただし、ハムスターの体の大きさや硬直が始まってからの時間経過などによって、目や口は開いていることもあれば、閉じていることもあるため、あくまでも判断材料の1つです。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法2:呼吸をしているか

疑似冬眠では呼吸数や心拍数などを極端に回数を減らして、エネルギーの消費を抑えた状態です。しかし、完全に呼吸や心臓が止まっているわけではありません。

そのため、硬直して全く動かなくなったように見えるハムスターも、長時間じっくりと観察してみると、わずかに呼吸をしていたり、動いたりすることがあります。

硬直しているハムスターを見て、慌ててしまう飼い主も多いですが、まずは疑似冬眠であるかどうかを見極めるためにじっくりと観察しましょう。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法3:体が柔らかいか

ハムスターは疑似冬眠に入ると体が硬直してしまいます。しかし、疑似冬眠の場合は完全に硬直しているわけではないため、わずかに肌に弾力があったり、可動範囲は狭いですが手足を触ると関節が動きます。

ただし、ハムスターの体温は30度ほどですが、疑似冬眠に入ったハムスターの体温は10度以下になります。そのため、肌や関節がわずかに柔らかいことは、ハムスターを最後を見てあげたことのある人でないと、その差の判断が難しいこともあります。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法4:ヒゲが動いているか

先に述べた通り、疑似冬眠に入ったハムスターはわずかではありますが呼吸をしています。しかし、ハムスターのわずかな呼吸を鼻や手を当てて確認することは難しいです。

そのため、じっくりろヒゲの動きを観察することが重要となります。呼吸をすることでハムスターのヒゲがわずかに動くことがあります。また、疑似冬眠中でもわずかに体を動かすこともあり、その反応がわかりやすい部分がヒゲの動きでもあります。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法5:毛並みが揃っているか

疑似冬眠に入るとエネルギーの消費が最小限に抑えられます。しかし、生命維持に必要な最低限の栄養は全身に送られています。そのため、体毛にも栄養が送られているため、疑似冬眠をして体が硬直していても、ハムスターの毛並みは整っています。

体毛は見た目にも非常に判断しやすい部分のため、ハムスターが硬直している場合にまず確認するべきでしょう。ただし、疑似冬眠をしていると、体勢を変えるために動いたりしないため、地面と接している部分の体毛は乱れることはあります。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法6:体に厚みがあるか

ハムスターに限らず、生き物が亡くなってしまうと、どんどんと痩せていきます。しかし、疑似冬眠の場合は亡くなっているわけではないため、痩せすぎず、適度に体に厚みがあります。

ただし、疑似冬眠中はすでにハムスターが瀕死の状態であることや、餌を食べていないことなどから、純粋にやせ細っていくこともあります。

そのため、体の厚みだけで疑似冬眠を判断することは難しいため、他の確認方法と併せる確認方法の1つとしておきましょう。

ハムスターの疑似冬眠の確認方法7:匂いが普段と違うか

生き物が亡くなった場合、その体は腐敗が始まります。そのため、普段とは異なった匂いがするようになります。疑似冬眠の場合はハムスターは生きているため、体が腐敗することは当然ありません。

帰宅した際に、何となく部屋がいつもと違う匂いがするという異変からハムスターの様子に気がつくということはよくあります。

ハムスターを疑似冬眠から起こす方法4つ

ハムスターにとって疑似冬眠は生命維持の最終手段であり、すでに瀕死の状態であることも少なくありません。そのため、自力で回復することが困難なため、疑似冬眠から目覚めるためには飼い主のサポートが必要です。

ハムスターを疑似冬眠から起こす方法1:室温を上げる

まだ疑似冬眠に入りかけの状態であれば、気温が下がったことで疑似冬眠の準備を始めている段階の可能性があります。そのような場合は、それ以上は気温が下がらないようにして、室温を上げたり、ケージ内を温めて上げたりなどして上げましょう。

気温が低くなったことが疑似冬眠を始める原因となっている場合は気温を上げることで、冬眠の必要性がなくなります。特に、気温が下がり始める冬の初め頃は、できるだけ暖かい部屋で飼育するようにしましょう。

ハムスターを疑似冬眠から起こす方法2:手のひらで温める

すでにハムスターが疑似冬眠に入ってしまった場合は、ハムスターを温めて体温を上げてあげることで、疑似冬眠から復活することができます。

ただし、手で温めてあげる方法が有効なのは、疑似冬眠に入ったばかりで眠りが浅い状態のときです。また、ずっと手で温めているわけにもいかないため、長時間の対応ができないということもあります。

しかし、もっとも簡単な方法で、準備段階であればすぐに対応できるので、まずは手で温めてあげるようにしましょう。

ハムスターを疑似冬眠から起こす方法3:カイロやヒーターを使う

すでにハムスターが疑似冬眠に入ってしまった場合は、ハムスターの体温を上げてあげる必要があります。しかし、ハムスターが起きるまで、手で温め続けることは難しいです。

ヒーターなどを使って、30度くらいを目安としてハムスターを常に温めてあげる環境を作っても良いでしょう。

ただし、温度を高めすぎるとハムスターの体に負担がかかって逆効果となってしまったり、汗をかいて脱水症状になったりする可能性もあるので、温度調節が重要です。ヒーターをつけっぱなしにできないという場合はカイロを使うと良いでしょう。

ハムスターを疑似冬眠から起こす方法4:ドライヤー等で急激に温めない!

疑似冬眠からハムスターを起こすためであっても、急激に温度を高めすぎてしまうと、ハムスターの体に負担がかかってしまい、逆に大きく体力を消耗させてしまう危険性があります。

そのため、ドライヤーはヒーター、こたつなどで急激にハムスターを温めることは避ける必要があります。

ハムスターを温める際には、1時間から2時間ほどかけて、ゆっくりと温度を上げていくようにしましょう。ハムスターの周囲の温度が30度くらいになれば、その温度を維持するようにしましょう。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること5つ

ハムスターが疑似冬眠に入っても、適切な対処をすれば目を覚ましてくれます。疑似冬眠はハムスターが瀕死に近い状態のため、その疑似冬眠から目覚めた直後も接し方に注意が必要となります。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること1:安静にする

ハムスターが疑似冬眠に入るということは瀕死に近い状態のため、たとえ疑似冬眠から目覚めたとしても、目を覚ました直後はまだ体調的に油断できない状態です。

疑似冬眠から目が覚めたあとも、十分に暖かい室温にして、静かな場所で、しっかりと餌を与えて、ハムスターが体力を回復させやすい快適な環境を整えてあげるようにしましょう。

ハムスターと今までのようにスキンシップを取るのは、しばらく安静にして、元気が戻ってきてからにしましょう。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること2:温かいミルクや糖分を与える

疑似冬眠から目覚めたばかりのハムスターは栄養不足となっていることが多いです。しかし、疑似冬眠をしていて目覚めたばかりのハムスターには、今まで通りの食欲が急に戻るとは限りません。

そのため、まずは暖かいミルクや砂糖水などで体を温めながら糖分を摂取させてあげましょう。体調が回復してこれば餌も今まで通りに食べられるようになります。

ただし、暖かいミルクや砂糖水を与える際には、ハムスターが火傷をしたり、飲めなかったりなどしないように温度には注意しましょう。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること3:元気になるまで見守る

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたら、室温を上げたり、糖分を与えたりなど、体調の回復をサポートする必要があります。また、先に述べた通り、疑似冬眠から目覚めたハムスターは安静にさせておく必要があります。

そのため、不必要なスキンシップは避けて、ハムスターが元気になるまではそっとしておくようにしましょう。ハムスターの元気が回復する前にストレスを与えてしまうと、弱っている分だけ体への負担が普段よりも大きくなってしまいます。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること4:ゲージの床を暖める

先に述べた通り、疑似冬眠から目覚めたハムスターはまず体力を回復させなければいけません。そのため、ハムスターが過ごしやすい環境を整えてあげる必要があります。

また、疑似冬眠中のハムスターの体温は非常に低くなるため、疑似冬眠から目覚めた際にはハムスターを暖かい環境で過ごせるようにしてあげる必要もあります。

暖かいミルクや砂糖水を与えることもハムスターの体温をあげる目的があります。他にも、ケージを暖かい部屋に置いたり、ゲージを床から温めるなどしてあげましょう。

ハムスターが疑似冬眠から目覚めたらすること5:病院に連れて行く

ハムスターが疑似冬眠に入ってしまうということは、ハムスターが生命維持のために最終手段を使ったという状態です。そのため、疑似冬眠から目覚めた直後のハムスターの体調はあまり良い状態ではありません。

ハムスターの体調を回復させるためにはハムスターを温めたり、糖分を与えたりなど、飼い主がサポートをする必要があります。

しかし、飼い主の目だけではハムスターの状態をすべて把握することが難しい場合もあるため、念のために獣医にも診てもらうと良いでしょう。獣医を頼ることで、的確なサポート方法を把握することができます。

ハムスターの疑似冬眠に対する注意点3つ

ハムスターにとって疑似冬眠は生命維持のために最終手段です。そのため、ハムスターは疑似冬眠をしないように注意するべきであり、もし疑似冬眠をしてしまった場合にも、正しい対処が必要です。

ハムスターの疑似冬眠に対する注意点1:死んだとすぐ判断しない

ハムスターの疑似冬眠は体が硬直して動かなくなるため、疑似冬眠のことを知らない飼い主はハムスターな亡くなってしまったと勘違いしてしまうこともあります。

しかし、疑似冬眠はハムスターが死んだわけではないため、まずは焦らずにハムスターの状態をしっかりと観察しましょう。

ハムスターの疑似冬眠に対する注意点2:ゆっくり時間をかけて温める

疑似冬眠に入ってしまったハムスターを起こすためには、体を温めてあげる必要があります。

しかし、先に述べた通り、急激にハムスターの体を温めてしまうと、体に負担をかけてしまい、逆効果となってしまいます。そのため、ハムスターを温めるためときは、ゆっくりと時間をかけて行うようにしましょう。

ハムスターの疑似冬眠に対する注意点3:目覚めても数日は様子確認する

疑似冬眠から目覚めたハムスターの体調はよくない状態であることが多いため、目覚めたばかりのハムスターには、できるだけストレスを与えないようにする必要があります。

そのため、ハムスターが疑似冬眠から目覚めてからしばらくは、数日間は様子を見るようにして、必要以上のスキンシップは避けるようにしましょう。

ハムスターの疑似冬眠対策4つ

本来、ハムスターは冬眠をする生き物ではありません。ハムスターは疑似冬眠しないように環境を整えて飼育する必要があります。また、疑似冬眠を防ぐための対策なども行うようにしましょう。
疑似冬眠対策グッズ
  • 巣箱と暖かい巣の材料
  • ハムスター用ヒーター
  • 回し車
  • ハムスターボール
  • 気温計

ハムスターの疑似冬眠対策1:室内温度の管理

ハムスターは急激に気温が下がると、低体温症となり、身を守るために疑似冬眠をしてしまうことがあります。そのため、ハムスターが冬眠をしないために、室温が下がりすぎない場所で飼育するようにしましょう。

ハムスターの疑似冬眠対策2:ケージを工夫する

室温が低くても、ハムスターが暖かく過ごせるようにケージ内の環境を整えれば疑似冬眠はしません。そのため、ケージを床から温めてあげたり、靴下などのいらなくなった衣類などを巣の材料として与えたりなど、ケージの中だけでも暖かい状況を作ってあげましょう。

ハムスターの疑似冬眠対策3:運動できる用具を設置する

ハムスターも運動をすれば体が温まります。普段から運動をすることで寒さに耐えられる丈夫な体を作ることもできます。そのため、普段から運動ができるように、回し車やはしごなど、運動用具をケージ内に設置しておきましょう。

ハムスターの疑似冬眠対策4:室内の明るさ

ハムスターは夜行性のため、薄暗いところを好みます。しかし、ずっと暗い場所で飼育してしまうと、ハムスターが生活リズムを崩してしまい、疑似冬眠の原因となってしまう可能性があります。

そのため、ハムスターは適度に光が当たる場所で飼育する必要があります。ただし、直射日光は避けなければなりません。

夏にハムスターが動かなくなることもある?

ハムスターは寒い時期になると、疑似冬眠してしまうと硬直して動かなくなってしまうことがあるため注意が必要です。

しかし、暑い夏場でもハムスターが動かなくなってしまうことがあります。夏場に動かなくなるのは、暑すぎによる夏バテが原因のことが多いです。

ハムスターは夏バテになると、できるだけ涼しいところで体を伸ばしたり、仰向けになったりなど、できるだけ体温を下げようとして、硬直はしませんが動かなくなります。気温が高すぎることはハムスターの体に大きな負担となるため、涼しい部屋へ移動させあげましょう。

ハムスターが疑似冬眠をしても慌てずに行動しよう!

本来、ハムスターは冬眠をする生き物ではありません。しかし、条件によっては疑似冬眠をすることがあります。もし、飼い主が疑似冬眠のことを知らなければ、硬直したハムスターを見て慌ててしまうこともあります。

しかし、疑似冬眠はハムスターが亡くなったわけではないため、慌てずに状態を把握して、適切な対処をするようにしましょう。
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