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ハムスターの寿命を伸ばすためには?ストレスと冬眠を防ぐ方法の紹介

ハムスターはストレスに弱い?

ハムスターがストレスを感じることがあるのかと疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう、実はハムスターはペットの中でもとくにストレスを感じやすく、ストレスに弱いです。

ハムスターの平均寿命は2年程度、時には3年まで寿命が伸びることもあるのに、ストレスを感じただけで早く亡くなってしまうことがあります。

ハムスターの寿命が伸びるにはどうしたらよいのか、ストレスの原因について解説します。

ハムスターのストレスの原因5つ

ハムスターのストレスの原因は簡単に言ってしまえば、飼育環境にあります。

ハムスターは周囲の環境に敏感で、些細なことでもストレスになるので寿命が伸びるようにするのは大変です。

まずは飼い主自身がハムスターにとっては巨大な生き物で、ストレスの元になる可能性があることを理解しましょう。
ハムスターのストレスの原因5つ
  • 温度・環境変化
  • 大きい音
  • 明るさ
  • 他の動物・小動物
  • 匂い

ストレスの原因1:気温や環境の変化

ハムスターは気温や環境の変化に大変弱く、寒い温度でも暑い温度でもストレスとなり、負担となってしまいます。

ハムスターに適した温度は20℃~26℃と幅が狭いことに注意してください。この適温の範囲内で適切に温度調節をしないと、寒くて震えたり暑すぎてぐったりしてしまうことがあります。

室温を適温に保つ必要はないのですが、ハムスターのケージ内は適温に保てるようにペットヒーターで暖めたり、暑い時は扇風機で部屋に風を作る(直接当てない)ようにする必要があります。

ストレスの原因2:音

ハムスターはとっても臆病な性格をしているので、大きな音や突然音がしたりすることもストレスとなってしまい、寿命が伸びるのを妨げる原因になります。

ハムスターのケージ近くにテレビなど、大きな音を出す家電製品を置いてはいないでしょうか。扉の近くで開閉音がするような場所も、ハムスターにとって落ち着ける場所ではありません。

音にも敏感でストレスを貯めてしまうハムスターの寿命が伸びるように、できるだけ静かで落ち着ける場所にケージを設置しましょう。

ストレスの原因3:光、明るさ

ハムスターは本来夜行性なのですが、だからといって夜に明るくしていると夜を夜と感じられずにストレスになってしまうことがあります。

野生では真っ暗な闇の中で活動しているのがハムスターです。ハムスターの寿命が伸びるためには、そういった本来の生態を理解しておく必要があるでしょう。

昼間ハムスターは寝ていますが、部屋は普通に明るくしていて構いません。ただ、ハムスターが安全にこもって寝られる場所は作れるようにしてあげましょう。

ストレスの原因4:他の動物の存在

小さな草食動物であるハムスターには、ペットとして飼われている猫や犬も天敵にあたるため、非常に大きなストレスの元となってしまうことがあります。

猫や犬にその気がなくても、常に命を狙われかねない状況に置かれるのは、ハムスターにとって大きなストレスです。猫や犬などとは、一緒にしない方がよいでしょう。

また、縄張り意識の強いハムスターは基本的に複数飼いには向いていません。複数でも飼える種類もありますが、少ないです。ケージには1匹しか入れない方が、ストレスにならないでしょう。

ストレスの原因5:臭い

ハムスターを飼う方の中には良かれと掃除を徹底的にする方もいらっしゃいますが、そうした臭い関係もハムスターのストレスとなります。

ハムスターは自分の臭いがついている場所でこそ、安心して過ごすことができます。掃除を念入りにして全てを新しくしたりすると、自分の臭いがないことにハムスターはストレスを感じます。

掃除の際に床材の綺麗な部分は再利用、移動させる場所も使用済みで綺麗な床材を使用するなど臭いにも気を配ってあげましょう。

ハムスターの寿命が伸びるためにできること

ハムスターにあまりストレスをためさせないための方法、またストレスがたまった時の対処法について見ていきましょう。

環境に慣れるまでにはどうしてもストレスがたまることがありますが、そうした時もしっかりストレス解消をさせてやればストレスが減り、ハムスターの寿命が伸びるでしょう。
ハムスターのストレス解消方法7つ
  • ケージの床材の見直し
  • 遊べる砂場を設置する
  • 伸びる歯のためにかじり木を用意する
  • 回し車を入れて運動できるようにする
  • 1日1回程度はケージから出して外で遊ばせる
  • ハムスターのケージを広い物にする
  • ケージの掃除はなるべく決まった時間にする

ストレスの解消方法1:ゲージの床材を見直す

ハムスターの床材にはウッドチップやペーパーチップ、コーンチップなどがありますが、最もつかいやすい床材に変えるのがです。

基本的な床材はウッドチップです。ペーパーチップは掃除の目安が分かりやすく、ハムスターの体調管理が簡単になります。コーンチップは万が一、ハムスターが食べてしまっても安全な床材です。

これらの床材を、とくに冬の間はたっぷりハムスターがもぐれるくらいふかふかに敷き詰めてあげましょう。

ストレスの解消方法2:砂場で遊ばせる

ハムスターにとって砂場で遊ぶことは大事で、砂浴びすることでお風呂変わりになる他、伸びる爪の爪とぎや体温調節など、さまざまな用途で行っています。

ハムスターはもともと乾燥しているところに住んでいる生き物なので、水洗いなどはしてはいけません。砂場での砂遊びがお風呂変わりとなり、体を清潔に保てるようになります。

できれば砂を入れた容器を自作するなり、専用の容器を使ってケージの中に砂場を常設してあげましょう。

ストレスの解消方法3:かじるもの(かじり木)を与える

ハムスターの歯は伸びるので、かじり木を与えて伸びる歯を削れるようにしてあげると、健康面によいだけでなくストレス解消ができます。

もしもかじり木がないと、伸びる歯のためにケージの金網に噛みついたりすることがあります。ハムスターの怪我に繋がりやすくなりますので、かじり木を与えて伸びる歯の対策をしましょう。

かじり木をかじることは、ハムスターにとってストレス解消にもなります。小枝タイプやケージに取り付けるタイプなど種類があるので、何を好むか試してみましょう。

ストレスの解消方法4:回し車で運動させる

ハムスターは小さな体をしていながら活動量は多く、野生においてはかなりの距離を移動することのある生き物なので、回し車で運動させてあげましょう。

ハムスターと回し車は有名です。回し車を回すことで、ハムスターは長距離を移動したときのような運動量を得られます。時々止まっているのは、どこまで来たのか周囲を確認しているためです。

寿命が伸びるように、運動不足でストレスを感じさせないためにも、ハムスターに回し車を与えることは効果的です。

ストレスの解消方法5:ゲージの外で遊ばせる

ハムスターにとっての縄張りは意外と広かったりするので、できればケージから出して部屋の中で自由にさせる「部屋んぽ」をさせてあげるとよいでしょう。

放し飼いにする必要はありません。1日に20分から30分程度、ハムスターから目を離さないようにしてケージから出して遊ばせてあげましょう。

縄張りの確認をさせること、ストレスを解消できること、運動不足の解消などの効果が見込めます。小さなハムスターに大きなケージを用意した場合は、必要ないこともあります。

ストレスの解消方法6:広いケージに変える

ハムスターにとってケージが狭い場合もストレスになることがありますので、できるだけ広いケージを用意してあげるのがです。

一般的にのあるハムスターケージは、狭いものが多いです。ケージが狭いとハムスターの動ける範囲が狭く、ケージから出たがったりする原因になることがあります。

自作などで広めのケージを作ってあげると、ハムスターはケージの中で自由に動けてストレスにならす、寿命が伸びることに繋がるでしょう。

ストレスの解消方法7:決まった時間のゲージ掃除

ハムスターはだいたい決まった時間に起きて活動を始めるので、ケージの掃除もなるべく同じような時間帯にするようにするとよいでしょう。

ハムスターが寝ているときは、ケージの掃除はしません。ハムスターが起きて食事などをしている時間以外で、おちついている時間に掃除をしましょう。

すでに解説したようにある程度元の床材を残して臭いをなくしてしまわないようにすること、ハムスターの小屋や巣箱はなるべく触りません。ケージの水洗いをするなら昼間にしましょう。

ハムスターの冬眠を防ぐ方法4つ

ハムスターを飼う上でもっとも気をつけたいことは、ハムスターの疑似冬眠を防ぐことです。

気温が10℃以下になると、ハムスターは疑似冬眠に入ってしまいます。冬眠すればハムスターの寿命が伸びるのではないかというとそんなことはなく、逆にハムスターの体に負担がかかってしまいます。

疑似冬眠には本来の平均寿命までも、ハムスターの寿命が伸びることがなくなるリスクがあります。
ハムスターの冬眠を防ぐ方法4つ
  • 冬場はとくに温かい素材の床材を用意する
  • 暑すぎず、寒すぎない適温を保つ
  • ケージに回し車を入れる
  • ペット用のヒーターなとで防寒する

冬眠を防ぐ方法1:あたたか素材の床材

ハムスターの寿命が伸びるよう、冬眠を防ぐ方法としてまずは温かいウッドチップを使ったり、綿などを入れて寒さから身を守れるようにしてあげましょう。

ただ、床材を食べてしまうハムスターの場合は綿を入れると食べてしまうリスクがあるため、使えません。綿を食べてしまうとハムスターが消化できないため、避けましょう。

そのような場合でも床材で防寒をするには、ハムスターがもぐったり巣箱にたくさん床材を持ち込めるように厚めに床材をしいてあげることです。

冬眠を防ぐ方法2:静かで適温の部屋にケージを置く

ハムスターは気温や音に敏感な生き物なので、ハムスターの適温に保った静かな部屋にケージを置くようにするのもよいでしょう。

ハムスターの適温は20℃~26℃です。この範囲内なら健康に過ごすことができて寿命が伸びるので、できるだけ人間にもハムスターにも快適な適温の部屋を用意しておく必要があります。

このとき注意したいのは、途中で暖房や冷房を消して適温以外にしたりしないことです。電気代はかかりますができればエアコンをつけっぱなしにして対応するなど、工夫しましょう。

冬眠を防ぐ方法3:回し車を入れる

疑似冬眠に入ろうとするハムスター、寒さに震えているようなハムスターは動きが鈍くなるので、回し車を入れて活発かどうか観察することができます。

ハムスターが巣箱から出てこず回し車を使おうともしないような場合、ケージ内の温度がハムスターの適温を大きく下回っている可能性が高いです。

寒さも運動不足もハムスターの寿命が伸びることにはつながりません。冬でも元気にハムスターが回し車を使っていれば、冬眠の危険度は低いと見ることができます。

冬眠を防ぐ方法4:15℃以下ならシートヒーター

冬眠を防ぐ方法として温かい部屋を用意すると紹介しましたが、部屋全体でなくケージを温めるだけでも効果があるので、ペット用ヒーターを使ってみましょう。

部屋全体を温めるよりも、シートヒーターやパネルヒーターなどで部分的にケージ内を暖めた方が、コスパは良いです。暖かくしておけば冬眠の危険はなく、寿命が伸びるでしょう。

小動物用のヒーターを使う場合のコツは、暖まりすぎたときのために逃げ場を用意しておくことです。ケージ全体を暖めるのではなく、逃げ場所を用意しておくのが肝心です。

のジャンガリアンハムスターの寿命は?

今回の記事ではのペット、ハムスターの寿命を伸ばすために気をつけたいストレスについてや、冬眠を防ぐ方法について紹介してきました。いかがでしたでしょうか。

ハムスターの中でものある「ジャンガリアンハムスター」の平均寿命は2年から3年、飼育環境が良ければもっと寿命が伸びることもあります。

可愛いハムスターが長生きできるように、適切に環境を整えてお迎えしてあげましょう。
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