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ハムスターがストレスを感じて取る行動|理由・原因と解消法を紹介

「ハムスターはストレスを感じやすいって聞いたけれど、どのようなことに気をつければ良い?」
「ハムスターが鳴き声をあげるけれど、何を伝えようとしているの?」
「ハムスターのストレス解消にはどのようなものがあると良い?」
ハムスターは小さくストレスを感じやすい動物です。ペットとして飼われているハムスターは、どのようなことにストレスを感じるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事では、ハムスターがストレスを感じる原因やストレスを感じて取る行動、ストレスの解消法などについて解説します。記事を読むことで、ハムスターのストレスについての理解を深めることができるでしょう。

ペットのハムスターになるべくストレスを感じさせたくないと考えている人は、是非参考にしてみてください。

ハムスターのストレスについて

ハムスターはストレスを感じやすい動物であり、体が小さいことからストレスによる影響を受けやすいと言えます。

人間にしてみればストレスになるとは思えないようなことでも、ハムスターにしてみれば重大なことであり、ストレスが続くことで体調を崩す場合もあるでしょう。

ここでは、ハムスターのストレスについて見ていきます。

敵から身を守るために必要な防衛本能

ハムスターがストレスを感じて行動するのは、敵から身を守るために必要な防衛本能です。ストレスを感じると体の機能をフルに使うことができるようになり、通常では気づかないようなことにも気がついて、即座に対応することが可能になります。

これはハムスターが敵に遭遇したり、危険を感じたりしたときにすぐに逃げられるようにする一種の防衛本能の仕組みです。そのためハムスターは、人間と比較してストレスを感じやすく、強い影響を受けやすいと言えます。

ペットのハムスターはストレスを極力減らす

ハムスターのストレスは敵から身を守るために必要な防衛本能であることを解説しましたが、それはあくまで野生のハムスターに対して言えることで、ペットのハムスターにはほとんど必要のないものと言えます。

そのため、ペットのハムスターはストレスを極力減らしてあげることが大切です。ストレスが続いたり、強いストレスを感じたりすると体調を崩してハムスターの寿命を縮めてしまうこともあります。

ペットのハムスターでも本能としての縄張り意識や自分の身を守ることは必要ですが、それを除けば安全でストレスをあまり感じない生活が、ハムスターの長生きのためにも良いと言えるでしょう。

ハムスターのストレスの原因

野生のハムスターであれば外敵から狙われたときなどにストレスを感じますが、ペットとして飼われるハムスターにはそのようなストレスはほとんどないと言えるでしょう。

しかしペットのハムスターは、飼い主の行動や飼育環境によってストレスを感じることがあります。

ここでは、ハムスターのストレスの原因について見ていきましょう。

気温の変化

ハムスターは気温の変化に敏感な生き物であるため、気温の変化によってストレスを感じることがあります。

ハムスターに適した温度は20℃~26℃であるため、夏場には保冷剤やクーラーを使った暑さ対策を、冬にはヒーターを使って寒さ対策をしなければ暑さで弱ったり、冬眠のような状態になっったりしてしまうでしょう。体調を崩す原因にもなり、ストレスを感じてしまいます。

ハムスターは気温の変化だけでなく、音にも敏感な生き物です。ペットとして飼われるハムスターは人間に飼育されることで常にさまざまな音にさらされます。

ハムスターは常に人間が出すさまざまな生活音を聞き、安全な音か危険な音かを判断しているため、ストレスを感じやすい状態です。

突然大きな音を出されると大きなストレスを感じます。ハムスターの気を引こうと大きな音を出したり、テレビのそばなど大きな音がするところにケージを置いたりすると、ハムスターのストレスになるため気をつけましょう。

光・明るさ

人間と同じようにハムスターも規則正しい生活を送らなければ体内時計が狂ってしまい、ストレスに対する抵抗力が低下してしまいます。

ハムスターは夜行性であるため、野生では暗闇の中で活動している動物です。人間と生活していると夜も室内が明るいため、体内時計が狂ってストレスを感じやすくなります。

そのため、夜になったらケージを段ボールやタオルで覆って暗くしてあげるようにしましょう。また、昼に暗い環境でもストレスを感じてしまうため注意が必要です。

臭い

ハムスターは人間と比較しておよそ40倍の嗅細胞を持っているとされます。そのため人間が良い香りだと感じるにおいもハムスターにとっては悪臭である可能性があるでしょう。

部屋に置いている芳香剤や、飼い主がつけている香水のにおいも、ハムスターにとってはストレスになる場合があるため注意が必要です。

ハムスターは嫌なことがあると、そのときのにおいと一緒に記憶します。そのため嫌なことをされていなくても、そのときのにおいを嗅いだだけで嫌な記憶がよみがえり、ストレスを感じるようになる場合もあるのです。

他のペット

ハムスターは非常に縄張り意識が高い生き物です。そのため複数のハムスターを一つのケージに入れて飼育すると、縄張り争いが起きる可能性があります。その際、強いハムスターに攻撃された弱いハムスターには逃げ場がありません。

そのため1つのケージで複数のハムスターを飼うと、ハムスターが毎日ストレスを感じることになってしまうでしょう。

またハムスター以外のペットを飼育している場合にも、その存在がハムスターにストレスを与える可能性が高いため注意しましょう。

振動

ハムスターは水平の環境を好む生き物です。人間が地震で恐怖を感じ慌てるように、ハムスターもケージが振動したり傾いたりするとびくびくして緊張します。

飼っている人の足音も振動としてケージに伝わり、私たちが思う以上に音と振動がハムスターに伝わりストレスになります。

そのため直に足音や振動が伝わる床にケージを置くのは避け、棚などの振動が伝わらない場所に置くようにしましょう。

過度な接触

ハムスターの1日は人間にとっての30日~40日ほどに値します。そのためハムスターと1時間一緒に遊ぶと、人間で考えれば1日中遊んでいることになり、接触のしすぎと言えるでしょう。

接触しすぎるとハムスターは疲れるだけではなく、ストレスを感じてしまいます。ハムスターと遊ぶなら1日5分~10分程度に留め、ハムスターから何らかの要求があったときにそれにこたえる形で接触するのがベストと言えるでしょう。

ハムスターがストレスを感じて取る行動と理由

ここまでハムスターのストレスの原因となるものを解説しましたが、ハムスターがストレスを感じているとどのような行動をするのか気になるという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、ハムスターがストレスを感じて取る行動とその理由について解説します。

飼い主が近づくと逃げる

ハムスターがストレスを感じている行動としてわかりやすいのが、飼い主が近づくと逃げるという行動です。飼い主のことを安心できる対象と見ておらず、危険だと感じているから逃げるというわかりやすい理由です。

飼い主がケージに手を入れるだけでハムスターが逃げてしまうような状態なら、飼い主が近づくという行為だけでハムスターがストレスを感じていることになります。

死んだふりをする・体の動きが止まる

飼い主がケージに近づくとハムスターが死んだふりをしたり、体の動きを止めたりする場合、ハムスターは身の危険を察知し、ストレスを感じています。

この行動はハムスターが敵が近くにいることを知ったときに、敵に見つからないようにするためのものです。また自分自身の動きを止めることで、敵に動きがあった際に素早く反応し、逃げることができます。

つまり飼い主のことを敵だと感じて、逃げる体制を取っているのですが、そのことでハムスターにストレスがかかっていると言えるでしょう。

回し車を過度に回す

野生のハムスターは一晩に約4km~6kmを走るとされており、ペットのハムスターが回し車を回すのはその習性が残っているからだと言われています。

そのためペットのハムスターは回し車を回すことで、野生のハムスターのように餌を求めて走ることを再現しているのです。

ハムスターの運動量が足りているのであれば、回し車を必要以上に回すことはありません。しかしハムスターが過度に回し車を回すようであれば、運動量が足りずにストレスを抱えていると考えられるでしょう。

物をやたらと噛む

ハムスターが歯を調節するために物を噛むのはよくあることですが、かじり木以外のものを噛んで壊したり、金網をやたらと噛んだりするのはストレスを感じているからです。

ハムスターが物をやたらと噛むのは口寂しいからだと考えられます。与えている餌の量が足りていなかったり、与えている餌よりもっとおいしいものが食べたいと不満を感じていたりすることが、物を噛むという行為に繋がっているのです。

人間の手に噛みつく

ハムスターは慣れていない人の手が自分に近づいてくると噛みつきます。ハムスターは小さく弱い動物であるため、相手が自分より強いか弱いかはすぐ判断できます。

ハムスターが人間の手に噛みつくのは、人間を倒そうと思っているわけではなく、勝ち目のない敵に追い詰められてどうすることもできず、噛みつくしかない状況に陥っているからです。

ハムスターに手を近づけて噛まれるということは、ハムスターはあなたを敵と見なしており、あなたに対して強いストレスを感じていると言えます。

ハムスターと仲良くなって信頼され噛まれなくなるまでは、ハムスターを触らないようにしましょう。

エサを多量に食べる

ハムスターはエサの補充をしていなかったり、エサが足りていなかったり、エサが腐っていたりすることがあると、エサを多量に食べるようになります。

これは十分にお腹が満たされていないときの転位行動で、次にエサを食べられるのがいつになるかわからないという不安を感じており、あるときにたくさん食べておこうと考え、このような行動を取っているのです。

そのためエサを多量に食べるときには、ハムスターがストレスを感じていると言うことができます。

過剰に毛づくろいする

これは人間にも言えることですが、動物はストレスを感じたときに無意識に体を触って毛の流れを整える行動をします。そうすることで不安を和らげて緊張をほぐそうとしているのです。

ハムスターはストレスを感じると、毛づくろいをすることでストレスを発散しようとします。そのためハムスターが過剰に毛づくろいをするときは、ストレスを感じていると言えるでしょう。

大きなストレスを抱え過剰に毛づくろいをする状態がひどくなると、体の毛が抜けたり、顔を搔きむしったりするようになってしまうため、注意が必要です。

うんていをする

ハムスターは食べ物が足りていなかったり、飼育環境が適切でなかったり、飼い主が怖いと感じていたりしてストレスを抱えていると、そのストレスを発散させようとうんていをすることがあります。

ハムスターがうんていをすると、落下により怪我をしたり死んでしまったりする恐れがあるため、ケージを変えるなどの対策をすることが必要です。

キーキー・ジージーと鳴き声をあげる

ハムスターはめったに鳴き声をあげることはありません。そのようなハムスターが鳴き声をあげるということは、ストレスを感じていることを表しています。

飼い主がケージの中に手を入れたときにハムスターが鳴き声をあげる場合、ハムスターはあなたと戦いたくないから早く去ってと威嚇をしているのです。飼い主を敵だと見なし恐れている状態であるため、強いストレスを感じていると言えます。

ハムスターがこのように威嚇しているにも関わらず、ハムスターを触るなどするとハムスターは威嚇しても効かない相手だと感じてさらにストレスを感じることになるでしょう。ストレスを感じすぎると威嚇することもできなくなり、鳴かなくなることもあります。

一点を見つめる

大きな音を聞いたり、飼い主が近づいたりするとハムスターが一点を見つめることがあります。これは大きな音に驚き、近くに敵がいるかもしれないと感じて敵に動きがあればすぐ全力で逃げることができるよう、集中しているためです。

飼い主がハムスターを見たときに飼い主の方を見つめる場合は、ハムスターが飼い主を敵だと思い、身の危険を感じてストレスを感じていると言えるでしょう。

後ろ足で立って耳をすます

ハムスターが後ろ足で立って耳をすましているのは、敵が近くにいるのではないかと周囲を警戒して、怪しい物音がしないか探っているのです。

そのため、この行動を取っているときのハムスターはストレスを感じていると言えるでしょう。このときハムスターが歯を見せているようであれば、威嚇しています。

立ってキョロキョロする

ハムスターが立ってキョロキョロしている場合にも、ハムスターがストレスを感じていると言えます。これは立ってキョロキョロすることで、周りの様子を窺い警戒しているのです。

においや音などを確認しながら、周りの情報を収集しようとしています。ハムスターが自分の周囲に何らかの異変を感じて行動している可能性があるでしょう。

粗相する

ハムスターが粗相するのは、驚いたときに多いです。小さな体のハムスターが驚くと、私たちが思っている以上に大きな負担がかかり、驚きすぎて粗相をしてしまうことがあります。

驚くことで感じるストレスは一時的なものではありますが、そのストレスはとても大きなものです。驚くことで消化器官に影響を及ぼし、お腹を壊してしまうこともあるでしょう。

飼い主に懐いているハムスターでも突然触られると驚くことがあるため、ハムスターに触るときはハムスターが気づいてから触るようにしてください。

頬袋から食べ物を出す

ハムスターが頬袋に食べ物を詰めるのは、手に入れた食べ物を巣へ持って帰るためです。しかし巣ではない場所で頬袋から食べ物を出している場合、ハムスターは危険を感じています。

頬袋に入れた食べ物を出して身軽にすることで、敵から身を守り何とか生き延びようとしているのでしょう。食べ物に執着するハムスターが生きるために一度手に入れた食べ物を出すということは、ハムスターにそれだけ大きなストレスがかかっていることを表しています。

ハムスターがエサを頬袋に詰めているときに、無用に声をかけたり、触ったりしないようにしましょう。

砂浴びで体をこする

ハムスターは、自分についたにおいを取るために砂浴びで体をこすります。自分の体についてしまった他のにおいを取ることで安全を得ようとしているのです。

飼い主のことを敵だと思っていると、飼い主に触られたり、飼い主のにおいがついているものに触ったりしたときに、砂遊びで体をこすります。

しかし飼い主に懐いていれば、飼い主のにおいが自分についていることで身を守れると感じるため、砂浴びでにおいを取ろうとしません。

砂浴びで体をこするということは、自分についた飼い主のにおいにストレスを感じていると言うことなのです。

毛が抜ける

ハムスターはストレスが原因で毛が抜けることがあります。しかし、ハムスターの毛が抜ける原因はストレス以外にも、カビやアレルギー、細菌感染、高齢などが考えられるため、何が原因で毛が抜けているのかを突き止める必要があるでしょう。

他のストレスサインがないかどうか確認してみてください。

体を低くする

ハムスターが体を低くするのは、周囲の状況を警戒しているからです。人間が危険を感じると体を丸めてしゃがむのと同じように、ハムスターも周囲の状況に危険を感じた場合には体を低くします。

体を低くすることで自分の身を守ろうという行動ですが、それほどまでにハムスターが強い危機感を感じ、ストレスを感じているということになるでしょう。

すぐに背中を見せる

ハムスターを手のひらに乗せたときにすぐに背中を見せるようであれば、それはあなたに対して恐怖を感じているということです。

またハムスターが食べ物を食べているときに背中を見せる場合には、飼い主に食べ物を取られてしまう思っているからだと言えるでしょう。無用なストレスを与えないためにも、食べ物を与えた後はそっとしておいてあげましょう。

はいつくばりウロウロする

ハムスターがはいつくばりウロウロするのは、自分の縄張りの外にいて周りを警戒しているからだと言えます。

ハムスターは自分のにおいがついている場所を縄張りだと考えるため、においがついていない場所は縄張りの外です。ハムスターにとっては未知の世界であるため、ストレスを感じているでしょう。その場所に慣れれば、そのような行動は取らなくなります。

耳をピンとする

ハムスターは聞き慣れない音や不審な音がすると、耳をピンとして神経を集中し状況を把握しようとします。ハムスターは人間よりもずっと広い音域の音を聞くことができるため、耳をピンとすることで敵の存在や動きを察知することが可能です。

周りを警戒して緊張状態にあるため、ストレスを感じていると言えるでしょう。

耳が寝ている

ハムスターが寝ているとき以外にその耳を後ろに寝かせている場合、ハムスターが怖くて怯えていることを表しています。何かに怯えてストレスを感じているのでしょう。

またハムスターが何かをしているときに耳が後ろに寝ている場合は、集中していることを表しています。この状態のハムスターに触ると噛まれる恐れがあるため、注意してください。

他にもあるハムスターの気持ち・症状を表す行動

ハムスターは行動によって、自分の気持ちを表しています。ハムスターを飼っていると、ハムスターの行動はどのような気持ちからくるものなのか知りたくなることもあるでしょう。

ここでは、ストレス以外のハムスターの気持ちや症状を表す行動について解説します。

鼻をヒクヒクして嗅ぐ

ハムスターが鼻をヒクヒクして嗅いでいるのは、においで周りの状況を把握しようとしているからです。

ハムスターが持つ嗅細胞は、人間のおよそ40倍と言われており、さまざまな情報をにおいから得ることができます。情報収集をするために、鼻をヒクヒクさせてにおいを嗅いでいるのです。

寝ながら食べ物を食べる

天敵から狙われやすいハムスターは、食べ物を見つけるとその場で食べずに頬袋に詰めて巣へ持ち帰り、巣の中で食べる習性があります。

ハムスターが寝ながら食べ物を食べるのは本能であると言われているため、ハムスターは無意識に寝ながら食べていると考えられるでしょう。

フンを食べる

ハムスターがフンを食べていると驚いてしまいますが、ハムスターが食べているフンは盲腸糞と呼ばれる特殊なフンです。

野生のハムスターはエサが少ない環境にいるため、少ないエサを効率よく摂取する必要があります。盲腸の中の細菌の働きによって食べたエサの食物繊維を炭水化物にして盲腸糞として排泄し、それをもう一度食べることで栄養を摂取しているのです。

盲腸糞はやわらかいため下痢のように見えることもありますが、下痢とはにおいが異なるため違うものだとわかるでしょう。

フンを飛ばす

ハムスターがフンを飛ばしていると、何か意味があるのではと気になる人もいるでしょう。ハムスターはフンを飛ばして遊んでいるのです。

退屈しているときにフンを飛ばして遊ぶことが多いため、よく目にすることがあるでしょう。

口が開いたままになっている

ハムスターは口で呼吸するのが苦手な動物です。そのハムスターの口が開いたままになっている場合には注意しましょう。

病気の可能性もあるため、ハムスターの口が開いたままになっているなら動物病院を受診してみるようにしてください。

体をのばした状態で寝る

夏などの気温が高いときや暖房で室温が高くなっているときに、ハムスターが体をのばした状態で寝ている場合は、暑くて参っていることを表しています。そのため適切な室温を保つなど、飼育環境を見直すことが必要です。

また飼い主に慣れていて信頼しきっているときに、体をのばした状態で寝ることもあります。安心して寝ているため、体をのばしてリラックスしているのでしょう。

自分の尻尾を追いかける

ハムスターが自分の尻尾を追いかけていると、遊んでいるのかと思いがちですが、耳の病気の疑いがあるため注意が必要です。

このような行動が見られた場合には、一度動物病院を受診しましょう。

ハムスターのストレス解消方法

ハムスターはストレスを感じやすい動物であるため、できる限りストレスを解消してあげたいと思う人もいるでしょう。

ここではハムスターのストレス解消法を紹介するため、是非参考にしてみてください。

砂浴びさせる

上述したようにハムスターはストレスを感じると、毛づくろいなどをして体をきれいにします。しかし口や爪を使った毛づくろいは体を引っ掻いてしまい、傷つけてしまう可能性があるため、砂浴びさせるのがおすすめです。

ハムスターが安心して遊べるように、体が隠れる屋根つきの砂浴び場を準備してあげると良いでしょう。

ハムスターが飼育環境に慣れてあまり砂浴びをすることがなくなったら、砂浴び場は取り去ってしまっても問題ありません。

床材を見直す

ハムスターはきれい好きな動物であるため、おしっこなどで床材が湿っているとストレスを感じます。ハムスターが快適に過ごせるよう、床材の下に新聞紙を敷いたり、掃除をしやすい床材に変えたりするのがおすすめです。

ウッドチップを床材に使えば、ハムスターが潜って遊べるためストレス解消にもなるでしょう。

しかしウッドチップの床材はハムスターによってはアレルギー反応で皮膚トラブルを起こすこともあり、かえってハムスターにストレスを与えることになってしまう場合があるため注意が必要です。心配な場合はハムスターの様子を見ながら使用するようにしましょう。

砂場を用意する

ケージが広い場合には、ハムスターのストレス解消のための砂浴びができる細かい砂を入れた砂場を用意してあげると良いでしょう。

ハムスターは砂遊びが好きなため、砂浴びをさせることで体の汚れを落とし、においを防ぐことができます。屋根つきの砂場を用意すれば、砂が飛び散ることも少なく掃除がしやすいでしょう。

かじり木・わらスティックを与える

かじり木やわらを束ねたわらスティックなど、ハムスターにかじるものを与えるとストレス解消になるでしょう。かじり木にはおもちゃのようなものや、フェンス・はしご状になっているものなどさまざまなものがあります。

ハムスターの健康を考慮して無着色、無農薬のものを選ぶのがおすすめです。ハムスターの歯は伸び続けるものですが、かじり木だけでストレスを発散させるとかじりすぎて歯を傷める可能性があるため気をつけましょう。

回し車で運動させる

野生のハムスターは自分の縄張りを見回るために、1日3km近くの距離を動き回ります。これだけの運動量を確保するためには、ケージの中を歩かせているだけでは足りず、回し車での運動が必要です。

ハムスターは回し車で運動していると縄張りを見回っている気分になれるため、本能が満たされ心身ともに健康を保つことができます。

回し車を選ぶときには、ハムスターの体の大きさに合ったものを選ぶようにしましょう。

外で遊ばせる・散歩に出す

ハムスターは広い縄張りを持つ動物であるため、ケージの外の広い空間で遊ばせたり、散歩させたりすることでストレスを解消することができます。

ケージから出す際には、ハムスターが行方不明になるのを防ぐために、家具の隙間を塞いでください。また電化製品のコードもハムスターがかじると危険であるため、事前に隠しておきましょう。

遊ばせたり、散歩をさせたりした後はハムスターが怪我をしていないか確認してください。

おやつを与える

普段与えている食べ物とは違うものをおやつとしてハムスターに与えると、ハムスターはとても喜びます。そのためハムスターがストレスを感じていると思ったら、おやつを与えてみましょう。

おやつを与えることでハムスターのストレスを解消することができますが、頻繁におやつを与えるとエサを食べなくなってしまう可能性があるため、あまり頻繁に与えすぎないよう注意が必要です。

ケージを広くする

ハムスターはケージが狭すぎるとストレスを感じてしまいます。ハムスターがケージの金網を頻繁にかじっているようであれば、外に出たがっていてストレスを感じていると言えるでしょう。そのため、そのような場合にはケージを広くしてあげてください。

またハムスターをケージの外に出して遊ばせたり、散歩させたりすることに不安がある場合にも、ハムスターが運動できるようにケージを広いものに変えてあげましょう。

ストレスを感じているハムスターにおすすめのもの

ストレスが溜まってハムスターが体調を崩してしまわないよう、ストレスを解消させることは大切です。

ここではストレスを感じているハムスターにおすすめのアイテムを紹介するため、是非参考にしてみてください。
  • 消臭剤
  • 床材
  • 砂浴び砂
  • バスハウス
  • かじり木
  • 回し車

消臭剤

ハムスターはネズミなどと比較すると糞尿のにおいが少ないですが、それでも飼っているうちにハムスターのにおいが部屋に染みついて気になることもあるでしょう。

洗濯可能なものは洗濯をすれば良いですが、洗濯できないものには消臭スプレーなどの消臭剤を使用するのがおすすめです。

縄張り意識の強いハムスターは消臭しすぎてもストレスを感じることがあります。そのため消臭スプレーを使用する際は、ハムスターに対応しているペット用のものを選び、消臭しすぎないよう気をつけて使用しましょう。

床材

きれい好きなハムスターは、床が湿っているとストレスを感じます。そのため掃除しやすい床材を選ぶのがおすすめです。

また、野生では地下で暮らすハムスターは潜れる環境を好みます。床材を厚く敷けばハムスターが潜ることができるため、ストレス解消にもなるでしょう。

砂浴び砂

野生では地下に暮らすハムスターは土が好きで、砂浴びができる場所があれば喜んで砂浴びをします。

砂浴びはハムスターのストレス解消だけでなく、ハムスターの体の汚れを落としてにおいを防ぐこともできるため、おすすめのアイテムです。

バスハウス

ハムスターが砂浴びをする際に不可欠なのがバスハウスです。屋根つきのバスハウスを選べば、ハムスターが砂浴びしても砂が飛び散らずお手入れが簡単にてきます。

バスハウスを選ぶときは、ハムスターのサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。

かじり木

かじり木をハムスターに与えてかじらせることで、ハムスターのストレスを発散できます。ハムスターの歯はストレス発散になるだけでなく、歯の長さを適度に保つことができるためおすすめです。

さまざまな種類のかじり木があるため、ハムスターの好みに合ったものを選ぶようにしましょう。

回し車

野生のハムスターは1日の運動量がとても多いため、ケージで飼っているハムスターにも多くの運動が必要です。

ケージにいながらたくさん運動ができる回し車を設置することで、ハムスターは広い縄張りを見回っている気分になれるため、ストレス解消になります。

ハムスターに快適な環境を提供してストレスを軽減してあげよう

ハムスターのストレスの原因や、ストレスを感じて取る行動、ストレスの解消法などについて解説しました。

ハムスターに長生きしてもらうためには、飼い主がハムスターのストレスについて理解し、なるべくストレスを感じないような環境で飼育することが大切です。

紹介した内容を参考にハムスターのストレスについて知り、ハムスターにストレスの少ない快適な環境を提供しましょう。
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