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ハムスターは寝言を言うの?ストレスなどの原因や病気のサインについて解説

夜行性であるハムスターは、昼間は寝ていることが多い動物です。活動している姿より眠っている姿を見る時間の方が長いかもしれません。とてもかわいいハムスターの寝顔は、癒しを与えてくれ、ずっと見ていても飽きないものです。

そんなハムスターの寝言やいびきを聞いたことはあるでしょうか。

この記事では、ハムスターの寝言やいびき、睡眠について解説しています。さらに、睡眠時や起床時の様子から分かる病気のサインについても紹介します。

記事を読み普段の睡眠を気にかけることで、大切なハムスターの健康を守ることにつながるでしょう。

病気のサインを見逃すと、命にかかわることもあります。病気を早期発見するためにも、ハムスターの睡眠についての理解を深めましょう。

ハムスターは寝言を言う?

動物の寝言はとても可愛らしいものです。犬や猫は寝言を言うことがありますが、ハムスターも寝言やいびきのような鳴き声を出します。

ハムスターの寝言には以下のようなものがあります。
・キューキュー
・ギューギュー
・キュッキュッ
・ジージー
・チーチー
・プー

上記のような、はっきりとした鳴き声が聞こえることがあるでしょう。

ハムスターの睡眠

ハムスターの平均的な睡眠時間は12~14時間と言われており、1日の半分程度は寝ていることになります。

睡眠時間が長い動物といえば猫を思い浮かべる人も多いでしょうが、子猫や老猫を除いた猫の平均的な睡眠時間は、14時間程度です。実は、ハムスターは猫と同じくらい長く寝る動物なのです。

ハムスターはなぜ、それほど長く眠るのでしょうか。

ハムスターの睡眠は、人間のような連続した長い睡眠ではなく、細切れの短い睡眠を繰り返すというスタイルです。1日の間に、15分ほどの短い睡眠を50回ほども繰り返すのです。

自然の世界には、ハムスターにとって外敵が多く、長時間の睡眠には危険があります。昼間は危険にすぐに対応できるように、浅い眠りにすることで身を守りつつ、夜間に集中的に活動するために体力を温存しています。

寝ている間に体が動くのは大丈夫?

人間の眠りは、深い眠りであるノンレム睡眠と浅い眠りであるレム睡眠が1晩に3~5回繰り返されます。

夢を見るとされるのはレム睡眠ですが、細切れ睡眠をとるハムスターの眠りは、ほとんどがレム睡眠です。そのため、夢を見て体が反応することがあると考えられます。

ハムスターと夢の関係

動物が夢を見るかどうかについて、明確には分かっていません。しかし、哺乳類にはレム睡眠とノンレム睡眠があることが分かっており、睡眠時には人間と同じように寝言を言ったり、体を動かしたりする反応が見られます。

レム睡眠があることで夢を見るとは言えませんが、動物も睡眠時の人間と似た反応をすることから、夢を見ている可能性は十分にあると考えられます。そのため、ハムスターも人間と同じように夢を見ている可能性があるでしょう。

寝言やいびきで分かる病気のサイン

寝言やいびきには個体差があるため、ハムスターによって異なりますが、ほとんどは睡眠時の反応として問題ないものです。しかし、長時間に及ぶ寝言や毎晩寝言を言う場合には病気の可能性があります。

寝言やいびきで考えられる病気を紹介します。

ストレスで負荷がかかっている

同じケージで飼育しているハムスター同士の仲が悪く喧嘩してしまう場合、弱い立場のハムスターには逃げ場がなく、かなりのストレスがかかります。

そのような場合は、ストレスが夢に影響し、他のハムスターに攻撃される夢を見ている可能性があります。

睡眠時に次のような反応があった場合は、悪夢を見ているでしょう。
・苦しそうな寝言を発する
・逃げるように手足をばたばたさせる
・突然飛び起きる

ハムスターはストレスに弱く、ストレスにより寿命が短くなってしまうこともあります。なるべくケージを分けて1匹ずつ飼育することで、ストレスの原因を減らすことが可能でしょう。

呼吸器系の疾患

苦しそうな呼吸をしているときは、呼吸器系の疾患の可能性があるでしょう。

睡眠時に、「プシュプシュ」「ピューピュー」というような、鼻から音が漏れ出すような音がする場合には、病気であることが考えられます。

睡眠時だけであれば寝言やいびきの可能性もありますが、起きているときも続く場合には、病気の症状である確率が高いでしょう。併せて、くしゃみや鼻水、せきが出ていないかなど起きているときの様子も注意深く見る必要があります。

鼻水による肺炎

肺炎は、細菌やウイルスが肺の中で増えることで炎症を起こした状態です。肺炎になると、鼻水が出たり、鼻水をこすって鼻の下がただれた状態になったりすることがあります。

重症化すると体力が落ち、命にかかわる場合もある病気であるため、早期発見が重要です。炎症はレントゲンで発見できることもあるため、至急病院に連れていってあげましょう。

出典:アドバイス|ハムスター専門サイト「ハムエッグ」
参照:https://www.hamegg.jp/hospital/sick063.html

動物病院を受診する判断基準とは?

寝ているときだけでなく、起きているときにも、ハムスターの様子に異変があれば、病気であることが考えられます。

次のような症状が出ている場合は、早めに動物病院で診察してもらった方がよいでしょう。

鼻水が出ている

ハムスターも人間と同様に、風邪をひくと鼻水が出ることがあります。はじめは水っぽい鼻水で、軽い場合は数日で治ることもありますが、鼻水の色が黄色く変化してきたら、症状が進み、呼吸困難など危険な状態につながることもあります。

また、別の病気も考えられるため、ハムスターの健康を守るために早めの受診がおすすめです。

触ると痛そうにする

ハムスターは痛みを感じたときに「ジー」や「ギ―」という鳴き声を出します。ハムスターの体を触り、どこか痛がるようであれば、怪我をしている可能性があります。

・ハムスターの体やケージに血がついていないか
・手足をかばってぎこちない歩き方をしていないか
・同じ箇所をしきりに舐めていないか

上記のようなことがないが、確認してみましょう。

毛がはげている

毛が大量に抜けたり、部分的にはげてしまったりする場合、複数の原因が考えられます。
・ストレスで体をかいてしまう
・ダニや細菌による皮膚の炎症
・栄養不足
・虫刺され、外傷、アレルギーなどによる細菌感染

動物病院に相談して、原因に合わせた治療や飼育環境の改善が必要です。

耳がシワシワになっている

普段ピンと立っている耳がシワシワとしている場合、体調不良のサインです。毛づくろいをする元気がなくなるため、毛並みが悪くツヤがなくなり、耳がクシャクシャに縮み、頭に張り付いてしまいます。

食欲の低下

食欲が落ちているときは、以下の病気が考えられます。
・腫瘍
・頬袋の炎症
・胃腸の炎症

また、歯のトラブルやストレス、加齢などが影響している場合もあります。病気が原因の場合は命にかかわることもあるため、早めに病院で診てもらいましょう。

便に異変がある

健康なハムスターの便は、少し大きめの米粒のような楕円形で、適度な硬さを持ったこげ茶色の状態です。普段の便と異なり、軟便や下痢の場合には、体調不良が考えられます。

飼育環境や餌が変わった場合や、細菌や寄生虫・ウイルスなどに感染した場合に起こります。下痢が続くと脱水状態となり、命を落としてしまうこともある危険な状態だと言えるでしょう。

体が臭くなった

ハムスターはもともと体臭が強い動物ですが、においが強くなった場合には、耳の病気やほほ袋の病気の可能性があります。耳の病気はバランス感覚にかかわる三半規管に異常が出るため、歩き方にも着目しましょう。

また、においの原因となる臭線に腫瘍やかさぶたができると匂いが強くなります。自分で臭線の状態をチェックできるようにするために、あらかじめ獣医さんに臭線の場所を確認しておくことをおすすめします。

ハムスターの寝言の原因を知って適切な対応をしよう

ハムスターの寝言や睡眠時の様子から、病気のサインになることがあるということを紹介しました。

かわいい寝言やいびきに注目してしまいがちですが、なかには命にかかわる病気もあります。普段からハムスターの様子をよく見て、異変に一早く気付けるようにしましょう。

少しでも様子が違うときには、どのような症状が出ているかを確認し、早めに獣医さんに相談することが大切です。
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