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ハムスターに「にんじん」を与えて良い?与える量やペースについても解説

「ハムスターのおやつってどんなものをあげればいいの?」
「にんじんはあげてもいいの?」
ハムスターを飼育されている方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事では、ハムスターににんじんを与える際に注意することや与える量について、詳しく説明しています。

ハムスターの餌としてはペレットがよく使われますが、それだけだと何だか物足りないような感じがしてしまいますよね。にんじんは栄養があり、噛み応えもあるのでハムスターに与えるものとして向いています。

この記事を読めば、にんじんを与えるメリットやどのように与えればいいのかがわかるようになります。ハムスターを飼育されている方やこれから飼おうとされている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ハムスターの主食とは

ハムスターには専用のペレットを主食として与えます。ペレットは硬い粒状の餌で、ハムスターの健康維持のために必要な栄養が配合されている総合栄養食です。

ペットショップに行くとさまざまな種類のペレットが販売されていて、どんなものを選べばいいのか悩んでしまいます。ハムスターの体の大きさや年齢に合わせて選んでください。

例えばまだ幼い子や老齢の子には、柔らかめのペレットを選びましょう。わからなければペットショップの店員さんに、どんなものがいいか教えてもらってください。

ハムスターににんじんを与えて良い?

ペレットは主食として毎日与えるものですが、それだけでは不足してしまう栄養もありますので、野菜を一緒に与えるといいでしょう。その中でもにんじんは冷蔵庫によくある野菜で、ハムスターのおやつとしておすすめです。

にんじんにはどのような成分が含まれているのでしょうか。またにんじんを与えることで、ハムスターの体にとって、どんなメリットがあるのか説明します。

にんじんの主成分

にんじんには以下のような成分が含まれています。
・たんぱく質 
・炭水化物 
・食物繊維 
・βカロテン 
・カリウム 

特に、カロテンとカリウムが他の野菜と比べて豊富に含まれているのが特徴です。にんじんの英名「carrot」は、カロテンの語源となっていると言われています。

にんじんを与えて期待できる効果

にんじんに含まれているカロテンは体内でビタミンAに変わり、主に目や皮膚、髪、粘膜を正常に保ってくれます。カリウムは体内の余分な塩分を排出するので、血の巡りをよくしてくれます。

にんじんを与えることで、ハムスターの目や毛並みを美しく保つことができ、健康的に年を重ねることができます。

にんじんは緑黄色野菜の中でもトップレベルの栄養価と呼ばれているので、ハムスターにも積極的に与えていきたいですね。

にんじんの与え方

人間がにんじんを食べる際には
・生
・茹でる、蒸す
・小さく切る
・乾燥させる
といった方法をとります。ハムスターも同じようにどの方法で与えても大丈夫です。

調理方法によって食べやすさや食感が変わるので、どれが好みなのか様子を見ながら与えてあげてください。

それぞれの調理方法について紹介します。

生のまま

生のままにんじんを与えるのは簡単でおすすめです。硬いので噛み応えがあり、噛むのが好きなハムスターにとっては歯を削れるというメリットもあります。

にんじんに含まれているビタミンは熱に弱い栄養素なので加熱すると壊れてしまい、またカリウムも同じように加熱することで流れ出てしまいます。生で食べることでそれらの栄養素を摂取することができます。

老齢で歯が弱くなってしまったハムスターだと、硬すぎて食べることが難しいかもしれないので、その場合は加熱して柔らかくして与えてあげてください。

茹でる/蒸す

歯の調子が悪い、老齢で硬いものが食べられないハムスターにおすすめの方法です。茹ですぎると柔らかくなりすぎるので、注意しましょう。

加熱することでビタミンやカリウムなどの熱に弱い栄養素は流れ出てしまいます。しかし、にんじんを皮つきのまままるごと茹でたり蒸したりする方法であれば、栄養素は流出しにくいと言われています。

にんじんを蒸すのが面倒という方は、電子レンジで加熱してみてください。簡単に火が通り、栄養を損なうことがないのでおすすめです。

小さく切る

ハムスターが手に持って食べやすい大きさは約5mm角ほどです。小さく切ってあげると食べやすく、適切な量を与えることができます。

細かく切ったにんじんを食べる姿を見ているとついつい何個もあげてしまいそうになりますが、与えすぎはよくありません。にんじんに含まれる水分を摂取しすぎて、下痢になってしまいます。

ドライにんじんにする

干すことで長くストックできますし、にんじんの旨味や香りが引き立つので、ハムスターにより美味しい状態で与えることができます。ただ干すだけですが、ビタミンや食物繊維などの栄養素をより多く摂取することができます。

ドライにんじんを作るときは、皮をむかずに大きめに切り、よく水気をとってザルに並べて天日干ししてください。時期によりますが、3日~1週間ほどで完成します。

千切りにすればより早くできますし、細かいのでハムスターにも与えやすいです。

にんじんの葉や皮も与えて良い?

にんじんにはさまざまな調理方法があり、中には皮ごと食べる方法もありました。皮は食べられないと思われている方も多いですが、シャキシャキして食べると実は美味しいのです。

スーパーに置かれているにんじんのほとんどは、葉が切り取られた状態で販売されています。あまり知られていませんが、葉の部分も食べることができます。サラダにしたり天ぷらにしたりして食べると美味しいです。

ハムスターもにんじんの皮や葉の部分を食べることができます。与えるメリットや注意点を紹介します。

葉も皮も与えてOK!

にんじんはオレンジ色の根の部分だけでなく、葉や皮なども与えることができます。与えることに抵抗感があるかもしれませんが、販売されているものはきれいに洗浄されているので、ハムスターに与える前にサッと洗うだけで大丈夫です。

にんじんの皮にはカロテンが特に多く含まれているので、皮ごと食べることでたくさんの栄養素を摂取することができます。また葉は根の部分の倍以上の栄養素が含まれています。

葉は与えすぎに注意

にんじんの葉を与える場合には、量に注意してください。葉の部分にはカルシウムとシュウ酸が含まれています。

シュウ酸はアクの一種です。シュウ酸は体内に入ると、カルシウムと結合してシュウ酸カルシウムになります。この成分は体内には吸収されず、便や尿として排出されます。

シュウ酸をとりすぎてしまうと、それが結晶化し尿路結石の原因となります。人間でも激痛を伴うと言われているのに、小さなハムスターが尿路結石になってしまうと命に関わるので、葉の部分はあげすぎないようにしてください。

にんじんを与える量と回数


にんじん自体はハムスターに対して安心して与えることができますが、適当な与え方をしているとハムスターの健康を害してしまうことがあります。

にんじんは適切な量を与えれば栄養満点で、ハムスターにとっていい副食になります。与える場合には適切な量や回数を学んでおきましょう。

1回の与える量

1回に与える人参の量は、5mm角に刻んだものを1~2個程度です。それ以上与えると、水分を摂取しすぎて下痢になってしまいます。

この目安は生でも乾燥させているものでも同じです。葉を与える場合は、小さく切ったものをごく少量与えます。

にんじんばかり与えているとお腹がいっぱいになって、主食であるペレットを食べることができなくなってしまいます。適量を守りましょう。

にんじんを与えるペース

にんじんは毎日ではなくできれば週に1~2回ほどのペースで与えましょう。主食ではなく、あくまでも副食やおやつという認識で与えてください。

ハムスターにとって、最もいいのはさまざまなものをバランスよく食べることです。にんじんばかり与えていると、栄養バランスが偏ってしまいます。

またにんじんはカロリーが高く、与えすぎは肥満に繋がることがあるので、カロリーの低いキャベツなどと交互に与えるのがおすすめです。ハムスターの健康のために、餌のメニューを考えてみてください。

にんじんを与える際の注意点


ハムスターににんじんを与える場合は、人間である自分たちが食べるときと同じ気持ちで与えてください。

動物が食べるからといって傷んだものや適当な量を与えることはやめましょう。下痢や重大な病気の原因になってしまいます。またハムスターが食べ残したにんじんは早めに取り除いてください。水分が多いので傷みやすいからです。

他にもいくつか注意すべきポイントがあるので、チェックしてください。

新鮮なものを与える

にんじんには水分が多く含まれているので、傷みやすい傾向があります。できるだけ購入して間もない新鮮なものを与えてください。古いにんじんは栄養価も落ちているので、あげない方がいいです。

また与える場合にはよく水で洗い、水気を切ってから与えましょう。濡れたままだと菌が発生して、余計傷みやすくなってしまいます。

他の野菜とバランスを取りながら与える

にんじんを好むからといって、そればかり与えていると栄養バランスが悪いです。他の野菜と組み合わせて、いろいろなものを与えるようにしてください。

にんじん以外にもハムスターに与えることができる野菜はたくさんあります。
・キャベツ
・小松菜
・かぼちゃ
・セロリ
・とうもろこし
・ピーマン

これらは一部ですが、にんじんと同じように、食べやすいようにカットして与えてください。数種類の野菜をあげていると、もしかしたら好き嫌いがあることに気付くかもしれません。ハムスターの様子をよく観察しながらバランスよく野菜をあげてください。

与える量

先程にんじんの適切な量とペースについて紹介しました。必ず与えすぎには注意して、適量を守って与えてください。

にんじんを食べ慣れていない子に与えた後は、フンの状態や体調がおかしくないか観察してください。フンの状態が悪ければ量を減らすなどして調節しましょう。

ハムスターに正しくにんじんを与えよう


ハムスターにとってにんじんは、ペレットだけでは補えないさまざまな栄養素が含まれており、食べやすくもあるので副食にはぴったりの野菜ということがわかりました。

また飼育し始めて間もないハムスターと仲良くなるためににんじんを手渡しで与えると、飼い主の手がおいしいものをくれる安全なものであるとわかり、早く慣れてもらえるきっかけにもなります。

いつでも手に入るにんじんは、栄養価が高くハムスターの健康のために積極的に与えていきたい野菜です。適切な量を守り新鮮なものを選びましょう。

この記事を参考に、ぜひ正しい方法でにんじんを与えてみてください。
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