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ハムスターにきゅうりを与えて良い?正しい与え方と適切な量や頻度についても解説

「ハムスターにきゅうりをあげても大丈夫?」
「あげていい量がわからない!」
ハムスターを飼い始めたばかりの方などは、特に、こんなことを考えたりする人も多いのではないでしょうか。

ハムスターは体も小さいので、間違った食べ物などを与えてしまえば、すぐに体調を崩してしまいます。

この記事では、身近な食材であるきゅうりをハムスターに与えられるのかについてと、与える際に気をつけたいことも合わせて紹介します。きゅうりは冷蔵庫に常にあるご家庭も多い食材ですので、ハムスターにもあげられると嬉しいと考える人も多いのではないでしょうか。

この記事を読み終えると、ハムスターにきゅうりを与えられるか否か以外に与えた際の栄養価なども確認できます。与えて良い分量やあげすぎた際の影響など、注意したい点なども細かく取り上げているため安心して餌として与えられるでしょう。

ハムスターを飼い始めたばかりの方やこれから飼いたいと考えている方は、これを読んでぜひ、飼育知識を高めてください。

ハムスターの主食とは

ハムスターは、ひまわりの種が好物ですが主食ではありません。ハムスターの主食にはバランスのとれたペレットと野菜を与えます。

草食性に近い雑食の動物のため、ミックスフードなどを与えるとハムスターが好きなものだけ食べ、栄養に偏りが出てしまいます。ペットショップなどでペレットを選ぶときは、タンパク質の量が16%程度のものを選ぶと良いです。

食事の中で主食であるペレットの占める割合は50%で、あと50%は野菜です。ペットとして飼育されているハムスターの多くは、野菜不足だといいます。毎日新鮮な野菜を与えることも大切です。

ハムスターにきゅうりを与えてもOK

ハムスターにきゅうりを与えても害はありません。しかし、水分量が高く栄養価も低いため率先して与える必要もないです。

ただし、ハムスターも個体によって好みが違いきゅうりの味を好むものも多いため、おやつとして少量を手から与えると喜ぶ可能性も高いです。中には、一度食いつくと手足でしっかり抱え込んで、夢中で食べるハムスターもいます。

栄養価などを考えると副食の野菜としては利用できませんが、喜ぶ姿をみれる可能性も高いため、ひまわりの種ばかりでなく、たまにはおやつの嗜好を変えて、きゅうりを与えてみても良いでしょう。

きゅうりの栄養価

ハムスターが必要とするビタミンAやカルシウムなどを豊富に含んでいません。

そのため、ハムスターの主食に当てるには役不足です。果物やひまわりの種などと同様に、あくまで嗜好品や水分補給食として与えましょう。

きゅうりを与える量と頻度

きゅうり自体に豊富な栄養素はないため、積極的に与える必要はありませんが、目新しいおやつとして与えるのはよいでしょう。しかし、個体によっては気に入って与えられる分だけ、際限なく食べる危険もあります。

実のほとんどが水分で出来ているため、与えすぎでお腹を下したり、便が柔らかくなる可能性が高いです。餌を頬張る姿はハムスターの魅力の一つですが、小さなハムスターはお腹を壊すだけでも一大事となります。

ハムスターの健康のためにも適量を知り、飼い主がしっかりセーブしましょう。

ここではきゅうりを与える際の分量や間隔について詳しく紹介します。与える際の目安にしてください。

1回に与える量

主食としてではなく、あくまでおやつや水分補給食として与えてください。分量は、1回に薄く輪切りにしたきゅうりの約半分か、多くて1枚が目安です。約5mm〜1cm四方の食べやすい大きさに切ったものを与えます。重さは約1g〜2g以下になるようにしましょう。

ハムスターの体格によって適量は違い判断しづらいですが、少ないと感じるくらいの分量で良いです。逆に多めにしてお腹を壊してしまったら、小さいハムスターには致命傷となってしまいます。

また、適量与えても具合が悪い個体だとすぐにお腹を下す場合があるため、様子を見て便がゆるい場合はきゅうりを与えるのはしばらく控えてください。

適切な頻度

きゅうり自体に栄養価がないため、他の餌に影響を与えない範囲で週に1、2回ほど、おやつとして与えると良いでしょう。その際は、お腹を壊していないかうんちのチェックをしながらあたえてください。

しかし、体調不良などの理由やもともとの性格で給水器などから水をほとんど飲まない個体の場合は、水分補給を目的としてきゅうりを積極的に与えても良い場合もあります。その場合は、給水器の水の減り具合などを見て判断しましょう。

とくに、夏場の暑い時期などは水分をうまく取れない個体も出てくる可能性もあります。状況をみて水分補給食として取り入れてもよいでしょう。

きゅうりを与える際の注意点

体調を崩さないよう量に気をつける点以外にも、きゅうりを与える上で気をつけたほうが良いことは沢山あります。注意を怠ると体の小さいハムスターに致命的な影響を与える可能性も高いです。

与える際は特に次の5つのポイントに気をつけるようにしましょう。
  • 新鮮なものを与える
  • よく洗い水気を拭き取ってから与える
  • 食べ残しは放置しない
  • 味付けしたきゅうりは与えない
  • 与えすぎないように

新鮮なものを与える

傷んだ物や鮮度の落ちたものを与えると、ハムスターは簡単に体調を崩してしまうため気をつけましょう。

きゅうりはコストも安定していて家計に優しい野菜ですが、傷みやすく日持ちがしません。新鮮なものを冷蔵庫で保存した場合で賞味期限は4〜10日程度です。

その上低温障害を起こしやすく、約10℃を下回ると品質や栄養素が失われます。家庭用の冷蔵庫は野菜室だと約3〜8℃に設定されていることが多いです。

保存していても日を追うごとに鮮度も栄養素も抜けていくため、与えるなら冷蔵庫に残っていたものではなく買ってきたばかりのものを与えましょう。

よく洗い水気を拭き取ってから与える

よく洗うことで汚れや余計なものを落とし、水分を拭き取ることで水分の摂りすぎを防ぎハムスターがお腹を壊さないようにしましょう。

市販されている野菜は、農薬を使っている場合もあります。一見きれいでも、スーパーで色々な人が触れて菌が付着している可能性も高いです。体の小さいハムスターは、少量の農薬でも致命傷となってしまうため、与える野菜はしっかり洗いましょう。

また、ただでさえ水分が多いきゅうりを洗って、水も拭かないまま与えてしまうと、折角量を調整しても表面に着いた水分で過剰摂取になってしまいます。しっかりと拭いてから与えてください。

食べ残しは放置しない

足が速いきゅうりを長時間置いておくと、ハムスターが腐ったものを食べ、お腹を壊すため食べ残しは与えてから約1、2時間で回収します。夏場のきゅうりは、常温だと半日持ちません。注意しましょう。

しかし、給水器から水を飲まない性格のハムスターにとって、夏の時期のきゅうりは水分補給食として優れているため、与える場面も多くなります。その場合も傷みやすいのを忘れずに、よく様子を見て回収に努めましょう。

なお、回収の際は餌皿だけでなく巣の中も欠かさずチェックしてください。ハムスターは巣に食べ物を溜め込む習性があるため、確認しないと巣に腐ったきゅうりが残る可能性も高いです。

味付けしたきゅうりは与えない

人間用に味をつけたきゅうりは、ハムスターの健康を害するため与えてはいけません。

例えば、きゅうりは漬物にして冷蔵庫に常備している家庭も多いでしょう。しかし、それらは洗っても高い塩分を含んでいるため、ハムスターが食べると体に悪い影響を与える可能性があります。

手の平より小さなハムスターに必要な塩分はごくわずかです。そのため、人間が食べるものを口にするとあっという間に塩分過多になります。

人が食べる料理や菓子類は、ハムスターに与えないようにしましょう。

与える際は、生のものかハムスターなどの小動物用におやつとして販売している乾燥きゅうりを選ぶとよいです。

与えすぎないように

きゅうりを与えすぎるとお腹を下してしまう可能性があるほかに、回収しそびれ、悪くなった食べ残しを口にしたハムスターが体調を崩す可能性も高いです。夏場に水分補給食として、水をあまり飲まないハムスターに与える場合でもない限り、きゅうりは餌皿に置かず手から与えるようにしましょう。

はじめて与えるときは、警戒して近づいてこないハムスターもいますが、気長に待ちましょう。一度与えて様子を見て、食いつきが良くなければ、一回の量を減らすなどして適量をはかってください。

一回で食べきれる量を与えることで、食べ残しを無くし、残ったきゅうりの回収忘れも防げます。

安心安全にきゅうりを与えたい場合

栄養価も低く、主食の野菜としては役不足のため、あえて与える必要性はありません。しかし、おやつとして目新しいものをハムスターに与えてみたいと考える人も多いでしょう。

水分が多く量を誤るとお腹を下してしまう恐れもあり、取り扱いが難しいきゅうりですが、ハムスターの状態をみながら、極少量から適量を見定める以外に安全に与えられる方法はないのでしょうか。

ここでは、きゅうりを安全に与えられる乾燥きゅうりについて、商品の特徴などを詳しく紹介します。

乾燥きゅうりがおすすめ

きゅうりは実の水分の多さが災いして、ハムスターに与えるのが難しい食材となっています。しかし、問題の水分を取り除いてしまえば、水分の過剰摂取による下痢などの心配をする必要もなくなります。

しかし、ただでさえ水分の多いきゅうりを自宅で乾燥するのは、時間もかかり現実的ではありません。ハムスターに与える場合は、小動物用として販売しているものを購入することで、手軽に安全にきゅうりを与えられます。

乾燥きゅうりは水分の取りすぎを心配する必要はありませんが、栄養価が低いことに変わりはないため主食として与えるのはやめましょう。あくまでおやつとして主食に影響がでない量を与えてください。

ハムスターに正しくきゅうりを与えよう

きゅうりはコストも安価で安定していて、ハムスターに日常的に与えられれば嬉しいと考える人も多い野菜の一つでしょう。しかし、栄養価が低く、主食として与えるメリットはありません。

ただし、水分量が多く分量や食べ残しなどの管理は必要ですが、個体によってはきゅうりを好むものもいるためおやつとして与える分には問題ない食材です。

また、体調を崩していて給水器から水が飲めないなどの時に、水分を補給するために与える食材としては優れた力を発揮します。

この記事を見て、状況に合わせてハムスターに与えてみてください。
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