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ハムスターにトイレをしつけさせる方法とは?種類ごとに方法を解説

ハムスターの種類によってしつけ方も変わる

ハムスターの種類によって、トイレの習性が違うため、トイレの設置場所や、しつける上での注意点は変わります。そのため、飼うハムスターに適切なしつけをしてあげましょう。

おしっこのしつけはできますが、うんちのしつけはできません。うんちはおしっこよりも隙ができてしまうため、リラックスできる巣箱や物陰でするからです。

また、うんちはにおいがほとんどないので、においによって天敵に見つかりにくいために、安心できる場所ならどこにでもするという理由もあります。

ハムスターのトイレのしつけ方法

野生のハムスターは、おしっこのにおいで天敵に見つからないために決まった場所でおしっこをするため、犬や猫と違って簡単にトイレをしつけることができます。

ですが、ハムスターの種類に合わせて適切な環境を整えてあげないと、トイレを覚えにくいので、種類ごとの習性を理解する必要があります。

それでは、それぞれのハムスターのトイレのしつけ方と、注意点を見ていきましょう。
種類しつけやすさトイレ難易度トイレの場所
ゴールデンハムスター★★★★☆☆ゲージの隅
ジャンガリアンハムスター★★☆★★☆いつもおしっこをする場所
ロボロフスキーハムスター★☆☆★★★巣箱の近く

トイレのしつけ方法1: ゴールデンハムスター

大型のゴールデンハムスターは、トイレを最もしつけやすいハムスターです。そのため、トイレを教えなくても自然とトイレを覚えてくれるようになる場合もあります。

おっとりとしている子が多く、個体差は他のハムスターに比べてありません。そのため、初心者にも飼いやすいので、初めてハムスターを飼う人にはゴールデンハムスターはです。

トイレを簡単に覚えるといっても、ゴールデンハムスターは縄張り意識が強いため、多頭飼いはできません。

ゲージの隅にトイレを設置

ゲージの隅にトイレを設置してあげることで、何も教えなくても自然とトイレでおしっこをしてくれます。

もし、ゲージ内の別の場所でおしっこをする場合は、おしっこした場所の床材をトイレに入れておくことで、次におしっこをする時にトイレでしてくれるようになります。

また、トイレを別の素材のものに変えても、以前と変わらず同じ場所でトイレをしてくれます。

幼少期の頃から自然と覚える

まだ目が見えていない幼少期の頃から、歩けるようになった段階でトイレでおしっこをしてくれるので、トイレのしつけで苦労することはほとんどありません。

たまに、白く濁っているおしっこをすることがあります。しかし病気や体調不良ではなく、ゴールデンハムスター特有のものなので心配しなくても大丈夫です。

トイレのしつけ方法2:ジャンガリアンハムスター

小柄なジャンガリアンハムスターは、臆病な性格の子が多く、人間や環境を怖がって最初のうちはトイレでおしっこをしてくれないことがあります。

その場合は、ジャンガリアンハムスターが安心できるような環境にしてあげることで、トイレを覚えてくれます。

ジャンガリアンハムスターは穏やかな性格が多いですが、人間と同じように、怖がりな子から活発な子まで個性豊かなため、それぞれの性格に合ったしつけ方をしてあげましょう。

おしっこする位置にトイレを設置

ジャンガリアンハムスターは、いつもおしっこをする位置にトイレを設置してあげることで、トイレをしつけられます。

もし、最初にトイレを設置した場所と違う場所におしっこをするようなら、トイレの場所を変えることが大切です。また、おしっこのにおいのする床材をトイレに入れておくのも効果的と言えます。

また、環境や飼い主を怖がってトイレまでたどり着けない場合もあるので、その時は巣箱にトイレを少しだけ近づけて設置してあげることで、トイレを使うようになります。

慣れるまで暗い環境にしておく

なかなかトイレを使ってくれない場合は、ジャンガリアンハムスターが環境に慣れるまで、暗い環境にしておきましょう。

暗い環境にしてあげることで、ジャンガリアンハムスターはゲージ内を「安心できる環境」と捉えてくれるようになり、安心してトイレを使ってくれるようになります。

また、トイレまでの道のりに「人間からの死角」を作って、ジャンガリアンハムスターがトイレまで移動しやすいようにするなどの、工夫をしてみましょう。

トイレのしつけ方法3:ロボロフスキーハムスター

ハムスターの中でもとても小柄なロボロフスキーハムスターは、おしっこで縄張りをアピールする習性があるので、1箇所の固定の場所でのトイレのしつけは難しいです。

マーキングのために回し車を回しながらでもおしっこをしてしまうので、回し車と固定のトイレの、2箇所でおしっこをすることがほどんどです。

体は小さいですが、とても動きが早く活発なので、コミュニケーションをとるというよりも、ハムスターの姿を見て癒やされたい人にです。

巣箱に近い場所にトイレを設置

ロボロフスキーハムスターは臆病な性格のため、決まった場所でトイレをしつけたい場合には、他のハムスターよりも巣箱に近い場所にトイレを設置することがです。

また、たとえ臆病な性格でも、巣箱の中でおしっこをすることはありません。

もし巣箱の中でおしっこをしてしまう場合は、飼い主が構いすぎていたり、まだ環境に慣れていないために「巣箱の外を怖がっている」ということです。

その場合はそっとしておくようにして、「巣箱の外が安全である」ということを認識させてあげましょう。

回し車を2台設置

ロボロフスキーハムスターは走りながらマーキングをするため、回し車でおしっこをしてしまうので、回し車を2台設置して、交互に毎日洗い替えをするようにしましょう。

ロボロフスキーハムスターは小さい体をしていますが運動量は多いので、回し車は外さないほうが望ましいです。

また、回し車を外してしまうと、どこでおしっこをしているのか分からなくなる場合もあるので、回し車とトイレの2箇所でおしっこをしてくれるほうがお掃除もしやすいです。

ハムスターがなかなかトイレを覚えてくれないときのしつけ方

ハムスターは本能的に1箇所でトイレをしますが、もちろん個体差や種類によって習性は違うため、ハムスターがなかなかトイレを覚えてくれない時があります。

トイレを覚えてくれない時には、ハムスター自身が不快に思うことがあったり、まだ環境に慣れていないなどの理由が挙げられます。

その中でも、以下の2つのしつけ方をすることで、トイレを覚えてくれるようになることがあります。
  • おしっこの匂いをトイレの位置につける
  • 巣箱や餌場から離れた場所にトイレを設置する

トイレを覚えてくれないときのしつけ方1:おしっこの匂いをトイレの位置につける

ハムスターは嗅覚が優れているので、おしっこのにおいがついた床材などをトイレの位置につけることで、トイレの場所をしつけられます。

ですが、ハムスターなどの小動物は綺麗好きなので、トイレが汚れているとトイレでおしっこをしたがらないため、トイレが汚くなる前に掃除をしてあげましょう。

大掃除の際には、トイレ以外の場所におしっこのにおいを残さないようにすることも大切です。

トイレを覚えてくれないときのしつけ方2:巣箱や餌場から離れた場所にトイレを設置する

野生のハムスターは、巣箱と餌場とトイレは別の部屋になっているので、近くに設置しているとトイレの場所を認識してくれないことがあります。

そのため、ハムスターの種類にもよりますが、巣箱や餌場からトイレは離れて設置をしましょう。巣箱から対角線上にトイレがあるのが理想とされています。

また、ゲージが広い場合はトイレまで行かずにおしっこをする可能性があるので、トイレを2箇所設置したり、トイレまでの安全な道を確保するなどの工夫をしましょう。

トイレを失敗した時の対処法

トイレをしつけている最中は、どうしてもトイレを失敗してしまいます。また、トイレを覚えていても、少しの環境の変化でトイレでおしっこをしなくなる時もあります。

種類によってトイレのしつけ方は違いますが、トイレを失敗した時の対処法はほぼ同じです。そのため、どの種類にも適切な対処法をしてあげることで、トイレを失敗しなくなります。

トイレを失敗した時には決して叱らず、以下の3つの対処を行って気長にトイレをしつけていきましょう。

トイレを失敗した時の対処法1:トイレを綺麗に掃除する

トイレが汚れている、またはトイレに入ると自分の体がくさくなるとハムスターが判断した場合には、別の場所でトイレをしてしまうので、トイレを綺麗に掃除しましょう。

ですが、飼い始めやトイレをしつけている最中の場合は、ゲージ内の他の場所よりもおしっこのにおいがしている状態にしてください。

そのためにも、ゲージ内は常に清潔な状態を保ちましょう。

トイレを失敗した時の対処法2:トイレの位置を見直す

ハムスターは嗅覚が優れているため、初めにおしっこをしたところでし続けるので、トイレでしてくれない場合は一度トイレの位置を見直してみましょう。

ハムスターがし続けている位置にトイレを設置するか、別の場所にトイレを設置するならゲージを綺麗に洗って、完全におしっこのにおいを消しましょう。

そして、トイレににおいのついた床材などを入れて、「ココがトイレだよ」と教えてあげることが重要です。

少しでも他の場所におしっこのにおいが残っていると、またトイレ以外の場所でしてしまうので、必ずゲージを綺麗に洗いましょう。

トイレを失敗した時の対処法3:ゲージの場所を見直す

ハムスターが環境に慣れていない間は特に、ゲージの場所をきちんと考えてあげないと、トイレまで行くのが怖くてトイレを失敗してしまいます。

飼い始めたうちは、騒音が多い場所や、小さい子どもや他の動物がゲージの外にいる場所に、ハムスターのゲージを置かないようにしましょう。

ハムスターが巣箱以外で安心することができず、巣箱の中でおしっこをしてしまいます。そのため、なるべく静かなところにゲージを置いてあげることで、徐々に環境に慣れていくことができます。

ハムスターの性格を知ってトイレを覚えさせよう

ハムスターの種類や性格によってトイレをすぐに覚えるかどうかは変わりますが、決して焦らずに気長にしつけさせていきましょう。

トイレを覚えてくれないことで飼い主がイライラしてしまうと、ハムスターにも伝わってしまう可能性もあるので、「トイレを覚えてくれたらラッキー」くらいに思っておくことが大事です。

また、トイレを失敗した時の適切な対処法を知り、ハムスターが安心できる環境を作ってあげることも、ハムスターがトイレを覚えるにあたってとても重要なことです。
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