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ハムスターの眼球突出の初期症状とは?原因や治療方法について解説

「飼っているハムスターの目が飛び出てしまっている!」
「一般的なハムスターより、目が少しぐりっとしてきたかもしれない」
「大切なハムスターが病気にならないようにする対策はあるの?」
このように、飼っているハムスターの目に異常を感じたり、症状の存在を知ったばかりで対応までは分からなかったりした時など、愛情を注いでいるハムスターに異常が見つかると不安になってしまいますよね。

本記事では、ハムスターの眼球突出の原因5パターンや、眼球突出によってもたらされる症状などの基礎知識、治療方法や予防する方法など眼球突出への対応方法まで紹介していきます。

実際に今ハムスターの目が飛び出してきて気になっている人など、どう対処していいか分からずに困っている人は、この記事を読んで不安に対して正しい対応ができるようになるでしょう。ぜひ読んでみてください。

ハムスターの眼球突出とは?



ハムスターの眼球突出とは、簡単に言えば眼球の脱臼になります。

ハムスターは身体の構造上、眼球を受け止めるくぼみである眼窩(がんか)が浅くなっていて、まぶたも薄いことからちょっとした衝撃で眼球が脱臼しやすくなっています。

個体差はありますが、衝撃や肥満、歯の伸びすぎや怪我で眼球が眼窩から飛び出てしまうことが原因として考えられているため、注意が必要です。

眼球突出の原因



ペットとして飼いやすいハムスターは小さく、可愛い動きを見ていると思わずおやつをあげすぎたり撫ですぎたりしてしまうことがあるでしょう。ですが、そんなちょっとしたことが腫瘍や肥満、ストレスにつながり、眼球突出の原因になることがあります。

今回は5つのケースから起こる眼球突出について説明していきます。

歯の伸びすぎやかみ合わせ

げっ歯類は歯が一生伸び続けますので、硬い枝などを与えて不正咬合を防ぎますが、歯の伸びすぎやかみ合わせの悪さも眼球突出の原因になります。

口内が傷ついて、歯周病などの炎症を起こすことで、目の近くにまで伸びている神経にも炎症が広がるため十分に注意しましょう。

肥満

ひまわりの種など油が多く含まれる種子類はハムスターのおやつとして有名ですが、多くあげすぎると肥満になってしまいます。

肥満によって身体全体の脂肪が増えることで、眼窩を押し出し、眼球突出につながってしまうでしょう。

体に強い衝撃が与えられた

高所にケージを置いていたり、壁のぼりが得意なハムスターが脱走したりしてまうことで落下し、体に強い衝撃が与えられたことによっても眼球突出は起こります。

ゲージの置き場所などに、注意する必要があるでしょう。

強いストレス

ハムスターは小さな音や環境の変化でストレスを感じやすく、そのストレスによっても眼球突出は起こります。

強いストレスや長時間の興奮・緊張状態では、ハムスターの身体に力が入ったままになってしまい、結果眼球突出につながる恐れがあります。

運動不足や構いすぎなどもストレスになることがあるので、嫌がっていないか様子をみましょう。

目のケガや病気

涙が出やすいなど目のケガや、腫瘍など身体の病気によって引き起こされる場合もあります。

また、目の周りなど見える部分の怪我や炎症だけでなく、目に見えないところの炎症や腫瘍によって膿や腫れが発生し眼球が圧迫され、眼球が突出してしまうこともあるでしょう。

眼球突出の症状とは?

では、眼球突出はどのような症状が起こるのでしょうか。もちろん判断できるくらいに眼球が飛び出していることもありますが、眼球の変形や涙の過剰分泌なども症状のひとつです。

眼球突出の初期症状と判断の方法を解説していきますので、自分の飼っているハムスターが眼球突出なのか判断してみましょう。

眼球突出の初期症状と判断方法

眼球突出の一番わかりやすい症状は目玉が飛び出して見えることです。しかし、ハムスターは元々目がくりっとしているので判断に迷うことがあります。

特に初期の段階ではいつもと比べてもあまり違いがないことが多く、判断しづらいと言えるでしょう。

そこで、まぶたを閉じることができるか・常に目が飛び出て見えるのかという2点に該当する場合には、眼球突出の症状であると判断できます。

また、眼球の形が変わっていたり、涙目になっていたりする場合も眼球突出を疑いましょう。

ハムスターの眼球突出の治療方法

では、ハムスターが眼球突出している場合にはどのような対処をしていけば良いでしょうか。

基本的にハムスターが病気になった時には動物病院を受診するのがおすすめです。

今手持ちがなかったり、土日祝日などで動物病院が閉まっていたりなどの理由から、すぐに受診できない時の応急処置も解説していきますので、参考にしてみてください。

動物病院を受診する

ハムスターの眼球突出は、放置していても治りません。そのため、動物病院を受診するようにしましょう。

動物病院では、眼球の炎症を抑えるための目薬と抗生剤が処方されるのがほとんどのケースです。総額4,000円〜に設定している動物病院が多いため、目安として6,000円程度持っていると安心でしょう。

また、腫瘍が原因の場合には違った対応と金額になってきます。手術が必要になるケースもあるので、早めに動物病院に相談できると良いでしょう。

自宅でできる応急処置

眼球が突出しているなら押し戻すことで改善されると考える人もいるかもしれませんが、突出した眼球に獣医以外が触れるのは悪化や眼球破裂を招くこともあり危険です。

病院に連れていくことが第一ですが、すぐに連れていくことが難しい場合もあるでしょう。

動物病院に連れて行けるまでの応急処置として、生理食塩水を作ってスポイトで眼球を潤すことが有効です。まぶたが自分で閉じられずまばたきもできない場合、手袋をした清潔な手で目の上下からまぶたを閉じてあげてください。

また、放置していると床材によって眼球が傷ついてしまったり、ハムスター自身がひっかいて眼球を取ったしりてしまうこともあります。

眼球が乾燥している場合や、欠損があり眼球を残せないと判断された場合には、摘出となります。全身麻酔や縫合が必要になり費用がかかるほか、ハムスターにとっても負担になるので、早めに受診することが飼い主にとってもハムスターにとっても良いでしょう。

ハムスターの眼球突出の予防方法



大切なペットであるハムスターの眼球を失わないために飼い主ができることは、ケージ内を清潔に保つことと、肥満に気をつけることです。

ケージ内の床材が濡れていたりすると、雑菌が繁殖してハムスターの感染症に繋がります。濡れた床材は適宜変える、掃除の時にケージ内を洗ってよく乾かすなど、清潔に保ってあげましょう。

ハムスターといえばひまわりの種と思われがちですが、実際にはあげるとしても少量です。日頃与えるのはペレットと野菜などを中心としたヘルシーな食事にして、掃除の時などご褒美としてひまわりの種などのおやつを少量だけあげるようにしましょう。

また、ハムスターは運動不足でストレスを感じることもあります。回し車などを設置することで肥満対策にもなって一石二鳥です。

ハムスターの眼球突出の原因を知って対処しよう

以上がハムスターの眼球突出についての解説でした。

病気や怪我だけでなく、肥満やストレス、歯の伸びすぎによっても引き起こされる眼球突出は
ハムスターのかかる病気としてはポピュラーな部類です。

いつもと違う行動をしていたり、しきりに目を擦るなどの異変を感じたりなど、眼球突出の症状に当てはまる場合には、初期の動物病院の受診をオススメします。
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