「ワラジムシを飼ってみたいけど、何を食べるのかな?」
「餌用にワラジムシを飼いたいな」
「夏休みの自由研究にワラジムシってどうだろう?」
ダンゴムシとよく似たワラジムシですが、このように様々な疑問があるでしょう。
この記事では、ワラジムシの餌と飼育方法について詳しく解説します。また、ワラジムシの捕獲方法についても、必要な道具とともに解説しています。
本記事を読んでいただければ、あなたもすぐにワラジムシを飼うことができるでしょう。繁殖も簡単ですから、餌用としてキープすることもできます。
この記事を参考にワラジムシを捕獲して、飼育に挑戦しましょう。
「餌用にワラジムシを飼いたいな」
「夏休みの自由研究にワラジムシってどうだろう?」
ダンゴムシとよく似たワラジムシですが、このように様々な疑問があるでしょう。
この記事では、ワラジムシの餌と飼育方法について詳しく解説します。また、ワラジムシの捕獲方法についても、必要な道具とともに解説しています。
本記事を読んでいただければ、あなたもすぐにワラジムシを飼うことができるでしょう。繁殖も簡単ですから、餌用としてキープすることもできます。
この記事を参考にワラジムシを捕獲して、飼育に挑戦しましょう。
ワラジムシってどんな虫?
ワラジムシとダンゴムシはよく似ていますが、ワラジムシもダンゴムシも昆虫ではなく節足動物に属していて、エビなどの甲殻類の仲間です。
その中でもワラジムシとダンゴムシは近縁で、いずれも成体は14本の脚を持ち、体節は12~13節あります。見分け方は簡単で、つついて丸くなるのがダンゴムシ、ならないのがワラジムシです。また、ワラジムシは体が扁平です。
一方で、ワラジムシとダンゴムシとでは好む餌や環境が少し違います。日本にいるワラジムシは、ワラジムシとホソワラジムシの2種です。いずれも、落ち葉や動物の死骸などを餌として分解して、土壌を改善してくれる益虫です。体長はいずれも約10mmで楕円形をしています。
ダンゴムシは、園芸植物の新芽など餌にするので必ずしも益虫とは言えません。
その中でもワラジムシとダンゴムシは近縁で、いずれも成体は14本の脚を持ち、体節は12~13節あります。見分け方は簡単で、つついて丸くなるのがダンゴムシ、ならないのがワラジムシです。また、ワラジムシは体が扁平です。
一方で、ワラジムシとダンゴムシとでは好む餌や環境が少し違います。日本にいるワラジムシは、ワラジムシとホソワラジムシの2種です。いずれも、落ち葉や動物の死骸などを餌として分解して、土壌を改善してくれる益虫です。体長はいずれも約10mmで楕円形をしています。
ダンゴムシは、園芸植物の新芽など餌にするので必ずしも益虫とは言えません。
ワラジムシの餌とは?
ワラジムシは本来、森に暮らしあらゆる有機物を食べ分解する森の掃除屋でした。ミミズ、ダンゴムシ、トビムシ、シロアリ、ヤスデ、ダニ、コガネムシやハエの幼虫などの土壌生物と同様、植物の枯れたもの、動物の死骸などを餌としています。
ワラジムシを飼育するのであれば、植物質の餌と動物質の餌の両方を用意しましょう。
ワラジムシを飼育するのであれば、植物質の餌と動物質の餌の両方を用意しましょう。
野菜くず
メインの餌は、調理の際に出る野菜くずで充分です。ニンジン、ナス、キノコ、キュウリ、レタス、ゴマ、トウモロコシなどを好みます。果物も餌として適しています。
野菜くずは生でも加熱したものでも大丈夫です。バイオコンポストに利用されることもあるワラジムシですから、許容範囲はかなり広いと言えるでしょう。
ただし水分の多い餌は、カビや雑菌の繁殖のもとにもなります。餌はペットボトルのふたなどの容器に入れ、食べ残した餌は飼育容器から除去するようにしましょう。
野菜くずは生でも加熱したものでも大丈夫です。バイオコンポストに利用されることもあるワラジムシですから、許容範囲はかなり広いと言えるでしょう。
ただし水分の多い餌は、カビや雑菌の繁殖のもとにもなります。餌はペットボトルのふたなどの容器に入れ、食べ残した餌は飼育容器から除去するようにしましょう。
落ち葉
ワラジムシは、もともと森の土壌生物であるため落ち葉は大好物の餌です。捕獲してきたあたりの落ち葉を餌として与えても良いですし、市販の腐葉土を餌にすることもできます。落ち葉にはワラジムシが好むものとそうでないものがあるので、何種類か入れるのが良いでしょう。
市販の腐葉土は滅菌してあるので管理が簡単ですが、植物栽培用の腐葉土は農薬が入っていることが多いため、昆虫用の腐葉土を使用する方が安心でしょう。
市販の腐葉土は滅菌してあるので管理が簡単ですが、植物栽培用の腐葉土は農薬が入っていることが多いため、昆虫用の腐葉土を使用する方が安心でしょう。
動物質の餌
ワラジムシは動物性たんぱく質とカルシウムを含んだ餌がないと、長期間生きられません。自然界では昆虫や小動物の死骸などを食べています。
飼育下では、にぼし、かつおぶし、チーズ、乾燥エビなどを餌として与えます。熱帯魚の餌や金魚の餌なども良いでしょう。火が通っていても問題ないので、人間の食事の際に出るたんぱく質の多い残飯などを与えてもかまいません。
ただし、動物質の餌は腐りやすいので気を付けましょう。床材に直接これらの餌を置くと、腐った際まわりも汚染されてしまうため、餌皿に入れ、頻繁に取り換えるようにしましょう。
飼育下では、にぼし、かつおぶし、チーズ、乾燥エビなどを餌として与えます。熱帯魚の餌や金魚の餌なども良いでしょう。火が通っていても問題ないので、人間の食事の際に出るたんぱく質の多い残飯などを与えてもかまいません。
ただし、動物質の餌は腐りやすいので気を付けましょう。床材に直接これらの餌を置くと、腐った際まわりも汚染されてしまうため、餌皿に入れ、頻繁に取り換えるようにしましょう。
ワラジムシの入手方法とは?
ワラジムシは、釣り餌としても人気があるので、釣具屋やネットで購入できます。しかし、購入すると数が多すぎて、世話が行き届かないことになりかねません。ワラジムシは都会でも生活していますので、ぜひ近所で捕獲してみてください。
ワラジムシは夜間は餌を探して徘徊していますが、昼間は薄暗く湿ったところにじっとしているため、採集には昼間の方が向いているでしょう。とはいえ、光に敏感なワラジムシは周囲が急に明るくなると素早く逃げてしまうため、なるべく日陰を狙うと良いでしょう。
ワラジムシは夜間は餌を探して徘徊していますが、昼間は薄暗く湿ったところにじっとしているため、採集には昼間の方が向いているでしょう。とはいえ、光に敏感なワラジムシは周囲が急に明るくなると素早く逃げてしまうため、なるべく日陰を狙うと良いでしょう。
植え込みなどによくいる
ワラジムシは、含水量が20%程度の土壌を特に好みます。昼間は枯葉の下、石の下、ゴミの中、朽木、植え込みの根本などに潜んでいて、夜は徘徊して餌を食べます。また、比較的高所の樹皮下にいることもあります。
都会でも街路樹の根本などにいることが多いので、よく探してみてください。自宅に庭があれば小石の下、植木鉢の下、庭木の根本などを探してみましょう。
都会でも街路樹の根本などにいることが多いので、よく探してみてください。自宅に庭があれば小石の下、植木鉢の下、庭木の根本などを探してみましょう。
スコップですくう
ワラジムシはダンゴムシよりも素早いため、のんびり採ろうとしていると逃げられてしまいます。また、障害物に逃げ込まれたら捕まえることはできません。
石の下、植え込みの根本などの土をスコップでまとめてすくい、土ごとワラジムシを捕獲しましょう。ただし、公共の場所で捕獲するのであれば、スコップで何度もすくうと穴が開いてしまいます。できる限りすくった土は元の場所に戻し、穴は埋め戻しておきましょう。
石の下、植え込みの根本などの土をスコップでまとめてすくい、土ごとワラジムシを捕獲しましょう。ただし、公共の場所で捕獲するのであれば、スコップで何度もすくうと穴が開いてしまいます。できる限りすくった土は元の場所に戻し、穴は埋め戻しておきましょう。
ワラジムシの採集に必要なものとは?
ここからは、実際にワラジムシを採集する際に必要な道具について解説します。
ワラジムシはこぶし大以上の石の下、植え込みの根本、落ち葉の下などに潜んでいます。できれば、採集する地点の土や落ち葉なども持ち帰りたいので以下の道具を用意してください。
なお、採集は昼間に行うので、日焼け止めや帽子などもあった方が良いでしょう。また、湿った土に近い場所を探すので虫よけスプレーも欲しいところです。虫よけスプレーがワラジムシに害をなすことはありません。
ワラジムシはこぶし大以上の石の下、植え込みの根本、落ち葉の下などに潜んでいます。できれば、採集する地点の土や落ち葉なども持ち帰りたいので以下の道具を用意してください。
なお、採集は昼間に行うので、日焼け止めや帽子などもあった方が良いでしょう。また、湿った土に近い場所を探すので虫よけスプレーも欲しいところです。虫よけスプレーがワラジムシに害をなすことはありません。
園芸用スコップ
ワラジムシはダンゴムシと違って素早いので、素手でつかもうとしても逃げられてしまいます。前述したように、スコップで生息地の土ごとすくってしまいましょう。
公共の場所で採集する場合は、土は持って帰れませんが、落ち葉は持って帰っても大丈夫です。落ち葉は餌にもなるため、園芸用スコップで落ち葉ごとすくって捕獲しましょう。公共の場所で採集する際にはふるいがあると便利です。
また、ワラジムシは硬い土の中にいるわけではないため、スコップは金属製のものでもプラスチック製のものでもどちらでも良いでしょう。
公共の場所で採集する場合は、土は持って帰れませんが、落ち葉は持って帰っても大丈夫です。落ち葉は餌にもなるため、園芸用スコップで落ち葉ごとすくって捕獲しましょう。公共の場所で採集する際にはふるいがあると便利です。
また、ワラジムシは硬い土の中にいるわけではないため、スコップは金属製のものでもプラスチック製のものでもどちらでも良いでしょう。
軍手
ワラジムシを採集する際には、石や植木鉢、木の枝などを動かすことになります。怪我の予防のために軍手があった方が良いでしょう。また、やぶの中に入る場合は、長袖長ズボンに軍手をしていれば安心です。
軍手は木綿の普通のものでもかまいませんが、園芸用の細かい作業に適している手のひら側がラバーになっているものが使いやすいです。
軍手は木綿の普通のものでもかまいませんが、園芸用の細かい作業に適している手のひら側がラバーになっているものが使いやすいです。
ワラジムシを入れておく容器
採集したワラジムシを入れておく容器はなんでもかまいません。自宅の庭などならレジ袋で充分です。そのほか、ペットボトルや密閉容器、ジャムの空瓶なども使えます。ワラジムシは素早く逃げるので蓋ができる容器にしましょう。
採集地の土や餌となる落ち葉を持って帰ることを考えると、飼育容器を持って行って採集するのが手っ取り早いと言えるでしょう。ひも付きの昆虫採集用のプラスチックケースであれば、採集にも飼育にも使えます。
採集地の土や餌となる落ち葉を持って帰ることを考えると、飼育容器を持って行って採集するのが手っ取り早いと言えるでしょう。ひも付きの昆虫採集用のプラスチックケースであれば、採集にも飼育にも使えます。
ワラジムシの飼育方法
今年の5月からママワラジを1匹だけこのプラカップに入れてずっと土なし飼育してきた。
— ちーずぺっと (@teas_pet) July 13, 2022
このプラカップで出産してベビーも土なしで成長している。
ウエットポイントと餌場のみ。
ワラジムシ飼育に土はいらない。 pic.twitter.com/TrqnCB8uXl
それでは、採集したワラジムシの飼育について解説していきます。ワラジムシは湿った落ち葉の中などを好みますから、その環境を再現するよう心がけましょう。
ワラジムシの飼育は難しくなく、餌に注意して環境を整えれば繁殖もできます。この記事で紹介した内容を参考に、ぜひトライしてみてください。
ワラジムシは湿った場所を好む
ワラジムシは含水量20%ほどの、湿った土や落ち葉を好みます。ダンゴムシよりも湿った環境です。乾燥にはとても弱く、干からびて死んでしまいます。一方で、ワラジムシは水中では呼吸できないため、水没しても死んでしまいます。
飼育する際には、保湿性の高い床材を使い、湿度を保ちましょう。
本来、夜行性のワラジムシですが、屋外で観察していると、雨上がりなどは昼間でも餌を探している姿を見ることができます。
飼育する際には、保湿性の高い床材を使い、湿度を保ちましょう。
本来、夜行性のワラジムシですが、屋外で観察していると、雨上がりなどは昼間でも餌を探している姿を見ることができます。
霧吹きで床材の深層部に水を浸み込ませる
まず、保湿性のある床材を多めに敷くことで、湿度の急激な変化は抑えられます。その上で、霧吹きを使って飼育容器の内側壁面に水をかけ、床材の深層部に水を浸み込ませるようにしましょう。
霧吹きを使っても、ワラジムシ本体に水をかけることは絶対にしないでください。また、餌に水がかかると腐敗しやすくなるため、餌にも水はかけないようにしましょう。
霧吹きを使っても、ワラジムシ本体に水をかけることは絶対にしないでください。また、餌に水がかかると腐敗しやすくなるため、餌にも水はかけないようにしましょう。
ワラジムシの飼育に必要な物とは?
ワラジムシの飼育に必要な物はそれほど多くはありません。
採集地ですくってきた土や落ち葉以外に下記のものを用意しましょう。また、ワラジムシは落ち葉も食べてしまいますので、適宜落ち葉は拾ってきて追加しましょう。
採集地ですくってきた土や落ち葉以外に下記のものを用意しましょう。また、ワラジムシは落ち葉も食べてしまいますので、適宜落ち葉は拾ってきて追加しましょう。
- 床材
- 飼育ケース
- 霧吹き
- 隠れ家
床材
床材は採集地の土や餌にもなる腐葉土が適しています。土に腐葉土を少し厚めに敷くことで乾燥も防げます。
市販の腐葉土は滅菌されていて、カビや病気の心配がありませんが、前述したように園芸用の腐葉土は農薬を含むことが多いため、昆虫用の腐葉土を購入しましょう。
市販の腐葉土は滅菌されていて、カビや病気の心配がありませんが、前述したように園芸用の腐葉土は農薬を含むことが多いため、昆虫用の腐葉土を購入しましょう。
飼育ケース
ワラジムシはつるつるした壁を登れないため、プラスチック製やガラス製のケースであれば脱走を防げます。とはいえ、通気性のある蓋があった方が良いため、プラスチック製の昆虫飼育ケースが適しているでしょう。
霧吹き
前述したように、飼育容器内の湿度を保つために霧吹きが必要です。百均で売っている物やアイロン用のものでも使えないことはありませんが、霧の粒が荒く、万一ワラジムシにかかってしまうと、ワラジムシが呼吸できなくなってしまいます。
また、餌にたくさんの水がかかってしまうのも防ぎたいところです。そのため、園芸用の細かい霧の出る霧吹きがおすすめです。
また、餌にたくさんの水がかかってしまうのも防ぎたいところです。そのため、園芸用の細かい霧の出る霧吹きがおすすめです。
隠れ家
ワラジムシは夜行性で、昼間は薄暗いところに隠れているため、飼育容器の中には隠れ家を入れておきましょう。隠れ家は植木鉢の欠片や落ち葉でも良いですが、爬虫類両生類の隠れ家を入れると清潔に保つことができます。
素焼きで作られているウェットシェルターは程よく湿度を保てるため、ワラジムシの隠れ家に向いているでしょう。
素焼きで作られているウェットシェルターは程よく湿度を保てるため、ワラジムシの隠れ家に向いているでしょう。
ワラジムシを理解して飼ってみよう
ワラジムシは簡単に捕獲できて、飼育も難しくないため、身近なペットとなるでしょう。また、釣り餌や昆虫食の動物の餌としても優秀です。
ワラジムシは昆虫と違って、脱皮の際、体の後ろ半分の皮と前半分の皮を別々に脱ぎます。この記事で書いたような適切な飼い方をしていればその脱皮の観察もできます。
この記事を参考に、森の掃除屋とも言われるワラジムシを飼ってみましょう。
ワラジムシは昆虫と違って、脱皮の際、体の後ろ半分の皮と前半分の皮を別々に脱ぎます。この記事で書いたような適切な飼い方をしていればその脱皮の観察もできます。
この記事を参考に、森の掃除屋とも言われるワラジムシを飼ってみましょう。