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タランチュラ・メキシカンレッドニーとは?特徴や注意点など詳細に解説

「タランチュラを飼ってみたいけど、どんな種類がおすすめ?」
「メキシカンレッドニーとはどんな生物?」
「メキシカンレッドニーの飼育に必要なものを知りたい!」
メキシカンレッドニーは、タランチュラの中でも比較的飼育が簡単といわれ、とても人気があります。大きく成長するにつれて、足の節の部分がオレンジ色に染まり、黒とオレンジのコントラストがとても綺麗です。

本記事では、メキシカンレッドニーの性格や危険性、飼育方法について詳しく紹介しています。

これを読めば、メキシカンレッドニーの魅力を知ることができ、その可愛さにハマるでしょう。飼育を考えている方におすすめの具体的なアイテムや器具についても記載していますので、ぜひ参考にしてください。

タランチュラ・メキシカンレッドニーとは?

メキシカンレッドニーは、クモ目オオツチグモ科の節足動物です。オオツチグモは一般的にタランチュラと呼ばれています。

タランチュラは危険生物としてよく取り上げられるため、毒性が強くて人を襲うようなイメージがありますが、そんなことはありません。もちろん毒はありますが、意外と可愛らしい動物です。

ここからはメキシカンレッドニーの詳しい生態について紹介します。

メキシカンレッドニーの特徴・性格

メキシカンレッドニーのメスは体長8cm程度、オスは5cm程度あり、これは胴の長さを表しているので、足まで入れると最長20cm程にもなります。

メキシカンレッドニーは他のタランチュラに比べて、おとなしい性格をしています。また成長すると足の節目の部分がオレンジ色になり、黒とオレンジの美しい縞模様になるのです。タランチュラの中でも入荷数が多いことなども含めて、ペットとしてとても人気があります。

メキシカンレッドニーの毒性

メキシカンレッドニーは、刺激毛という毒毛を持っています。性格は温厚ですが、危険を感じると、自分の後足をお腹に擦りつけて毒毛を飛ばします。その毛に触れると痛痒くなるので注意してください。

噛まれた場合も血が出たり皮膚が腫れたりしますが、その毒で死に至るということはありません。ただしアレルギー反応やアナフィラキシーショックを起こした例もあるようなので、安易に触るのは危険なことを覚えておきましょう。

メキシカンレッドニーの寿命

メキシカンレッドニーの寿命は、オスの場合は2〜3年程度、メスの場合は10〜20年程も生きる個体があるようで、とても長生きです。

長寿である点は人気の理由の1つにあげられますが、デリケートな側面もあります。温度管理や脱皮の失敗、ケージの掃除中に床に落として死んでしまうケースもあるので、寿命を全うさせてあげられるよう、大切に管理してあげてください。

メキシカンレッドニーの販売価格

爬虫類ショップなどで5,000円程度で販売されていることが多いようですが、ベビーや成体、オスかメスかなどでも値段が変わるようです。メスは寿命が長いので、その分値段が高くなることもあります。

全国で開催される爬虫類販売イベントなどでも、メキシカンレッドニーが扱われるので、そこで購入することも可能です。

タランチュラの分類

タランチュラは、生息地や生活様式によって4タイプに分類されます。

ここからは、その分類について詳しく説明します。分類を知ることで飼育のヒントにもなりますので、ぜひ参考にしてください。

バードイーター

生息地が南北アメリカで、主に地表で生活するタランチュラをバードイーターと呼びます。

バードイーター(鳥喰い)という名前ですが、ほとんど鳥は食べません。肉食性ではあるので、野生のタランチュラは昆虫の他にカエルやネズミなどの小動物も捕食しているようです。

メキシカンレッドニーはこのバードイーターに属します。他にもチリアンコモンというタランチュラがバードイーターに分類され、糸を大量に吐かないので飼育がしやすく、比較的穏やかな性格といわれています。ただし中には気性の荒いものもいますので、飼育する際は確認しましょう。

アースタイガー

生息地がアジアで、半樹上または地中で生活するタランチュラを、アースタイガーと呼んでいます。マレーシアアースタイガーという種類のタランチュラがおり、気性が荒いので初心者にはあまりおすすめしません。

コバルトブルータランチュラという、青く美しい体色をしたものは、タランチュラ好きの間で非常に人気の種になっています。

バブーン

生息地はアフリカ大陸で、主に地中で生活するタランチュラを、バブーンと呼びます。バブーンとは英語でヒヒのことを意味しており、体の形が猿の手に似ていることからその名で呼ばれているようです。

キングバブーンスパイダーという、体長が8cmにもなる種類のタランチュラがおり、気性がとても荒いと言われています。他の種類のバブーンも獰猛なものが多く、威嚇の際に上体を起こしたり、牙を擦りあわせて威嚇音を立てたりするものもいます。

ツリースパイダー

主な生息地はアジアや南米で、樹上で生活しているタランチュラをツリースパイダーと呼んでいます。タランチュラの中でも足が早く、色が鮮やかなものが多いです。

ガイアナピンクトゥータランチュラという種類は、比較的おとなしめで飼いやすいといわれますが、その他のツリースパイダーは気性が荒く、動きも素早いのが特徴です。野生のツリースパイダーは、獲物を巣で待ち伏せして捕まえるのではなく、追い回して牙で仕留めます。

凶暴で脱走することもあるので、初心者にはあまり向いていません。飼育する場合は十分注意しましょう。

メキシカンレッドニーの飼育に必要な物品



ここからは、メキシカンレッドニーを飼育するために必要なアイテムを詳しく紹介します。メキシコという暖かい地域に生息している情報を踏まえて、準備することが大切です。可能な限り、温度や湿度を生息している自然環境に近づけてあげてください。
  • 飼育容器
  • 水入れ
  • シェルター
  • 床材
  • パネルヒーター

飼育容器

飼育で注意したいのは、脱走を防ぐことと、温度管理を徹底することです。両方の点から、プラスチックのケースでの飼育も可能ですが、ガラスのケージをおすすめします。

爬虫類用のガラスケージでしたら、蓋も隙間なく閉めることができ、温度管理用のヒーターも問題なく使用できます。プラスチックに比べて、ガラスは温度が下がりにくいという利点もあるようです。

またメキシカンレッドニーなどのタランチュラは、脱皮をします。脱皮の際は仰向けにひっくり返って行うので、ケージは体の2倍以上の大きさを選びましょう。

水入れ

タランチュラは、水分補給をたくさん行います。特にバードイーターは、水入れから水を飲むので必ず準備しましょう。

浅めで転倒しない爬虫類用の水入れは、重量感もあるのでおすすめです。

シェルター

野生のメキシカンレッドニーは、よく木の影や石の下に身を隠しています。飼育する場合も、シェルターなど隠れる場所を作ってあげるようにしましょう。

タランチュラは、体がすっぽりおさまるような、少しキツめの場所が好きなようです。飼育する個体によってシェルターの大きさを調整してあげてください。

床材

メキシカンレッドニーなどのバードイーターは、湿度を50%程度に保つのが良いとされています。適度に湿度が保てる床材が良いので、ヤシガラと腐葉土を半分くらい混ぜたものを3cm程度敷くと良いでしょう。

腐葉土には園芸用に農薬が含まれたものも売っていますが、農薬を含まないものを選ぶようにしてください。

パネルヒーター

メキシカンレッドニーの適温は、25℃〜30℃程度と言われています。夏以外は、パネルヒーターで温度管理が必須です。

爬虫類用のパネルヒーターを準備しましょう。

メキシカンレッドニーの餌

野生下のメキシカンレッドニーは、昆虫やカエル、ネズミなどの小さな動物を食べていますが、飼育する場合は何を与えるのが良いのでしょうか。

ここからは餌について紹介します。

餌の種類

おすすめは、コオロギやゴキブリ、ミルワームなど爬虫類用としてペットショップで販売しているものです。

コオロギは噛むことがあるので、食べ残したものはすぐに取り除くと良いでしょう。その際は、長めのピンセットを使って除去します。

餌の大きさと給餌頻度

餌は、飼っている個体の3分の1程度の大きさのものを与えます。頻度は週に1、2回ほどで食べ残しがないように与えるのがポイントです。

飼っている個体の大きさによって食べる量は違うので、与えながら適量を見つけてください。あげ過ぎて太らせてしまうとお腹を引きずってしまい、床と接する面が傷ついてしまうことがあるので気をつけましょう。

脱皮や産卵時は餌をあまり食べなくなる

タランチュラは、脱皮や産卵をする際、餌を食べなくなることがあります。デリケートな期間ですので、餌を食べないからといって無闇にいじらないように注意しましょう。

また脱皮の際は仰向けになって脱皮するので、死んでしまったのではと心配になるかもしれませんが、安心してください。

むしろうつ伏せのまま脱皮する場合は失敗する確率が高くなるので、ゆっくりと仰向けに変えてあげましょう。

メキシカンレッドニーを飼ってみよう



危険で獰猛なイメージがあるタランチュラですが、メキシカンレッドニーは違うと分かっていただけたのではないでしょうか。人に慣れることはありませんが、温厚で可愛らしい性格をしているので、飼いたいと考えている方にはとてもおすすめの生き物です。
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