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トビズムカデとはどんな生き物?飼育に必要なものや注意点を紹介

「ムカデを飼ってみたいけど飼育方法がわからない」
「ムカデを飼うには何が必要なの?」
「そもそもムカデの飼育は可能なの?」
このようにトビズムカデの飼育を考えている方の中には、疑問や悩み抱えている方も多いのではないでしょうか。

家の中に出現すると不快に思われがちなムカデですが、毒蟲愛好家や奇蟲愛好家の中では、意外にもペットとして人気があります。

本記事ではトビズムカデの特徴や飼育方法、飼育する際に必要なものをご紹介しています。

本記事を読むことで、トビズムカデの生態や危険性、飼育方法を理解できます。トビズムカデを正しく安全に飼育することができるでしょう。

トビズムカデを飼育してみたいとお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

トビズムカデとは



トビズムカデとは一体どのような特徴があるのでしょうか。トビズムカデは日本各地に生息しています。また毒を持つことから害虫と呼ばれています。しかし子煩悩な一面もあるのです。そんなトビズムカデの生態や繁殖方法、何を食べるのかなどの特徴をご紹介します。

トビズムカデの生態

トビズムカデは、オオムカデ目オオムカデ科に属しています。日本で見るムカデのほとんどがトビズムカデです。

夜行性で春~秋の間に活動し、冬の間は土の中などの寒さをしのげる場所で冬眠します。じめじめした場所を好み、特に梅雨の間は湿気が多くより活発に活動します。

トビズムカデの特徴

体長は8~15センチほどで、赤褐色の頭と黄色い足が特徴です。トビズムカデには個体差があり、個体によって色に違いがあります。脚は全部で42本あり、先には尖った爪がついています。

頭部には単眼が8つありますが、その役割は明暗を見分けるだけです。また、頭部の反対側にえいこうしがあり、触覚に見せることで敵に頭だと勘違いさせていると考えられています。

トビズムカデの毒性

トビズムカデに噛まれると患部が腫れ激しい痛みに襲われます。最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。

万が一噛まれてしまったら、口で毒を吸い出すことはやめましょう。毒を口に含むと、口が腫れる可能性があります。また、口内に口内炎や傷があると、そこから毒が体中に回り症状を悪化させる危険もあるのです。

トビズムカデの寿命

トビズムカデの寿命は6~7年といわれています。幼体の期間は3年で、体長約7センチの成体になってからは脱皮を繰り返し、成長し続けていくのです。

ムカデは寿命を迎えるまでの間に10回ほど脱皮をするといわれています。長年生きているムカデは大きく成長し、健康被害をもたらす恐れがあるのです。

トビズムカデの繁殖方法

ムカデは5~6月の梅雨の時期に繁殖活動をし、1度に50個程度の卵を産卵します。人目につかない場所で産卵し、繁殖するのが特徴です。

ムカデの卵は地面に落としてしまうとカビや雑菌が発生する恐れがあるため、母ムカデは自分の身体の上に卵を産み、それを抱きかかえることで保護しているのです。

トビズムカデの飼育に必要なもの



トビズムカデなど毒蟲の多くは爬虫類用の飼育セットでの飼育が可能です。インターネットから簡単に購入することができます。また、飼育環境を整えるのにそれほどお金もかかりません。

ここでは、トビズムカデを飼育する際に必要なものをご紹介します。これを参考にトビズムカデにとって心地よい環境を作ってあげてくださいね。
  • ケージ
  • 床材
  • 水入れ
  • パネルヒーター
  • ピンセット

ケージ

トビズムカデは爬虫類用のプラケースでの飼育が可能です。トビズムカデの大きさによっては蓋の隙間が大きすぎて脱走してしまうこともあるので注意してください。

また、水槽での飼育も可能ですが、水槽のシリコン部分をのぼって脱走してしまうこともあるので、注意が必要です。脱走が心配な方は、コバエ対策用の蓋の隙間が細かいものを使用しましょう。

床材

トビズムカデは湿気の高い場所を好むので、飼育する際にはヤシガラ土やピートモスといった床材を使うのが一般的です。

湿度の高い環境はダニが発生しやすいので、ダニを見つけたらすぐに床材を変えましょう。床材が不潔だったり、温度が低くなったりしていると、体調を崩してしまうこともあるため、注意が必要です。

水入れ

トビズムカデは直接水入れから水を飲みます。爬虫類用の水入れを使用するのもよいですが、ペットボトルのキャップや100均などに売られている小さい皿で代用することも可能です。

ケージから水入れを取り出す際に、ピンセットでつまみやすいよう小さくて軽いものを選ぶとよいでしょう。

パネルヒーター

トビズムカデを室内で飼育する場合にはパネルヒーターは必要ありませんが、屋外で飼育する場合にはパネルヒーターを用意しましょう。トビズムカデを飼育するケージの半分くらいの大きさのものを選びます。

ケージ全体を温めてしまうと、室温が高くなりすぎてしまったときに逃げ場がなくなってしますので注意が必要です。

ピンセット

ピンセットはトビズムカデを移動する際やケージ内の掃除、餌やりに使用します。ムカデを移動する場合や餌やりの際には、ムカデを傷つけてしまわないように竹製のピンセットを使うとよいでしょう。

掃除をする際には扱いやすいステンレス製のピンセットを使います。ピンセットは竹製とステンレス製の2種類持っておくとよいでしょう。

トビズムカデの飼育方法

トビズムカデを飼育するのは難しそうと思う方もいるでしょう。しかし、毒や脱走に注意すれば簡単に飼育できます。

飼育する際には温度や湿度に注意が必要です。ここではトビズムカデを飼育する際のポイントや餌は何なのか、またどこで手に入れられるのかをご紹介します。

これを参考に正しい飼育方法を学びましょう。

適切な温度と湿度

トビズムカデを飼育する際の適正温度は22~28℃です。極度の寒暖差や、極寒・猛暑になる地域では時間帯や季節ごとによって温度調整が必要です。ケージの中は平均25℃になるように調整しましょう。

また、トビズムカデは湿度が高い場所を好みます。湿度は約70%に保つようにしましょう。湿度が低い環境で飼育していると、突然死んでしまうこともあるので注意が必要です。

トビズムカデの餌

トビズムカデはコオロギやゴキブリ、ダンゴムシなどの虫を好んで食べます。コオロギを餌として与える場合には、コオロギがトビズムカデに噛みつかないよう、頭を潰してから与えましょう。

また、ドッグフードや昆虫ゼリーなども食べます。ドッグフードは与える前に水で濡らしてふやかす必要があります。ドッグフードや昆虫ゼリーは保管もしやすく安価なため、おすすめの餌のひとつです。

トビズムカデの入手方法

トビズムカデは採取したり、昆虫を販売しているお店やヤフーオークションなどから購入したりできます。採取する場合は、山間部の雑木林の湿度の高くなっている落ち葉や倒木の下、住宅の花壇の下などを探します。

ヤフーオークションでは年中購入できるので、自分で採取するのが難しい方は、ヤフーオークションをチェックするといいでしょう。

トビズムカデを飼育する際の注意点

トビズムカデは簡単に飼育が可能ですが、注意しなければならない点もあります。

それはトビズムカデの毒性やダニの発生などです。特にトビズムカデの毒は危険性が高いため、しっかり対策をする必要があります。こちらを参考に正しく安全に飼育しましょう。

取り扱いに気をつける

トビズムカデは毒をもっているので、取り扱いには十分な注意が必要です。

トビズムカデの毒性は強く、刺されると医療処置が必要になったり、アナフィラキシーショックを引き起こしたりする場合もあります。そのため、餌を与えるときは、ピンセットを使用したり素手で触らないようにしたりと対策をしましょう。

ダニが発生しないようにする

トビズムカデの飼育の際には、ダニの発生にも注意が必要です。ダニがトビズムカデについてしまうと、取り除くのは困難です。そのためケージ内を清潔に保ち、ダニが発生しないようにしましょう。

また、通気性の悪い場所にケージを置いておくとダニが発生しやすいため、風通しのよい日陰に置きましょう。床材に活性炭の粉末を混ぜておくとダニが発生しにくくなります。

トビズムカデの飼育方法を理解しよう



トビズムカデの飼育は比較的簡単です。飼育をする際に特別なものや技術は必要ないので、初心者でも飼育が可能でしょう。

ただし、トビズムカデの毒性やダニなどの注意点もあります。また、温度や湿度にも気をつけましょう。トビズムカデの生態を理解し、取り扱いには十分注意して、安全に飼育しましょう。

飼育するということは飼い主になるという責任があるわけですから、最後までしっかり飼育してあげてくださいね。
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