ペットにできる猿の種類とペットショップ・値段｜小さい/

ペットにできる猿の種類があることをご存知でしょうか。猿をペットにする人は、見た目や表情、動きのコミカルさに魅了されると言います。犬や猫よりもヒトに近い生き物である猿ですが、まずはどんな種類の猿をペットにできるかを紹介します。

ショウガラゴという種類の小さな猿がいます。ブッシュベイビーという言い方もします。「ブッシュベイビー」というタイトルのアニメが放映されていたことがあり大変になりました。野生の赤ちゃんのショウガラゴを拾った主人公が手当てし、飼って、そして最後は野性に戻すというストーリーです。

野生のショウガラゴは、アフリカのジャングルや河川に生息しています。夜行性ですから、夜は元気で昼間は大人しいです。動きが俊敏で、枝の間をジャンプしながら進んでいきます。

ペットとしてショウガラゴを飼育するためには、高さのあるケージを用意しましょう。中には登り木や止まり木やロープ、ハンモックなどを配置します。室温はヒーターなどを使用して27度、湿度が60パーセントくらいに保ちましょう。

ショウガラゴの性格は、温厚で野生でも集団で生活しているため、他の種類の猿よりも人に懐きやすいです。しかし、音に敏感で臆病な性格です。騒音はもちろん、掃除機の音などの生活音でもストレスとなることがあるので注意が必要です。

ペットとして飼う時に、の猿はリスザルです。アマゾンを中心に生息している猿です。昼間起きて夜は寝るという人と同じ生活リズムです。

リスザルをペットとして飼育するには、大きめのケージ・給水器・ヒーター・赤外線ライトなどを揃えます。室温は30度前後に保ちましょう。日当たりのいいところにケージを置き、赤外線ライトなどで補いましょう。食べ物は、モンキーフードにヒマワリの種やピーナッツや野菜や果物などを与えます。

もともと群れで生活している動物ですので、さびしがり屋です。毎日遊んであげましょう。賢いので、しつけもできますし教えれば芸ができるようにもなります。人に対して好き嫌いや嫉妬心などの感情をもつこともあります。飼いやすさやコミュニケーションのとりやすさが、ペットとしてのの理由です。

ピグミーマーモセットという種類の小さなサルがいます。大きさは、15センチメートルくらいで、体重は100グラム前後、片手にのるほどの大きさです。もともとは、南米の熱帯地域に生息している猿です。

ペットとして飼う場合は、止まり木と1.5メートルくらいの大きさのケージが必要になってきます。また、南米育ちのため紫外線に当たらないと病気になってしまいます。紫外線ライトも必要です。

野生のピグミーマーモセットは、食べ物は樹液や昆虫や果物を食べます。雑食です。飼う場合は、赤ちゃんの時はモンキーミルクを、離乳食を経てモンキーフードや野菜や果物を与えていくのがいいでしょう。

性格は、警戒心が強く臆病者です。そのため、無理してしつけを行うとストレスになりますので注意が必要です。しつけよりも信頼関係を大切にしていきましょう。

スローロリスは、大きな目にゆっくりとした動きが特徴の猿です。亜熱帯に生息する夜行性の猿なので、ペットとして飼育する場合は環境を近づけるために工夫が必要です。

まず、オウムや猫用のケージを用意しましょう。大きさは、45センチ四方に高さが90センチくらいあると安心です。猿は手先が器用なので、自分で入口を開けてしまわないように工夫しましょう。さらに、木や枝や餌入れや給水器も用意します。

また、隠れられる場所や体温維持のために、巣箱やタオルも入れてあげましょう。ゲージを温める保温ライトや、巣箱を温めるヒートシートも用意します。というのも、スローロリスにとってのベストな環境は、年間を通して室温が27度、湿度が50パーセントくらいだからです。

食事は、モンキーフード、昆虫類、リンゴやバナナなどの果物、ヨーグルトやチーズなどをバランスよく与えます。夜行性なので、起きている時間帯に1日1回与えましょう。

ペットとしての猿をペットショップの店頭で売られているところを見ることはほとんどありません。猿をペットにすることは非常に珍しいため、流通量が少ないです。そして、高価なため、店頭でいつでも買える動物ではありません。

大きなペットショップや猿を取り扱った実績があるペットショップをインターネットなどで調べて、お店に直接聞くというのが一番シンプルです。流通経路が確保されていたり、ブリーダーから買うなどして確保してくれる可能性があります。特に、リスザルなどは珍しい中でも流通している種類ですので、比較的入手しやすいでしょう。

ペットの猿の値段は、お店や猿の種類にもより違いがあります。個体によっては、高額な猿も珍しくありません。また、猿を飼うための環境を整えるのにもお金がかかります。猿を飼うための大きめのケージが必要です。暑い地域に生息する猿をペットにする場合は、ヒーターや赤外線ライトなどを揃える必要があります。

もともとペットの猿でも、里親を探していることがあります。飼いきれなくなってしまったり、どこかで保護されたりという事情がある場合です。猿をペットにすること自体が珍しいので、猿の里親探しもいつも募集があるわけではありません。

しかし、里親になれば猿自体の代金はほとんどかかりません。インターネットで猿も里親募集の情報が出ていますので、こまめにチェックしていくと良いでしょう。

猿を飼えるだけの広さを確保でき、毎日猿との時間を確保できるのであれば、一人暮らしでも飼えます。種類によってはお留守番が苦手な猿もいれば、夜行性で昼間はほとんど寝ているという猿もいます。家を空けがちの人は、猿が寂しがってしまいますので、飼うことは難しいでしょう。

基本的に猿は手のかかる生き物です。トイレのしつけはできないため、毎日の掃除は欠かせません。特に群れで行動する猿は、寂しがり屋で毎日遊んであげないとストレスがたまってしまう可能性があります。そのような猿の特徴や習性をよく理解した上であれば、一人暮らしでも猿をペットに飼えるでしょう。

赤ちゃんのころから育てればなつく可能性は高いですし、種類によってはしつけや芸を教えることも可能です。特に、集団生活をしている猿は、一人ぼっちにされることを嫌うので、よくなつきます。

猿はもともと頭のいい動物なので個人を認識しますし、やきもちなどの感情を表現することもあります。また、警戒心の強い種類の猿はなつくまでに時間がかかることもあります。

ペットとはいえ、もともと猿は野生の生き物です。普段はおとなしい種類でも、大きな音に驚いたり、危機を感じた時には噛みつくことがあります。また、かまないようにしつけたり、飼い主との数年来の信頼関係が築けていたとしても、突然かみつくこともあります。猿はもともと噛みつく動物であるということを、念頭に置いて付き合っていくのがいいでしょう。

猿をペットとして飼うには、可愛い反面他のペットよりもお金がかかったり、手がかかったりと、クリアしなければいけない条件が多いです。大事なことは無責任な気持ちで飼い始めることは決して許されないことです。

しかし、愛情を持って猿を飼っていれば猿がどんどんなつき、可愛く思えてくるでしょう、時には、突然かまれてしまうこともあります。しかし、猿が好きな人にとっては猿を飼う事が生活の中で、大きな喜びや楽しみをもたらしてくれるでしょう。