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日本でアライグマはペットとして飼えるのか・販売時の値段

日本でアライグマはペットとして飼えるの?

アライグマは元々北アメリカに生息していましたが、狸とよく似ていますが狸とは違う種になります。どちらも雑食性で顔つきも似ていますがよく見るとタヌキと違い尻尾に縞模様があったり、足が白かったりとパーツはタヌキとの差が良く出ています。

北アメリカではアライグマを毛皮を取るための獲物としてだけではなくペットとしても飼う家があるほどなじみの深い動物で、一時期はやったペットブームで日本に輸入されてきて日本でもアライグマをペットとして飼う人もでてきました。

ペットとしてアライグマが販売していたときの値段って?

日本にアライグマがペットとして販売されていた時の金額は一頭あたり10万円から15万円で販売されていましたが、ほとんどのアライグマが輸入でペットショップに入り繁殖力の強い動物ですが一頭辺りの単価が高くなった事でかなりペットショップでの価格は高くなりました。

輸入にかかる時間だけでも40日前から手続きを始め1回の輸入に50万前後の費用がかかることを思えば金額ですが、もともとアライグマは繁殖力が強い事もあってペットショップによっては5万円くらいで販売しているところありました。

ペットショップで販売禁止になったのはどうして?

一時期のブームはどこに行ったのかと思うほど今では、ペットショップで見なくなったアライグマですが、これにはアライグマを飼う飼い主と販売するペットショップの無責任な行動でアライグマによる被害が大きくなり侵略的外来種に指定されたことでペットショップでの販売が禁止されペットショップから姿を消しました。

アライグマは今でも飼っている人がいますが、ペットショップで買ったのではなく禁止になる前に飼い始めた場合になります。
個人輸入もできないのでまず日本でアライグマをお金を出して買うという事はできません。

アライグマがペットとして飼育禁止になった理由と背景って?

アライグマが販売されていた時はそのかわいい容姿に正確もおとなしくかわいいと勘違いしたことでアライグマをペットとして購入後におもっていたのと違うアライグマの生態に付いて行けず捨ててしまうということが起こってしまいました。その結果が日本の自然の生態系だけでなく、人間にも被害を与えるということで侵略的外来生物に指定された原因の元となりました。

なぜアライグマは侵略性外来生物に指定されたの?

ペットにも望まれるほどかわいいアライグマが自然の生態系や人間への被害を及ぼすというのは信じられないことですが、実際にとても深刻な被害が出ています。

アライグマは繁殖力が強いのでどんどんその数を増やしていき、何でも食べるので力の弱い日本の在来種の動物を食べたり、増えたアライグマは山の中の餌だけでは足りなくなり人間の育てる農作物を食べに山から下りてきます。

増えるアライグマの餌になる事で日本の固有種がどんどんいなくなり絶滅の危機になるだけでなく丹精こめて育てた農作物に被害が及ぶことになってしまい侵略的外来生物に指定されることになりました。

アライグマはどうして害獣になるほど繁殖したの?

今ではペットとして飼う事を禁止されているアライグマですが、一時期ペットブームで日本に輸入されたアライグマは年間1,500頭も輸入されました。

手先の器用なアライグマは人間の考えた飼育方法では簡単に脱走してしまったり、成獣になったアライグマを捨てたりした結果、つがいになることができる程の数のアライグマが日本に増えてしまいました。

アライグマは妊娠率が100%といわれていて、出産では5頭前後の子供ができ、春の繁殖期で失敗しても夏には出産する事があります。

しかも日本ではアライグマの天敵といえる動物がいないため子供が生まれれば高確率で成獣になり、さらに増えていくという悪循環がうまれています。

なぜアライグマは捨てられたの?

アライグマは子供の時だけでなく成長してからも愛嬌がありの動物ですが、子供の時は人になつきやすいですが実は成長すると気性が荒くなりペットとして飼う事が難しい動物です。

成長したアライグマは犬のように人間になつくことはなく人間の住む家をぼろぼろにしたり、人に攻撃して危害を加えたりと手に負えなくなってきて捨てるケースが多い上に成長したアライグマはペットとして飼っていても外の環境に適応しやすく飼い主のところに戻ってくることがないので野生のアライグマが増える原因になったりします。

アライグマは机上が荒いので家への被害や家族へのが山などにアライグマを捨てる原因の一つになっています。

ペットにした場合のアライグマの寿命って?

アライグマをペットとして飼っていく時に飼い主のマナーとして最後を看取ってあげることになりますがアライグマの寿命はどれくらいなのか知らずに飼う場合が多いのが現実です。

あまり気にすることがないのは身近のペットの寿命が15年のペットが多く先入観でアライグマもそうだと思い込んでいる場合もありますが、ペットとして飼うアライグマの寿命は最長22年にもなりかなり長生きです。

ペットになる事で天敵がいない上に餌があるので食事に困ることがなく、病気になれば病院にかかれるなど長寿になる条件がそろっていることで22年という長寿になったと考えられます。

実際に野生のアライグマでは13~15年が最長の寿命といわれています。

アライグマをペットで飼ったとするとなつくの?

アライグマは成獣になると人になつきにくいですが、ペットのアライグマに関しては子供の頃は人間になつく事もあります。

これは外敵の存在を知らずにかつ餌を運んできてくれるのがたまたま人間だということでなつきますがこれは親と間違えてなついている状況に近く飼い主として犬や猫みたいになつくというのは期待できません。

アライグマに犬や猫見たいになつくことを期待しても残念ながらアライグマは野生の本能が強いのでペットとして人間にべたべたになつく事はなく、餌をもらえることで攻撃をしない程度のなつき方しかしません。

アライグマをペットにすることでの問題点とは?

アライグマをペットとしてまだ販売されていた頃にはアライグマは売ったら売りっぱなしでした。成長してからアライグマがどうなるのか、どんな危険性があるのかを詳しく説明される事はありませんでした。

成長した時にアライグマが凶暴化するといわれれば誰も買いたくなくなるので、ペットショップが説明しないのは当然ですがそもそも、ペットショップ側もそのことを知っていたかどうか分かりません。

アライグマの凶暴化や習性が問題になってきたのはペットとしてアライグマが販売され始めてから暫く経ってからでした。

アライグマの習性で困ることって?

アライグマは犬や猫と違い人間になつきやすいように品種改良が行われた事はありません。自然に生きるアライグマのままの状態でペットにしたことでアライグマの習性が抜けず大きくなると遺伝子に刻まれた習性のままアライグマは行動をしてしまいます。

アライグマは他の動物が暮らしていた巣穴を利用して巣を作りますが人間の家では同じ環境はなく、似た環境に適応しますがそれが問題になってきます。家の中で暗くて狭いといえば屋根裏や物置でアライグマはいつのまにかそこに入り込み自分の巣にするために荒らします。

アライグマは夜行性で寝ている時に暴れたり、入り込んだ場所に電気配線があれば躊躇なく噛み切ったりするので家事の原因になる事もあります。

アライグマをペットとして飼うということの結論

アライグマのかわいらしさから今でも飼いたいと思う人も多いようですが、アライグマを飼うのは現実的にこの狭い日本では無理があります。

アライグマを飼うためにアメリカでは10平米以上のゲージで飼うのを見ても狭い日本の家の中で飼うのには向かない上に凶暴になる事を考えれば、ペットとして飼うよりは動物園や自然の中でたまに見るくらいにとどめておくほうが良いといえます。
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