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フェレットとカワウソは似ている?似ている動物一覧と違いを紹介

大カワウソの種類とその特徴

カワウソとは食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される動物でイタチの仲間です。その種類は約13種類おり、南極・オーストラリア・ニュージーランドを除く世界中の水辺や海上に生息しています。

手足は短く、体は細長く、泳ぐのがとても得意。体毛は水を弾くことができるため水中で体温を奪われることを防いでいます。肉食性で主な食事は魚類、甲殻類、爬虫類などを食べます。

ラッコ以外のカワウソは陸上でも活動し、単独で生活するものもいれば家族のように群れを形成して生活する個体もいます。

カワウソの種類をいくつか紹介いたします。
カワウソの種類体長・体重生息地寿命値段
コツメカワウソ41cm~64cm・2.7~5.4kgインド南部、中国南部、東南アジアなど10年~12年80万~100万円以上
ツメナシカワウソ73cm~88cm・10.6kg~14.2kgアフリカ南部10年~12年
カナダカワウソ66cm~107cm・5kg~13.7kgアメリカ・カナダ8年~9年
オナガカワウソ50cm~79cm・7kg~15kgメキシコ・アルゼンチン
ユーラシアカワウソ57cm~70cm・4.1kg~16kgユーラシア大陸・アルジェリア・インドネシア・スリランカ・チュニジア・モロッコ10年前後
ニホンカワウソ64.5cm~82cm・5kg~11kg日本

コツメカワウソ

コツメカワウソはイタチ科ツメナシカワウソ属に分類されるカワウソです。名前の由来のとおり四肢についている爪が他のカワウソに比べて小さいく怪我をするリスクも少ないためペットとして飼いやすい種類と言われています。

性格は人懐っこく甘えん坊で、12種類以上ある鳴き声でコミュニケーションをとることもができます。頭も良いため、トイレや簡単な芸なら覚えられることからペットしてのもがります。

生息地の減少、獲物の減少などにより生息数が減少しており保護する対象となってるため、国際的取引は規制されているためペットとして販売されるお店や頭数は限られています。

ツメナシカワウソ

ツメナシカワウソとはコツメカワウソと同じくイタチ科ツメナシカワウソ属に分類されるカワウソで、他のカワウソ達と違い前肢と後肢の第1・5肢の爪がないのが名前の由来です。

また、1日の多くの時間を水中で過ごすにもかかわらず水かきがほとんど発達しておらず、わずかにみられる程度であることも特徴です。

野生下での寿命は10~12年程度ですが、動物園などの飼育下ではおよそ15年~20年ほど生きた個体もいるそうです。

カナダカワウソ

カナダカワウソはアメリカやカナダに生息するカワウソの仲間です。他のカワウソと同様、毛の色は黒褐色ですがまれに灰褐色や赤みをおびた個体もいます。

遊び好きで、水陸どちらでも同じように動き回ることがきでます。オスは子育てを手伝わなず、メスは地中にある巣穴にこもり、1度に1~4仔出産します。

土地開発や水質汚染などにより生息域は減少し分布域はかなり小さくなってきていますが、それでもまだ個体数が多いため、罠にかかることがたびたびあります。また、環境汚染には非常に敏感な動物です。

オナガカワウソ

オナガカワウソとはカナダカワウソの仲間であり、その名前の通りしっぽがとても長く、個体によっては体長よりも長いしっぽの個体もいます。

夜行性で基本的には単独で行動することを好みますが、まれに群れをつくりともに行動する個体もいます。

毛の色は上の方は赤みを帯びた茶色や灰褐色、下の方は灰色で、背中は淡い黄色または乳白色の模様があり、おなか側は黄色がかった白色をしています。


メキシコからアルゼンチンにかけて広く生息していますが、絶滅危惧種に認定されています。

ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソはイタチ科カワウソ属に分類されるカワウソです。別名ヨーロッパカワウソと呼ばれています。夜行性であり、薄暗い明け方や夕暮れ時に活動することもあります。

毛色は背中側が黒褐色や灰褐色で喉・頬からおなかにかけては淡い黄色や灰色っぽい白色をしています。夜行性ですが、朝方や夕暮れ時にも活動していることがあり、主に魚類を食べて生活しています。

地域によっては人とともに生活し漁業に用いられることもありますが、一方では漁獲物を食害する害獣として扱われることもあります。

現在では生息地の破壊や獲物の減少などにより生息数が減少しており、絶滅危惧種とされています。

ニホンカワウソ

ニホンカワウソとは日本に生息していた日本固有のカワウソです。

ユーラシアカワウソとよく似ていますが、頭に特徴があり他のカワウソと違い水の中にいても周りを警戒できるように、眼と鼻の穴が頭骨の上の方にあります。

夜行性で1頭の活動領域は広く、生活の拠点をいくつか持っていました。自縄張りを主張するために定期的に糞をする習性がありました。

明治時代までは日本各地で姿を見ることができましたが、乱獲や国の開発により数が減少し1986年(昭和61年)頃を最後に姿を見ていないため、絶滅したと考えられています。

そっくり!カワウソと間違えやすい動物達

カワウソによく似ていると言われる動物がいます。それは同じイタチ科のフェレットやオコジョ、ヌートリアなどです。

カワウソはイタチの仲間なので、フェレットやオコジョ達はとてもよく似ています。細長い胴体や短い手足などはそっくりです。

ヌートリアは顔つきや長い前歯など違いははっきりしていますが、毛の色や体の大きさ普段生息している場所など、カワウソとよく似ています。

そんなそっくりな動物達のそれぞれの特徴について調べてみました
カワウソと似ている動物
  • フェレット
  • イタチ
  • オコジョ
  • ヌートリア

フェレット

フェレットとはイタチ科に属する小動物で、野生のイタチを家畜化・改良した動物です。体長は成体で35~50cmほどで、視力が弱く、嗅覚や聴覚が発達しています。

体温は38℃と人間よりも少し高く、体温調整機能が未発達なため体温が40℃を超えてしまうこともあります。寿命はだいたい6年~12年ほど。

現在アメリカやカナダなどにペットとしてのフェレットを繁殖させる大規模なファームがありそれぞれのファームの名称をつけて販売されています。日本で1番があるのは「マーシャルフェレット」になります。

イタチ

イタチとはイタチ科イタチ属に含まれる哺乳類の総称でオコジョやミンク、ペットとしてのあるフェレットなどもイタチ科に属します。

イタチには肛門付近に臭線というのがあり、マーキングや外敵に襲われた際にとても臭い屁をすることがあります。

元々イタチという名称は日本に生息しているニホンイタチを指す呼び方で、現在もチョウセンイタチを含みながらこの狭い意味で用いられることが多いです。

野生のイタチは法律により個人で捕獲し飼育することが禁止されているためペットとして飼うことはできません。

イタチ科のオコジョ

オコジョとはイタチ科に属する動物で、別名ヤマイタチまたは管狐と呼ばれています。イタチ科は一般的には胴長短足ですがオコジョは後ろ足が長く強力な跳躍力があります。

1年に2回換毛期があり毛色は夏は背が茶色で腹が白、冬には全身真っ白に尾は黒くなります。

イギリスやヨーロッパ、日本でも比較的寒い地域に生息しており「ホンドオコジョ」と「エドオジコジョ」が存在していますが、どちらも準絶滅危惧種としてレッドリストに登録されており、オコジョをペットとして飼うことはできません。

ヌートリア

ヌートリアとは南アメリカ原産のネズミ目ヌートリア科に属するネズミの仲間です。頭胴長約40~60cm、体重5~9kgほどで、猫よりもやや大きいくらいのサイズになります。

本来日本にはいない動物ですが毛皮採取を目的として飼育されていましたが需要がなくなったため、飼育されていた多くが野に放たれ野生化し特定外来生物となっています。

耳が小さく後ろ足の第1指から第4指までにかけてみずかきがあります。オレンジ色の大きい前歯が特徴的で水の上でも授乳ができるように乳首が背中よりにあります。

カワウソと似ている動物の違い

カワウソ・イタチ・フェレットは同じイタチ科の動物ですが、カワウソはイタチ科カワウソ亜科であり、イタチ・フェレット・オコジョはイタチ科イタチ亜科と同じようで実は少し違う動物になります。

ヌートリアはイタチ科ではなくネズミ科の動物でカワウソとよく似ていますが、実はまったく別の動物ということになります。

では、体の大きさや住んでいる場所など、動物の種類だけでなく具体的にどういう違いがあるのかをまとめて見ました。

カワウソとフェレットの違い

カワウソはイタチ科カワウソ亜科、フェレットはイタチ科イタチ亜科と同じイタチ科になりますが少し種類が違います。

カワウソは主に水のあるところで生活し魚や貝などを食べて生きていますが、フェレットはイタチを飼育しやすいように改良され各ファームで繁殖・飼育されフェレットフードなどを食べています。

大きさや性格、そしてしつけのしやすさなどはほとんど変わりませんが、食事や飼育環境・購入時の値段などに大きな違いがあります。
体長生息地金額
コツメカワウソ41~64cmインド南部、中国南部、アジア他80万~100万円以上
フェレット30~35cmペットショップ2万~5万円(個体によって異なる)

カワウソとイタチの違い

カワウソとフェレットの違いにも書きましたがカワウソとイタチは同じイタチ科ですが、カワウソはイタチ科カワウソ亜科、イタチはイタチ科イタチ属というように違いがあります。

見た目の特徴は似ていますが、カワウソは魚や貝などが主食でほとんどの個体がおとなしいですが反対にイタチはとても凶暴な肉食動物で自分より大きな動物を食べることもあります

どちらも生息地が減少し絶滅危惧種に指定されており、取引や飼育するのに制限がかけられています。
体長生息地金額
コツメカワウソ41~64cmインド南部、中国南部、アジア他80万~100万円以上
イタチ16~27cm日本、ユーラシア、アフリカ、アメリカ

カワウソとヌートリアの違い

カワウソとヌートリアの大きな違いはカワウソはイタチ科でヌートリアはネズミ科と種類が全く違います。

水辺に生息することや、水かきがあることなど共通点はいくつかありますが、見た目は全然似ておらずヌートリアは少し大きめのネズミっぽく、特徴的なオレンジの大きな前歯があります。

主な食事はカワウソは魚や貝などですが、ヌートリアはマコモやホテイアオイなどの水生植物や陸生の植物などを食べ、稀に魚などを食べることもあります。
体長生息地金額
コツメカワウソ41~64cmインド南部、中国南部、アジア他80万~100万以上
ヌートリア40~60cm南アメリカ、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア

ペットとして飼える動物は?

  • フェレット
似ている動物たちの中でペットとして飼育することができるのはフェレットだけになります。

フェレットは野生のイタチをペットとして飼えるように改良しており、人懐っこく、トイレなどのしつけも覚えやすく、食事と水を多めに置いておけば少しの間でしたらお留守番もできます。

ただしフェレットは皮膚に汗腺という汗を出す器官が発達していないため体温調整がとても苦手です。夏の暑い時期はもちろん、冬でも日向ぼっこをしつづけると体調が悪くなってしまうため注意が必要です。

見た目が似ている動物でも特徴や生態は全く違う

同じイタチ科でも細かい分類など違いがあること、見た目が似ていても種類が違うということがわかりました。

この記事を見てカワウソを買うことはできないけど、触ったりしてみたいという方は「コツメイト」などのカワウソカフェというお店があるので行ってみてください。

どうしてもカワウソを買いたい場合正式に取引の許可が出ているお店などを調べて迎えることをいたします。

カワウソは無理だけどイタチを飼いたい方はフェレットを検討してみてください。2万~5万ほどで購入でき、躾などすることがきます。
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