ミニチュアホースとは?
ミニチュアホースは、人間が品種改良をして生み出した小さなお馬さんです。だいたい大型犬ほどの大きさで、広大な庭がなくても一般家庭で飼育可能なペットとして、近年注目を集めています。
ペットとは言いますが、飼育して接していくと、ペットというよりはパートナーに近い生き物となるでしょう。
この記事では、ミニチュアホースの特徴や飼育方法について紹介します。
ペットとは言いますが、飼育して接していくと、ペットというよりはパートナーに近い生き物となるでしょう。
この記事では、ミニチュアホースの特徴や飼育方法について紹介します。
ミニチュアホースの定義
品種に関係なく、体高が83cm以下の馬がミニチュアホースと呼ばれています。体高は地面から鬐甲(きこう・首と背中の間にある骨の部分)までの高さで測りますので、馬体の中で最も高い位置にある頭で測るものではありません。
大きさが違うだけで、どれも馬であることに変わりありません。またどの大きさの馬もペットにすることがはできますが、大きくなれななるほど、必要な敷地や餌の量が増えます。
馬は体高の高さで呼び名が分かれています。
大きさが違うだけで、どれも馬であることに変わりありません。またどの大きさの馬もペットにすることがはできますが、大きくなれななるほど、必要な敷地や餌の量が増えます。
馬は体高の高さで呼び名が分かれています。
呼び方の種類 | 体高の高さ |
---|---|
馬 | 143cm以上 |
ポニー | 143cm以下 |
ミニポニー | 100cm未満 |
ミニチュアホース | 83cm以下 |
馬の大きさ
https://www.merchandize-mart.com/original27.html
ミニチュアホースはペットにできるの?
ミニチュアホースはペットにすることが可能です。サイズが小さいだけで基本は優しいお馬さんであることに変わりはないので、きちんと飼育すれば人間の良いパートナーになってくれるでしょう。
ただしミニチュアホースをペットにするには、飼育場所や道具、馬のしつけの知識、餌の確保など様々な準備が必要になります。また、ミニチュアホースは肉食動物ではなく草食動物なので、犬や猫とはしつけ方法や接し方などの勝手も異なります。
ただしミニチュアホースをペットにするには、飼育場所や道具、馬のしつけの知識、餌の確保など様々な準備が必要になります。また、ミニチュアホースは肉食動物ではなく草食動物なので、犬や猫とはしつけ方法や接し方などの勝手も異なります。
ミニチュアホースの種類3つ
ミニチュアホースとは馬を大きさで分けた際の呼び名で、種類ではありません。ミニチュアホースと呼ぶことのできる馬は主に3種類あります。
ここからはその3種類について紹介していきます。
ここからはその3種類について紹介していきます。
価格 | 特徴 | 大きさ | |
---|---|---|---|
ファラベラ | 60万円以上 | 世界で最も小さい | 体高は70cm程度 |
アメリカンミニチュアホース | 60万円以上 | ファラベラよりは大きい | 体高は83cm以下 |
シェトランドポニー | 30万円以上 | ポニーの中では小型 | 体高は100cm前後 |
ファラベラ
アルゼンチン原産のミニチュアホースで、世界で最も小さい馬の品種です。大人になっても体高は70cm程度で、小さいサイズだと50cm以下という子も存在します。体形はすらっとしていて、小さなサラブレッドのようです。
人懐っこい性格で頭もよく、ホースショーや盲導馬として活躍することもあります。アメリカではペットとしてで、家の中で飼育している家庭もあるそうです。
ペットとしてミニチュアホースが欲しい!という方は、このファラベラに感銘を受けたから、という場合も多いです。
人懐っこい性格で頭もよく、ホースショーや盲導馬として活躍することもあります。アメリカではペットとしてで、家の中で飼育している家庭もあるそうです。
ペットとしてミニチュアホースが欲しい!という方は、このファラベラに感銘を受けたから、という場合も多いです。
アメリカンミニチュアホース
アメリカンミニチュアホースはファラベラが元になっているお馬さんです。アメリカに渡ったファラベラの繁殖が繰り返され、アメリカンミニチュアホースになったと言われています。
アメリカンミニチュアホースはファラベラよりも少し大きいですが、体高が83cm以下と定義されているため、ミニチュアホースの範囲に入ります。
また、オーストラリアに渡り繁殖されたものは「オーストラリアンミニチュアホース」となっています。
アメリカンミニチュアホースはファラベラよりも少し大きいですが、体高が83cm以下と定義されているため、ミニチュアホースの範囲に入ります。
また、オーストラリアに渡り繁殖されたものは「オーストラリアンミニチュアホース」となっています。
シェトランドポニー
シェトランドポニーはミニチュアホースではなくポニーで、体高の平均は約100cm前後ですが、中でも小さいものはミニチュアホースの範囲に含むことができます。しかし多くの場合は83cmを超えるため、ポニーの範囲に入ることがほとんどです。
ポニーもミニチュアホースよりは広い敷地が必要ですが、ペットとして飼育可能です。
また、上記のファラベラは、このシェトランドポニーや他のポニーを掛け合わせてつくられた品種です。
ポニーもミニチュアホースよりは広い敷地が必要ですが、ペットとして飼育可能です。
また、上記のファラベラは、このシェトランドポニーや他のポニーを掛け合わせてつくられた品種です。
ミニチュアホースの寿命
ミニチュアホースの寿命は20~30年で、人ひとりが生まれてからしっかり大人になれるほどの年数があります。普通の大きさの馬と変わらない寿命です。
犬や猫の寿命の2倍以上ありますので、ペットにする場合は最長で30年一緒にいる覚悟があるかどうか、30年間毎日欠かさずお世話ができるかどうかをよく考える必要があります。
20年~30年先となると、自分の生活がどうなっているか想像しにくいほど先のことになりますが、ミニチュアホースをペットとして迎えるなら、絶対に考える必要があります。
犬や猫の寿命の2倍以上ありますので、ペットにする場合は最長で30年一緒にいる覚悟があるかどうか、30年間毎日欠かさずお世話ができるかどうかをよく考える必要があります。
20年~30年先となると、自分の生活がどうなっているか想像しにくいほど先のことになりますが、ミニチュアホースをペットとして迎えるなら、絶対に考える必要があります。
ミニチュアホースの飼育費用5つ
ミニチュアホースをペットとして迎えるにあたり最低限必要な5つの道具と、それにかかる費用について紹介します。
ミニチュアホースは日本ではまだあまりメジャーなペットではなく、費用も下記に紹介したものから前後する場合がありますので、飼育する前に近くの販売店や病院に確認しておくことをお勧めします。
また、必要な道具はペットショップに売っていないことが多いので、入手経路も予め確認しましょう。
ミニチュアホースは日本ではまだあまりメジャーなペットではなく、費用も下記に紹介したものから前後する場合がありますので、飼育する前に近くの販売店や病院に確認しておくことをお勧めします。
また、必要な道具はペットショップに売っていないことが多いので、入手経路も予め確認しましょう。
飼育に必要なもの | 費用 |
---|---|
藁 | 1kgで約250円 |
エサ | 1か月で約5000円 |
小屋や放牧場の維持費 | 土地による |
削蹄 | 1回約5000円(装蹄師による) |
ワクチン接種 | 1年で1万円以上 |
ミニチュアホースの飼育費用1:藁
藁の値段は1kgで約250円と書きましたが、これは地域によってまちまちです。中には無料で譲ってくれる農家さんもいらっしゃいます。
逆になかなか手に入らない地域もありますので、ミニチュアホースを飼育する前には必ずお住まいの地域での藁の値段と、入手経路を調べておきましょう。
ペットショップには置いていない場合が多いです。
逆になかなか手に入らない地域もありますので、ミニチュアホースを飼育する前には必ずお住まいの地域での藁の値段と、入手経路を調べておきましょう。
ペットショップには置いていない場合が多いです。
ミニチュアホースの飼育費用2:エサ
ミニチュアホースのエサは主に干し草で、費用は1か月で約5000円です。近くの乗馬クラブや農協で買うことができます。こちらも普通のペットショップにはありません。
おやつとして、野菜のくずやニンジン等をあげてもよいでしょう。
おやつとして、野菜のくずやニンジン等をあげてもよいでしょう。
ミニチュアホースの飼育費用3:小屋や放牧場の維持費
こちらはどんな小屋をつくるか・どこにつくるかで費用は異なります。ミニチュアホースをペットにする際、最も大変な準備がこちらではないでしょうか。
馬小屋に関しては、業者に頼むことはもちろんですが、ホームセンターで道具を揃えて自分でつくることも可能です。放牧場は広いことに越したことはなく、広ければもちろん土地代も高くなります。
馬小屋に関しては、業者に頼むことはもちろんですが、ホームセンターで道具を揃えて自分でつくることも可能です。放牧場は広いことに越したことはなく、広ければもちろん土地代も高くなります。
ミニチュアホースの飼育費用4:削蹄
削蹄は1回約5000円と書きましたが、装蹄師さんにより異なる場合があるので、自分が削蹄を頼みたい装蹄師さんに確認することが必要です。削蹄の頻度は、1か月~2か月に1回のペースが普通でしょう。
また、ペットとして飼育するなら装蹄は不要な場合が多いはずですので、歩く場所によって蹄は自然と減っていきます。
しかし、減り方に偏りが出て歩きにくくなる場合もありますので、蹄が伸びていないように見えても削蹄は必ず行いましょう。
また、ペットとして飼育するなら装蹄は不要な場合が多いはずですので、歩く場所によって蹄は自然と減っていきます。
しかし、減り方に偏りが出て歩きにくくなる場合もありますので、蹄が伸びていないように見えても削蹄は必ず行いましょう。
ミニチュアホースの飼育費用5:ワクチン接種
軽種馬防疫協議会では伝染病予防のため、馬には馬インフルエンザ・日本脳炎・破傷風の予防接種が必要としています。ペットとして飼育する場合も同様です。
費用は動物病院によって異なりますが、1年で1万円以上はかかります。
費用は動物病院によって異なりますが、1年で1万円以上はかかります。
伝染性疾病の蔓延を防止するため、軽種馬防疫協議会では、馬インフルエンザ・日本脳炎・破傷風の予防接種要領を定め、国内の全ての馬関係者に接種を奨励しています。
http://keibokyo.com/prevention/inoculation/
ミニチュアホースの飼育方法7つ
ミニチュアホースの飼育方法は、一般的なペットである犬や猫とは大きく異なります。ここからは、ミニチュアホースをペットとして飼う方法を7つ紹介していきます。
ミニチュアホースの飼育方法7つ
- 車1台分以上の小屋の広さが必要
- 床には十分な量の藁を敷く
- 糞尿の始末・掃除はこまめに行う
- 放牧場を作る場合は牧柵や雨除けが必須
- 最低1日30分は散歩する
- 草~果物など餌として多くの栄養が必要
- 寒さや風をしのげるようにする
ミニチュアホースの飼育方法1:車1台分以上の小屋の広さが必要
ミニチュアホースは多くの時間を馬小屋で過ごすため、小屋は車1台分以上の広さが必要です。それよりも狭いとミニチュアホースのストレスになりますし、汚れやすくもなります。
また天候が悪い日は放牧があまりできず、ミニチュアホースはいつもより長い時間馬小屋にいることになります。逆に広すぎると落ち着かなくなる馬もいるので、車1台分が丁度よい広さと言えるでしょう。
また天候が悪い日は放牧があまりできず、ミニチュアホースはいつもより長い時間馬小屋にいることになります。逆に広すぎると落ち着かなくなる馬もいるので、車1台分が丁度よい広さと言えるでしょう。
ミニチュアホースの飼育方法2:床には十分な量の藁を敷く
馬小屋の床には十分な量の藁を敷くことが必要です。ふかふかの藁はミニチュアホースにとってベッドの役割を果たし、尿を吸い取るのでトイレとしても役立ちます。
藁の量が少ないと馬が体を痛めてしまったり、馬小屋の床が汚れすぎたりするため、藁はきちんと敷きましょう。また、冬場は寒いので藁を多くしたり、夏場は暑く蒸れやすいので薄めに敷いたり、という工夫も必要です。
藁の量が少ないと馬が体を痛めてしまったり、馬小屋の床が汚れすぎたりするため、藁はきちんと敷きましょう。また、冬場は寒いので藁を多くしたり、夏場は暑く蒸れやすいので薄めに敷いたり、という工夫も必要です。
ミニチュアホースの飼育方法3:糞尿の始末・掃除はこまめに行う
馬小屋内の糞は、見つけ次第なるべくすぐに片付けるのがベストです。馬が踏みつけると蹄の間に入ってしまうし、横たわった際に糞の上に寝てしまうこともあります。
尿は藁の下の方に入っていくため、表面上はあまり汚れていないように見えるかもしれません。ですが1日1回は藁を全てひっくり返し、汚れている部分を除去してキレイな藁を継ぎ足すことが必要です。
放牧地の糞は自然と土に還るので、始末する必要はありません。
尿は藁の下の方に入っていくため、表面上はあまり汚れていないように見えるかもしれません。ですが1日1回は藁を全てひっくり返し、汚れている部分を除去してキレイな藁を継ぎ足すことが必要です。
放牧地の糞は自然と土に還るので、始末する必要はありません。
ミニチュアホースの飼育方法4:放牧場を作る場合は牧柵や雨除けが必須
放牧場にはミニチュアホースが逃げてしまうことを防ぐために牧柵が必要で、多少の悪天候でも放牧できるように雨除けも必要です。
牧柵は主に木や鉄パイプで作りますが、杭のみ木で柵はロープにすると比較的安く済みます。牧柵をかじってしまうことを防ぐために、電気柵にする場合もあります。
雨除けは、少しくらいの雨風でも放牧地で運動さるため、また急な雨にも対応するために必要です。馬の体がしっかり入るくらいの広さにしましょう。
牧柵は主に木や鉄パイプで作りますが、杭のみ木で柵はロープにすると比較的安く済みます。牧柵をかじってしまうことを防ぐために、電気柵にする場合もあります。
雨除けは、少しくらいの雨風でも放牧地で運動さるため、また急な雨にも対応するために必要です。馬の体がしっかり入るくらいの広さにしましょう。
ミニチュアホースの飼育方法5:最低1日30分は散歩する
放牧場で自由にさせているだけでは、あまり動かず運動にならない場合もあるので、ミニチュアホースは最低1日30分の散歩が必要です。
散歩の際は、途中で糞をする可能性があるので袋を必ず用意しましょう。一般的なペットである犬の散歩でも糞の袋は持ち歩きますが、犬よりも大きめの袋が望ましいです。
歩く場所はコンクリート上でもよいですが、馬の蹄はコンクリートを歩くようにはできていないため、なるべく土や草の上の歩かせてあげてください。
散歩の際は、途中で糞をする可能性があるので袋を必ず用意しましょう。一般的なペットである犬の散歩でも糞の袋は持ち歩きますが、犬よりも大きめの袋が望ましいです。
歩く場所はコンクリート上でもよいですが、馬の蹄はコンクリートを歩くようにはできていないため、なるべく土や草の上の歩かせてあげてください。
ミニチュアホースの飼育方法6:草~果物など餌として多くの栄養が必要
ミニチュアホースのエサは干し草が基本ですが、それだけで良いというわけではありません。1日に2~3回与え、その他におやつをあげてもよいです。
水も餌をあげる際に必ず替えるようにし、切らすことがないようにしてください。
水も餌をあげる際に必ず替えるようにし、切らすことがないようにしてください。
エサの種類 | 1回分の量 |
---|---|
乾草(チモシーなど) | 1kg |
ふすま | 500g |
大麦 | 200g |
野菜や果物などのおやつ | あげすぎないように適宜 |
ミニチュアホースの飼い方
http://www.bokujo.co.jp/mini/grow_mini.pdf
ミニチュアホースの飼育方法7:寒さや風をしのげるようにする
馬は外で飼われるのが基本で、寒さには強い生き物ですが、あまりに極寒の日が続いたり寒さで体調を崩してしまう場合は寒さ対策が必要です。
馬小屋に敷く藁の量を増やす、馬服を着せる、外での放牧時間を減らすなどの対策がありますが、ミニチュアホースは小さいため短時間なら家の中に入れてしまうことも可能です。
また、寒い時期でなくとも、風があまりにも強い日は馬が外にいることを嫌がります。そのような日は無理して放牧せず、なるべく馬小屋の中で過ごさせてもよいでしょう。
馬小屋に敷く藁の量を増やす、馬服を着せる、外での放牧時間を減らすなどの対策がありますが、ミニチュアホースは小さいため短時間なら家の中に入れてしまうことも可能です。
また、寒い時期でなくとも、風があまりにも強い日は馬が外にいることを嫌がります。そのような日は無理して放牧せず、なるべく馬小屋の中で過ごさせてもよいでしょう。
ミニチュアホースを飼育するときの注意点
ミニチュアホースを飼育する際には、メジャーなペットたちとは異なる注意点もあります。ここからはミニチュアホースをペットとしてお迎えする前に把握したい注意事項を紹介します。
馬の診察ができる獣医師が近くにいるか調べておく
ミニチュアホースを飼育するには、馬の診察ができる動物病院が近くにあることが必須です。犬や猫など一般的なペットに対応している動物病院は見つけやすいですが、馬となると話は別です。
車で少し言ったところくらいにあれば容体の急変にも対応できてベストですが、せめて車で1~2時間までのところにあると良いでしょう。
車で少し言ったところくらいにあれば容体の急変にも対応できてベストですが、せめて車で1~2時間までのところにあると良いでしょう。
体調を崩しやすいため環境に気を配る
馬は体調を崩しやすいため、環境に配慮する必要する必要があります。
あまりに騒音が酷い環境だと、馬の負担になってしまうので、飼育する前に住環境の騒音をチェックしておきましょう。
馬小屋内のエサを切らしてしまうのも良くありません。馬は1日中草を食んで過ごす生き物ですので、体調管理のために夜の間も干し草は切らさないようにしましょう。
あまりに騒音が酷い環境だと、馬の負担になってしまうので、飼育する前に住環境の騒音をチェックしておきましょう。
馬小屋内のエサを切らしてしまうのも良くありません。馬は1日中草を食んで過ごす生き物ですので、体調管理のために夜の間も干し草は切らさないようにしましょう。
こまめな蹄鉄の手入れやブラッシングが必要
蹄鉄の手入れやブラッシングも毎日必要なお世話です。
装蹄している場合は、毎日の裏掘りの際に蹄鉄をチェックし、ゆるんでいないか確認してください。装蹄していない場合でも、毎日裏掘りをして蹄にたまった汚れを取ってあげましょう。
ブラッシングは、硬いブラシで汚れを落とし、次にやわらかいブラシで毛並みを整えてあげましょう。汚れや汗が酷い場合はタオルで全体を拭いてあげる必要があります。
装蹄している場合は、毎日の裏掘りの際に蹄鉄をチェックし、ゆるんでいないか確認してください。装蹄していない場合でも、毎日裏掘りをして蹄にたまった汚れを取ってあげましょう。
ブラッシングは、硬いブラシで汚れを落とし、次にやわらかいブラシで毛並みを整えてあげましょう。汚れや汗が酷い場合はタオルで全体を拭いてあげる必要があります。
日本でミニチュアホースを購入できる場所とは?
ミニチュアホースをペットにしたいなら、まず当然ですが購入しなければなりません。しかしペットショップで売っていることはありません。
ペットとしてのミニチュアホースを売ってくれる場所は日本にはまだ少ないですが、下記に紹介します。
ペットとしてのミニチュアホースを売ってくれる場所は日本にはまだ少ないですが、下記に紹介します。
長野県農事組合法人スエトシ牧場
スエトシ牧場は長野県佐久市にある牧場で、アメリカから25頭のミニチュアホースを輸入して繁殖させています。ペットとしてのミニチュアホースの販売はもちろん、動物との触れ合い体験やファームステイも行っています。
スエトシ牧場
http://www.bokujo.co.jp/
大阪府ワールドランチホースクラブ
ワールド牧場は大阪府南河内郡にある牧場で、体験乗馬やクォーターホースの曳き馬・ポニーの曳き馬などの触れ合いをすることができます。
現在は乗馬施設を閉鎖しており、馬の販売に力を入れているそうなので、購入を考えている場合は是非とも伺いたい牧場です。
現在は乗馬施設を閉鎖しており、馬の販売に力を入れているそうなので、購入を考えている場合は是非とも伺いたい牧場です。
大阪府ワールドランチホースクラブ
http://www.worldranch.co.jp/WRHC/index.html
北海道農業生産法人日高馬ーちゃんだいず(株)
日高馬ーちゃんだいずは北海道新冠郡にあり、馬の薬の販売がメインの会社ですが、ミニチュアホースとポニーの販売も行っています。
北海道でミニチュアホースを飼いたい方は伺ってみるとよいでしょう。
北海道でミニチュアホースを飼いたい方は伺ってみるとよいでしょう。
北海道日本家畜貿易株式会社
北海道日本家畜貿易株式会社は北海道帯広市にあり、牛の遺伝管理などを行っている会社です。現在馬は取り扱っていません。
ミニチュアホースの飼育にグッズ
ミニチュアホースをペットとして飼育するには、必要なグッズがあります。必須なもの・必須ではないがあった方がよいもの等もあります。ここからはグッズについて紹介していきます。
ミニチュアホースの飼育にグッズ
- 馬具
- お手入れブラシ
- 牧草ネット
ミニチュアホースの飼育にグッズ1:馬具
馬具は人間が馬をコントロールするために必要な道具です。一口に馬具と言っても様々ですが、最低限必要なのは頭絡と引手でしょう。
頭絡は犬や猫で言うところの首輪のような役割をします。頭絡の下部は引手を繋げるようになっており、頭絡と引手さえあれば日々のお散歩は問題なくできます。
頭絡は犬や猫で言うところの首輪のような役割をします。頭絡の下部は引手を繋げるようになっており、頭絡と引手さえあれば日々のお散歩は問題なくできます。
リンク
リンク
ミニチュアホースの飼育にグッズ2:お手入れブラシ
リンク
ミニチュアホースのブラッシングの際には、ゴムブラシ・根ブラシ・仕上げブラシの3種類を使います。犬や猫など一般的なペットでもブラッシングはしますが、馬の場合は手順が少し多いです。
まずゴムブラシで頑固な汚れをこすり落とします。次に根ブラシで全身をマッサージするように汚れを落とします。
硬いブラシですが、馬にとって痛いものではないので、しっかりブラッシングしていきましょう。
ゴムブラシと根ブラシで汚れがとれたら、柔らかい仕上げブラシで全身の毛並みを整えていきます。
まずゴムブラシで頑固な汚れをこすり落とします。次に根ブラシで全身をマッサージするように汚れを落とします。
硬いブラシですが、馬にとって痛いものではないので、しっかりブラッシングしていきましょう。
ゴムブラシと根ブラシで汚れがとれたら、柔らかい仕上げブラシで全身の毛並みを整えていきます。
ミニチュアホースの飼育にグッズ3:牧草ネット
リンク
牧草ネットの中に牧草を入れて馬小屋内につるすと、小屋が汚れにくくなり掃除が楽になります。網目が小さいため食べすぎや早食いの防止にもなり、ミニチュアホースの健康面にも貢献するグッズです。
必須アイテムではないですが、あると飼育が便利になります。
必須アイテムではないですが、あると飼育が便利になります。
ミニチュアホースはペットとして飼うことができる
ミニチュアホースは、犬や猫などの一般的なペットとは飼育方法が違いますが、たしかにペットとして飼育することができます。ただし、ペットとしてお迎えするにあたり、施設・道具・知識の準備が必要です。お世話の時間を確保できるかどうかも重要になります。
また、馬のお世話には、今までやったことのない作業が多くあると思います。ブラッシングはやりやすい作業ですが、体温測定と裏掘りは練習が必要です。
掃除、給餌、給水、散歩、ブラッシングなど馬体の手入れ。これらを365日行う必要があります。それも、20~30年です。
このように書くと飼育が大変なペットだと思われるかもしれませんが、その労力に見合ったものを、ミニチュアホースは我々に与えてくれるはずです。
かわいいことはもちろん、さらさらの毛並み、ほんのり香る草の香り、人間を慕ってくれる心の優しさ。ミニチュアホースは、ペットとして飼う魅力に溢れている動物です。
また、馬のお世話には、今までやったことのない作業が多くあると思います。ブラッシングはやりやすい作業ですが、体温測定と裏掘りは練習が必要です。
掃除、給餌、給水、散歩、ブラッシングなど馬体の手入れ。これらを365日行う必要があります。それも、20~30年です。
このように書くと飼育が大変なペットだと思われるかもしれませんが、その労力に見合ったものを、ミニチュアホースは我々に与えてくれるはずです。
かわいいことはもちろん、さらさらの毛並み、ほんのり香る草の香り、人間を慕ってくれる心の優しさ。ミニチュアホースは、ペットとして飼う魅力に溢れている動物です。