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ハクビシンは猫を襲う?ハクシビンの生態と危険から猫を守る方法

ハクビシンとは

近年、野生動物が都内の市街地や住宅地に出現するニュースが相次いでいます。ハクビシンもまた、最近耳にすることが増えた野生動物の1種です。「ハクビジン」などと言い間違えられることもあります。

ハクビシンは時に、猫やカラスを襲うという話もありますが、実際にはどうなのか、気になるところです。

そこで今回は、「ハクビシン」をテーマにして、特徴や危険性などについて考察・ご紹介していきます。ハクビシンが近所に生息している場合は、ぜひ参考にしてみて下さい。

アライグマやタヌキに似たジャコウネコ科の哺乳類

ハクビシンは、たぬきっぽい顔にシマシマの尻尾を持つ四足歩行の哺乳類です。

目のふちが白いという特徴があり、鼻先にかけて白い線や白い筋のような模様が入っており、たぬき顔ながらもジャコウネコ科の1種とされています。「白鼻心」と呼ぶこともあります。

たぬきやニホンアナグマに似ており、たぬき顏・たぬき目で、胴長でたぬきのしっぽのような尾を持ち、鼻がピンクで全体的にしましました模様が特徴だと言われています。足跡も狸の足跡に似ているとされています。

電線を渡る姿の目撃情報が近年増えており、たぬきがおの動物やたぬき的な何かやイタチ科の黒い小動物、アライグマに似た動物として認識されがちな動物です。

外来種と考えられている

日本の野山に数多く生息しているハクビシンですが、外来種の動物だと考えられています。狸顔・狸耳を持ち、日本アナグマなどに似ているものの、日本国内では唯一のジャコウネコ科の動物だとされています。

一方で、現状ではハクビシンのルーツは、明確には分かっていないという説や在来種というい説も存在しています。

ハクビシンは沖縄以外の日本全国に生息しています。また、日本以外の国では、中国や東南アジアなどに生息しているとされています。繁殖力が高いという特徴を備えており、今後も生息地が増えていく可能性もあると予想できそうです。

雑食性でペットに対しても危険性がある

ハクビシンは何を食べるのか、知っておくことも重要です。ハクビシンは雑食性の動物で、ハクビシンの好物は果物などだとされています。

近年は、餌場を求めて市街地などで目撃されることも増えています。雑食性なので、人間が出したごみや残飯を食糧にするケースもあり、さまざまな食べ物を食べられる点も、繁殖力が高いと言われる理由の1つだと考えられそうです。

食べ物をめぐって、ペットの猫や犬に襲い掛かるケースもあるとされるため、ペットとの接触に注意しなければならない動物でもあります。

害獣の一種として扱われることもある

上記でも何度か触れたように、茨城などでは農作物に手を出したり家に住み着く動物として嫌がられたりすることも多く、ハクビシンを害獣の1種として扱っている地域も少なくありません。

ハクビシンは、襲われたり怯えたりすると反撃してくるケースもあります。そのため、犬や猫などのペットだけでなく、人間に襲いかかってくるケースもあり、怪我などをする被害が出る可能性も考えられます。

最近は、都会や住宅地などに出没することもあり、猫などのペットと喧嘩になることもあるため、ハクビシンを害獣として認識する人も増えています。

ハクビシンとアライグマの見分け方

ハクビシンが市街地などで目撃される機会が増えたと言われていますが、実際に何度も見たことがあるという方は、少ないと考えられます。

見慣れない動物を見た時、ハクビシンなのかアライグマなどの動物なのか、見分けがつかない方もいらっしゃるでしょう。

そこで続いては、ハクビシンとあらいぐまの見分け方について、考察していきます。

あなぐまや白い狸などと呼ばれることがあるハクビシンの見分けに自信がない方は、この機会に見分け方を覚えておくことをします。

ハクビシンとアライグマの見分け方1:足跡で見分ける

それぞれ、体の大きさなどがたぬきに似た動物ということもあり、遠目には見分けがつきづらいと言われているハクビシンとアライグマですが、足跡が異なると言われています。

ハクビシンもアライグマも、5本指の足でたぬきの足跡に似ていますが、ハクビシンの足跡は足の裏と指が離れて残るケースが多いとされています。

一方アライグマの場合は、足の裏から指まで、くっついた形の足跡になるケースが多いため、残った足跡の違いから、自宅周辺などにいるのがハクビシンなのかアライグマなのか、見分けられる可能性があると考えられます。

ハクビシンとアライグマの見分け方2:鳴き声が違う

共にタヌキに似た動物で、タヌキっぽい顔にシマシマの尻尾を持っていますが、接近している場合や鳴き声が聞こえる場合は、鳴き声の違いからハクビシンかアライグマかを見分けられる可能性もありそうです。

ハクビシンの鳴き声はニャーニャーと聞こえることもあり、猫に似ていると言われています。タヌキ猫・たぬき顔のような動物やアナグマに似た動物から猫のような鳴き声が聞こえてきた場合は、ハクビシンである可能性がありそうです。

アライグマは、ギーギーという威嚇の声を出すことがあります。ハクビシンとは鳴き声が異なるので、見分けがつかない時は、鳴き声を参考にしましょう。

ハクビシンに猫が襲われる原因

上記でも述べたように、白いタヌキなどと呼ばれているハクビシンは時には猫などのペットを襲うこともあると言われています。

ハクビシンに襲われた猫や犬の中には、大怪我を負ってしまうペットもいるため、飼い主は注意しなければなりません。

そこで続いては、ハクビシンに猫などのペットが襲われる原因や理由について、考察していきます。近年、ハクビシンによるペットを巡るトラブルが多発しているので、飼い主の方はぜひ注意しましょう。
ハクビシンに猫が襲われる原因
  • テリトリーを侵されていると思われる
  • 餌を巡って喧嘩になる

ハクビシンに猫が襲われる原因1:テリトリーを侵されていると思われる

野生のハクビシンの生態の特徴としては、縄張り意識やテリトリーへの執着がと言われています。そのため、猫などと接触したハクビシンが、自分のテリトリーや縄張りを侵されていると認識すると、襲い掛かってくるケースがあります。

野山などではなく、市街地や住宅地に出没したハクビシンであっても、自分の縄張りに侵入されていると感じたり、身の危険を感じたりすれば、襲ってくる危険性があるので、猫などのペットとハクビシンが接触しないよう、配慮することが大切です。

ハクビシンに猫が襲われる原因2:餌を巡って喧嘩になる

上述したように、白いたぬきなどと呼ばれるハクビシンは雑食の動物で、さまざまな食べ物を餌として食べることができます。

そのため、猫などとは餌を巡って喧嘩になるケースもあり、猫の餌を奪うために襲い掛かってくる危険性もあると予想できます。

猫の外での行動の全てを把握することは、飼い主でも難しいため、完全に対策することは困難だと考えられますが、猫にはしっかり餌を与え、外で餌を巡ってハクビシンと対峙することになる可能性を少しでも低くすることが大切だと言えそうです。

ハクビシンから猫を守るためにできること

上述したように、ハクビシンは猫と喧嘩になることが多く、ハクビシンと喧嘩した猫が深刻な負傷をして帰宅するケースも少なくありません。

ハクビシンと猫が喧嘩になる原因を学んだところで、続いてはハクビシンから猫を守るには、どんな方法があるのか考察していきます。

猫などのペットを飼っている飼い主の方は、ぜひこの機会にハクビシン撃退法も考えておきましょう。
守るためにできること
  • 忌避剤を使う
  • 侵入口をふさぐ
  • 害獣駆除業者に依頼して駆除してもらう

ハクビシンから猫を守るためにできること1:忌避剤を使う

ハクビシンが自宅や市街地に訪れている場合は、忌避剤などのハクビシンが嫌いなものを使用することで、追い払うことができる可能性もあります。

忌避剤は、動物にとって嫌いな匂いを発し、現在はさまざまな動物向けにいろいろな種類が開発・製造されていますが、ハクビシンに特化した商品も多数販売されています。

また、他の動物に対する忌避剤を兼用できるケースもあり、上手くいけばハクビシンが特定の地域や場所に立ち入らないようにできる可能性もあるため、猫などのペットとの接触を避けたい場合に対策方法といえそうです。

ハクビシンから猫を守るためにできること2:侵入口を塞ぐ

ハクビシンが庭などに侵入している場合は、どこから入ってきているのかを突き止めることが大切です。

ハクビシンは素早い動きや軽やかな身のこなしができる動物ですが、侵入口がなければ庭や特定の場所に侵入してくることはできません。噛み跡やタヌキのフン・ハクビシンのふんのようなもの、鳴き声あしあとがある場所は怪しいと考えられます。

また、ハクビシンの侵入口を見つけたら、塞ぐなどして対策することが大切です。侵入口を塞ぎ、外か入ってこれないようにすることで、猫などのペットとの接触を絶てるようになります。

ハクビシンから猫を守るためにできること3:害獣駆除業者に依頼して駆除してもらう

害獣と言われがちなハクビシンですが、法律などで保護されている存在でもあるため、素人が届け出や許可もなくハクビシンの駆除や飼育許可を得ず飼うことは許されていません。

自宅周辺にいるハクビシンや猫などを襲う個体に悩んでいて、どうしても駆除したい場合は、害獣駆除業者に相談をするのが確実です。

ハクビシン駆除のスペシャリストである業者に依頼すれば、しかるべき方法で確実にハクビシンを駆除してもらえると考えられるため、猫などへの被害も完全になくなります。

ハクビシンから猫を守ろう

いいかがでしたでしょうか?今回は、「ハクビシン」をテーマにして、ハクビシンという動物の特徴や見分け方、猫を襲う理由やハクビシンから猫を守る方法などについて、考察・ご紹介しました。

ハクビシンは、狸やアライグマとも似ており、ハクビシンと狸、狸とアライグマの違いなどは、分かりづらいと言われています。

しかしハクビシンは、状況次第では猫などのペットだけでなく、人間も襲ってくる危険性があり、伝染病などを持っている可能性もある動物です。

ずっと鳴く動物や動物のフンを頻繁に見かける場合、ハクビシンに似た動物がいた場合は、刺激しないように気を付けることが大切です。
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