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カピバラはペットとして飼えるのか?生態や価格|飼い方を解説

カピバラの生態とは?

和名「オニテンジクネズミ」とあるように、カピバラはネズミの仲間です。
愛らしいカピバラをペットで迎入れるためにも、カピバラの生態について把握しておきましょう。

カピバラの生息分布

カピバラの生息分布は、主にブラジルやベネズエラなどの南米大陸です。

生息地は主に熱帯雨林が中心で、基本的には陸の上ですが、水の中に潜ることもあります。水の中に潜るのは敵から身を守るためで、最長5分は潜ることが可能です。

また水中に潜るのは、病気から身を守るためです。もし水に入らず皮膚が乾燥すると、病気にかかりやすくなります。

カピバラの大きさや特徴

カピバラの大きさは、鼻先からお尻までの長さは1.1m~1.3m前後、地面から肩までの高さは50cm~62cmです。海外旅行用のアタッシュケースと、同サイズと見て良いでしょう。

カピバラの特徴は、体中を覆う硬い毛です。子供の頃は柔らかく短い毛をしているものの、大人になると長く硬い毛になります。またネズミの特徴とも言える、長い尻尾はありません。

そして大きな鼻に小さな耳とつぶら眼という愛らしい顔立ちも、カピバラの特徴と言えるでしょう。

カピバラの食事

カピバラは草食系で、野生であれば水辺付近にある植物が主な食事メニューです。また動物園で飼われているカピバラの場合は、食事メニューに野菜やペレットも含まれます。

カピバラはげっ歯類のため歯はどんどん伸び、もし伸び切ってしまうと食事がとれなくなります。そこでペレットを食事に加えることで、自然と歯が削れるように仕向けているという訳です。

ちなみに野生のカピバラの場合、歯を削る際には木の皮や小石を使います。

カピバラはペットとして飼えるのか?

カピバラは、ペットとして飼うことはできます。法律的にカピバラをペットとして飼っても、何の問題もありません。

ただし住環境や費用面について考えると、ハードルはかなり高いと見て良いでしょう。

ぜひ以下の内容をご参考ください!

必要な登録や申請も必要がない

カピバラをペットとして飼うのに、必要な登録や申請はありません。

カピバラが人を襲う危険な動物であれば、自治体に許可や登録申請が必要です。さらには飼育施設や保管についても、厳しく決められています。

ただ過去に農作物の被害は出たことがあるものの、カピバラが人間を襲ったという話は聞きません。つまり、「飼っても人間に害がない動物」ということになります。

カピバラは安全な動物なので、特別な許可を取る必要はありません。

飼っている人は少ない

カピバラは申請や登録なしでペットとして飼えるものの、実際に飼っている人は少ないです。

飼っている人が少ない理由は、カピバラを販売しているペットショップが少ないからでしょう。取り扱っている店は、現状珍獣を取り扱っているネット専門店のみです。

さらに飼育するには莫大な費用がかかり、一定のスペースも確保しなければいけません。日本の住環境を考えると、カピバラをペットとして飼うのは、かなりハードルは高いです。

カピバラをペットとして飼育する方法

カピバラをペットとして飼うのなら、犬や猫とは比べ物にならないほどのコストと手間は覚悟しておきましょう。

カピバラはとても食いしん坊なので、エサは大量に必要です。しかし体はとてもデリケートで、獣医などの専門家の力が必要になります。
世話内容世話にかかる手間と費用
エサ1日3kgの野菜や果物が必要。月3万前後はかかります。
水辺室内に温水プールをつくる場合は300万円~500万円。ランニングコストは月6,000円~1万円
歯のメンテナンス丸太は材質にもよりますが、1本3,000円~4,000円です。
体調管理元々病気に強い動物です。しかしとてもデリケートなので、埃や花粉には注意して下さい。

1:カピバラの入手

カピバラは通常のペットショップでは販売されていませんが、ネット通販で取り扱われています。ちなみに値段は月齢や人間の慣れ具合で変動するものの、およそ70万円です。

なおカピバラ本体とは別に、輸送料もかかります。何処から何処へカピバラを輸送するかによって値段は変わるものの、空輸するとなると1万円以上は覚悟した方が良いでしょう。

カピバラをペットで飼えたとは言え、ペットで飼うのがゴールではありません。家族として迎い入れたのならば、大切に育ててあげて下さい。

2:飼育環境の準備

カピバラをペットとして迎入れる前に、飼育環境を整えてあげましょう。

カピパラを飼うには、水場が絶対に必要です。水場はカピバラの安全地帯になるだけでなく、体調を整えるにも欠かせません。

そして最も重要な準備は、カピバラに対する愛情です。本来カピバラは複数で行動するものの、1匹だけ購入するとなると寂しい思いをさせることになるでしょう。

カピバラが寂しい思いをしないように、たっぷりの愛情を注いであげて下さい。
飼育に必要なもの
  • 水深1m以上のプールや池
  • 高さ1.8m位上の柵
  • カピバラの遊び場
  • カピバラが隠れる場所
  • ヒーター(冬用)
  • 愛情

3:餌やり

カピバラをペットとして飼う場合、基本的に餌やりは1日2回です。

餌やりの方法は、草や野菜を適度な大きさに切り、大きな器に入れて提供します。また餌を隠して、カピバラに探させるのも1つの手です。餌を隠すのは意地悪ではなく、カピバラに運動を促すために行います。

餌が終わったら、歯を削るために丸太や小石を与えてあげて下さい。

4:掃除

カピバラをペットとして飼ったのなら、毎日欠かさず飼育場を掃除してあげて下さい。

特に気をつけておきたいのは、排泄物です。カピバラが1日に食べる餌の量が多いということは、排泄物もかなりの量です。すると家中に臭いが立ち込め、場合によっては近所にまで迷惑がかかることになるでしょう。

排泄物は飼育場だけでなく、水場にもあります。理想を言えば毎日といきたい所ですが、最低でも週に1回は水場の水を全て抜いて、徹底的に掃除をしましょう。

ペットのカピバラの食事に必要な物4選

カピバラをペットとして飼うのはハードル高いものの、食事の準備は、意外と簡単です。ただし栄養素には、十分に気をつけなければいけません。

そこで、カピバラの食事に必要なものを4つ紹介します。

ご参考ください!

カピバラの食事1:乾草

カピバラの健康を支える上で、乾草は必要不可欠です。カピバラにとって乾草は重要な栄養源になるだけでなく。歯磨きとしての役割も担っているからです。

なお乾草は輸入品になるものの、ネット通販で購入できます。特になのがアルファルファで、カピバラに必要な栄養素がたっぷり含まれているからです。

農薬が使われておらず、埃がないものを選んであげて下さい。

カピバラの食事2:動物用ペレット

カピバラをペットとして飼うのなら、動物用ペレットも準備しておきましょう。ペレットは、動物に必要な栄養素が含まれている固形餌です。

ペレットに含まれている栄養素は与える動物によって変わりますが、カピバラに与える草食動物用のペレットであれば、タンパク質やミネラルが含まれています。

なおペレットはネット通販で取り寄せ可能ですが、さすがにカピバラ用で販売されていません。購入の際には同じ草食動物である、ウサギ用ペレットで代用可能です。

カピバラの食事3:果物

カピバラは果物が大好物で、カピバラのいる動物園でも度々果物を美味しそうに食べている姿を見ることができます。

問題は何の果物を餌として与えるのかですが、カピバラの好みはリンゴやナシなどの果実類が中心です。果実類などの果物には、カピバラが健康に過ごすのになくてはならない、ビタミンCが多く含まれているからでしょう。

なお動物園では、スイカを美味しそうに食べるカピバラを見ます。ペットで飼ったのならば、スイカをあげてみてはいかがでしょうか。

カピバラの食事4:野菜

カピバラに与える野菜で定番といえば、キャベツやレタスなどの葉物野菜でしょう。

野生カピバラの主食が水辺付近にある植物と考えると、葉物野菜を好むのは当然と言えます。またビタミン類もたっぷり含まれているため、カピバラの健康維持には欠かせません。

他にも、小松菜やセロリも好んで食べます。なお動物園によっては、干しぶどうを美味しそうに食べているカピバラもいました。

カピバラをペットとして飼育するために飼い方を知ろう

今回はカピバラはペットとして飼えるのかどうか、飼う方法について取り上げましたが、いかがでしたでしょうか。

ペットとして一応飼うことはできるものの、お金も労力もかかります。カピバラは人を襲うような動物ではありませんが、飼い方を間違えるとトラブルは免れません。

もしペットとして飼うのなら、飼い方について勉強して下さい。飼うのが大変なカピバラですが、しつけが上手くいけば良きパートナーとなってくれます。
ワールド牧場
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