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カワウソを飼う方法とは?しつけ方法や準備するもの6つを紹介!

カワウソとは?

カワウソはイタチ科カワウソ亜科に分類される肉食の動物のことです。ラッコも含まれますがラッコ以外は水中と陸上両方で生活をします。

食べ物は魚や甲殻類が中心ですが、カエルを食べることもあります。

カワウソの種類

カワウソは分類学的には本亜科までで分けると11種類に分けられます。

オオカワウソ、カナダカワウソ、ミナミウミカワウソ、オナガカワウソ、ラッコ、ノドブチカワウソ、ユーラシアカワウソ、スマトラカワウソ、ツメナシカワウソ、コツメカワウソ、ビロードカワウソ。

これら11種類がカワウソの仲間といわれています。

これらの内日本で特に有名なのは、コツメカワウソとオオカワウソとユーラシアカワウソですが、二ホンカワウソも存在していたのでその4種類について紹介します。
カワウソ
  • カワウソの生息地
  • カワウソの鳴き声
  • カワウソの寿命
  • カワウソの値段
  • カワウソの性格

カワウソの種類1:コツメカワウソ

コツメカワウソはカワウソの仲間の中で、最も小柄な種になります。

最も小柄とはいえ体長は40センチメートルはあり、大きな個体では60センチメートルを超すこともあります。尾長は30センチメートル前後です。

体重は3キログラム未満から5キログラムの間ぐらいですので、犬で考えるとチワワや豆柴などの超小型犬と同等、もしくは少し上回るぐらいの重さになります。

東南アジアやインド南端に生息していますが、一部の地域では絶滅したという報告もあります。

カワウソの種類2:オオカワウソ

オオカワウソは名前の通りに大きなカワウソで、ブラジルを中心とした南米地域に生息しています。

体長は小さなものでも80センチメートル以上と、最小のコツメカワウソの1.5~2倍の大きさで、大きな個体になれば140センチメートルと人間の子供ぐらいの大きさに成長します。

尾長も最短でも30センチメートルはあり、長い個体では1メートル近くあります。主に魚を食べますが大きさからわかるように大食いかつ獰猛で、ピラニアや小型のワニまで捕食します。

カワウソの種類3:ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソは、ユーラシアの名前からわかるように、ユーラシア大陸を中心に広く分布しているカワウソです。

ヨーロッパ全土からロシア南部をを東西まで、中国東部や中東地域にも進出し、アフリカ北部やインド南端、東南アジアにも一部生息しているため、世界で有数生息域の広く有名なカワウソといえます。

体長は60センチメートル前後、尾長は35センチメートル、体重は5~10キログラムと、大きさもカワウソの中で平均的なものです。カワウソと言えばこの種を指すことがほとんどです。

カワウソの種類4:ニホンカワウソ

二ホンカワウソは残念ながら絶滅してしまったとされている、日本に生息していたカワウソです。

分類学的にはユーラシアカワウソの近縁種や亜種ともされていて、孤立した種であるかどうかは議論が分かれていて、現在も研究が進められています。

1979年の目撃例が最後で、2012年に発表された環境省のレッドリスト改訂において、絶滅が宣言されました。

2017年に、対馬でカワウソが発見されましたが、二ホンカワウソではなくユーラシアカワウソの一種だといわれています。

カワウソの生息地

カワウソは本亜科までで11種類、細分化するともう少し増える種で、ある程度生息地を別けながら世界各地に分布しています。

南極のような極寒地と、オーストラリアやニュージーランド以外の水辺や海に生息しています。

日本の二ホンカワウソや、香港のコツメカワウソなど、絶滅したと報告されている地域もいくつかあり、乱獲などの影響で生息域を減らしている種もあります。

カワウソのの鳴き声

カワウソの鳴き声は甲高い声で「ピューピュー」や、低い声で「ンー」や「ンッンッ」といった声を出します。

専門家の行った鳴き声の研究では、カワウソの種類で数は差がありますが、10種類か15種類くらいの鳴き声を、意図的に使い分けているということがわかっていて、それらを使ってコミュニケーションを取っていると考えられています。

水族館などで見るとわかりますが、声が大きく甲高い声も頻繁に使うため、基本的には騒音の大きい動物に入るでしょう。

カワウソの寿命

カワウソの寿命は野生であれば10年程度といわれています。飼育環境が良ければ15年ほどまで生きるため、よく飼われているペットで考えると、犬に近い寿命と考えていいでしょう。

この寿命は最も飼う人のの多いコツメカワウソの情報ですが、カワウソ全体で考えても、野生であればおおむね10年程度、飼育下であればもう少し伸びるというのが、寿命の目安と考えられています。

カワウソの値段

カワウソを日本で飼うためには、最低でも80万円以上は必要と考えておくべきでしょう。

カワウソは人工繁殖の試みが始まったのも最近で、今でもその難易度の高さは下がってなく、流通量がとても少ない状態にあります。

1973年に締結された「ワシントン条約」という国際条約を筆頭に、世界各地でカワウソの捕獲や輸出が制限されるようになり、日本もそういった条約を結んでいるため、飼うことのできるカワウソの数は極少数です。

そのため、80万円で買えるというのは安いぐらいで、120万円以上することも珍しくありません。

カワウソの性格

カワウソの中でも最もよく飼う人の多いコツメカワウソの性格は、いい意味でも悪い意味でも「活発」というべきでしょう。

よく鳴き声を上げ、ぬいぐるみのようなおもちゃなどにも積極的に反応します。頭もいいので、脱走やいたずらなども日常茶飯事ですので、飼うのは楽ではありません。

特に問題なのはよく噛むことで、骨まで噛み砕く顎の力もあって、甘噛みでも噛まれれば怪我をすることは珍しくありません。

じゃれ合ってる時の甘噛みだけでなく、びっくりした時やイライラした時などにも頻繁に噛みつくため、注意が必要です。

カワウソのしつけ方

カワウソは犬ほどしつけができる動物ではありませんが、頭がいいので覚えさせることは十分可能です。

性格なども含めてカワウソに適したしつけ方があるので、飼う予定の場合にはよく理解しておきましょう。
しつけ方
  1. 懐かせ方
  2. トイレ
  3. 噛み癖
  4. 食事

カワウソのしつけ方1:懐かせ方

カワウソは動物園で飼育院に懐いていたり、カワウソカフェなどの人間の多い場所でも飼うことができることからわかるように、懐かせることが可能な動物です。

まず第一に重要なのは上下関係をはっきりさせることで、飼い主の方が上だということを明確にすると、懐くようになります。

噛まれて怖がってしまうと、噛めば思い通りになると覚えてしまうため、多少は怒らないといけません。

しかし、叩いたりして逆に手を怖がらせてしまいすぎると、手を出すと怖がって噛みついてくることもあるので、加減は必要です。

カワウソのしつけ方2:トイレ

カワウソは頭がいいだけでなく綺麗好きな動物ですので、犬よりもトイレのしつけは楽だといわれています。

猫やフェレットなどのように、臭いを使ってトイレの場所を覚えさせる方法が有効で、してほしくない場所でしてしまった時には、すぐに消臭をしてそこをトイレだと思わせないようにしましょう。

トイレの予兆が見えたら、トイレシートの上に慌てずゆっくりと運んであげることでも覚えます。

とにかくカワウソは覚えが早いので、覚えさせる手順さえしっかりしていれば、トイレはすぐ覚えてくれます。

匂いを消す

トイレのしつけを始めると、最初は失敗が多く、基本的には部屋の角などでトイレをしてしまいます。

トイレをしてしまった場所は匂いが残るため、飼い主としても気分が良くないので掃除をしますが、掃除以上に重要なことがあります。

排泄物をただ見た目だけ掃除してしまうと、匂いが原因でその場所をトイレだと思ってしまいます。

まずはそうならないように臭いまでしっかり消して処理をしましょう。トイレを覚えてくれるまではこういった後処理も覚悟しておく必要はあります。

シーツを丸めて置く

匂いからカワウソはトイレの場所を認識するので、逆手にとって匂いを使ってトイレの場所を誘導することも可能です。

トイレをしっかりしてくれたシーツを、すぐに捨ててしまうのではなく、次もそこでやってほしい場所に丸めて置いておくことが有効です。

本能的に角にトイレをする生き物なので、ケージの角などに匂いをつけておけばすぐに覚えてくれますし、カワウソ側からしてもストレスなどは感じません。

ちょっと汚くて嫌がる人も居ますが、しつけが済めばやらなくてよくなるので、最初の我慢だと思いましょう。

トイレ以外でしようしたらトイレに誘導する

カワウソトイレをする動作を見つけたら、トイレに誘導してあげることでもトイレの場所を覚えてくれます。

むずむずするようなトイレの前の動作がわかったら、餌で誘導したり、持ち上げて運んだりしてトイレに連れて行ってあげましょう。

この時、飼い主が慌ててしまうと、びっくりされて抵抗されることもあるので、できるだけ自然体で運んであげるとカワウソもおとなしくついてきます。

飼う前に考えておくべきですが、カワウソがトイレをしやすい場所にトイレを置いておくのも重要です。

カワウソのしつけ方3:噛み癖

カワウソを飼う時に最も難しいのが噛み癖です。カワウソの顎の力は強力ですので、本気で噛まれればただでは済みませんし、普段から甘噛みを頻繁に行う動物です。

噛んでくることは普通のことだと思って飼うぐらいの気持ちも重要ですが、噛まれてからのしつけである程度修正してあげることは可能です。

上手いこと噛み癖を治してあげられるかどうかが、カワウソを飼う時の飼い主の腕の見せ所と言ってもいいでしょう。

ふとした時に噛んできた場合

カワウソが噛む理由にはいくつかのパターンがあります。

まず一番考えられるのは欲求やストレスで、お腹が空いた時や遊んでほしい時、水浴びをしたいたい時など、多くの場面で自分の意思表示として噛むことがあります。

噛んだことをしっかり叱ると同時に、噛めば飼い主に要求を通せると思われないようにしましょう。

重要な理由があって噛まれた場合にはこちらも行動を考える必要はありますが、普段から噛むことを普通にさせないためにできることをしましょう。

遊んでいた場合

遊んでいる時に噛まれる理由は大きく分けて2つです。

ひとつは興奮して甘噛みをするというもので、これを叱ってしまうのはストレスが溜まる原因になりかねないので、多少の甘噛みは許すようにしましょう。

もう一つは遊びを中断させてしまう時で、おもちゃを奪ってしまうなどが考えられます。

この時は甘噛みではなく本気で噛まれてしまうことも多いため、注意が必要ですが、ちゃんと遊び相手を務めていれば、そうそうこちらの理由で噛まれることはないでしょう。

カワウソのしつけ方4:食事

カワウソを飼うのであれば食事は毎日のことですので、必ずしつけておく必要があります。

餌を運んで離れた場所で食べたりというのは無いので、食事の場所を決めておけば大丈夫です。

カワウソは前足を器用に使って食事をするため、犬や猫のように皿の中で食べてくれることはほとんどありません。

寝っ転がっての食事もするため、ある程度食事用のスペースを用意しておくようにしましょう。

餌はフェレット用などでもいいですが、生魚を与えることも重要です。カワウソを飼うなら食費や食事スペースのことは、先に考えておくべきでしょう。

気になる!カワウソの臭い対策4つ

カワウソには臭腺と呼ばれる匂いのある液体を生成して出す器官が備わっています。

そのため、カワウソは基本的には臭いのキツイ動物ですので、飼うのであれば臭い対策は万全にしましょう。

カワウソの臭い対策1:水浴びの時間を長くする

カワウソを飼う時には水回りにカワウソが十分に遊べる余裕があることが必須になります。その理由の一つに臭いもあります。

水浴びはカワウソの表面の汚れや脂を落とす重要な意味もありますが、カワウソのストレス軽減という意味もあります。

水浴びが少なくストレスが溜まれば、臭腺から臭いの強い分泌物を出すため、ストレス軽減のための水浴びはとても重要です。

日に2回は少なくとも行うべきですが、1回ごとの時間もしっかり確保してあげましょう。

カワウソの臭い対策2:トイレを清潔に保つ

カワウソの排泄物は肉食であることも原因して、かなりの臭いがあります。

トイレが汚いとカワウソの綺麗好きな性格と合わずにストレスにもなってしまうので、トイレはこまめに清潔にしてあげることが重要です。

カワウソを飼うために特別なトイレの用具は必要ありませんが、臭い対策という部分では他のペットよりも入念に考えるべきでしょう。

飼う前にトイレの場所などもしっかり考えておかないと、飼い主の生活にも悪影響が出ることもあります。

カワウソの臭い対策3:手足をこまめに拭く

カワウソは活発に動くだけでなく、様々な物を手で持つため、手足が汚れやすいという特徴があります。

餌を持った手で走り回ったりすると、それだけ家中が汚れることにもつながります。

カワウソの本能でそういった行動をするため、飼うからとといって修正させるは不可能ですので、ある程度そういったことは想定して飼う必要があります。

頻繁に手足を拭いて綺麗にしてあげることで、清潔にし続けてあげることが飼い主にできる最大限のことでしょう。

カワウソの臭い対策4:消臭スプレーを使う

カワウソの臭いというのは汚れや雑菌が原因でないものが多いので、綺麗にすれば消せるものではありません。

カワウソを飼うために必要な道具の一つに、消臭スプレーも考えておきましょう。カワウソのことを考えれば、ペットを飼う状況でも使えるものを選ぶのが望ましいです。

アルコールスプレーで拭いたり消臭スプレーを使ったり、臭いの原因に合わせて使い分けるようにしましょう。

カワウソを飼うために準備するもの6選

カワウソを飼うことを本気で考えているのであれば、飼うための準備をそれ以上に本気で考えるようにしましょう。

カワウソを飼うために必要な環境は、他のペットと比べ物にならないですのでよく考えましょう。
準備するもの
  1. ケージ
  2. 巣材
  3. 巣箱
  4. トイレ
  5. おもちゃ
  6. 水浴びの容器

カワウソを飼うために準備するもの1:ケージ

カワウソのケージは犬や猫用の物で大丈夫です。カワウソを飼うということでケージにも工夫が必要かと思われがちですが、以外にもケージは普通の物でも大丈夫です。

ただし、カワウソは手先が器用で物覚えもいいので、ケージの鍵が簡単に開けられるものだとすぐに脱走してしまいます。

カワウソを飼うなら手の届く扉の鍵などは全て複雑なものにするべきですので、まずケージからそうするようにしましょう。大きさは広すぎないようにするのがポイントです。

カワウソを飼うために備するもの2:巣材

野生のカワウソは木の枝や板などを巣に運んで巣を作ります。そういった本能を満たしてあげるためにも、巣材を用意してあげることも考えられます。

動物園や水族館のような場所で買う際には、資材を集めさせたりしている所もありますが、家の中で飼うのに木の枝などが散らかるのも大変ですので、無難にベッドやブランケットなどを用意してあげましょう。

ベッドの大きさはちょうどカワウソがすっぽり入るくらいの物を選ぶといいでしょう。

カワウソを飼うために準備するもの3:巣箱

野生のカワウソは洞穴や小さな窪みなどに本来巣を作りますので、ケージのような開放的な場所で飼うと、落ち着かなくてストレスになることもあります。

ペットシートの交換や掃除など、飼う上で欠かせない作業がしっかりできるのであれば、巣箱を用意してあげることも選択肢に入ります。

ケージではなくクレートのような閉鎖感のある箱状の巣箱を用意してあげたり、ケージの上からブランケットをかけたりしてあげることも考えられます。

カワウソを飼うために準備するもの4:トイレ

カワウソを飼うのに必要なトイレの道具は、トイレトレーとトイレシートだけで十分です。

トイレシートを噛んで壊してしまう場合には少し工夫が必要ですが、ほとんどの場合そういったことも必要ないでしょう。

トイレの場所はできるだけ角にするのが望ましいので、基本的に飼う場所も含めて考えましょう。

しつけが完了すればトイレ以外でトイレをすることはほとんど無くなりますが、カワウソを飼うと掃除の必要は常にあるので、トイレに関連した掃除用具は常に用意しましょう。

カワウソを飼うために準備するもの5:おもちゃ

カワウソはおもちゃで遊んだりするのが大好きですので、用意を必ずしましょう。

飼う前にはカワウソそれぞれの好みはわからないので、まずは一般的なおもちゃを飼うと同時までには用意しておいて、好き嫌いがわかってきたらそれに合わせたものを買いそろえるようにしましょう。

ボールやぬいぐるみなどが最初に用意しておくべきおもちゃですが、力も強いのですぐに壊れてしまうことも予測しておきましょう。

好きなおもちゃがわかったら、壊れることを想定して予備を用意しておくことも有効です。

カワウソを飼うために準備するもの6:水浴びの容器

カワウソは元々水辺や海で生活している生き物ですので、シャワーを浴びたくらいで満足はしません。

カワウソを飼うのであれば、カワウソが満足できる水周りの環境が絶対です。

小さな水場で遊んでいると、ストレスをためてしまうことも考えられますので、プールやお風呂が水浴びの場所として理想ですが、大きさは子供が遊べるぐらいは最低限必要です。

スペースや水道代、終わった後に洗う体力などまで含めて飼うかどうかを考えましょう。

カワウソを飼うために正しい知識を学ぼう

カワウソは水周りの環境や噛み癖や賢さなどから、飼うために必要な条件や知識は難しいものです。

可愛らしい姿からは想像できないほどパワフルですし、時には凶暴な姿も見せることがあります。

飼い始めてからこんなはずではなかったとならないためにも、飼う前に正しい知識をしっかり学んで、入念な準備をした上で飼うようにしましょう。
ペットのコジマ
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