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可愛いモモンガをペットにしよう!飼い方まとめ|種類・寿命・値段

モモンガとは?

身体の一部を羽のように広げて、木と木の間を何十メートルも空を飛ぶことができるモモンガ。目がくりくりとして大きく、ポケットサイズの小さな体はとても可愛いらしく、ペットにしたい・癒されたいと実際に飼う方は増えてきています。

そんなモモンガはとても警戒心が強く臆病で、匂いや音にも敏感な神経質な性格の持ち主です。可愛いから撫でたい触りたいと思っていても、慣れるまでは威嚇をしたり巣から姿を現さないこともよくあります。

寿命は小動物の中でも比較的に長いですが、部屋で遊ばせているときの事故や誤った飼育環境により、短い年月で命を落としてしまうケースもあります。

モモンガの種類

モモンガは森林地帯の木々の間を自由に空を飛ぶための飛膜がついているのが特徴です。生息しているエリアによって体の大きさ・性格・体毛の色が異なり、さらに食事の内容も異なります。

主に夜行性のため、日中家を空ける方や夜餌や掃除などの世話をしてあげられる方にです。

ペットとして販売されている主に3つの種類のそれぞれの特徴・性格などをご紹介していきます。
価格1万~6万円
寿命野生は5年前後、ペットでは10年前後
モモンガの特徴体長が12㎝~15㎝の間

タイリクモモンガ

フィンランドからアジア圏、日本国内では北海道に生息するタイリクモモンガは、体長12-23cm、体重90-170gほどで他の種類のモモンガと比べると比較的大きめです。

寿命は5年ほど、ペット下では適切に育てると10年以上が可能です。

背面はグレイと茶色のミックスカラーにお腹部分は真っ白い色をしていて、目の周りが黒く縁取られているのが特徴です。

神経質でデリケートですが、慣れてしまうとかまってほしい時だけ甘えるといった猫のような性格です。

外来生物法により近年ではタイリクモモンガのペットとしての飼育が禁止されており、一部研究や展示などの目的に限り許可の申請をすることで輸入が可能です。以前からペットとして飼育している方は、申請を出すことで引き続き飼うことができます。

アメリカモモンガ

アメリカ・カナダ・メキシコ周辺に生息するアメリカモモンガは、体長13-15cm、体重45-115gとタイリクモモンガより体が小さめです。

寿命は5年ほど、ペット下では適切に育てると10年以上が可能です。

背中は灰色がかった茶褐色で、お腹部分はホワイトに近いクリーム色をしています。

野生下では寒い冬をしのぐため集団で過ごすことはありますが、基本的に警戒心がとても強く臆病で神経質な性格なため単独で行動しています。ペットで飼う際も複数での飼育には向いていません。

フクロモモンガ

インドネシア・オーストラリア・パプアニューギニアに生息するフクロモモンガは、体長12-15cm、体重95-160g、尾長は12-15cmほどです。

寿命は5-7年、ペット下で適切に育てると10年以上が可能です。

背面の体毛はさまざまあり、ノーマルはグレイでその他にはブラック・ブラウン・クリーム・レッド色のシナモンなどあります。

背面の体色によって変わりますが、お腹部分はメスはクリーム色・オスは真っ白と性別で異なりますが、頭からお尻にかけて縞模様がついているのがフクロモモンガの魅力です。

タイリクモモンガ・アメリカモモンガとは異なり、フクロと名前のとおりメスのお腹部分にはカンガルーと同じと育児嚢呼ばれる袋の中で1-3匹の子を育てします。

他のモモンガと異なり、1匹のオスと5-6匹のメスの群れで生活しているのが特徴です。

ムササビとモモンガの違いとは?

まず体の大きさが異なりモモンガは一般的に20cmほどの大きさなので空飛ぶハンカチ、ムササビは体長50cmほどと2倍以上大きいので空飛ぶ座布団と言われています。

滑空技術はお互いとても優れていていますが、飛膜の付き方が異なることで距離数が差があります。

モモンガは前脚から後ろ脚にかけて張られており、20-30mほど飛ぶことができます。ムササビは前脚から後ろ脚にかけてと、さらに首から前脚・後ろ脚から尻尾にかけてと飛膜の面積が広いため、120m以上も滑空できる違いがあります。

似ている部分はネズミ目リス科に属し夜行性であることと、他の動物と違い飛膜を使い長距離間木と木を飛び移ることできることです。

モモンガの餌

モモンガは雑食性で昆虫・樹液・果実・花の蜜などを食べ、野生下と飼育下でも食べるものが異なります。

またモモンガの種類によっても、昆虫をメインとして食べたり、果物や花の蜜をメインにしたりと食事の傾向は異なります。

果物・野菜・昆虫などできるだけバランスがとれたもので、新鮮なものを活動時間の夕方に1日1回あげましょう。
モモンガの餌
  1. ユーカリやアカシアの樹液
  2. 果物
  3. 昆虫
  4. モモンガフード

モモンガの餌1:ユーカリやアカシアの樹液

野生下ではさまざまな樹液や花の蜜を好んで食べていますが、ペットで飼う際には入手が難しいです。そのため、代用品として昆虫用のゼリーをおやつとしてあげましょう。

ただし人間用のゼリーやおかしなどは、砂糖・塩分・防腐剤などモモンガにとって良くない成分が含まれている可能性があります。絶対に食べさせないように注意しましょう。

モモンガの餌2:果物

ペットに餌をあげる際には、小さく刻んだりんご・みかん・キウイ・ぶどう・イチゴ・桃などの果物か、果物ジューズ与えることができます。

果物以外の主食として、にんじん・さつまいも・小松菜・キャベツ・ミニトマトなどの野菜もあげましょう。

与えてはいけない気をつけるべきものは、りんごや桃の種・ニンニク・ネギ類・チョコレートなどモモンガにとって有毒なので必ず取り除き、部屋で散歩をさせている際にも誤って食べないようにペットの飼い主として細心の注意を払いましょう。

モモンガの餌3:昆虫

自然界でよく食べるコオロギ・クモ・ミルワームなどの昆虫は喜んで食べます。

爬虫類や小動物を扱うペットショップや通販サイトで購入が可能で、生きているコオロギ・缶詰・冷凍といった方法で売られています。

生きている虫の方が野生で獲るものに近いので、ペットで飼う際にも出来る限り生きている昆虫をあげるようにしましょう。

モモンガの餌4:モモンガフード

ビタミンやカルシウムなど栄養価が高くバランスよく配合され、保存がしやすいモモンガフードはとても便利です。

専用ペットフードをメインとしてあげる場合は、小粒で食べやすく抗菌剤や保存料などの添加物が入っていないものでカリカリした触感のもの選びましょう。

さらに専用ペットフード以外に、樹液・果物・野菜・昆虫などの副食もバランスよくあげるのがポイントです。

飼うために必要なもの

モモンガをペットとして飼育するにあたり、どんなものを用意すればよいのでしょうか。

慣れるまでは臆病で神経質な性格なので隠れられるシェルターや、遊びや運動のためにいつくかの木々などを用意しストレスをためないようにするのも飼い主の仕事です。
飼うために必要な物
  1. ケージ
  2. 餌・水入れ
  3. 木材
  4. 止まり木

飼うために必要なもの1:ケージ

ベビー・ヤングとアダルトでは、ケージのサイズを変えるのが好ましいです。

それはまだ小さなベビー・ヤングの時のモモンガには、適した温度が部屋中にいきわたるようにするため、15-20cmほどの高さがよいです。ア

ダルトになると活動量も増え上下行き来できるように、さらに高さのあるものを用意するとよいでしょう。

飼うために必要なもの2:餌・水入れ

本来木の上で生活するモモンガのため、ケージの下ではなく高い位置に餌入れ・水入れを置くといいと言われています。

餌用のお皿はひっくり返さないように重さがあるもので、果物と野菜などいくつかの種類を入れられるように2つに分けられた入れ物がです。

水入れはお皿であげると体が濡れて体調が悪くなってしますので、ケージに挟んで使える給水ボトルタンクで噛みつきにも強い素材がよいです。

飼うために必要なもの3:木材

ケージにはアクリルや鳥かごのようなワイヤーメッシュの素材が使われています。暑さに強く寒さに弱いモモンガなので、保温性をあげるために保温シートの他に木材を使った囲いを作るのもです。

ペットとして育てる場合は適温23-27℃を保ってあげることがいいので、適度な温度を保って特に寒い冬には快適に過ごしてもらいましょう。

飼うために必要なもの4:止まり木

野生下では登ったり木と木を飛びながら生活しています。自然界に近いようなねじれた形のツルやロフト型のステップ木材など、いくつか設置して楽しい遊び場を作ることが必須です。

止まり木に乗りながらおやつや餌を食べられるので便利です。

かじったり汚物でボロボロになってくるため、定期的に新しい止まり木に変えてあげましょう。

モモンガの飼い方

続いてはモモンガをペットとするときの飼い方についてご紹介いたします。

日本は春夏秋冬あり気温も室温もバラバラで、ベビーからアダルトとどのサイズになっても快適な環境を作ってあげることが大切です。

ペット下で育てるにあたりモモンガの特徴をしっかり把握した上で、飼育しましょう。

ベビーの飼い方

可愛いモモンガはただでさえ身体が小さく、ベビーはさらに小さくそしてか弱いことと臆病で神経質なため、ベビーからの飼育にはしっかりした「知識・努力・変化に気づいてあげる」ことが必要です。

飼い主を信頼しいい関係になるとモモンガから寄ってきて甘えたり懐いてきてくれるので、ベビーのサイズからペットでお迎えするときは知識を持ってから根気よく育てましょう。
ベビーの飼い方
  1. 温度30℃、湿度50%
  2. 8時間ごとにスポイトでミルクをあげる

ベビーの飼い方1:温度30℃、湿度50%

寒さに弱いモモンガなので、爬虫類や小動物を取り扱っているペットショップやネット販売にて保温シートパネルを用意します。

サイズはケージに対して3分の1から半分くらいの大きさが無難です。冬は特に乾燥しないように加湿器をつけるなどして、室温も高めましょう。

ベビーの飼い方2:数時間ごとにスポイトでミルクをあげる

30gほどの赤ちゃんは胃が小さく3-4時間おきや、さらに短い間隔で授乳させます。1ヵ月ほどになると1日1回と成長に合わせて回数と量を変えていきましょう。

モモンガ専用のミルクをミルク成分が破壊されない30-40℃くらいのお湯で溶かします。

飲ませ方はスポイトに入れたミルクを1滴1滴舐めるようにあげ、ミルクが冷めないように常に人肌に温めながら、飲みたい分ゆっくり時間をかけて与えます。

成獣の飼い方

モモンガはおおよそ1年で成獣アダルトへとなります。

ペットとして懐かせたいなら赤ちゃんから飼うことをですが、アダルトはベビーのように数時間おきにミルクを与えるなどとしなくていといったことはしない分、1~2万ほど高い価格となります。
成獣の飼い方
  1. 温度を20度以上に保つ
  2. 室内で運動させる
  3. 偏食になりがちなため餌に気を付ける

成獣の飼い方1:温度を20度以上に保つ

直射日光があたるとこには苦手なため、部屋の温度が低い場合はヒーターやエアコンで調整できようにケージを設置しましょう。

モモンガにとっての快適な温度は18-28℃と言われますが、寒い冬の時期はは20度を下回らないように温度をあげるようにします。

成獣の飼い方2:室内で運動させる

運動量が多いアダルトではケージ内だけでは狭く、運動不足やストレスと健康被害となります。

水に溺れる・電化製品に引っかかってケガなどをする・脱走しないように注意しながら、室内で運動させましょう。

成獣の飼い方3:偏食になりがちなため餌に気を付ける

野生下では自分の好みの餌をとることができますがペットで飼うとそれができずに、偏食が多く与えた餌を食べないといった悩みが多いです。

好みのものが急に変わって食べなくなったり、食べ物によって栄養が偏ってくると健康に影響を出る場合があります。

そのためさまざまな餌を用意しておき、できる限りバランスよく摂取できるように気をつけましょう。

モモンガの匂いの対処法

生後半年を過ぎたころから発情期にはさらに臭腺により体が臭くなります。動物病院で臭腺を取り除く手術を行うこともできますが費用がかかります。

ペットの臭いによって近所迷惑にもならないように、臭いを取り除く簡単な方法をご紹介したします。

モモンガの匂いの対処法1:空気清浄機を置く

家庭用で販売している空気清浄機または、臭いの元から除去する脱臭機がです。

モモンガの臭いがなくなるのはもちろん、目には見えない空気中のホコリ・ダニ・花粉などを取り除くのにも便利で、飼い主・ペットにとっても良い影響を与えます。

加湿器付の物を選べば湿度もあがり、モモンガにとってさらに快適に過ごせるメリットがあるのでペットを飼うにはアイテムです。

モモンガの匂いの対処法2:ペット用消臭剤を置く

臭いに敏感なモモンガは人間用の消臭剤では匂いがきつすぎて、ストレスや体調が悪くなってしまいます。そのため必ずペット用かモモンガ専用の消臭剤を使用しましょう。

体臭の他に排泄物や余った餌を取り除かなかったのも原因のひとつとなります。

湿度・温度が高くする必要がある以上さらに臭いを強くしてしまうため、体臭以外の臭いは毎日の掃除でできることなので、健康維持のためにも清潔にしましょう。

モモンガの正しい飼い方を知ろう

可愛いモモンガの飼育についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

食事・温度・激しい物音などにより、命にかかわるほどとてもデリケートな生き物です。家族として長く一緒に過ごせるように習性・飼育環境の正しい知識を十分に理解し、たっぷりの愛情を注いで大切に育てていきましょう。
犬・猫・小動物・爬虫類の病院 モネペットクリニック
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