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ライオンの食べ物を知ろう!動物園と野生での違いや生態についても紹介

「ライオンはどういう風に暮らしているの?」
「動物園のライオンと野生のライオンの食べ物の違いは何?」
百獣の王として知られるライオンですが、このように生態について詳しい方は少ないのではないでしょうか?

ライオンについて気になっている方のために、本記事ではライオンについて詳しく解説します。

本記事を読むことで、ライオンについてもっと深く理解でき、今よりもライオンが好きになるでしょう。

ライオンの基礎知識から、ライオンを見られる動物園、動物園と野生におけるライオンの食べ物の違い、ライオンが恐れる動物など、様々なライオンについての情報を解説しますので、動物園にライオンを見に行く際の事前知識として参考にしてください。

百獣の王ライオンの基礎情報

動物園の人気者であるライオンがどんな動物なのか、なんとなくは知っていても、正確な情報は分からないという方もいるでしょう。そこで、ここではライオンの基礎情報から解説していきます。

ライオンの学名や分類、生息地などを解説しますので、本記事を読む上での基礎知識として参考にしてください。

学名や分類

ライオンの学名は「Panthera leo」で、「獅子」という別名も持っています。哺乳類網食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉の動物です。

国際自然保護連合(IUCN)が定めているレッドリストの危険種に定められており、絶滅の危険性が高いとされています。

その原因は我々人間の行動です。娯楽として野生のライオンを狩る密猟者が存在していたり、都市開発が進んだことで生息地が減少し、餌となる獲物が不足したりしたため、年々ライオンの生息数は減少し続けています。

生息地

ライオンの生息地はサバンナの草原地帯です。サバンナへ行くとアカシアの木陰で休んでいるライオンが見られます。また、インドにも生息しており、サバンナよりさらに乾燥した落葉樹林のなかに生息しています。

過去には、北アフリカや東南アジアにも生息していましたが、今では絶滅してしまい野生の姿を見ることはできません。

ライオンを見ることができる動物園

ライオンを見られる動物園は全国各地にあります。各都道府県の代表的な動物園を一覧にまとめましたのでご覧ください。

・旭川市旭山動物園
・盛岡市動物園
・秋田市大森山動物園ミルヴェ
・東北サファリパーク
・宇都宮動物園
・野生の王国群馬サファリパーク
・日立かみね動物園
・東武動物公園
・多摩動物公園
・千葉市動物公園
・よこはま動物園ズーラシア
・富士サファリパーク
・東山動物公園
・小諸市動物園
・甲府市遊亀公園付属動物園
・いしかわ動物園
・京都市動物園
・天王寺動物園
・神戸動物王国
・アドベンチャーワールド
・大内山動物園
・池田動物園
・福山市立動物園
・秋吉台自然動物公園サファリランド
・愛媛県立とべ動物園
・とくしま動物園
・わんぱーくこうちアニマルランド
・福岡市動物園
・九州自然動物公園アフリカンサファリ
・西海国立公園 九十九島動植物園 森きらら
・熊本市動植物園
・宮崎市フェニックス自然動物園
・鹿児島市平川動物公園
・沖縄こどもの国

ライオンの見た目や大きさ

立派なたてがみを持っているイメージのライオンですが、たてがみを持っているのはオスのライオンだけです。

オスとメスに共通するのは、背中が黄褐色や赤褐色の体毛に覆われていて、腹や脚の内側が白い毛に覆われてること、しっぽの先に扇型の長い毛が生えているという特徴です。

ここでは、オスとメス、赤ちゃんのライオンのそれぞれの見た目や大きさなどをご紹介します。

オスのライオンの特徴

オスのライオンはメスよりも体重が重く、頭部から頸部にかけて立派なたてがみを持っています。

たてがみの長さは生息地によって違いがあるのです。南アフリカ共和国の南部にある寒く標高の高い地域に生息するオスのライオンはたてがみが長いのですが、ケニアからモザンビーク北部やサヘル地域など暑い地域に生息するオスのライオンはたてがみが短い傾向にあります。

また、男性ホルモンであるテストステロンの量も、たてがみの長さに関係しているのです。

メスのライオンの特徴

メスのライオンはオスより体が小さく、スレンダーな見た目をしています。また、たてがみもありません。

顔立ちはオスと変わらないものの、たてがみがないため丸い耳が目立って可愛らしい印象を感じるでしょう。しかし、ライオンはメスが狩りをするため、オスよりメスの方が立場が強いのです。

赤ちゃんライオンの特徴

赤ちゃんライオンの体に生えている毛はモフモフと柔らかく、そこにヒョウのような暗褐色の斑点があります。この斑点は成長につれて薄くなっていき、大人になる頃には完全に消えます。

なぜ、赤ちゃんライオンにだけ斑点があるのか、明確な理由は分かっていませんが、外敵から身を守るカムフラージュのためという説が有力です。

また、生まれたての赤ちゃんライオンの瞳は「キトゥンブルー」と呼ばれる灰色がかった深い青色をしています。ただ、これは一時的なもので、成長する過程でオレンジ色や金色の瞳になります。

動物園と野生におけるライオンの食べ物

ライオンが肉食であることを知っている人は多いでしょう。しかし、実際にどんな食べ物を口にしているのかを知らない方も少なくないでしょう。一言で肉食と言っても、動物園と野性のライオンでは、食べ物が違います。

ここからは、動物園と野生においてライオンの食べ物にどのような違いがあるのか解説します。

動物園でライオンの食事シーンを見る機会がありましたら、ぜひ本記事で解説している内容を思い出して見てみてください。きっと、ライオンが食べる食べ物についても興味が増すでしょう。

動物園での食べ物

動物園のライオンの食べ物は、主に牛肉や馬肉の塊、内臓を抜いた丸ごとの鶏です。人間は脂身の多い肉を好む人も多いですが、ライオンはあまり好みません。そのため動物園のライオンは、脂身が少ない赤身肉を食べ物として与えられています。

また、鶏はカルシウムやミネラルを補給する目的の食べ物で、骨付きのまま与えられています。しかし、鶏の骨はライオンが噛んで割れた時に鋭く尖ってしまうため、胃や腸に刺さってしまう危険性があるのです。

それを防止するために、飼育員は鶏を与える前に包丁で肉を叩いてしっかり骨を砕いてから与えています。

他にも、歯の掃除のためにおやつとして牛の骨、豚の骨をかじらせる場合もあるようです。

野生での食べ物

野生のライオンは、中型から大型の哺乳類を狩って食べ物にしています。主に狩りを担当するのはメスのライオンで、オスは基本的に狩りをしません。

生息地によってどの動物を食べるかは違いますが、ウォーターバックやインパラを食べ物にすることが多く、シマウマやキリン、水牛などの大型の動物を狩ることもあります。

狩りが上手でなかったり、怪我をしていたりすると、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類を食べ物として口にする場合もあるようです。

ライオンを知るための豆知識

ここまで読んで、ライオンに関する知識と興味が深まったことでしょう。

ライオンは他にも深い歴史や独特の生態があるので、ここからはライオンの豆知識についてご紹介します。

ライオンの歴史から、プライドや狩り、繁殖や寿命、その他ライオンの生活について解説しますので、動物園にライオンを見に行く前に知っておくと、ライオンを観察する際にもっと楽しめるでしょう。

ライオンの歴史

大昔、ライオンは様々な種類に分かれていました。そしていくつかの大陸に広がり生きていたのです。当時、洞穴ライオンが多く繁殖していき、現在のスペインからユーラシア大陸を渡って、北米のアラスカやユーコンにも生息してたと考えられています。

太古に描かれた洞窟壁画にもライオンの姿があり、当時は現在よりライオンが多かったことがうかがえます。

他の地域では、アフリカ、中東、インドなどに様々な大きさや外見をしたライオンが生息していたとされていますが、人間に駆られてしまったり、食べ物である動物が減少した結果、その大半は既に絶滅してしまいました。

プライドとは

ライオンの生態を語る上で、プライドは欠かせないワードです。プライドとは、血の繋がりがある数頭から数十頭のメスと、その子ライオンで構成された群れの名称です。

プライドのなかで生まれたオスの子ライオンは、成獣になる頃にプライドから追い出され、単独で生きるか、同じプライドで育った若いオスとグループを作って生活します。

一方、メスはプライドを維持したまま狩りをして、子ライオンに食べ物を与えるなどして子育てを続けるのです。

狩りの方法

ライオンは夜行性の動物で、ほとんどの時間を睡眠や休憩に使っています。そして夜になると食べ物を得るための狩りのために動き始めます。

狙う獲物はイノシシ、レイヨウ、シマウマなどの中型から大型の哺乳類です。狩りは主にメスが行い、プライドのメス数頭が扇状に広がって、狙った獲物を囲い込むかたちで逃げ道をふさぎます。

そして、そのまま追い込んで仕留めて食べ物としてプライドに持ち帰るのです。

百獣の王ライオンが恐れる動物とは?

百獣の王と呼ばれるライオンでも、恐れている動物がいます。それは、主にライオンより体の大きな動物です。

特にゾウに関しては、ライオンが群れの状態で出くわしたとしても近寄りません。また、他にもサイやカバもライオンが恐れる動物です。彼らは肉食ではないものの攻撃性が高いため、体の大きさの差においても、いざとなったらライオンは勝てません。

また、ハイエナもライオンが恐れる動物です。ハイエナはライオンに勝る噛みつき力を持っているだけでなく、多頭の群れで行動する動物のため、もし単独で行動しているライオンがハイエナの群れに出くわしてしまったら、百獣の王でも勝てないのです。

ライオンの繁殖と子育て

ライオンはメスが集まったプライドのなかで、協力して子育てをします。メスとオスが交配して子供が生まれた際、プライドでは出産したライオンと仲が良いメスが、相手のオスに出産報告をするのです。

それをしていないと、オスが生まれた子供を自分の子供だと認識できずに食べてしまう危険性があります。

自然界であれば、メス同士が団結して大人のオスをプライドに立ち入らせないため子供を守れますが、動物園ではそれができないため、メスが妊娠や出産をしたらオスと離して飼育するそうです。

ライオンの寿命

ライオンは、動物園と野生で寿命が異なります。動物園で飼育されているライオンは、野生より大幅に長生きします。

寿命に関しては暮らしている環境や個体の体質にも影響されますが、動物園の場合は飼育員が食べ物を調達してくるため、食べることに困ることもなく、檻で生活しているため外的に襲われる危険性もありません。

そのため、動物園のライオンは野生のライオンよりも寿命が長い傾向にあるのです。

ライオンの生活

動物園と野生では、ライオンの生活スタイルにも違いがあります。ここでは、動物園と野生のライオンがどのように暮らしているのか解説していきます。

動物園でライオンを見る際、ここで解説した内容を意識して見てみると、また違った視点でライオン観察を楽しめるでしょう。

動物園での生活

動物園のライオンは、基本的に展示用の檻のなかでうろうろ歩きまわったり、展示用に設置された岩の上や地面に座ったり横になったりして、休憩や睡眠をとるなどほとんどの時間を過ごしています。

また、時間になると飼育員が食べ物を持って来て、ライオンはそれを食べ終えると、また休憩や睡眠に戻ります。

もし動物園のライオンが怪我や病気をした際には、動物園に勤める獣医さんが手術や治療を行いますが、大人のライオンは体が大きい分、大きな手術となると困難を伴うそうです。

また、動物園のライオンは単独で飼育されていることが多く、群れで生活できないのはストレスなのではないかとも考えられています。

野生での生活

野生のライオンも、動物園のライオンと同じく1日のほとんどの時間を寝そべった体勢で休憩や睡眠に使います。オスライオンの場合は基本的に狩りをしないため、立派なたてがみの百獣の王ながらも、実は怠惰な生き物なのです。

日中に動くこともありますが、夜行性であるため夕暮れ後に活発になり始め、メスは夜に群れをなして食べ物を得るために狩りに出ます。オスライオンはメスが狩った獲物のおこぼれを食べるかたちになります。

そのため、多くの人がイメージするような、たてがみをなびかせて獲物を追いかけるオスライオンの姿はなかなか見られないのです。

ライオンの生態や食べ物について知ろう

動物園と野生のライオンの暮らしや食べ物の違いがよく分かっていただけたでしょう。野生のライオンを見る機会はなかなか少ないと思いますが、多くの動物園ではライオンを見られます。

ライオンがいる動物園にいった際には、ぜひ本記事で解説した内容を思い出して観察してみてください。

きっと、今までライオンの姿や食べ物を食べる姿を見ても気づけなかったことや、興味深いポイントを見つけられることでしょう。
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