「ヒョウアザラシはどんな動物?」
「他のアザラシとはどこが違うの?」
「ヒョウアザラシが怖いと言われているのはどうして?」
アザラシといえば、水族館でも人気者の部類ですが、どんな種類がいるのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。実際に私たちが水族館で見ているアザラシは、ヒョウアザラシではないので、知らないのは当然です。
本記事では、ヒョウアザラシの生態や性格について記載しています。なぜ怖がられる存在になったのか、理由も詳しく説明しますので、これを読めばヒョウアザラシについての理解が深まります。
実際にヒョウアザラシに出会う機会はほとんどないと思いますが、人間と遭遇した時のヒョウアザラシの反応を知ると、怖いと言われる理由がわかるでしょう。
「他のアザラシとはどこが違うの?」
「ヒョウアザラシが怖いと言われているのはどうして?」
アザラシといえば、水族館でも人気者の部類ですが、どんな種類がいるのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。実際に私たちが水族館で見ているアザラシは、ヒョウアザラシではないので、知らないのは当然です。
本記事では、ヒョウアザラシの生態や性格について記載しています。なぜ怖がられる存在になったのか、理由も詳しく説明しますので、これを読めばヒョウアザラシについての理解が深まります。
実際にヒョウアザラシに出会う機会はほとんどないと思いますが、人間と遭遇した時のヒョウアザラシの反応を知ると、怖いと言われる理由がわかるでしょう。
なぜヒョウアザラシが怖いと人に言われるの?
ふだんはオキアミを食べるのにたまにペンギンを襲うヒョウアザラシ
— ひゆう ☯ かとる (@izanagitendo) July 2, 2022
ほかのアザラシやオットセイも食べるらしい
これ撮ってるダイバー食われないの? pic.twitter.com/1lXFGjyg1U
もともとヒョウアザラシは動物食で、オキアミやイカ、魚類、鳥類の他に、自分達と同じアザラシなどの鰭脚類を餌として生きています。海の中でも生態系の頂点などと言われており、危険視されるのは当然ですね。
また最近では、子供たちから読まれている危険生物を扱った本でも、このヒョウアザラシが登場します。このことから、危険で怖い生き物と認識されるようになりました。
ヒョウアザラシが生息している地域
ヒョウアザラシは、南極大陸周辺に生息しています。海水温の低い場所を好み、海洋や流氷、孤島で生活しているようです。
南極以外にも、オーストラリアやニュージーランド、南アメリカ、南アフリカなどでも確認されています。あらゆるものを食べるヒョウアザラシは、餌に困ることはありません。生息域が広いのも頷けます。
また群れではなく単独で行動するため、各地で目撃されているのです。
南極以外にも、オーストラリアやニュージーランド、南アメリカ、南アフリカなどでも確認されています。あらゆるものを食べるヒョウアザラシは、餌に困ることはありません。生息域が広いのも頷けます。
また群れではなく単独で行動するため、各地で目撃されているのです。
ヒョウアザラシ体の特徴
南極海のヒョウアザラシ
— ??????/ゆっくり茶番劇 (@bs9kazd9Nm56cvx) September 8, 2021
危険度:2
凶暴な生物としても知られるヒョウアザラシがペンギンを食いちぎっている画像がヒットする。なかなかエグい pic.twitter.com/lVxbApRDX7
体毛にある、黒い斑点模様がヒョウに似ているのでヒョウアザラシと言われています。
アザラシと聞くと、ずんぐりした丸い体型を想像しますが、ヒョウアザラシは細長いひょろっとした体型をしています。鋭い顔は、爬虫類にも見えると言われているのです。
遊泳速度は群を抜いていて、ヒョウアザラシは尾ビレ以外に大きな前ヒレを使って泳ぎます。これは他のアザラシには見られない特徴です。時速40キロにも達すると言われています。
ヒョウアザラシの骨格
ヒョウアザラシの顎の骨格は、他のアザラシと比べて大きく、歯も鋭い形をしています。
顎の開く角度が大きいので、大きな獲物を捕らえるのに大変役立ちます。ヒョウアザラシの写真を見ると、口を大きく開けているものが多いので、その迫力と恐ろしさは一目瞭然です。
顎の開く角度が大きいので、大きな獲物を捕らえるのに大変役立ちます。ヒョウアザラシの写真を見ると、口を大きく開けているものが多いので、その迫力と恐ろしさは一目瞭然です。
体の大きさ
ヒョウアザラシは、メスの方がオスより大きいです。オスは2.8メートルから3.3メートル程度、メスは2.9メートルから3.6メートル程と言われています。体重はオスが300キロ、メスは500キロです。
アザラシは他にもミナミゾウアザラシ、キタゾウアザラシが大きく、それらに次いで3番目の大きさを誇っています。
アザラシは他にもミナミゾウアザラシ、キタゾウアザラシが大きく、それらに次いで3番目の大きさを誇っています。
ヒョウアザラシの性格が怖いと人に言われる理由
体の特徴が他のアザラシに比べてスリムなこと、顔つきも比較的獰猛なことで、怖いと言われることが多いと考えられています。
要因はこれ以外にもあり、これから説明する事例だけではなく、ヒョウアザラシが食べているものにも関係していると考えられます。前述した通り、鰭脚類を捕食するので、同じ科であるアザラシや、ペンギンを襲って食べるシーンが写真や映像などで多く紹介されているのです。
これらを見た人々が、ヒョウアザラシは獰猛で怖いというイメージを持つようになりました。
要因はこれ以外にもあり、これから説明する事例だけではなく、ヒョウアザラシが食べているものにも関係していると考えられます。前述した通り、鰭脚類を捕食するので、同じ科であるアザラシや、ペンギンを襲って食べるシーンが写真や映像などで多く紹介されているのです。
これらを見た人々が、ヒョウアザラシは獰猛で怖いというイメージを持つようになりました。
人を襲うことがある
ヒョウアザラシが、人を襲った事例は何件か報告されています。
氷の上を歩いてる探検家がヒョウアザラシに追いかけられたり、足に噛み付いて海中に引きずり込んだという事故がありました。逃げても執拗に追いかけてこられ、怖い思いをしたそうです。
また2003年に南極の近海で、潜水中の海洋学者に噛み付いて深く潜水し、そのまま死亡させた例もあります。
場所が場所だけに、接触する機会はほとんどありませんが、確認されているだけでも事例は3、4件あります。遭遇しても滅多に襲ってくることは無いようですが、出会うだけでも怖いですね。
氷の上を歩いてる探検家がヒョウアザラシに追いかけられたり、足に噛み付いて海中に引きずり込んだという事故がありました。逃げても執拗に追いかけてこられ、怖い思いをしたそうです。
また2003年に南極の近海で、潜水中の海洋学者に噛み付いて深く潜水し、そのまま死亡させた例もあります。
場所が場所だけに、接触する機会はほとんどありませんが、確認されているだけでも事例は3、4件あります。遭遇しても滅多に襲ってくることは無いようですが、出会うだけでも怖いですね。
ヒョウアザラシ同士で餌を奪い合うことがある
ヒョウアザラシは、待ち伏せスタイルで獲物を捕らえます。その際に、他のヒョウアザラシに遭遇することもあるようです。このような場合、譲り合うことはなく獲物の奪い合いとなり、300キロの巨体がぶつかり合うので、闘いは非常に激しくなります。
ヒョウアザラシも必死なので仕方ありませんが、確かにこのシーンに出会ってしまったら、恐怖を覚えます。
ヒョウアザラシも必死なので仕方ありませんが、確かにこのシーンに出会ってしまったら、恐怖を覚えます。
ヒョウアザラシの賢さとは?
ヒョウアザラシは賢いと言われています。それにはいくつかの理由があるのです。
ヒョウアザラシは、捕らえた獲物を保存する姿が確認されています。一度に全て食べ切ってしまうのではなく、海底の岩場や比較的流れの穏やかな場所に隠しておき、後から食べるのです。食料を保存する習性は、動物界でも珍しいことです。
また獲物の腹や胴部分などを食べて、頭部は捨ててしまうヒョウアザラシも確認されており、味にうるさいものがいると考えられています。
このような頭の良さも、私たち人間にとっては怖いと感じる部分です。
ヒョウアザラシは、捕らえた獲物を保存する姿が確認されています。一度に全て食べ切ってしまうのではなく、海底の岩場や比較的流れの穏やかな場所に隠しておき、後から食べるのです。食料を保存する習性は、動物界でも珍しいことです。
また獲物の腹や胴部分などを食べて、頭部は捨ててしまうヒョウアザラシも確認されており、味にうるさいものがいると考えられています。
このような頭の良さも、私たち人間にとっては怖いと感じる部分です。
ヒョウアザラシの天敵
怖いヒョウアザラシですが、ヒョウアザラシにとっても怖い存在はいます。
それはシャチです。体の大きさは、オスは6メートル程で、体重は4トンもあります。北極ではシロクマを襲うほど獰猛で、狩りの方法や賢さで言えば、ヒョウアザラシよりも遥かに上です。南極の海にも分布しているので、個体数は多くないものの、ヒョウアザラシを襲う姿が目撃されています。
またシャチ以外にも、ヒョウアザラシよりも大きいサメやゾウアザラシなどに襲われるケースもあるようです。ただお互いに遭遇する機会は少ないので、常に警戒する天敵にはなっていません。
ヒョウアザラシが生息している地域では、脅威となるような生き物は少なく、生態系の頂点に君臨していると言われるのは、そのためです。
それはシャチです。体の大きさは、オスは6メートル程で、体重は4トンもあります。北極ではシロクマを襲うほど獰猛で、狩りの方法や賢さで言えば、ヒョウアザラシよりも遥かに上です。南極の海にも分布しているので、個体数は多くないものの、ヒョウアザラシを襲う姿が目撃されています。
またシャチ以外にも、ヒョウアザラシよりも大きいサメやゾウアザラシなどに襲われるケースもあるようです。ただお互いに遭遇する機会は少ないので、常に警戒する天敵にはなっていません。
ヒョウアザラシが生息している地域では、脅威となるような生き物は少なく、生態系の頂点に君臨していると言われるのは、そのためです。
ヒョウアザラシが行う狩りのやり方
「贈物ペンギン」
— にかいどう@機械生物図鑑 (@uran120) March 5, 2018
ヒョウアザラシは強力な顎と運動性を持ったアザラシ界の戦闘種。
ダイバーをアザラシの幼体と思ったのか、何日も半殺しのペンギンを届けてくる。
カメラを口だと思ったらしく「食べろ!」とカメラにペンギンを押し付けてきたり狩の仕方を教えてくるんだ。#唐突に好きなモノを語る pic.twitter.com/fmBgC0OSvS
ヒョウアザラシは単独行動なので、狩りも1匹で行います。鳥など海面に浮いている獲物は、下からゆっくりと近づいて、一気に追い込むのです。
海中以外では、岩影などに隠れて獲物が近づくのを待ち、距離が詰まったところを襲います。強靭な顎で噛みつくと、獲物は身動きが取れず、逃げられません。
捕食する時、ヒョウアザラシは獲物を丸呑みにできないので、首をくねらせ獲物を振り回し、肉を引きちぎって食べます。その姿は想像するだけで恐ろしいですね。
なぜヒョウアザラシが怖いと言われるのか理由を知っておこう
ヒョウアザラシ怖い…
— こんぺ~ (@312_kk) April 17, 2014
なんだあれ。恐竜かよ pic.twitter.com/csWBoU0AV6
ヒョウアザラシを知ると、これまでのアザラシのイメージが覆ります。
ヒョウアザラシが住んでいるのは、南極の海域です。この辺りの食物連鎖の一番上に立っているものとしては、怖いのは当たり前の事実です。
この怖いヒョウアザラシも、他の動物と同様に、居なくなってしまうと生態系が大きく崩れてしまいます。そう考えると、とても重要な動物であることがわかり、大事にしなければいけないのだと改めて感じます。
怖くても、自然界においては大切な存在であることも、一緒に覚えておいてくださいね。