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モルモットはどうやって寝る?特徴や性質・睡眠時間も併せて紹介

「モルモットってどんな動物なんだろう?」
「日中は家にいないけれど、モルモットを飼っても大丈夫かな?」
「モルモットって、どうやって寝るのかな?」
動物園でも人気のモルモットですが、そんなモルモットについて、このような疑問を持ったことはありませんか。

この記事では、モルモットの性質、苦手なことやついついやってしまう本能的なクセなどを紹介します。さらに、モルモットが寝る時のポイントについても説明します。

この記事を読めば、モルモットについて詳しく知ることができ、より安心してモルモットをお迎えすることができるようになります。

これからモルモットを飼ってみたいという方や、すでに飼っていてもっとモルモットのことが知りたいという方はぜひチェックしてみてください。

モルモットの特徴と性質は?

丸いフォルムとクリッとした目がとてもかわいらしいモルモット。人を嫌がらずおとなしい性格のため、膝に乗せて撫でることができる動物園もいくつかあります。そんなモルモットを、ペットにしてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

モルモットの英名はGuinea Pig(ギニー・ピッグ)、和名はテンジクネズミであり、ネズミの仲間とみられがちですが、実は生物学的には違うと言われています。理由としては、しっぽがないことと、雑食ではなく草食であることが挙げられます。

ここでは、そんなモルモットをペットとして飼う上で知っておきたい性質や特徴についてさらに詳しく紹介します。

性格や習性を知っておくことで、安心してモルモットをペットとして迎えることができるようになります。

モルモットの特徴

モルモットは、大きな頭と短い足が特徴です。大きい頭と胴の境目がわかりづらいため、丸みのある愛らしい形をしています。普段は短い足でヨチヨチと歩きますが、走ると意外に速いことも大きな特徴です。

目が横についているため、視界は広いですが後ろは見えません。耳は立ち耳や垂れ耳など様々なタイプの子がいますが、耳の周りには毛が生えていません。また、しっぽはありません。

体長は20cm〜40cmあり、体重は0.5kg〜1.5kgくらいあります。だいたいハムスターとウサギの間ぐらいのイメージです。

鳴き声が数種類あり、甘えたり寂しがったりしている時はそれぞれ違う鳴き方をします。また、なつくと名前に反応したり、抱っこをおねだりしに来たりすることもあります。

寿命は5〜7歳ほどといわれていますが、10年以上生きるモルモットもいます。飼育環境によりますので、モルモットにとって快適な環境を整えてあげることが大切です。

モルモットの性質

モルモットの原種は、南アメリカ大陸に生息するテンジクネズミを家畜化したものと考えられています。テンジクネズミはおよそ5〜10頭の群れを作って生活する動物で、外敵から身を守るために物陰や穴の中に隠れる習性があります。

モルモットにもその習性は残っており、用心深く臆病な性格をしています。夜行性なので、夕方から夜に食事をします。

逆に言えば、おとなしく穏やかな性格をしていますので、噛み付くことは少なく、大抵はじっとしています。また、感受性豊かで好奇心旺盛な面もあるので、部屋の中をたくさん歩いたりイタズラしたりすることもあるようです。

ペットとしてお迎えしたのち、慣れてくると、飼い主にもたくさんの感情表現をしてくれるようになるでしょう。

環境の変化に敏感

説明したとおり、モルモットは用心深く臆病な性格のため、環境が変わると怖がってしまい、餌や水を口にしなくなります。また人の気配や物音にも敏感に反応します。

そのため、お家で飼育する時はケージの位置や餌を頻繁に変えないよう、注意しましょう。環境の変化によるストレスでモルモットが下痢をしたり、病気になったりしてしまうこともあります。

飼い始めのタイミングは特に重要です。モルモットにとっては大きな環境の変化ですから、ケージや飼い主に慣れないうちに触る、見るという行為だけでもストレスになります。

はじめのうちは飼い主からのアプローチを我慢して、モルモットが飼い主に興味を示しはじめたら徐々に距離を縮めていくことが大切です。

何でもよくかじる

モルモットはげっ歯類の動物です。げっ歯類とは、生涯伸び続ける歯を持つ哺乳類のことです。この歯はかじるための歯であり、常に噛む・かじることで歯をすり減らし、伸びすぎを防ぐというのがげっ歯類の特徴です。

つまり、モルモットのかじる行為は本能的なものです。電源コード、ケーブル、家具、壁紙など様々なものをかじってしまいますので、部屋で遊ばせる時は注意が必要です。特に電源コードは感電する危険があります。

また、噛むという行為もモルモットにとって本能的なものです。歯の伸びすぎを防ぐほか、恐怖からくる防衛本能や餌かどうかを確認するために噛むことがあります。

人間が急に抱いたり、口元に指を近づけたりしてモルモットを驚かせてしまったために噛まれることもありますので、注意しましょう。

穏やかでおとなしい性格

モルモットは穏やかでおとなしい性格です。先に説明した通り、外敵から身を守るために群れで行動していました。群れで暮らしていたためコミュニケーション表現が豊かで、慣れてくると飼い主に甘えてきたり、嬉しさを表すためにジャンプしたりします。

また、モルモットの品種によって多少の性格の違いがあります。ポピュラーな「イングリッシュ」は社交的な性格で人になれやすく、飼いやすいと言われています。つむじの部分の毛が逆立っている「クレステッド」は特に臆病な性格です。

その他、「アビシニアン」「シェルティ」「テッセル」などたくさんの品種がありますが、基本はみんな穏やかでおとなしい性格です。

もちろん個体差もありますので、ペットとしてお迎えする際はその子の性格をじっくり見抜いてあげることが大切です。

モルモットが寝る時間帯は?

モルモットは夜行性なので、昼間に寝ます。そのため、昼間は静かな環境にケージを置いてあげることが必要です。

さらに、人間が寝る夜間にモルモットが活動しても問題がないかどうかも考える必要があります。例えば、寝室にケージを置いてしまうと、回し車などの活動音がうるさく感じてしまう方もいるかもしれません。

しかし、ペットとして飼われているモルモットは人間の生活リズムに適応している場合があり、寝る時間帯については個体差があります。飼い主と同様に朝に起きて夜に寝るという昼型の生活をするモルモットも多いようです。

モルモットの飼育を検討している方は、モルモットが寝る時間と自身の生活リズムが合わせられるかどうかと、モルモットの習性をよく理解した上でお迎えするようにしましょう。

モルモットの睡眠時間は?

モルモットの1日の睡眠時間は人間とほぼ同じ8時間くらいです。ペットとして人気の犬、猫、ハムスターはだいたい14時間ほどなので、比較すると短い睡眠時間と言えるでしょう。その理由として、草食動物は睡眠時間が短いというものがあります。

草食は低カロリーなので、たくさん食べる必要があり時間がかかります。また、草食動物は天敵から狙われる可能性も高いため寝る時間が短いと言われています。実際モルモットは5〜10分程度の浅い眠りを繰り返しているようです。

お伝えした通り、人間の生活リズムに合わせる個体もいますので、時間帯にこだわらずモルモットが静かに寝られる環境を整えることが大切です。

モルモットが目を開けて寝る理由



モルモットの中には目を開けて寝る子がいます。その時は、黒目が下がっていて半分白目の状態なので、初めてモルモットが寝る姿を見た時は驚いてしまう可能性があります。

この目を開けて寝る状態はいわゆる仮眠している状態です。昼間にうとうとと眠くなってしまって寝る時にこうなることが多いと言われています。天敵に捕食されないよう、警戒する習性のためです。そのため眠りは浅く、物音がするとすぐに起きます。

ただし、リラックスしている時は目を閉じて寝ることもあります。飼い主さんに抱かれて安心して目を閉じるモルモットもいるようです。モルモットが安心して眠れるようにケージの中にクッションを敷いてあげたり、隠れられるスペースを作ってあげたりすることも必要です。

大人になるほどよく寝るモルモット

子供と大人のモルモットを比較すると、大人のモルモットの方が寝る時間が長い傾向があります。だいたい4歳くらいからこの傾向があります。理由としては、警戒心が無くなってくることに加え、加齢によって活発さもなくなってくることが挙げられます。

ペットとして飼育され、人間に慣れてきたモルモットは、警戒心が薄くなり近くに寄り添ったり甘えたりしてくれるようになります。特に子供の頃から飼っているとなつきやすいため、その分大人になるとよく寝るようになる可能性があります。

しかし、あまりにもモルモットの寝る時間が長い場合は、体に不調が起きている可能性があります。ぐったりしていないか、ちゃんと活動もしているかよくチェックしてあげる必要があります。

モルモットが横になって寝ているのは安心している証拠



ここまで、モルモットが臆病で繊細な性格で、寝るときも警戒を怠らない習性だとお伝えしてきました。飼育環境に慣れてくるとだんだんリラックスして、よく寝るようになります。

その際に体が横になっていると、それはより安心して寝ることができているというサインです。

足を伸ばして肉球が見えることもあります。巣箱に入らず、飼い主の前で寝るモルモットもいるようです。目は開いたまま寝ることもありますが、近づいても体が横になったまま寝ているのであれば安心しているとみて問題ありません。

起きている時間に触れ合おう

モルモットと触れ合うときは、眠そうにしていないかどうかきちんとチェックする必要があります。

飼い始めは夕方の時間帯に、5分くらいコミュニケーションをとるようにしましょう。お尻は嫌がるので避けて、頭から背中にかけて撫でてあげましょう。慣れてきたら1時間くらい触れ合う時間を取っても問題ありません。

ただし、人間の生活リズムに合わせて、夜に寝るようになるモルモットもいます。毎日よく観察して、モルモットに適した触れ合いができるよう気をつけましょう。そうしてモルモットがなついてくれれば、きっとあなたの膝の上で横になって休んでくれるようになるでしょう。
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