犬とうさぎを一緒に飼っても大丈夫?
ペットととの暮らしが充実してくると、「違う種類の同居人がいたら、もっと楽しいのでは」「もう一匹遊び相手になれる子がいると楽しいかも」と、多頭飼いを考える飼い主さんもいるのではないでしょうか。
しかし、気軽に新しい生き物の飼育を始めると、異なる習性をもった生き物同士思わぬストレスやトラブルが発生することもあります。
この記事では、新たにペットを迎える場合のポイントや注意点についてご紹介していきます。
しかし、気軽に新しい生き物の飼育を始めると、異なる習性をもった生き物同士思わぬストレスやトラブルが発生することもあります。
この記事では、新たにペットを迎える場合のポイントや注意点についてご紹介していきます。
互いのテリトリーを侵す心配がある
私たち人間にとっては、うさぎも犬も可愛い動物ですが、お互いにテリトリーというものがあります。
そのため、それぞれの個体の性格や相性などによって、仲良しになることもあれば、うまく行かない場合もあるでしょう。
特に、先住の生き物は、自分のテリトリーを守ろうとして必死になることが考えられます。新しく来た動物と仲良くする飼い主さんを見て、すねるや怒るなどのやきもち行動をとることもあるでしょう。
そのため、それぞれの個体の性格や相性などによって、仲良しになることもあれば、うまく行かない場合もあるでしょう。
特に、先住の生き物は、自分のテリトリーを守ろうとして必死になることが考えられます。新しく来た動物と仲良くする飼い主さんを見て、すねるや怒るなどのやきもち行動をとることもあるでしょう。
うさぎのストレスになる可能性がある
犬とうさぎは基本的に「捕食動物」と「被捕食動物」の関係にあり、特にうさぎは臆病な生き物です。
また、その生態も違い、犬は遊んでいるつもりでも、うさぎにとっては「敵が襲ってきた、怖い」という印象になり得ます。
もちろん上手く行っているように見える家もありますが、実はうさぎのストレスに飼い主が気付いていないだけ、という場合もあるでしょう。
犬とウサギの共存は難しい場合が多いでしょう。
また、その生態も違い、犬は遊んでいるつもりでも、うさぎにとっては「敵が襲ってきた、怖い」という印象になり得ます。
もちろん上手く行っているように見える家もありますが、実はうさぎのストレスに飼い主が気付いていないだけ、という場合もあるでしょう。
犬とウサギの共存は難しい場合が多いでしょう。
犬と他の動物の相性は?
先にご紹介したように、犬とうさぎは捕食・被食関係ですが、ほかの動物でも、仲睦まじく過ごしていたり、さらには異種動物の子どもを育ててしまったりという動物がいます。
思いがけない組み合わせの動物たちが仲良くしている姿を、テレビやネット動画などで見かけることもあるでしょう。
では、うさぎ以外の動物と犬とを一緒に飼うことは可能なのでしょうか。うさぎ以外の動物との相性を見ていきましょう。
思いがけない組み合わせの動物たちが仲良くしている姿を、テレビやネット動画などで見かけることもあるでしょう。
では、うさぎ以外の動物と犬とを一緒に飼うことは可能なのでしょうか。うさぎ以外の動物との相性を見ていきましょう。
ペット | 相性 | 備考 |
---|---|---|
犬と猫 | △ | どちらが先住者か、また年齢によっても変わります |
犬とフェレット | △ | 犬の種類によっては×です |
犬と爬虫類 | × | |
犬と鳥 | △ | 場合によっては同室での生活× |
犬とハムスター | △ | 場合によっては同室での生活× |
犬とウサギ | △ | 場合によっては同室での生活× |
犬と他の動物の相性1:犬と猫
犬と猫が一緒に暮らす場合、両者とも新たに迎え入れる子が仔犬・子猫(3・4カ月)の場合は、仲良くなれる可能性が高いようです。成犬・成猫の場合は、どちらが先住者かで上手くいくかどうかが変わります。
犬が先住者の場合は、群れで暮らす本能から新しい家族を受け入れることは難しくありませんが、猫が先住者の場合、群れる性質がないため受け入れに時間がかかる場合が多いようです。
対面時は犬をサークルに入れて時間をかけて徐々に慣れさせるようにしましょう。引き合せてみて、片方が攻撃しそうだったり、逆に怖がる様子を見せた場合は、キャットタワーや、高所にハウスなどを用意してあげる。トイレの場所も犬が入ってこれないスペースに設置してあげるなど、ひとまず同じ場所には置かないことが大切です。
犬が先住者の場合は、群れで暮らす本能から新しい家族を受け入れることは難しくありませんが、猫が先住者の場合、群れる性質がないため受け入れに時間がかかる場合が多いようです。
対面時は犬をサークルに入れて時間をかけて徐々に慣れさせるようにしましょう。引き合せてみて、片方が攻撃しそうだったり、逆に怖がる様子を見せた場合は、キャットタワーや、高所にハウスなどを用意してあげる。トイレの場所も犬が入ってこれないスペースに設置してあげるなど、ひとまず同じ場所には置かないことが大切です。
犬と他の動物の相性2:犬とフェレット
フェレットは犬や猫と同じくもともとは捕食者である動物です。そのため草食動物に比べて他の動物に神経質になることは少ないとされています。
しかし、犬には元々動くものを追いかける習性があります。フェレットの動きが犬を興奮させることもあるので事前に注意が必要です。
個体差があるので一概にその犬種だから小動物との生活が向かない(向く)とははいえませんが、テリアの血統の犬やラブラドールやレトリバーなどの、本来は狩猟犬であった犬、日本犬(柴・秋田など)も縄張り意識が強いことから、基本的に受け入れが難しいことがほとんどです。個性にもよりますが、相性がいいと言われるのはコリーやコーギー、ミックス犬などの愛玩犬としての犬種と言われています。
しかし、犬には元々動くものを追いかける習性があります。フェレットの動きが犬を興奮させることもあるので事前に注意が必要です。
個体差があるので一概にその犬種だから小動物との生活が向かない(向く)とははいえませんが、テリアの血統の犬やラブラドールやレトリバーなどの、本来は狩猟犬であった犬、日本犬(柴・秋田など)も縄張り意識が強いことから、基本的に受け入れが難しいことがほとんどです。個性にもよりますが、相性がいいと言われるのはコリーやコーギー、ミックス犬などの愛玩犬としての犬種と言われています。
犬と他の動物の相性3:犬と爬虫類
犬にとって、爬虫類のカメ・トカゲ・ヘビや、両生類のカエルなどは、おもちゃだと思われてしまう可能性が高いといえます。
犬との相性は悪いと認識し、犬と生活環境がかぶらないよう、別室で飼う必要があります。
また、爬虫類はその生活環境を考えれば、決して清潔とは言えません。犬がケージ内の爬虫類をおもちゃと思い接触してしまったら、犬はもちろん、犬を介して私たちにも何らかの感染症にかかる可能性も考慮しておきましょう。
犬との相性は悪いと認識し、犬と生活環境がかぶらないよう、別室で飼う必要があります。
また、爬虫類はその生活環境を考えれば、決して清潔とは言えません。犬がケージ内の爬虫類をおもちゃと思い接触してしまったら、犬はもちろん、犬を介して私たちにも何らかの感染症にかかる可能性も考慮しておきましょう。
犬と他の動物の相性4:犬と鳥
インコなどの鳥類は、犬と一緒に飼うのが難しいといわれている動物です。
ただ、鳥かごを犬の届かない場所に設置していれば、問題なく過ごせるともされています。小さい鳥類は、犬が遊びのつもりで手を出すなどしただけでも、大きな痛手を負うことがあります。悪気がないとしても、怪我をさせてしまう恐れがあります。特に鳥類を狩猟の目標としてきた犬種や子犬であれば、動くものに対して本能的に手を出してしまう為、注意が必要です。
元々の性格も関係してきますが、生活環境がかぶらない様に別室で飼う事をします。
この場合、犬が最大の力でジャンプしても、届かない場所に設置することが重要です。ただし、良く吠える犬の場合鳥がストレスをためてしまう場合がありますので注意が必要です。
ただ、鳥かごを犬の届かない場所に設置していれば、問題なく過ごせるともされています。小さい鳥類は、犬が遊びのつもりで手を出すなどしただけでも、大きな痛手を負うことがあります。悪気がないとしても、怪我をさせてしまう恐れがあります。特に鳥類を狩猟の目標としてきた犬種や子犬であれば、動くものに対して本能的に手を出してしまう為、注意が必要です。
元々の性格も関係してきますが、生活環境がかぶらない様に別室で飼う事をします。
この場合、犬が最大の力でジャンプしても、届かない場所に設置することが重要です。ただし、良く吠える犬の場合鳥がストレスをためてしまう場合がありますので注意が必要です。
犬と他の動物の相性5:犬とハムスター
ハムスターも犬との相性という点では、一緒に飼うのは難しいといわれています。もちろん、愛犬にハムスターを攻撃しないようしつけることも大事になります。
犬は、小さくて動きまわるものに興味を惹かれます。ハムスターのことを、おもちゃだと思ってしまう場合も考えられるのです。同室で生活する場合は犬の届かない場所にケージを設置しましょう。
玩具と思われ興味を惹かれケージを倒してしまったり、その際に逃げ出したハムスターに対して、逃げるモノを追いかける犬の習性からトラブルになる可能性もあります。犬と生活環境がかぶらない様に別室で飼うようにしたほうが賢明です。特に子犬は動く物に対して本能的に手を出すので、相性は悪いと思っておきましょう。
犬は、小さくて動きまわるものに興味を惹かれます。ハムスターのことを、おもちゃだと思ってしまう場合も考えられるのです。同室で生活する場合は犬の届かない場所にケージを設置しましょう。
玩具と思われ興味を惹かれケージを倒してしまったり、その際に逃げ出したハムスターに対して、逃げるモノを追いかける犬の習性からトラブルになる可能性もあります。犬と生活環境がかぶらない様に別室で飼うようにしたほうが賢明です。特に子犬は動く物に対して本能的に手を出すので、相性は悪いと思っておきましょう。
犬とうさぎを慣れさせるコツ3つ
性格の大人しい大型犬の中には、小動物をかわいがる犬も多くいますが、本来犬はとても嫉妬しやすい生き物です。さらに、動く生き物を追いかける習性のある犬とうさぎを一緒に飼う場合には、人間がまず犬をコントロールできないと、たとえ小型犬であっても共生はムリです。
うさぎを後から入れる場合には、うさぎを集中してかまう前に、犬との時間をつくって愛情を注ぎ、あらかじめ飼い主との信頼を築きしつけておくことが必要です。
うさぎを後から入れる場合には、うさぎを集中してかまう前に、犬との時間をつくって愛情を注ぎ、あらかじめ飼い主との信頼を築きしつけておくことが必要です。
犬とうさぎを慣れさせるコツ
- 犬にリードを付ける
- うさぎはケージに入れる
- うさぎに危害を与えないよう犬をしつける
犬とうさぎを慣れさせるコツ1:犬にリードを付ける
犬は捕食動物でうさぎは捕食される動物です。うさぎを見たら本能で追いかけてしまうものだと思っておきましょう。場合によっては、かみ殺してしまうこともあるかもしれません。そのためうさぎと対面させる時は必ずリードを付け、飼い主さんがコントロールできる状況にしましょう。
犬とうさぎを慣れさせるコツ2:うさぎはケージに入れる
うさぎは捕食される動物ですので、捕食動物である犬との触れ合いには大きなストレスがかかります。初めて犬と対面させる時はケージに入れて、うさぎが少しでも安心できるテリトリーを確保してあげましょう。
犬とうさぎを慣れさせるコツ3:うさぎに危害を与えないよう犬をしつける
犬とうさぎの両方にそれぞれの相手の「臭い」や「鳴き声」を嗅がせたり聞かせることで、少しずつ相手の存在を認識させ、お互いに時間をかけて慣れさせることが大切ですが、普段から「小動物に危害を加えない」ように犬をしつけておくことも重要です。普段から猫などの小動物を見かけた時に追いかけるようでは、うさぎを眼にした際に同じような行動を取る可能性が高いと思って間違いないでしょう。
もともと異なった習性を持った動物です。とにかくゆっくりと時間をかけ、お互いを慣れさせることを意識するようにしましょう。
もともと異なった習性を持った動物です。とにかくゆっくりと時間をかけ、お互いを慣れさせることを意識するようにしましょう。
犬とうさぎを一緒に飼うときの注意点4つ
基本的にケージ内で過ごしているうさぎですが、被捕食者ですので警戒心が強く他の動物に対して神経質な傾向にあります。うさぎはストレス弱く、犬の存在がストレスになる可能性が高いと言われています。
うさぎを一緒に飼う為には、しつけをきちんとしておくことが重要ですが、犬はどうしても本能的に動くものを追いかける場合があるので注意が必要です。
それでも、どうしても一緒に飼いたい場合の注意点を確認しておきましょう。
うさぎを一緒に飼う為には、しつけをきちんとしておくことが重要ですが、犬はどうしても本能的に動くものを追いかける場合があるので注意が必要です。
それでも、どうしても一緒に飼いたい場合の注意点を確認しておきましょう。
一緒に飼うときの注意点
- 本来の犬とうさぎの関係を理解する
- 排泄物を適切に処理する
- テリトリーを大切にする
- 一緒のスペースに放す時は必ず監視
一緒に飼うときの注意点1:本来の犬とうさぎの関係を理解する
本来の関係では、犬にとってはうさぎはエサにしか見えないことを理解しておきましょう。
たとえ犬がペットフードに慣れ、食べることはないとしても、何らかの弾みで噛みついてしまう可能性は十分にあります。
さらに、うさぎは犬がいることで捕食される危険性を感じ、ストレスを感じます。犬もこういった子には強気になり、追いかけまわすことがあると考えてよいでしょう。
たとえ犬がペットフードに慣れ、食べることはないとしても、何らかの弾みで噛みついてしまう可能性は十分にあります。
さらに、うさぎは犬がいることで捕食される危険性を感じ、ストレスを感じます。犬もこういった子には強気になり、追いかけまわすことがあると考えてよいでしょう。
一緒に飼うときの注意点2:排泄物を適切に処理する
これは、ペットを飼っている方には常識とも言えますが、それぞれの排泄物はすぐに処理することです。
動物由来の感染症などは、フンから移ることが多いので、排せつ物の処理は常に意識するようにしましょう。
動物由来の感染症などは、フンから移ることが多いので、排せつ物の処理は常に意識するようにしましょう。
一緒に飼うときの注意点3:テリトリーを大切にする
犬にもうさぎにもテリトリーがあります。突然それぞれのテリトリーを侵されるのは、お互いストレスでしかありません。
うさぎは犬がいることで捕食される危険性を感じ、常にストレス状態となってしまう可能性があります。また、犬も自分のテリトリーを侵されたと感じたら、攻撃に出る危険性もあります。そのためうさぎが少しでも怖がったり、嫌がっているようなそぶりを見せる、犬のほうが攻撃的になる様子があるのであれば、お互いを離すようにしてあげてください。
まずはそれぞれにテリトリーをあたえること、それを侵さないことを守りましょう。
うさぎは犬がいることで捕食される危険性を感じ、常にストレス状態となってしまう可能性があります。また、犬も自分のテリトリーを侵されたと感じたら、攻撃に出る危険性もあります。そのためうさぎが少しでも怖がったり、嫌がっているようなそぶりを見せる、犬のほうが攻撃的になる様子があるのであれば、お互いを離すようにしてあげてください。
まずはそれぞれにテリトリーをあたえること、それを侵さないことを守りましょう。
一緒に飼うときの注意点4:一緒のスペースに放す時は必ず監視
ここまで見てきたように、犬は捕食動物でうさぎは捕食される動物です。そして、異種動物同士の触れ合いは、お互いに警戒します。
一緒のスペースに放す場合は、必ず飼い主さんの監視のもと、「直接触れることがない距離」をコントロールできる状況にしましょう。
一緒のスペースに放す場合は、必ず飼い主さんの監視のもと、「直接触れることがない距離」をコントロールできる状況にしましょう。
犬とうさぎのテリトリーをしっかり守ろう!
犬と他の動物が仲良く暮らしている映像などを見ると、「自分も飼ってみたい」と憧れる方も多いでしょう。もちろん、それぞれの動物が仲良く暮らしているという例もあります。しかし、犬とうさぎの同居には慎重さが必要です。
飼い主のエゴで、どちらか一方にストレスがかかるような生活は避けましょう。
「それでも、どうしても一緒に」という方は、それぞれの生態、特徴、個性をじっくりと検討し、責任をもって実行してください。
飼い主のエゴで、どちらか一方にストレスがかかるような生活は避けましょう。
「それでも、どうしても一緒に」という方は、それぞれの生態、特徴、個性をじっくりと検討し、責任をもって実行してください。