ミニレッキスとは？特徴や飼育するときに気をつけたいことを紹介

「ミニレッキスってどんなうさぎ？」
「ミニレッキスを飼育するときにはどのようなものが必要か知りたい」
「ミニレッキスを飼育するときにはどんなことに気をつければ良い？」
ミニレッキスについて詳しく知りたいという方は上記のような疑問を持っているのではないでしょうか。

本記事ではミニレッキスの特徴や飼育する際に気をつけたいこと、必要なものなどについて詳しく解説しています。

この記事を読むことでミニレッキスの特徴や性格、どのようなことに気をつけて飼育すれば良いのか、飼育に必要なものなどについて知ることができるでしょう。

さらに、ミニレッキスがかかりやすいとされる病気についても詳しく解説しているため、ミニレッキスに興味があり、ミニレッキスを飼育したいと思っている人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ミニレッキスとはウサギの種類で、フランス原産のレッキス種と、オランダ原産のドワーフ種を交配させて生まれた、アメリカ原産の比較的新しい品種です。

ここでは、ミニレッキスの生態について詳しく紹介します。

ミニレッキスの特徴としてまず挙げられるのは、ビロードのような滑らかな毛並みとその手触りです。

耳以外の毛の長さが均一で高密度に生えそろっているため、手触りが極上で、その触り心地に魅了される人も多くいます。

また、筋肉質でバランスの良い体格をしており、体に対して細く小さい足をしているにもかかわらず、ジャンプ力が秀でているのも特徴です。

体長はおよそ35cm程度で、体重はおよそ1.4kgから2.0kg程と言われています。

ミニレッキスは、穏やかな性格でありながら、好奇心が旺盛で活発な一面もあるのが特徴の動物です。人に撫でられることを好む個体も多く、比較的人に懐きやすいとされています。

また、高い知能を持っており、自分の名前を理解したりトイレを覚えたりする子も多いため、うさぎの中でも飼育しやすい種類と言えるでしょう。

しかし、メスは気まぐれな性格をしていることも多く、生理中には気性が荒くなったり神経質になったりすることもあります。

オスは、甘えん坊である一方で縄張り意識が強く、去勢手術をしていない個体の場合は、スプレー行為をしやすくなるため注意が必要です。

ミニレッキスの毛色はカラーバリエーションが豊富です。単色のミニレッキスであれば、白や黒、茶色（チェスナット）やグレー、オパール、ライラックなどの毛色が主流でしょう。

また、ブロークンという、白地にまだら模様の毛色のものも多く見られます。まだら模様の場合には、ブロークンブラックやブロークンチェスナット、ブロークンオパール、ブロークンオレンジ、ブロークンチョコレートなどの毛色の個体がいます。

ミニレッキスの平均寿命は、およそ7年から8年くらいです。ミニレッキスの年齢を人間に換算すると、生まれてからの1年でおよそ20歳ほどまでに成長し、歳を取るにつれて成長が緩やかになっていきます。

その後の成長も同じように人間に換算すると、4歳から7歳でおよそ40歳から60歳、8歳から10歳でおよそ60歳から80歳となります。そのため、ミニレッキスは7歳から8歳で高齢期と考えておきましょう。

高齢期に入ると、運動能力が低下し病気にもかかりやすくなります。およそ10歳くらいになる個体の中には、寝たきりになって介護が必要となる場合もあるでしょう。

ペットとして家に迎えることを決めたら、飼育する前に、高齢になったレッキスの知識を身につけ、寿命を全うするまで大切に飼育してあげてください。

ミニレッキスは、アメリカのカリフォルニア州原産で、1980年代に認められた比較的新しい品種のうさぎです。

大型のレッキス種と小型のドワーフ種を交配させることで誕生した品種で、その美しい毛並みから、アメリカでは活発にブリーディングが行われたり、毛並みなどの美しさを競う大会が行われたりもしています。

原産国のアメリカで高い人気がありますが、最近ではミニレッキスの魅力が広く知られるようになり、日本でも人気になりつつあります。

日本でも人気が高まりつつあるミニレッキスですが、一般的なペットショップで見かけることは稀でしょう。

そのため、ミニレッキスを飼育したいと思った場合は、ペットショップで探すほかに、ブリーダーに紹介してもらったり、里親になったりするという方法で入手することになります。

ここでは、ミニレッキスの入手方法と費用の目安について詳しく見ていきましょう。

ミニレッキスは、ペットショップで見かけることが少ないため、うさぎを取り扱うブリーダーから購入するのが一般的です。

ブリーダーからミニレッキスを購入する場合、その費用はおよそ2万5千円から4万8千円程になります。

血統書付きのミニレッキスを購入したいという場合には、3万円以上は必要になると考えておきましょう。

ペットショップでも、ミニレッキスを購入できる場合があります。

しかし、犬猫を主に取り扱っているペットショップなどでは取り扱いがないことも多いため、うさぎの品種が豊富なペットショップやうさぎ専門店などで探すのがおすすめです。

ペットショップでミニレッキスを購入する場合、およそ2万円から3万円で購入することができます。なお、毛色や毛並みが美しい子はさらに高額で販売されていることがあるため、お店で確認してみましょう。

いろいろな事情から、ミニレッキスを飼育し続けるのが難しくなった飼い主が里親を募集している場合があります。

そのような飼い主やうさぎの里親募集団体から、里親制度を利用してミニレッキスをお迎えする場合には、基本的には無料で手に入れることができます。

しかし、里親になるためには厳しい要件などをクリアしなければならないため、ミニレッキスにとって適切な飼育環境を用意することが大切です。

ミニレッキスを飼育したいと思ったときに、どのようなものが必要になるのか知りたい人もいるでしょう。ここでは、ミニレッキスを飼育するときに必要なものについて解説します。

ミニレッキスの飼育に必要なものを知り、ミニレッキスをお迎えする準備をしましょう。

ケージはミニレッキスが多くの時間を過ごす場所であるため、ミニレッキスがストレスを感じないよう両手足を伸ばして寝られる広さがあるものを選ぶようにしましょう。最低でも幅約60cm×奥行約45cm×高さ約50cm以上のケージを用意してあげてください。

ケージが大きいほどミニレッキスはのびのびと生活することができますが、その分掃除をするのが大変になるため、飼育する部屋の広さや衛生面も考慮して適切なケージを選びましょう。

ミニレッキスにとって、硬い床やフローリングなどは足に負担がかかりやすいため、注意が必要です。

また、ケージの床が金網になっている場合も、同じように足に負担がかかりにくい床材を準備しましょう。

マットやカーペットを敷いたり、金網の上にすのこを置いたり、目の細かい金網に変えたりしてミニレッキスの足裏を保護してください。

トイレは三角形のものや長方形のものがあり、プラスチック素材のものや陶器のものが多く販売されています。

プラスチック素材のものは安価で購入しやすいですが、軽くてひっくり返す可能性があるためケージに固定した方が良いでしょう。

陶器製のものはプラスチック製のものと比較して価格が高めですが、傷つきにくくお手入れが簡単です。

ミニレッキスの飼育方法は、ほかのうさぎの飼育方法と基本的に同じです。しかし、ミニレッキスの特性上、飼育するときに気をつけたいポイントもあります。

ここでは、ミニレッキスを飼育するときの注意点について見ていきましょう。

短毛種であるミニレッキスは、うさぎの中でも暑さや寒さに弱い品種です。そのため、エアコンなどを使用して室内を適温に保ち、ストレスを少なくしてあげましょう。

ミニレッキスの飼育に適した温度は約15℃から25℃ですが、約18℃から20℃の温度を常に保ってあげることが理想です。

湿度は40％から60％程度を保つよう心がけましょう。

ミニレッキスは食欲が旺盛で、肥満になりやすい体質をしています。とくに去勢手術後や避妊手術後は太りやすくなるため、餌をバランスよくあげるようして肥満を防ぐことが大切です。

ミニレッキスの体重はおよそ2kg前後が目安であるため、基本的には牧草や野菜を中心に与え、それに加えてペレットを決まった量だけ与えるようにしましょう。

ミニレッキスの体重が増え過ぎた場合には、おやつやペレットの量を調整したり、運動量を増やしたりするようにしてください。

ミニレッキスは短毛種のため抜け毛は少ないですが、定期的にブラッシングする必要があります。

なお、ミニレッキスの皮膚は繊細なため、ブラシを使わずに手で撫でるだけでも構いません。ブラシを使ってブラッシングする場合には、ラバータイプのものを使うようにしましょう。

また、ミニレッキスは自分で頻繁に毛づくろいをするため、基本的にはお風呂に入れる必要はないと言われています。

ただし、お尻の周りが汚れていて不安という場合には、獣医さんなどに相談の上、必要に応じてお風呂に入れてあげると良いでしょう。

耳掃除もほとんど必要ないと言われていますが、ミニレッキスが耳を掻いて不安な場合には、やはり獣医さんに耳掃除してもらうようにしてください。

うさぎは骨が弱く、転落や接触でも骨折しやすい生き物です。骨折はうさぎにとって命にかかわる事故になり得るため、怪我や事故がないように環境を整えてあげましょう。

段差から落ちたり、走って壁にぶつかったりするだけで怪我をすることもあるため、できるだけ段差を少なくしたり、ケージの壁を毛布などのやわらかい布で覆ったりして、怪我や事故を防ぎやすい環境を作ってください。

ミニレッキスには、かかりやすいとされている病気がいくつかあります。

ここでは、ミニレッキスがかかりやすい病気について解説するため、ミニレッキスを飼育する前にどのような病気にかかりやすいのかを知っておきましょう。

うさぎの歯は一生伸び続けますが、その歯は非常にデリケートであり、牧草などをすりつぶして食べるためには適度に摩耗している必要があります。

そのため、食べる牧草の量が少ないことで、一度でも歯が違う方向へ曲がってしまうと、その部分は一生、不正咬合になってしまうので注意が必要です。

出典・参照： うさぎの不正咬合｜はる動物病院

ソアホックとは、足の裏の毛が抜けてその部分の皮膚が炎症を起こし、潰瘍になることです。

足の裏の毛が抜けて薄い皮膚が露わになることで、傷や炎症を起こしやすくなります。ひどくなると、歩くたびに痛みを感じるようになります。

このような病気を防ぐために、足裏に負担がかからない床材を使用し、肥満にならないよう体重管理に気をつけたり、ケージ内をいつも清潔に保つようにしたりしてソアホックを予防しましょう。

出典・参照： うさぎのソアホックとは｜日本動物医療センター

うさぎはきれい好きで毛づくろいをしますが、嘔吐ができないため、体に取り込まれた毛は便と一緒に排泄されます。

その過程で、取り込む毛の量が多かったり、胃腸の機能が低下したりすると胃の中に毛玉が形成されることがあります。これが「毛球症」です。

毛球症になると、最初は食欲不振の症状が現れますが、気づかなければ少しずつ衰弱し、最悪の場合、命にかかわることさえあります。

普段から食物繊維が豊富な牧草を与えたり、適度に運動をさせたり、こまめにブラッシングしたりして毛球症を予防しましょう。

出典・参照： 毛球症｜ルナ動物病院

ミニレッキスが天寿を全うした場合、自治体で処理してもらうことは可能ですが、火葬に立ち会うことができないだけでなく、遺骨をもらうこともできません。

そのため、死後にミニレッキスを供養したいという場合にはペット葬儀を行うのがおすすめです。

ペット葬儀であれば、火葬後に遺骨を返してもらうことも、ペット霊園に納骨したり、手元供養したりすることもできます。

本記事では、ミニレッキスの生態や、飼育するのに必要なもの、飼育するときに気をつけたいことなどについて解説しました。

ミニレッキスは美しい毛並みやかわいい性格が魅力のうさぎです。この記事の内容を参考にミニレッキスについて知り、きちんと理解した上で飼育を検討してみてください。