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うさぎの放し飼いの3つのポイントと注意点|メリットとデメリットは?

うさぎは放し飼いをしても大丈夫?

うさぎと言えばか弱い小動物というイメージがあって、普段はケージの中などで飼うことが多いとされています。しかし偶には放し飼いしてみたいというオーナーもいるかと思われます。

屋内と屋外それぞれの注意点を理化して条件が整えさえすれば、うさぎもケージから出して放し飼いすることができます。

放し飼いでうさぎのしつけは必要か?

うさぎの放し飼いをする際は、屋外と屋内との区別でしつけをする必要性があります。

屋内では建具や電気系統のものがある関係上、それらを認識させるためのしつけが必要です。それに室内が汚されてしまうリスクも発生しかねません。

ケージで飼うよりもしつけが重要になってきます。屋外に出す場合、いきなり放し飼いにすると環境に馴染めなくてストレスを抱えるうさぎもいます。

ケージ飼いをベースにして、うさぎの性格から判断することが大切です。

室内でも放し飼いはできる?

うさぎは室内でも放し飼いが可能です。

しかし、うさぎは骨が弱く、転倒するなどで骨折してしまう恐れがあります。家具や滑りやすいフローリングで怪我をすることも考えられます。

カーペットを敷いたり緩衝材などでカバーするよう心がけましょう。危険そうなものを部屋から取り除くか、部分的にサークルなどで囲っておきましょう。

うさぎの放し飼いでのしつけは、トイレの問題がほとんどです。きちんとしつければトイレの場所を覚えてくれます。

ただし慣れるまでに時間も掛かるため、ビニールシートを敷くなどの対策をしておきましょう。

うさぎの放し飼いのメリット3つ

元々うさぎだって自然界にいる動物で、そこでは放たれている状態なので、放し飼いそのものは問題がないことです。うさぎを放し飼いにすることで、実際にどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。うさぎの放し飼いでのメリットを、以下の3つにまとめました。。

うさぎの放し飼いのメリット1:うさぎにストレスがたまらない

うさぎにとっては運動不足解消になることが最大のメリットです。いつでも自由に走り回ることができるからです。ケージの中ではどうしても拘束されてしまい、ストレスがたまりやすくなってしまいます。

一般的にうさぎのストレスを確かめる術は難しいので、実際にどのくらいストレスが掛かっているのかは判断しかねます。

しかし病気などの何らかの兆候が出ることはありますし、そうなる前に多少なりとも放し飼いの習慣を持つことは、うさぎにとっても悪いことではありません。

うさぎの放し飼いのメリット2:一緒に過ごせる

うさぎをペットにすると、次第に飼い主にも慣れてきて膝の上に乗ってくることもあります。

放し飼いにすると自由に振る舞っている場面も見られますが、時折近くに寄り添って休憩していることもよくあります。うさぎからも犬や猫と暮らすのと同じ感覚を覚えます。

甘えている仕草はわかりにくいのですが、近くに寄り添ってきてくれることで、愛着心も湧いてきて、一緒に過ごしている家族という意識が強くなっていくのもメリットの一つです。

うさぎの放し飼いのメリット3:場が明るくなる

なんとなくうさぎが傍にいるだけで、場が明るくなるというのもメリットです。

犬や猫も可愛いのですが、それらと比べるとうさぎを飼うこと自体が珍しいものでもあります。特に来客した人々にとって、うさぎがそこにいるだけで気持ちが和んでいくというの声も聞きます。

飼い主本人も、仕事や学業が終わって家にかえってくると、ちゃんと出迎えてくれるようになれば、その日もホッとして終わらせる気分になります。飼い主たちの心のよりどころになるというのもメリットです。

うさぎの放し飼いのデメリット2つ

一方、うさぎを放し飼いにする場合にも、さまざまななデメリットがあります。

家族の一員として扱う以上は、大なり小なり問題を抱えながら一緒に過ごすことは自覚する必要があります。

うさぎを放し飼いにする際のデメリットとはどのようなことがあるのでしょうか。

うさぎの放し飼いのデメリット1:うさぎの縄張り意識が強くなる

うさぎは見た目がおとなしそうなイメージですが、実際には縄張り意識の強い動物です。

とくに複数で飼う場合などは注意しておかなければなりません。うさぎを放し飼いにした場合、自分のテリトリーを決めてその周辺にいることが多くなります。

自分の縄張りに新入りのうさぎが入ってくると、先住のうさぎが受け入れるまで時間がかかります。お互いの相性が合わずトラブルが起こる可能性もあります。

どうしても上手くいかない場合は、飼う部屋を分ける配慮も必要です。

うさぎの放し飼いのデメリット2:庭やベランダで放し飼いができない

うさぎを放し飼いにする際、屋内ならまだ安全面が確保できるのですが、屋外、特に庭やベランダで放し飼いをすることは、さまざまなデメリットが想定されます。屋外は意外とうさぎにとっての外敵が存在します。

野良猫や烏、あるいは蛇などの爬虫類、毒性のある虫といった存在から、どこまで守ってあげられるかに掛かっています。気がつかないうちに被害に遭ってしまう可能性があります。

またベランダも同様で、特に高層階などで放し飼いすると転落するなどの事故も考えられます。

うさぎの放し飼いのポイント3つ

うさぎはデリケートな小動物であるため、飼い主が気づかいできなければなりません。

うさぎを放し飼いする時には、幾つかのポイントを押さえながら進めるといいでしょう。

ここでは、うさぎの放し飼いをするための見方について、3つポイントをご紹介します。
うさぎの放し飼いのポイント3つ
  1. 放し飼いの適性があるか否かを見極める
  2. 安全性を確保してから放し飼いにする
  3. あくまでもケージで飼うことが基本

うさぎの放し飼いのポイント1:放し飼いに適性があるか

うさぎはすべてか弱いという思い込みを捨てなくてはなりません。

うさぎにも性格があります。やんちゃで活発な性格なうさぎもいれば、おとなしく静かにしているほうが好きなうさぎもいます。意外と性格に違いがあり、そこに着目しておく必要があります。

であれば、放し飼いをしたほうがのびのびと暮らせそうなタイプか、おとなしくじっとしているほうが好きなタイプかは、飼い主が判断しなくてはなりません。

放し飼いに適性があるうさぎに関してだけ、その配慮をしてあげるようにしましょう。

うさぎの放し飼いのポイント2:安全の確保

なによりも、うさぎの放し飼いにとって最も気を使わなければならない点は、安全面の確保です。屋内であろうと屋外であろうと、少なからず危険因子が潜んでいることを自覚しておきましょう。

屋内なら電気系統、特にコードなどをかじってしまい事故に繋がることもあり得ますし、屋外には外敵がたくさんいます。常に目を光らせてうさぎを守っていけるかどうかに掛かっています。

とにかく、あらゆることを想定しながら危険因子を取り除いた上で、健全な放し飼いを心がけましょう。

うさぎの放し飼いのポイント3:ゲージ飼いを基本とする

うさぎを放し飼いにする前に、しっかりと整えておく必要があることは、ゲージで飼うことの大切さを理解するという点です。

あくまでも放し飼いにすることがメインになってはなりません。猫や犬ほど、うさぎは人と密接な関係性ではありません。

やはり、人が住むテリトリーとウサギが住むテリトリートの住み分けをしなくてはなりません。そこを前提とした上での放し飼いが成立するということです。

まずはうさぎが快適に過ごせるようなゲージ内環境作りに専念するようにしましょう。

うさぎの放し飼いの注意点3つ

前述しているように、うさぎの放し飼いは、ある意味リスクも想定されますし、正しく放し飼いを確立させないと思わぬ事故や怪我、場合によっては死なせてしまうこともあり得ます。

そこで、少なくとも以下の注意点を守りながらうさぎの放し飼いを実現させてください。

うさぎの放し飼いの注意点1:夜寝るときはゲージに寝させる

うさぎを放し飼いにする前に、必ず揃えておかなければならないのがゲージです。

うさぎが安心して暮らせるゲージを準備することが不可欠です。

うさぎは自分の縄張りを意識しています。なので自分の寝床となるゲージがなくては、安心して暮らせなくなるからです。

それに、うさぎは警戒心が強い動物です。飼い主には時間が経てば慣れていきますが、それまではケージの中で過ごしている方が比較的に安心して長生きできるからです。

少なくとも、夜就寝する際には、ゲージの中に入れてあげるようにしましょう。

うさぎの放し飼いの注意点2:コードなどの電気系統に注意

室内でうさぎを放し飼いする時に最も気をつけなくてはならない点、それは室内の家具や電気系統への安全配慮です。

うさぎはものを噛む習癖があります。ところ構わず気になったものを噛んでしまうという天然な癖があるので、それ自体を防ぐことは不可能に近いからです。

まず放し飼いにする際には、コード類の保護や撤去について考えておきましょう。不要なものは取り除いたり、どうしても必要な場合は保護用のシールドなどを使うと良いでしょう。

うさぎの放し飼いの注意点3:トイレトレーニング

うさぎも犬や猫と同じ動物ですので排泄行為をします。放し飼いの際の注意点で欠かさないのがトイレについてのしつけです。

実はうさぎも犬や猫と同じように、トレーニングをすれば自然と自分のトイレの場所を決めて行動できる動物です。

室内を不要に汚されないためには、最初にトイレの場所を覚えさせることが重要です。子供の頃はなかなかできないので、放し飼いの際には、床を汚さないためにシートなどを敷いておくようにしましょう。

放し飼いに必要なもの7つ

うさぎを放し飼いにする際には、ただ単にケージから放置すれば良いというわけではありません。放し飼いのために揃えておく必要があるアイテムもあります。

また、必ずしも必要ではなくともあれば便利なグッズも結構あります。ここでは、うさぎの放し飼いに揃えたいアイテムについてご紹介します。
品名価格帯
サークル2000円台から10000円前後
マット1000円前後
餌の場所1000円前後
おもちゃやかじり木1000円前後
トイレ1000円前後
ドーム2000円台から3000円第台
クールアイテムやホットアイテム1000円前後

放し飼いに必要なもの1:サークル

うさぎを飼うと環境に慣らせる意味で放し飼いをする時間も増えてきます。部屋の中で定期的に運動させる必要があります。ずっとケージの中に閉じ込めておくと運動不足になってしまいます。

しつけや飼育に慣れていれば自由に部屋の中を遊ばせてあげられますが、最初からは危険が伴います。

そこで、サークルでうさぎの安全を確保してあげるようにしてあげましょう。ケージに取り付けるうさぎ専用サークルもあるので、一つ買っておけば便利です。

放し飼いに必要なもの2:マット

うさぎには、犬や猫のような肉球があまり機能していません。足の裏のふわふわした毛に覆われていることによります。

フローリングの床にそのまま放し飼いするとツルツルと滑ってしまいます。足や腰に負担がかかり怪我をする可能性があります。

そこでマットを敷くことで、思わぬ怪我を防ぐことができます。

特になのが、タイル状になっているジョイントマットです。複数を繋ぎ合せて広さの調整もできますしお手入れもしやすいアイテムです。

放し飼いに必要なもの3:餌の場所

うさぎの餌は主に「チモシー」という牧草が適当だとされています。これはうさぎを取り扱っているペットショップに行けば売っていますし、ネットでの購入も可能です。

ただしうさぎの場合、食事の時間が決まっているわけではなく、常に自分のペースで食べる習慣があります。

基本的にはチモシーをいつでも食べられる状態に餌箱へ保っていくことを心がけましょう。

餌箱の場所は、トイレよりも放しておくことと、容器はなるべく重みのあるものが理想です。あまり軽量な容器では、中で動いた際にひっくり返されることがあります。

放し飼いに必要なもの4:おもちゃやかじり木

放し飼いにするのは、うさぎをそのまま放置するということではなく、退屈しのぎな行動をしないと、ストレスがたまってしまいます。

そのような時にあると良いのがおもちゃです。ぜんまいや電池式の人形などに反応しますので、偶にそれで遊んであげるといいでしょう。

他にもうさぎ用のかじり木を与えることもポイントです。

かじり木の役目は、そのままでは一生伸び続けてしまう歯を削ることができます。材質などもうさぎが喜ぶものを使用したものが販売されています。

放し飼いに必要なもの5:トイレ

うさぎはトイレのしつけを覚えることができます。

一定の決められた場所でするようになりますが、必ずしも絶対とは限りません。精神状態によっては違う場所でもやってしまうことがありますので、その点を考慮しながら飼うことが望ましいです。

うさぎ用のトイレも市販されています。形状は四角や三角タイプで、ケージ内を広く使えるような工夫がされています。

どのような形状が適当なのかは、実際に色々と試してみることをします。

放し飼いに必要なもの6:ドーム

うさぎはストレスをためやすい動物でもあり、飼い方もデリケートに扱ってあげないと長生きしません。

自由にのびのびとさせてあげる時が必要なのと反面、自分のテリトリーにこだわっている動物なので、ドームなどの穴倉を用意してあげることも大切です。

遊び疲れて休む時に自分でそこに入ってくれるようになります。ドームなどもさまざまなタイプのものが市販されていますので、お好みなドームを飼い主がまず買って与えてみると良いでしょう。

放し飼いに必要なもの7:クールアイテムやホットアイテム

うさぎには犬や猫と同じように汗腺がありません。またお風呂にいれる必要もなく、犬や猫のように臭くなることもありません。

汗をかかないだけ体温調節をすることが苦手です。日本の気候のように夏や冬の寒暖差があるのは、うさぎにとっても不快です。

飼い主はうさぎが快適に暮らせるように適温を保つ工夫をするのが日課です。

夏場では27~28度、冬場では21~23度くらいを設定すると良いでしょう。そのためのクールやホットのアイテムもそろえておく必要があります。

放し飼いのレイアウト例

うさぎを放し飼いにする際には、どこに何が配置されていればよいかといったレイアウトに工夫しましょう。

サークルを利用しうさぎが自由に行き来できる範囲をあらかじめ決めておき、その中にトイレや水飲み場、フードスタンド、寝床用のドームなどをランダムに配置してみることです。

サークルを選ぶ基準として、うさぎが出られない幅の柵であり、簡単に飛び越えられない高さのもの、屋根も着けられるようなものなどの基準で選びます。

中には100均のツールを利用して手作りする方もおられますので、自分なりに試してみることが大切です。

飼っているうさぎの個性に合わせた放し飼いの環境が必要である

以上、うさぎを放し飼いにする際のチェックポイントなどについてご紹介しました。うさぎはとてもデリケートな性格をした動物です。

やはりか弱いという印象は否めません。普段からストレスがたまらないようにのびのびとさせてあげることが大切です。

また、うさぎによっても性格は違いがあるため、活発なのかおとなしいのかを見極めた放し飼いをするようにしましょう。
うさぎのしっぽ
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