ミニうさぎの特徴と飼い方とは？飼育に必要なものもあわせて紹介

ミニうさぎと聞くと、小さくて可愛らしい繊細な動物をイメージする人のほうが多いでしょう。実際にとても人気で、ペットとして飼育する人もたくさんいらっしゃいます。

しかし、
「ミニうさぎなのにかなり大きくなった」
「元気だったのに急に体調が悪くなった」
なんて話もよく耳にします。

実際、飼育するにはどのようなものが必要で、どのような注意点があるのか、ぱっと思い浮かばないですよね。そこで、この記事ではミニうさぎの特徴と飼い方について解説するのと併せて、飼育に必要なものも紹介していきます。

この記事を最後まで読むと、ミニうさぎと適切な環境で楽しく長く過ごすことができるようになります。ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください。

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おはようございます?
晴れた空☀️ミニうさぎ?のはなちゃん、可愛い尻尾だねー pic.twitter.com/3Aga5tzrAr

— 生き物??ＬＯＶＥ (@2IAeIdYmSFn8alw) May 15, 2019

ここでは、ミニうさぎの歴史や性格・意外な大きさなどを紹介します。ミニうさぎについてしっかりと知ることで、飼い方のヒントになったり、調子が悪い時の対処法につながったりします。ぜひ参考にしてください。

「ミニうさぎ」という品種は、実は存在しません。

一般的にミニうさぎと言われているのは、交雑された雑種のうさぎのことです。ミニうさぎは、日本在来の白色うさぎと、海外から輸入されたカラーうさぎとを交雑した雑種になり、日本在来の白色うさぎよりも小さかったことから、「ミニうさぎ」と呼ばれるようになりました。

現在でも、最小品種の「ネザーランドドワーフ」との交雑を進めているので、現在進行系で大きさが変わり続けています。

ミニうさぎは、日本在来のうさぎや海外のうさぎとの交雑により生まれた、いわば雑種なので、性格は個体により様々になります。怒りやすかったりマイペースだったり、人懐っこさが目立つ性格の個体もいます。

ですが、「繊細で怖がり」というところは、どの品種でも共通の性格です。飼育する際は、この共通の性格を押さえておけば、ある程度は大丈夫です。

個体別にどんな性格になるのかを楽しむくらいの気持ちで飼育してみてください。

ミニうさぎは、「ミニ」とついていますが、かなり大きく育つ個体もいます。

そもそもミニうさぎと呼ばれるようになったのも、「日本在来の白色うさぎより小型だから」というのが理由です。なので、比較的小型というだけで、普通の雑種うさぎなんです。

実際に、ミニうさぎの体長は約26センチ～40センチにもなり、体重も1.5キロ～３キロになります。個体によって大きく成長するかどうか変わるので、大きく成長しても飼い続ける覚悟は必要です。

体格と同じように、ミニうさぎの毛色も個体によって様々です。全身単色の個体もいれば、三色くらい混ざっている個体もいます。成長するにつれて、赤ちゃんの時の色から別の色に変わってしまう個体もいます。

飼育する個体が、どのような色に成長するかわからないのも、飼育する上で楽しみになりますね。

ミニうさぎは雑種のうさぎなので、体はかなり丈夫です。それを踏まえた上で、雑種の特性上その個体ごとで寿命が異なります。

現在では、ミニうさぎの平均寿命は10～12歳くらいになってきています。少し前までは7～8歳くらいだったと言われているので、掛け合わせが進むにつれて平均寿命が伸びてきていることがわかります。

ミニうさぎを飼育する上で、道具を揃えることは大切です。

ミニうさぎを飼育する際に必要となるものをここでは紹介します。

ミニうさぎは、繊細で怖がりな性格なので、縄張り意識がかなり強い動物です。そもそもうさぎは土に穴を掘って生活していた生物なので、自分の空間というものがあると安心します。

その意味でも、ケージを用意してあげることで安心して過ごせる空間を作ってあげると、ミニうさぎも安心して生活しやすくなります。余計なストレスを生まず、ミニうさぎが健康に生活できるよう意識しましょう。

動物を飼育する以上、水分補給は絶対に必要なことです。それはミニうさぎでも同じなので、水分補給のための水を置いてあげましょう。

餌皿に用意することもできますが、皿とは別で給水器を用意するほうがおすすめです。皿に水を入れると、踏んだり咥えたりして皿をひっくり返すことがあります。そうなると衛生的にも環境が悪くなる可能性が高くなってしまいます。

なので、できれば固定タイプの給水器を設置してケージ内の環境を清潔に保つようにしましょう。

ミニうさぎは、躾することでトイレの場所を覚えさせることができます。決まった場所でトイレすることを覚えさせることで、ケージ内の環境をキレイに保ちやすくなります。

おすすめのトイレは、固定タイプです。ひっくり返される可能性をできるだけ低くしたいので、ぜひ固定タイプにしましょう。

トイレの中にはトイレ砂を敷くことで、ミニうさぎがうまくトイレしやすくなります。

餌入れは、寝床やトイレなどと餌を食べる場所を区別させる意味でも必要なものです。決まった場所で餌を食べさせることで、ケージ内の寝床などの衛生さを保ち、ミニうさぎの健康を保つことができます。

餌入れも給水器やトイレと同様、踏んだり咥えたりしてこぼされることのないように、固定タイプを選びましょう。

ミニうさぎは、木などを定期的にかじらないと、歯が延々と伸びてしまう特徴があります。

野生では周りに木が生えているのでそれをかじることができますが、ペットとして飼育環境下にいる場合は、木をかじる行為がやりにくくなります。

放っておくと歯のかみ合わせが悪くなり、病気になってしまう可能性も出てくるので、健康を維持するためにもかじり木は用意しましょう。

本来うさぎは、温度が一定に保たれている土の中に、穴をほって生活していました。なので、ペットとして飼育する場合は夏の暑さ対策が必ず必要です。

具体的には、エアコンを使用するのと同時に、石や熱伝導の良いアルミでできたクールプレートを使い、効果的に体温を下げてあげるようにしましょう。

防寒グッズについても防暑グッズと同様で、外気温の変化に強くないミニうさぎのためにしっかり用意してあげる必要があります。

具体的には、こちらもエアコンをうまく使いながら、ケージカバーやヒーターを使うと効果的に防寒することができます。

ミニうさぎは撫でられるのがかなり好きな動物です。グルーミングは特に大好きで、ミニうさぎに安心感を与えたりストレスを軽減したりするのに欠かせません。

体の汚れを落とす効果や病気を予防する効果もあるので、ブラシやグルーミングスプレーなど、お手入れ用品をしっかり用意してお手入れをしてあげましょう。

キャリーケースは、ミニうさぎの移動に使います。具体的には、遊び場までの移動や、病院までの移動です。

キャリーケースに入れることで、余計な移動のストレスを防ぐ効果があり、安心・安全にミニうさぎを移動させることができます。

ミニうさぎの飼育方法にはいくつかポイントがあり、そのポイントを覚えることでミニうさぎを健康に飼育することができるので、ぜひ参考にしてください。

ミニうさぎは、もともと土の中に穴をほって生活していたので、その環境に近い温度であれば快適に生活できます。具体的には18～24℃くらいです。

冬は暖房やヒーターを使うことが多くなるので、必然的に室温は上がりますが、夏場はかなり気をつけないといけません。ぜひ気をつけましょう。

ミニうさぎの餌は、牧草やペレットです。

牧草については、決まった時間に決まった量を与えるのではなく、ミニうさぎがいつでも自由に食べることができるように、十分な量の牧草を餌入れに用意しておきましょう。

ペレットについては、子どもの間は自由に食べられるようにして大丈夫です。ただし、大人の場合は栄養過多になることがあるので、時間と量を決めてあげるようにしましょう。

ミニうさぎのしつけについて、ある程度はできますができないものもあります。

できるものについて、具体的にはトイレの場所を覚えさせたり、名前を覚えることです。ですが、物をかじることやマーキングなどは、ミニうさぎの本能になるので、止めさせることはできません。

ミニうさぎを飼育する際、ぜひ次の2点に注意してください。注意することで、病気を未然に防いだり体の調子を良くしたりすることもできます。

ぜひミニうさぎ飼育の参考にしてください。

ブラッシングは、ミニうさぎの健康を保ったりストレス管理の上で、とても重要なものになります。

例えば、ミニうさぎは撫でられるのがとても好きなので、ブラッシングをしてあげることで、安心感を得るのと同時に、ストレスの解消にもなります。さらに、ブラッシングは「毛球症」の予防にもなります。

毛球症とは胃の中に毛の塊ができ、食べ物などの消化を阻害したり通過を邪魔したりする病気です。グルーミングの際に抜けた毛を飲み込むことで起こりやすくなります。

ブラッシングをすることによって抜けやすい毛を予め抜くことができ、飲み込む毛の量を少なくすることで毛球症を予防できます。

出典：うさぎの毛球症｜サム動物病院
参照：https://www.samvet.jp/exotic/e03.html

ペットとして飼育しているミニうさぎには、しっかりと運動する時間を作ってあげることをおすすめします。なぜなら、運動することで体の新陳代謝も良くなり、胃腸の消化機能などもよく働くようになるからです。

野生下では自然とある程度の運動量が確保されますが、飼育下ではどうしても少なくなりがちになります。飼い主がしっかりと気をつけてあげましょう。

ただ、どのくらい時間が必要なのか、はっきりと決まっているわけではありません。なので、ミニうさぎが遊びたいときに自由に遊べる環境を作ってあげることが大切です。

具体的には、ケージの外に囲いをして、遊んでも良い空間を作ります。その際にケージの入り口は開いておき、ミニうさぎが自由に出て遊べるようにしておきます。ぶつかって怪我をしたり、かじられたりしてはいけないものは、囲いの外に排除しておくようにしましょう。

ミニうさぎは、「不正咬合」や「毛球症」といった病気にかかる可能性が、かなり高いです。ここで詳しく説明していきます。

不正咬合とは、簡単にいうと歯のかみ合わせが悪くなることです。不正咬合になると、前歯が伸びてきて長くなりすぎたり、奥歯がうまく噛み合わなくなることで食欲がなくなったりヨダレが出てきたりします。

ミニうさぎの歯は、常に伸び続けます。なので、繊維質の多い物を食べたりかじり木などをかじったりすることで、歯が伸びすぎないように調整するのです。

かじり木を使わなかったり、繊維質の少ないペレットなどの餌を頻繁に与えていると、歯が伸びすぎてしまい噛み合わせが悪くなってきます。そして、不正咬合になってしまう可能性がかなり高いので、注意しましょう。

毛球症は、胃の中に毛の塊ができ、胃腸の動きを悪くしたり消化を阻害したりする病気です。症状としては、急に食欲がなくなったり便が少なくなったり、逆に下痢などを起こすこともあります。

原因は、グルーミングの際に余計に抜け毛を飲み込んでいることなので、こまめなブラッシングで抜けやすい毛を予め取っておくことで予防することができます。繊維質の少ない食事でも毛球症になることもあるので、食事のバランスにしっかり気を配りましょう。

出典：ウサギの毛球症｜サム動物病院
参照：https://www.samvet.jp/exotic/e03.html

ミニうさぎを飼育する際は、しっかりと飼育環境を整え病気や性格などの知識をつけることが大切になります。

さらに、イメージに反してかなり大型になるということも、しっかりと頭に入れて飼育するようにしましょう。そうすれば、長期間あなたの相棒として素敵な時間をともにすることができます。

ぜひこの記事を、ミニうさぎを飼育する際の参考としていただき、ミニうさぎとの素敵な時間を手に入れてください。