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初心者でも簡単!亀の飼い方|餌/水槽/冬/外/室内/水/池

亀の飼い方

亀を飼うのは実は簡単?

最近は可愛い猫や犬をペットショップで見る機会も多く、うちもペット飼いたいな、なんて思う方も増えているのではないでしょうか。しかし、犬は散歩に行かないといけないし何かとお金も手間もかかります。

そんな方になのが”亀”です。亀なら小さいものは水槽で飼うので他のペットほど手間もかかりません。でも、ちゃんと掃除をしてやったり餌をあげたりしていれば懐いてくれます。最初は警戒して甲羅に引っ込んでしまいますが、懐いてくれれば頭を撫でてやることだって可能です。

今回は、初心者さんにもな簡単な亀の飼い方を紹介します。

飼いやすい亀の種類とは?

亀にもいろいろ種類があり、飼いやすいものと飼いにくいものがあります。室内の水槽で飼おうと思うならあまり大きくならないもののほうがいいですし、外で飼おうと思うなら陸の上でも生活できる亀を選ぶ必要があります。

今回は室内で飼うな亀ベスト3をご紹介しましょう。

第3位 ニホンイシガメ

ニホンイシガメはその名のとおり日本にしか生息しない種類の亀です。大きさはオスだと成体で10~13㎝、メスだと15~20㎝となります。

綺麗な水を好むため水槽の管理には少し注意が必要です。難しいと思う方は専用のフィルターなどを使うことで簡単に水質管理をすることができます。性格は少し神経質なところはありますが、優しい性格なので引っかいたりかみついたりするような凶暴な子を選ぶ確率は低く飼いやすい亀といえます。

第2位 クサガメ

通称ゼニガメとも呼ばれるこの種類の亀の特徴は長いしっぽです。大きさはオスだと成体で12~18㎝、メスだと20~25㎝となります。オスとメスでは模様が大きく違い、オスは幼少期の首の模様が成体になると真っ黒になり消えますがメスはそのままです。幼少期から成体になるまでの過程がとても楽しみな亀です。

第1位 ミシシッピニオイガメ

ニオイガメはツンとした鼻が特徴の亀です。またニオイガメといっても威嚇行為として臭いを発するだけなので飼育されている亀が臭くなることはほとんどありません。大きさはオスもメスも変わらず9~12㎝ほどです。他の亀よりも小さく、場所があまりとれない方でも飼うことができます。

また、ほとんど水中ですごすため日光浴もそれほど気にしなくても大丈夫です。その代わりニホンイシガメと同じように水質管理はとても重要で、水をこまめに変えてあげる必要がありますがそれ以外はとても飼いやすい亀です。

水質の管理

水槽の中で生活するような種類の亀は、そのほとんどを水の中で生活するため水槽の水がすごく汚れます。では、どのくらいの頻度で水換えや掃除をすればいいのでしょうか。

◎水換えと掃除の頻度
水換えはできるだけ毎日行ったほうがいいのですが、できないときは最低でも3日に1回は水槽の水を全部捨てて新しいものに入れ換えてあげる必要があります。掃除は、水槽の中やシェルターなどのぬめりを歯ブラシなどで落とします。週1回くらいのペースで行いましょう。

水槽の水が汚いと亀が水を飲もうとしなくなり脱水症状を起こすこともあるので、こまめに水をきれいにしてあげることが大切です。亀専用のフィルターなどを使うと水の汚れを押さえることができるので水換えは週1回くらいで済ますことができます。

飼育水は水道水でもいいの?

基本的に飼育水や水換えの水は汲み置きのものを使うことをします。子亀や水質に敏感な種類の亀は水換えがストレスになってしまう場合もあるので、体に負担がかかります。そのため、飼育水はできるだけ水道水を避け汲み置きの水を使いましょう。

汲み置きした水を使う理由は2つあって、1つはカルキを抜くため2つ目は水の温度を常温にしておくためです。亀は変温動物のため急激な水温の変化は体に負担がかかります。常温の水からいきなり冷たい水を入れるのは避け、なるべく同じ温度の水を使うように心がけることが大切です。

亀の餌とは?

メインはホームセンターやペットショップで売られている亀の餌をあげます。市販の餌には亀に必要な栄養がバランスよく含まれているので、その餌だけで亀がちゃんと育つように作られています。

また亀の甲羅の形成や維持に欠かせないのが”カルシウム”です。子亀の場合はこれから甲羅が形成されていくので成体と比べてたくさんのカルシウムが必要になります。餌と一緒に”乾燥川エビ”をあげるのがです。ペットショップなどで餌と同じところに売られている乾燥川エビは塩分もなくカルシウムが豊富なので栄養補助食として1番向いていると言えます。

亀の飼い方で初心者が気をつけたいこと

1.健康な亀を選ぶ

ペットショップで亀を買う際の健康な亀の見分け方を紹介します。まず、顔を見た時にまぶたが腫れてなく目がぱっちりしているものを選びます。次に、甲羅がかたいもの、持ち上げた時に重たいものを選びましょう。これは子亀の場合だと少しわかりにくいですが、何匹か触らせてもらってから決めるとわかりやすいです。後は持ち上げた時にバタバタして元気のいいものを選びます。

2.水の量に気をつける

必ず水場と陸場をつくるようにし、水場の水は水面が甲羅より少し上に出るくらいが目安です。小さい亀の場合は特に水の深さに注意が必要となります。

亀が甲羅干しをできるような陸地をつくることも大切です。砂利で作らなくても、亀が登れる程度の少し大きめな石でも大丈夫です。また、亀が落ち着けるように少し隠れられる場所をつくってあげると亀にとって住みやすい環境になります。

3.甲羅干しをさせる

甲羅干しは体温を保ち、日光を浴びることで体内でビタミンをつくるためにとても重要です。水槽ごと日向に移動させる場合は半分覆いなどで影をつくり暑すぎたら亀が自分で日陰に行けるような場所を作ります。

クサガメの場合甲羅干しをすることで脱皮しますので綺麗な甲羅になるためには甲羅干しを少し強い太陽光で行っていることが条件となります。甲羅がはがれ始めたら無理にはがさずそっとしておきましょう。

亀の冬の飼い方

亀といえば冬になれば冬眠する、なんてイメージをもっている方が多いのではないでしょうか。実際冬眠させることもあれば、室内で保温しながら飼育するなどさまざまな方法が存在します。

冬眠させる場合、基本的に2通りの方法があります。1つ目は水の中で冬眠する場合、2つ目は土の中で冬眠する場合です。今回はそれぞれの場合の冬眠させるための環境づくり、飼育方法について紹介します。

水の中で冬眠させる場合

まず、どちらの場合においても冬眠前の亀には確実に絶食させることが大切です。秋ごろになると亀は自然と餌を食べなくなるので少しずつ餌の量と頻度を減らし、冬眠前の2~3週間は餌を与えるのをやめることがポイントとなります。

水の中で冬眠させることがなのは屋外で水槽飼育している場合です。気温が下がってきたタイミングで水槽に水を足していくことで安全に亀を冬眠させることができます。水面が凍った場合に中の亀まで凍ってしまわないように水深を通常よりも約30㎝くらい深くなるように水を入れていきます。冬眠中は水温が0度以下にならないように注意しておくことが大切です。

土の中で冬眠させる場合

この場合はまず冬眠用の水槽などの飼育ケースに柔らかい土やミズゴケなどを30㎝ほど敷き詰めます。落ち葉などを土の上に敷いても大丈夫です。

その後、亀をそのケースに入れて待っていれば、自然と土に潜り冬眠します。この時も温度が5度以下に下回らないように注意が必要です。亀が冬眠を始めたら大きめの段ボールなどをかぶせて暗い環境にしてあげます。後は週1回くらいのペースで霧吹きをしてあげて、春に自分から出てくるのを待っていればOKです。

亀の外での飼い方

庭で飼う場合

庭で亀を飼う場合”亀庭”というものをつくらなくてはいけません。これをちゃんと作らないと亀が庭から脱走してしまう危険性があるからです。今回は大まかに亀庭の作り方を紹介していきます。

1.亀が生活する範囲を区切る
庭全部を亀が生活する範囲にしてしまうと、広すぎて亀が見つからなくなったりそのまま庭の外に脱走してしまう可能性があります。ちゃんと亀を飼育する範囲を区切ることが大切です。

2.亀が脱走しないように柵を設置する
”亀”というと動きがゆっくりなイメージがありますが、実は全然そんなことはなくちゃんと柵やフェンスを設置していないと簡単に脱走してしまいます。庭で飼うとなるとある程度大きい亀の場合もありますので、しっかり脱走対策をすることが重要です。

3.亀の隠れ場所を作る
亀は狭いところに隠れたがる習性があるため、亀が安心して隠れられる場所を作ってあげる必要があります。また、スペースのあちこちに木立などを用意することでいつでも十分な日陰ができるようにしてあげることも重要です。

4.水場を作る
ミドリガメなどのヌマガメには水場は必須で、深さは亀が泳げるくらいがちょうどよいとされています。また前述したように亀は水をよく汚すので、あまり広くすると掃除が大変なため注意が必要です。

池で飼う場合

池で亀を飼う場合庭と同様に”亀池”というものをつくらなくてはいけません。今回は亀池を作る際の3つのポイントを紹介します。

1.ろ過装置を設置する
亀を池で飼う場合、ろ過装置は必須となります。メダカなどを飼う場合なら水草などを植えて自然の力で水を浄化させる方法でも大丈夫なのですが、亀を飼う場合はそれでは間に合いません。

2.池を作る場合の防水方法
庭に池を作る場合、どんな方法にせよ穴を掘って作る必要があります。ですが、掘った穴に水を入れてもそのままではいつまでたっても水はたまりません。何らかの方法で防水をしてから水をためなければいけません。主な方法としてはセメントで固めて防水する、防水シートを敷く、容器などを埋めて水を溜める、の3つが挙げられるでしょう。

3.オーバーフローをつける
池の水は雨などが降った場合かなり増水します。そのため、増水した分の水を排出するような仕組みにしておかないと庭が水浸しになってしまいます。また、池があふれてしまうと飼育している亀まで一緒に流れてしまうこともありますのでオーバーフローは必須です。

亀の室内での飼い方

水槽で飼う場合

この方法が亀を飼おうと思う人が想像する1番ポピュラーな飼い方です。とはいっても最初は何を用意していいかわからないことも多いでしょう。今回は亀を水槽で飼う上で最低限用意する4つのものを紹介します。

1.水槽
まずは水槽です。基本的に亀の大きさに合わせて水槽の大きさを決める必要があります。小亀ならカブトムシなどを飼育する小型~中型のプラスチックケースでも飼うことができます。小亀はあまり深い水槽だと溺死してしまうこともあるため、注意が必要です。

2.紫外線ライト
紫外線ライトは亀の甲羅干しに必須のアイテムです。天気のいい日に日光浴をさせれば大丈夫、という方もいますが、天気の悪い日が続くとそれだけでは足りなくなってしまいます。紫外線ライトは太陽には負けますが基本的に同じ効果があるため、十分といえます。
3.ヒーター
亀は冬になると冬眠します。ですが、ちゃんと冬眠させてあげられるか不安、という方も多いのではないでしょうか。そんなときに活躍するのがこのヒーターです。ヒーターを使えば年中水温の管理ができるので、水温が下がってきたらちょうどいい温度になるようにヒーターをいれてあげましょう。

4.陸場
亀が登れるような陸場を作ってあげる必要があります。陸場を作りそこに紫外線ライトを当てておくと亀は自然とそこで甲羅干しをしてくれるので、紫外線ライトで変形したりしないものを選びましょう。それ以外は基本的に何を陸場に使っても大丈夫です。

亀を新しい家族にしてみませんか?

小さいものなら室内の水槽で簡単に飼い始めることのできる亀。水の管理や温度などが少し大変そう、と感じるでしょうが、慣れてしまえば実はそんなに神経質になるようなことはありません。何かペットを飼いたいなぁ、と思うならぜひ亀を新しい家族にしてみてはどうでしょうか。
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