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イグアナはペットにできる?イグアナの飼い方について徹底解説!

イグアナはペットにできる?

最近では爬虫類などをペットに飼育する人も増えてきましたが、まだまだポピュラーとは言い難いイグアナですが、ペットショップでもよく見かけるようになってきました。

イグアナは大人しく、知能が高いのでしつけもしやすく人の言葉を多少は聞き分けることもできるので、種類によっては比較的飼いやすい爬虫類であるといえます。

ここでは、イグアナの入手方法などをご紹介します。

イグアナの入手方法

イグアナの入手方法は、爬虫類専門のショップでの購入か、最近ではホームセンターのペットコーナーでも見かけるようになってきました。

また最近では、飼えなくなってしまったなどの理由から保護され、里親を募集している団体や施設なども増えてきました。里親募集のホームページなどもあるので、そこを覗いてみるのもよいでしょう。

最も一般的なグリーンイグアナはショップなどでも比較的入手しやすいですが、それ以外の種類は流通量が変動するため、ブリーダーからの直接購入か、イベントなどで探してみるという方法もあります。

イグアナの値段

イグアナにもいろいろな種類があり、価格も種類によって違います。よく知られるグリーンイグアナは流通量が一番多いため入手しやすく、また値段はサイズによって異なります。

ベビーは約3,000円、ヤングは約5,000円、アダルトは約10,000円前後が一般的です。

赤みの強いレッドイグアナはやや高めで、鮮やかな青色のブルーイグアナは流通量が少ないため、その年の流通量によって価格も大きく変動します。

またグリーンイグアナよりも小さいサイズのサバクイグアナも有名ですが、価格相場は10,000円前後となります。

イグアナがペットに向いている理由は?

恐竜のようないかつい見た目のイグアナですが、とても温和な性格をしており、トイレを覚えれば部屋の中で放し飼いできるため、飼育しやすいペットといえます。

またイグアナを飼育している飼い主が口をそろえて言うのが、とても賢いという事です。飼い主を見分けることができ、飼い主の感情を理解し、名前を呼ばれれば近づいてきたり豊かな表情を見せてくれるようになります。

カッコよくて迫力のある見た目と温和な性格で、爬虫類ファンにとっては魅力的なペットと言えるでしょう。

知能が高い

爬虫類のなかでも知能が高いのがイグアナだといわれています。他のペットのように名前を覚え、名前を呼ばれれば反応するようになります。

また爬虫類のなかでは唯一トイレを覚える種類だとも言われています。根気強く付き合う必要がありますが、覚えて欲しい場所に何度もつれていくことで覚えてくれます。

個体差はあるものの、色の好き嫌いがあったり、時には飼い主が留守の時にいたずらをしたりすることもあります。

イグアナは学習する生き物で、飼い主が覚えさせたい行動を記憶したり、飼い主の行動を観察し行動したりもします。

飼い主になつく

犬など他のペットほどではないものの、前述のとおりイグアナは知能に優れているため、人の言葉を理解し、顔を認識し見分けるようになります。

まだ環境に慣れないなどで警戒心が強い時に、無理やりコミュニケーションを図ろうとするのは逆効果で、身を守るために噛みつくこともあります。

慣れるまでは無理に触らず、まずはイグアナの餌を手からあげるとよいでしょう。その際声をかけてあげると声を覚えてくれます。餌をくれる人として慣れてきたら、餌をあげる際さりげなく肩などを撫でるなど、ゆっくり付き合っていきましょう。

ほとんど無臭

イグアナをはじめとしたトカゲなど爬虫類は汗腺がないため、少なくともイグアナ自体には他のペットのように、人が不快に思う臭いはありません。

イグアナは主に新鮮な野菜や果物などが主食なので、糞の臭いもそんなにきついものではありません。なおコオロギなどのたんぱく質を主食とするイグアナの場合は、糞の臭いがきついといわれています。

日本では流通量が少ないためあまり頻繁に見かけるものではありませんが、マダガスカルミツメイグアナなどがそれにあたるでしょう。

ただし、尿がやや強く臭うので、こまめな清掃が必要です。

見た目と違い温厚な性格

恐竜のような見た目と称されるくらい厳つくとっつきにくい印象のため、凶暴なのではないかと思われがちですが、イグアナは温和でのんびりとした生き物です。そのため、イグアナの方から攻撃を仕掛けてくるということは滅多にありません。

ただし、やはり飼い主が触りすぎてストレスを感じると、噛みついて来たり引っ掻いたりする場合もあるので、飼い主の方で気を遣ってあげましょう。

なお温厚なイグアナですが、生後1年半ぐらいになると繁殖期を迎え、オスは気が荒くなり攻撃的になる個体が多いです。その期間だけは注意が必要です。

イグアナをペットにする上での注意点

ペットとして飼う人も増えてきたイグアナですが、まだまだポピュラーではなく飼育方法など分からない点も多いでしょう。種類によっては飼育が簡単な種類もいますが、犬や猫などと同様に、そう簡単に手を出していいというものではありません。

寿命は10~15年ほどと長く、興味だけで飼えるものでもなく、ペットとして飼うならば最後まで面倒を見る覚悟が必要です。

ここでは、イグアナをペットとして飼う際の注意点を紹介します。ぜひとも参考にして、飼えるかどうかの検討材料としてみて下さい。
イグアナをペットにする上での注意点
  1. サイズが大きくなる
  2. 爪や歯が鋭い
  3. 飼育にお金がかかる

サイズが大きくなる

グリーンイグアナなど、一般的によく知られるイグアナは成体になると全長100~180cm程度まで大きくなるため、市販の爬虫類用のケージでは飼うことが難しくなります。そのため、ケージで買うのは幼体までと考えるべきでしょう。

成体になると植物用の温室や大型犬用のケージを用意するか、自宅に部屋を明け渡し放し飼いをする、または自作でケージを作るなどの対策が必要になります。

イグアナは温度管理が大切なので、イグアナだけのヒーターやエアコン、加湿器が必要になるため、自宅にイグアナ用の部屋を作る必要があるでしょう。

爪や歯が鋭い

イグアナは鋭い歯と爪、力強いアゴと強靭な尾を持っています。成長すると爪や歯、背中の棘も鋭くなってくるため、噛まれたり引っかかれたりすると皮膚が裂ける事があります。また尻尾も力強いため、叩かれてミミズ腫れになる事もあります。

基本的に大人しいイグアナが飼い主に対して攻撃をする事はありませんが、身を守る際に攻撃してくる場合もあります。特に発情期になると非常に攻撃的になり、飼い主や一緒に飼われているほかのペットに襲いかかる事もあるので、期間中は注意が必要です。

飼育にお金がかかる

イグアナは草食で野菜や果物を主食としており、野菜や果物は新鮮なものを与える必要があります。また大人になると結構な量を食べるので、餌代だけでもかなりかかるようになります。

さらにイグアナを飼育するため、エアコンやヒーター、ライトなどの設備に色々とかかるうえ、常に環境を整えるためライトやエアコンをつけておかなければなりません。

どのペットにしてもお金がかかることは当然ですが、上記のようにイグアナ飼育には経済的にもかなりかかることを理解しておかなければなりません。

イグアナの飼育方法

現在ではイグアナも割と入手しやすくなってきたため、ペットとしてが高まってきており、飼ってみたいという人も増えているのではないでしょうか。

とはいえあまり馴染みがないため、飼育方法など分からないという人も多いでしょう。先に触れたように熱帯気候で暮らすイグアナなので、日本のような気候では生きていけません。

ここでは、イグアナのなかでも最もポピュラーな、グリーンイグアナの飼育方法についてご紹介します。
イグアナの飼育方法
  1. 飼育環境
  2. 与える餌
  3. 必要な飼育グッズ

イグアナの飼育方法1:飼育環境

イグアナは熱帯に生息している生き物なので、体温が高く寒さには弱い生き物です。草食のイグアナは腸内細菌の力で消化を行うため、最近を活性化するためには高温を保たせる必要があります。

体温が低くなると消化効率が下がり食欲不振に陥り、消化吸収ができずに栄養障害を引き起こしたり、外気温が下がる事で活動や免疫力も低下するなど、低温飼育はイグアナにとってさまざまな障害を引き起こす原因となります。

これらの事が長期間にわたると衰弱死に至る事もあるので、環境は必ず整えなくてはなりません。

イグアナの飼育方法2:与える餌

イグアナの餌は小松菜やモロヘイヤと言った青菜と呼ばれる色の濃いもの、カボチャやニンジンなどの緑黄色野菜、オレンジやリンゴなどの果物など新鮮なものを組み合わせて与えます。また同じものばかりを与えるのは控えましょう。

なおイグアナフードだけをメインに与えるのではなく、栄養補助程度に主食に混ぜて与えます。そのほか、週に1~2回はイグアナ用のサプリメントを与えるとよいでしょう。

餌の回数は1日2回与えます。なおイグアナは食べ物を噛まずに丸呑みするので、与える時は小さく切って与えるようにしましょう。

イグアナの飼育方法3:必要な飼育グッズ

イグアナをベビーから育てる場合には、温度管理をしっかりとしないと病気になって、すぐに命を落とすことになります。ひととおりの設備を揃えて、温度管理などをしっかりと行う必要があります。

イグアナはケージや温室のほかに、水槽で飼える生き物です。ベビーの時は60cm以上の水槽も利用できます。

また、イグアナは温度と湿度の管理をしっかりしないと、病気になってしまいます。そのため、日向ぼっこ用の照明や紫外線照射などのライトなど、揃えなくてはならないものがあります。

ここでは、飼育に必要なグッズをご紹介します。
飼育グッズ価格帯必要性選ぶポイント
ケージ・温室・水槽7,000~安全管理・温度管理などがしやすい横から世話ができるもの、その種の全長の2~3倍の大きさであること。植物用温室でもよい。
紫外線ライト1,850~太陽光の補助のため、紫外線照射効果のあるライトが必要カルシウム代謝効果のあるUVBの強さを見る
保温球900円~ケージ内に日向ぼっこ用の場所として、日中の太陽光のような光で局所的に高温スポットを作る照射範囲があるので、成体の大きさに合わせる
床材600円~クッション代わり・湿度を保つ・高い吸水性で掃除がしやすい保湿性に優れた水苔やピートモスがおすすめ
止まり木・シェルター900円~樹上性なので、流木などでケージ内に通り道を作る必要あり・葉などで隠れ家を作ると安心するケージ内に固定が出来、イグアナがしがみついて安定感のあるものを選ぶ。植物は人工物の葉で可
パネルヒーター900円~体温が上がらないと食べ物の消化ができないため、お腹を温める温度抑制機能がついていると安心できる
24時間タイマー1,000円~昼と夜の時間管理のため、ライトのオンオフ自動管理。イグアナのストレス回避に必要デジタル方式の方が時間の誤差が少ない
水入れ500円~幼体時は水浴び用に必須。水浴びができないと綺麗に脱皮ができなくなる幼体の体がすっぽり入る大きさ。タッパーでも可

イグアナに懐いてもらう方法やしつけ

ペットとして迎える以上、飼い主としては懐いてくれたら嬉しいと思うのは当然でしょう。イグアナは人間に懐くといわれており、特にペットとして広く普及しているグリーンイグアナは特に懐きやすい種だといわれています。

ここでは、イグアナに懐いてもらうための方法をご紹介します。懐いてくれれば、飼い主に対して笑っているような表情を見せてくれたり、餌をねだったりと可愛い姿を見せてくれるようになります。
イグアナに懐いてもらう方法やしつけ
  1. 小さいころから飼う
  2. ストレスを与えない
  3. 見つめて話しかける
  4. トイレをしつけられる

イグアナに懐いてもらう方法やしつけ1:小さいころから飼う

イグアナは小さい時の方が懐きやすいです。懐くというよりは馴れるといったほうが正しいですが、人にも環境にも馴れやすいので、小さい頃から飼育することをします。

ショップである程度大きくなったイグアナをペットとして迎える場合は、店舗などでの扱いによっては人間に対して不信感を持っていることがあるため、警戒心を解くのが難しいといえるでしょう。

しかし、ペット全般に言えることですが、幼い頃に無理やりスキンシップを取ろうとして怖い思いをさせてしまうと、それがトラウマとなり警戒してしまうことにもなります。

イグアナに懐いてもらう方法やしつけ2:ストレスを与えない

どのペットにも言えることですが、ストレスは大敵です。特にイグアナのような爬虫類は、上から掴まれると本能的に天敵に襲われたと錯覚し、恐怖を感じます。あまりの恐怖に、尻尾で攻撃したり噛むなどして身を守ろうとします。

イグアナに接する際、移動させたいなどという時は、話しかけながら下から掬うようにしてそっと持ち上げようにします。

そのほか、昼行性のイグアナの生活リズムを乱すことがないように、夜は部屋を暗くするなどして、生息環境と同じ状態にするようにしましょう。

イグアナに懐いてもらう方法やしつけ3:見つめて話しかける

餌をくれる、愛情を注いでくれる人=「飼い主」というように、長く一緒に過ごせば過ごすほど、イグアナはしっかりと覚えてくれます。人の気持ちを敏感に感じ取るといわれているイグアナですから、優しく穏やかに、愛情を持って接してあげましょう。

また、毎日名前を呼んだり、挨拶をしたり話しかけたりすることで、信頼関係を築いていけるでしょう。自分の名前を憶えれば呼べば近づいてくるようにもなり、触れられることに慣れてくれば手乗り、抱っこも許してもらえるようになります。

イグアナに懐いてもらう方法やしつけ4:トイレをしつけられる

イグアナをペットとして飼うとなると、いずれは放し飼いになるケースがほとんどです。その時になってトイレを覚えさせるとなると大変なので、放し飼いを始める前から覚えさせる必要があります。とにかく根気が必要ですが、イグアナはトイレを覚えてくれます。

方法のひとつに、よくトイレをする場所にペットシーツを敷いておきます。別のところでしてしまったのなら、排泄物をよくする場所に持っていき匂い付けをすると効果があります。

また、覚えさせたい場所に連れて行き、尾の付け根をさすって排泄を促す方法があります。

イグアナの飼育にグッズ3選

ペットとしてイグアナを迎えるにあたり、飼育に必要なものは上の項でも紹介しました。しかし、それ以外にも揃えておくと便利なグッズはいくつかあります。

人の手で環境を整えてあげないと体調を崩しやすい生き物なので、安心してイグアナを飼育できる環境を作るためにも、良いと思われるものはどんどん取り入れていくべきでしょう。

ここでは、上記以外でもあると便利なグッズをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

イグアナの飼育にグッズ1:サーモスタット

サーモスタットとは、ヒーターや保温灯などの保温器具に接続することで電源管理を行ってくれる機器です。水槽やケージ内の保ちたい温度をサーモスタットに設定しておけば、設定温度に変動が起こった際に環境を整えてくれます。

たとえば、設定温度よりも低くなれば保温器具の電源スイッチを入れ、設定温度よりも高くなればスイッチを切るという動作を自動で行ってくれるため、冬場や夜間でも一定の温度を保つ働きをしてくれます。

選び方のポイントは、必ず「爬虫類用」であることと、イグアナの種類の温度が設定できる物を選びましょう。
商品名ブランド名価格特徴
エキゾテラ イージーグローサーモジェックス3,270~3,438円とてもシンプルなので、初心者にも扱いやすい。

イグアナの飼育にグッズ2:最高最低温湿度計

最高最低温度計は、対象の場所の最大と最低気温が何度かを測ります。イグアナは外気温に左右される生き物なので、温度が低い状態が続くと食欲がなくなり、免疫が低下したりと体調にも変調をきたします。

日本の気候があっていないのですから、冬の明け方などはイグアナにとっては想像以上に寒い状況です。イグアナにとって快適な環境が整うよう、最高最低温度計をこまめにチェックしてあげる必要があります。

しっかりとした環境づくりと管理のためにも、必ず最高最低温度計は設置しておくべきでしょう。
商品名ブランド名価格特徴
デジタル温湿度計BIGカミハタ1,768円~爬虫類用に作られた最高最低温湿度計。温度と湿度を計れる。メモリー機能付きで、見やすいデジタル表示。

イグアナの飼育にグッズ3:滴下装置

ケージで飼育する場合、ケージ内の湿度を保たせるために霧吹きをしたり水入れを置いておく方法のほか、デスク用の卓上加湿器などで湿度をあげる方法があります。

加湿器などの場合は倒してしまうのではという不安がある場合には、滴下装置などを設置してもよいでしょう。ケージ内のホットスポットに水が落ちるように設置しておけば、少量の水がぽたぽたと落ちることで蒸発するため、自動で湿度維持をしてくれます。

日中家を空けている場合にはこまめな霧吹きは難しいため、滴下装置を活用することをします。
商品名ブランド名価格特徴
スモールドリッパーポゴナクラブ 1,478円~加湿器や霧吹きの代わりに、自動的にぽたぽたと水を滴下することで湿度をあげる効果が得られます

イグアナをペットにしよう

ペットに迎えるためのイグアナについてご紹介してきましたが、一緒に暮らしてみたくなったでしょうか?ひとくくりにイグアナと言っても、イグアナにもいろいろな種類があり、それぞれに特色があります。

イグアナは幼体時代は愛らしく、また成長するにつれお馴染みの恐竜のようにカッコいい姿を楽しむことができます。信頼してもらえると甘える姿を見せてくれるようになるため、その姿に癒されることでしょう。

とはいえイグアナは寿命が長く、犬や猫などのペットと同様に覚悟が必要です。最後まで責任を持ってお世話をしてあげてください。
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