シマヘビの5つの特徴
シマヘビは爬虫類鋼有隣目ナミヘビ科ナメラ属に分類されるヘビです。体長は80~200センチと成長過程によって大きさにはかなりばらつきがあります。
日本では最もポピュラーなヘビといっても過言ではありません。田舎の山道やアスファルトの道の上で動いているところを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
この項目ではそんな身近だけども意外と知らないシマヘビの特徴について紹介しています。
日本では最もポピュラーなヘビといっても過言ではありません。田舎の山道やアスファルトの道の上で動いているところを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
この項目ではそんな身近だけども意外と知らないシマヘビの特徴について紹介しています。
シマヘビの5つの特徴
- 幼体はマムシに似ている
- シマヘビが生息している地域
- シマヘビの性格
- シマヘビが食べるもの
- シマヘビの大きさ
シマヘビの特徴1:幼体はマムシに似ている
マムシというヘビをご存知でしょうか。マムシは日本に生息する数少ない毒ヘビの一種で、日本各地に幅広く生息しています。焼酎につけて薬や滋養供給源として重宝されています。
シマヘビの幼体はこのマムシによく似ています。なぜにているかというと成体のシマヘビは縦縞なのですが、幼体の場合は横縞です。この横縞がマムシと共通しているので似ているように見えます。
シマヘビの幼体の場合は赤褐色の横縞で小さいので、マムシと勘違いしないように注意しましょう。
シマヘビの幼体はこのマムシによく似ています。なぜにているかというと成体のシマヘビは縦縞なのですが、幼体の場合は横縞です。この横縞がマムシと共通しているので似ているように見えます。
シマヘビの幼体の場合は赤褐色の横縞で小さいので、マムシと勘違いしないように注意しましょう。
シマヘビの特徴2:シマヘビが生息している地域
日本固有種のヘビで、海外には生息していません。北海道から九州まで日本各地に幅広く生息しています。主に耕地や河川敷に棲んでいる他、草原や森林にも住んでいます。
幼体の場合は夜行性で夜に活動していることが多いです。幼体を捕獲したい場合は夜に探索しに行くのがよいでしょう。
しかし夜の河川敷などは非常に危険ですので、万全の準備をして探索に向かいましょう。
幼体の場合は夜行性で夜に活動していることが多いです。幼体を捕獲したい場合は夜に探索しに行くのがよいでしょう。
しかし夜の河川敷などは非常に危険ですので、万全の準備をして探索に向かいましょう。
シマヘビの特徴3:シマヘビの性格
気性は比較的荒く、よく噛み付いてきます。興奮すると顎が広がった後に頭部が三角になり、尾を震わせたり地面をたたいたりして敵を威嚇します。
基本的に威嚇している動物を刺激するのは賢明とはいえません。よくテレビなどで威嚇しているヘビを捕まえようとする専門家の映像が見られますが、あれはあくまでヘビを知り尽くした「プロ」の行動なので真似しないようにしましょう。
基本的に威嚇している動物を刺激するのは賢明とはいえません。よくテレビなどで威嚇しているヘビを捕まえようとする専門家の映像が見られますが、あれはあくまでヘビを知り尽くした「プロ」の行動なので真似しないようにしましょう。
シマヘビの特徴4:シマヘビが食べるもの
シマヘビは肉食動物なので、動物以外は捕食しません。野生のシマヘビは主にネズミ、小鳥などの小動物やカエル、トカゲ、ヘビなどの両生類・爬虫類を好んで食べます。ヘビなので咀嚼はせず、丸呑みです。
シマヘビの幼体は体が小さいので、大きい動物は飲み込めません。幼体でも食べることができる小さいカエルなどを捕食していると考えられていますが、野生の幼体の捕食対象に関してはまだわかっていないことが多いです。
シマヘビの幼体は体が小さいので、大きい動物は飲み込めません。幼体でも食べることができる小さいカエルなどを捕食していると考えられていますが、野生の幼体の捕食対象に関してはまだわかっていないことが多いです。
シマヘビの特徴5:シマヘビの大きさ
体は細いのですが鱗が非常に硬いため、大きすぎるエサを飲み込むことができません。
また北上するほど小さくなる傾向にあり、北海道の場合は80センチ、九州南部では2メートルを超える巨体が発見されたこともあります。
幼体は落ち葉の上でとぐろを巻くことができるほど小さく、天敵に狙われやすいです。そのため、マムシのような見た目になることで身を守っているのではないかと考えられています。
また北上するほど小さくなる傾向にあり、北海道の場合は80センチ、九州南部では2メートルを超える巨体が発見されたこともあります。
幼体は落ち葉の上でとぐろを巻くことができるほど小さく、天敵に狙われやすいです。そのため、マムシのような見た目になることで身を守っているのではないかと考えられています。
シマヘビの幼体は成体と全然違う!
シマヘビの幼体は成体とその特徴が大きく異なります。例えば幼体の場合は大きさが非常に小さいため天敵に襲われやすく、自分の身を守る必要があります。そのためもっぱら夜に活動したり、マムシのような見た目になることで身を守っています。
ペットとしては小さくて可愛いシマヘビの幼体ですが、実際に購入することはできるのでしょうか。
ペットとしては小さくて可愛いシマヘビの幼体ですが、実際に購入することはできるのでしょうか。
シマヘビの幼体が販売されている場所と値段
シマヘビがそもそもペットとしてあまり流通していませんので、普通のペットショップでお目にかかることはなかなかできません。爬虫類の専門店で探しましょう。
一般的な価格は成体で3000~5000円で、幼体の場合は1000円ほどで販売しています。夏場にならないと幼体の販売個数が増えてきませんので、暖かくなるのを待って購入するようにしましょう。
一般的な価格は成体で3000~5000円で、幼体の場合は1000円ほどで販売しています。夏場にならないと幼体の販売個数が増えてきませんので、暖かくなるのを待って購入するようにしましょう。
シマヘビを飼うために必要なもの6つ
ヘビなんて飼ったことないから、どんなアイテムを揃えたらいいかわからないし価格も高そう、とお考えの方は多いでしょう。
一般的に初期費用として必要とされている金額は3万円です。しかしシマヘビは初期費用こそ高めですがランニングコストはそこまでかかりません。
この項目ではシマヘビの飼育に必要なアイテムを紹介しています。ここで紹介したアイテムがあれば飼育を始めることができます。
一般的に初期費用として必要とされている金額は3万円です。しかしシマヘビは初期費用こそ高めですがランニングコストはそこまでかかりません。
この項目ではシマヘビの飼育に必要なアイテムを紹介しています。ここで紹介したアイテムがあれば飼育を始めることができます。
シマヘビを飼うために必要なもの6つ
- ケージ
- エサ
- 照明
- 隠れ家
- 水を入れる容器
- 床材
シマヘビを飼うために必要なもの1:ケージ
シマヘビは地上で活動する動物なので、広めのケージを用意しましょう。とぐろ巻いたときの3倍以上の面積がベターで、最低でも横幅90センチは必要です。
幼体の場合は小さいので90センチも必要ではありませんが、すぐに大きくなるのであらかじめ用意しておくのもよいでしょう。
湿気にとても弱いので上部と側面が金網上になっているものを選びましょう。幼体は特に湿気に弱いので注意が必要です。
幼体の場合は小さいので90センチも必要ではありませんが、すぐに大きくなるのであらかじめ用意しておくのもよいでしょう。
湿気にとても弱いので上部と側面が金網上になっているものを選びましょう。幼体は特に湿気に弱いので注意が必要です。
シマヘビを飼うために必要なもの2:エサ
シマヘビは新しい環境に慣れてからではないと食事をすることができません。とても繊細な動物です。下をちろちろと出し入れする回数が増えると落ち着いてきたというアピールなので、それを確認してからエサを与えましょう。
エサは冷凍マウスがメインとなります。ただし冷凍マウスだけではカルシウム不足になってしまいますので、爬虫類用のカルシウムパウダーをふりかけてから与えましょう。
エサは冷凍マウスがメインとなります。ただし冷凍マウスだけではカルシウム不足になってしまいますので、爬虫類用のカルシウムパウダーをふりかけてから与えましょう。
シマヘビを飼うために必要なもの3:照明
シマヘビは他の爬虫類と違い強い紫外線を必要としていませんので、UVライトは必要ありません。
体温の低下がもっとも危険なので、変温動物のシマヘビには体温を上げるためのバスキングライトが必要です。
ホットスポットと呼ばれる体温を上げられる場所を作ってあげればよいので、ケージや部屋全体を暖める必要はありません。ホットスポットの温度を30~35度に保ちましょう。
体温の低下がもっとも危険なので、変温動物のシマヘビには体温を上げるためのバスキングライトが必要です。
ホットスポットと呼ばれる体温を上げられる場所を作ってあげればよいので、ケージや部屋全体を暖める必要はありません。ホットスポットの温度を30~35度に保ちましょう。
シマヘビを飼うために必要なもの4:隠れ家
シマヘビはとても神経質な動物なので、全身がぴったりと収まる隠れ家があるととても落ち着きます。ペットショップに売っているシェルターがよいでしょう。
ただし広すぎても落ち着いてくれませんので、シマヘビが触れる面積が極力大きくなるようなサイズを選びましょう。
幼体の場合丁度良いサイズのシェルターが無い可能性もありますので、隠れ家を自作してあげるのも良いでしょう。
ただし広すぎても落ち着いてくれませんので、シマヘビが触れる面積が極力大きくなるようなサイズを選びましょう。
幼体の場合丁度良いサイズのシェルターが無い可能性もありますので、隠れ家を自作してあげるのも良いでしょう。
シマヘビを飼うために必要なもの5:水を入れる容器
シマヘビにとって水飲み場の水分は、水分補給のためだけでなく表面の乾燥を防ぐ役割も担っています。そのため小さい容器ではなく全身がとぐろを巻いた状態で収まるような容器がベストです。
大きい容器が用意できない場合は霧吹きなどで定期的に表面を湿らせて上げることもできますが、手間がかかることと湿度の上がりすぎに注意が必要です。
幼体の場合も同じで、幼体の全身が収まる容器を用意してあげましょう。
大きい容器が用意できない場合は霧吹きなどで定期的に表面を湿らせて上げることもできますが、手間がかかることと湿度の上がりすぎに注意が必要です。
幼体の場合も同じで、幼体の全身が収まる容器を用意してあげましょう。
シマヘビを飼うために必要なもの6:床材
水分を程よく吸収してくれるヤシガラマットがです。湿気が苦手なシマヘビにとって水分を吸収してくれるヤシガラマットは必須です。
新聞紙は吸水性は良いですが、撥水性に乏しいので雑菌の温床になりかねませんので控えたほうが無難です。
糞や食べ残しはこまめに取り除きましょう。
新聞紙は吸水性は良いですが、撥水性に乏しいので雑菌の温床になりかねませんので控えたほうが無難です。
糞や食べ残しはこまめに取り除きましょう。
シマヘビの飼い方
シマヘビはランニングコストがほとんどかかりません。なぜランニングコストがあまりかからないのか、この項目で詳細に紹介しています。
幼体をこれから飼いたいと考えている方のために、幼体の場合の飼い方も紹介していますので成体と大きく違う点に注目してみてください。
幼体をこれから飼いたいと考えている方のために、幼体の場合の飼い方も紹介していますので成体と大きく違う点に注目してみてください。
シマヘビの飼い方
- 温度管理
- エサの選び方とあたえ方
- 落ち着ける環境を作る
- 床材の掃除と交換
シマヘビの飼い方1:温度管理
シマヘビに適した温度は18~28度です。この温度は成体も幼体も同じです。
冬場になると野生のシマヘビは冬眠しますが、飼育下で冬眠をさせるのは非常に難しいです。冬場は冬眠させずに、底面ヒーターまたはバスキングライトでしっかり体温を暖めてあげましょう。
また冬場も冬眠させずにエサを与えることで成長スピードも早くなり、より大きい個体を目指すことができますのでです。
冬場になると野生のシマヘビは冬眠しますが、飼育下で冬眠をさせるのは非常に難しいです。冬場は冬眠させずに、底面ヒーターまたはバスキングライトでしっかり体温を暖めてあげましょう。
また冬場も冬眠させずにエサを与えることで成長スピードも早くなり、より大きい個体を目指すことができますのでです。
シマヘビの飼い方2:エサの選び方とあたえ方
エサは冷凍マウスにカルシウムパウダーをまぶしたものがよいということは上述させていただきました。ではそのエサをどのように与えたらよいのでしょうか。
マウスを解凍するときは、マウスが濡れないようにビニール袋などでつつみ、体温と同じ40度ほどのお湯で解凍します。慣れてきたら鳥のささ身などバリエーションを増やしてあげましょう。
幼体の場合は1日1回、成体の場合は3日に1回のペースで給餌します。この成体の給餌ペースの遅さこそがランニングコストがかからない最大の要因になります。
マウスを解凍するときは、マウスが濡れないようにビニール袋などでつつみ、体温と同じ40度ほどのお湯で解凍します。慣れてきたら鳥のささ身などバリエーションを増やしてあげましょう。
幼体の場合は1日1回、成体の場合は3日に1回のペースで給餌します。この成体の給餌ペースの遅さこそがランニングコストがかからない最大の要因になります。
シマヘビの飼い方3:落ち着ける環境を作る
シマヘビが完全に新しい飼育環境に慣れるまでに1ヶ月はかかるといわれています。最初の1ヶ月はそっと見守ってあげましょう。
適したサイズのシェルターととぐろを余裕を持って巻ける広さのケージがあれば、落ち着くまでに必要な時間も少なくてすむでしょう。
最初のうちは神経質なので給餌の際にはエサを入れた後誰もいない静かな部屋に移動してあげましょう。慣れてきたらピンセットなどで直接あげることもできます。
適したサイズのシェルターととぐろを余裕を持って巻ける広さのケージがあれば、落ち着くまでに必要な時間も少なくてすむでしょう。
最初のうちは神経質なので給餌の際にはエサを入れた後誰もいない静かな部屋に移動してあげましょう。慣れてきたらピンセットなどで直接あげることもできます。
シマヘビの飼い方4:床材の掃除と交換
糞などを見つけたらこまめに掃除をしてあげましょう。全体的に床材が古くなってきたら交換をして、3ヶ月に1回はケージの掃除もしてあげましょう。
幼体の場合はエサの頻度も成体より多いため、掃除の頻度も多くなります。汚れや糞を放置してしまうと雑菌の増殖や病気の原因となってしまいますので注意が必要です。
幼体の場合はエサの頻度も成体より多いため、掃除の頻度も多くなります。汚れや糞を放置してしまうと雑菌の増殖や病気の原因となってしまいますので注意が必要です。
シマヘビに噛まれてしまったら
シマヘビは少し気性が荒いヘビなので、飼育していると噛まれてしまうことがある可能性があります。果たしてシマヘビに噛まれても大丈夫なのでしょうか。
この項目ではシマヘビに噛まれたらどうなるのか、噛まれたときの対処法について紹介しています。
この項目ではシマヘビに噛まれたらどうなるのか、噛まれたときの対処法について紹介しています。
シマヘビは「無毒」?
シマヘビは無毒のヘビです。日本国内に存在する毒ヘビはマムシ、ヤマカガシ、沖縄のハブのみです。
シマヘビをはじめアオダイショウなどのポピュラーな種類も毒はありません。ただし野生の個体に不用意に近づくのは避けましょう。
また幼体はマムシのような見た目をしていますが当然無毒です。毒があるように見せる幼体ならではの防衛手段です。
シマヘビをはじめアオダイショウなどのポピュラーな種類も毒はありません。ただし野生の個体に不用意に近づくのは避けましょう。
また幼体はマムシのような見た目をしていますが当然無毒です。毒があるように見せる幼体ならではの防衛手段です。
噛まれるとどうなる?
肉食であるシマヘビ、特に野生の個体の口内は雑菌の温床です。噛まれた傷口から雑菌が入り込んでしまうと大きく腫れてしまうこともあります。
まずは噛まれないように、シマヘビを掴むときは後ろから口が開かないように頭を手のひらと指でしっかり掴みましょう。
まずは噛まれないように、シマヘビを掴むときは後ろから口が開かないように頭を手のひらと指でしっかり掴みましょう。
噛まれた時の対処方法
シマヘビに噛まれてしまった場合、雑菌の進入による化膿などが懸念されます。毒による腫れではないので、傷口を消毒することを第一に考えて行動しましょう。
いつ噛まれてもいいようにケージのすぐ近くに救急箱を常備することをします。
何よりもまずは噛まれないように細心の注意を払うことが重要です。
いつ噛まれてもいいようにケージのすぐ近くに救急箱を常備することをします。
何よりもまずは噛まれないように細心の注意を払うことが重要です。
シマヘビのことをよく知って大事に育てよう
シマヘビはとても飼いやすく人にも慣れやすい動物です。気性の荒さはなれない環境や警戒心から来るものなので、まずは落ち着ける環境づくりを意識しましょう。
バスキングライトやヒーターにかかる電気費用もそこまで大きくありませんし、エサも成体なら3日に1回なので手間がかかりません。忙しい方や旅行が好きな方にもピッタリです。
静かで魅力あふれるシマヘビはあなたの普段の生活をさらに充実させてくれることは間違いありません。
バスキングライトやヒーターにかかる電気費用もそこまで大きくありませんし、エサも成体なら3日に1回なので手間がかかりません。忙しい方や旅行が好きな方にもピッタリです。
静かで魅力あふれるシマヘビはあなたの普段の生活をさらに充実させてくれることは間違いありません。