フトアゴヒゲトカゲの特徴
フトアゴヒゲトカゲは温厚で人慣れしやすいため、初心者でも飼いやすい爬虫類として評判です。トゲトゲした見た目は小さな怪獣のようで、果たして本当に飼いやすいのかと不安になる方もいるのではないでしょうか。
今回はフトアゴヒゲトカゲを飼育するにあたって詳しい生態についてと、実際どんなものを用意し気をつけるべき点があるのかなどご紹介していきます。
今回はフトアゴヒゲトカゲを飼育するにあたって詳しい生態についてと、実際どんなものを用意し気をつけるべき点があるのかなどご紹介していきます。
名前 | フトアゴヒゲトカゲ |
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全長 | 7~55cm |
体重 | 5~500g |
分類 | アゴヒゲトカゲ属 |
分布 | オーストラリア東部から南東部 |
フトアゴヒゲトカの特徴1:大きさ
フトアゴヒゲトカゲは最大で全長55㎝ほどまで成長します。成長に合わせて呼び方が変わり、大きさによってだいたいの年齢の予測をすることができます。
生まれたての赤ちゃんのは7㎝ほどですが成長スピードがとても早く、1年間の間に50cm前後までいっきにグングン成長してアダルト(大人)となります。
生まれたての赤ちゃんのは7㎝ほどですが成長スピードがとても早く、1年間の間に50cm前後までいっきにグングン成長してアダルト(大人)となります。
【ベビー】 | 30㎝ほどまで成長 |
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0~1ヵ月 | 7~10cm |
2~3ヵ月 | 10~30cm |
【ヤングアダルト】 | 45cmほどまで成長 |
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3~4ヵ月 | 25~35cm |
5~6ヵ月 | 30~40cm |
【アダルト】 | 55cmほどまで成長 |
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7~8ヵ月 | 35~40cm |
9~12か月 | 40~55cm |
フトアゴヒゲトカの特徴2:食性
成長とともに昆虫食から野菜メインへと変化していくので、生体の大きさや期間によって餌の種類を変えていきましょう。
ベビーからヤングアダルトまでは成長段階なので毎日餌を与える必要がありますが、アダルトになると2~3日に一回を与えるようにします。アダルトになってから毎日昆虫や特定の野菜ばかり食べてしまうと肥満の原因になります。
個体によっては好みのものだけを食べてしまうので、栄養が偏らないように「昆虫・野菜・専用フード」の、バランスの良い食事を用意することを心がけましょう。
ベビーからヤングアダルトまでは成長段階なので毎日餌を与える必要がありますが、アダルトになると2~3日に一回を与えるようにします。アダルトになってから毎日昆虫や特定の野菜ばかり食べてしまうと肥満の原因になります。
個体によっては好みのものだけを食べてしまうので、栄養が偏らないように「昆虫・野菜・専用フード」の、バランスの良い食事を用意することを心がけましょう。
種類 | 食べ物 |
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昆虫 | フタホシコオロギ・ヨーロッパイエココオロギ・ミルワーム・デュビア など |
野菜 | にんじん、かぼちゃ、いんげん・小松菜 など |
専用フード | フトアゴドライ・フトアゴゲル など |
フトアゴヒゲトカゲの特徴3:尻尾
フトアゴヒゲトカゲの尻尾は体の半分ほどの長さをしていて、大変長くぷにぷにしています。尻尾の様子によって、どんな状態(感情)なのかを確認することができます。
尻尾が反っているときは、警戒しているか興奮しているときです。尻尾を揺らしているときは、怒っているかおびえている時です。
普段は温厚なフトアゴヒゲトカゲですが、尻尾が上に沿っていたり激しく揺らしているときは、ハンドリングなどむやみに触らないことがよいでしょう。
尻尾が反っているときは、警戒しているか興奮しているときです。尻尾を揺らしているときは、怒っているかおびえている時です。
普段は温厚なフトアゴヒゲトカゲですが、尻尾が上に沿っていたり激しく揺らしているときは、ハンドリングなどむやみに触らないことがよいでしょう。
フトアゴヒゲトカゲの特徴4:求愛ダンス
フトアゴヒゲトカゲは求愛ダンスをしますが、オスとメスではダンスの方法が異なりとても可愛い動きをします。
オスのダンスは、ボビングと呼ばれるもので、のどを真っ黒にして、頭を上下にカクカク動かしメスに対しての求愛ダンスを行います。発情期の行動と言われています。
メスのダンスは、アームウェービングと呼ばれるもので、片腕をあげて宙で円を描くようにくるくるとゆっくりと回しオスに対しての求愛ダンスを行います。発情期だけではなく、幼少期から多く行う行動です。
オスのダンスは、ボビングと呼ばれるもので、のどを真っ黒にして、頭を上下にカクカク動かしメスに対しての求愛ダンスを行います。発情期の行動と言われています。
メスのダンスは、アームウェービングと呼ばれるもので、片腕をあげて宙で円を描くようにくるくるとゆっくりと回しオスに対しての求愛ダンスを行います。発情期だけではなく、幼少期から多く行う行動です。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法
フトアゴヒゲトカゲを飼育するにあたって、ライトやヒーターで電気代は月に約1,000円ほどの電気代が必要になります。部屋の環境によっては、エアコン・ヒーターなどをつけてさらに温度調整する必要があることをまず覚えておいてください。
その他にもさまざまなアイテムが必要になるので順番に紹介していきます。
その他にもさまざまなアイテムが必要になるので順番に紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲの飼育の特徴
- ケージの飼育環境を整える
- えさの与え方
- 掃除の仕方
- 悪臭対策
- シェルターの設置
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法1:ケージの飼育環境を整える
爬虫類・魚類・昆虫が代表として挙げられる変温動物(へんおんどうぶつ)は、外部の温度により体温が影響・変化することをさしています。
フトアゴヒゲトカゲもその一種で、例えば外気が0℃であれば体温も0℃に、40℃であれば40℃に変化し、自身で安定的に体温を保つことができません。
なのでフトアゴヒゲトカゲの飼育方法としては、快適に過ごせるように適度な温度・湿度管理が十分に必要になります。
フトアゴヒゲトカゲもその一種で、例えば外気が0℃であれば体温も0℃に、40℃であれば40℃に変化し、自身で安定的に体温を保つことができません。
なのでフトアゴヒゲトカゲの飼育方法としては、快適に過ごせるように適度な温度・湿度管理が十分に必要になります。
ライト
野生で育つ場合は日光浴をして体温を温めていますが、室内で飼育する場合は日光浴が少なくなってしまうため紫外線ライトが必要になります。
ケージの外側または内側に上辺から光があたるように設置します。暑すぎてやけどをさせないように気を付けましょう。
バスキングライト・紫外線ライトを設置することでビタミンD3を生成したり、代謝をあげることができます。
暑いだけではフトアゴヒゲトカゲの体が弱ってしまうので一部分は涼しい箇所を作り、紫外線とかげのバランスに気をつけましょう。
ケージの外側または内側に上辺から光があたるように設置します。暑すぎてやけどをさせないように気を付けましょう。
バスキングライト・紫外線ライトを設置することでビタミンD3を生成したり、代謝をあげることができます。
暑いだけではフトアゴヒゲトカゲの体が弱ってしまうので一部分は涼しい箇所を作り、紫外線とかげのバランスに気をつけましょう。
温湿度計
フトアゴヒゲトカゲにとって快適な環境づくりが大切なので、ケージ内に温湿度計を入れてチェックをします。ライト下は39℃、その他に25℃ほどの涼しいところを設置することで、生体の好みの場所に移動できます。
【日中】32~37℃目安
【夜間】22~27℃目安
【湿度】60~70%目安
直射日光やエアコン・ストーブなどからは離すようにケージをセットするのが温度・湿度調整しやすいです。
【日中】32~37℃目安
【夜間】22~27℃目安
【湿度】60~70%目安
直射日光やエアコン・ストーブなどからは離すようにケージをセットするのが温度・湿度調整しやすいです。
床材
床材は消耗品のため、定期的に新しいものを購入します。手軽に扱える床材はペットシートで、トイレや餌で汚れたらすぐに交換できる利便性があります。
もともとはオーストラリアの乾燥した砂漠で育つ動物なので、環境に近い砂の床材もです。
・デザートサンド
・デザートソイル
・フォレストパーク など
ただしベビーサイズのフトアゴヒゲトカゲは、誤って砂を食べたり飲んだりしてしまい体調が悪くなってしまう場合もあるので、注意しましょう。
もともとはオーストラリアの乾燥した砂漠で育つ動物なので、環境に近い砂の床材もです。
・デザートサンド
・デザートソイル
・フォレストパーク など
ただしベビーサイズのフトアゴヒゲトカゲは、誤って砂を食べたり飲んだりしてしまい体調が悪くなってしまう場合もあるので、注意しましょう。
流木
フトアゴヒゲトカゲは半樹上性なので高い場所に上るのが大好きです。そのため高低差がある流木をレイアウトすることをします。野生と比べると狭いケージの中なので、立体行動によって運動不足やストレス解消にもなります。
流木の選び方は独立して立てるまたは、立てかけても倒れにくく隠れ家にもなるものが快適に過ごせる環境を作ることができます。
流木の選び方は独立して立てるまたは、立てかけても倒れにくく隠れ家にもなるものが快適に過ごせる環境を作ることができます。
パネルヒーター
ライトの熱だけではなく、パネルヒーターを使って下からも保温することが必要です。パネルヒーター・ライトともに、特に冬場の夜間に寒くならないような温度設定と設置をします。用意するものはケージの大きさに対して3/1~2/1のサイズを、ケージ外側の底に設置します。
一定の温度のみでオンオフのスイッチしかできないものではなく、温度調整できるタイプのパネルヒーターがフトアゴヒゲトカゲにとって適温管理しやすいのでです。
一定の温度のみでオンオフのスイッチしかできないものではなく、温度調整できるタイプのパネルヒーターがフトアゴヒゲトカゲにとって適温管理しやすいのでです。
えさ・飲み水
フトアゴヒゲトカゲの餌は、ベビーからヤングアダルトまでは毎日昆虫や野菜、アダルトになると2~3日に1回のペースで野菜中心としたものまたは専用フードあげ、飲み水は毎日新しいお水を用意します。
餌皿・飲み水皿は個体が乗ってもひっくり返りにくい安定したものをします。万が一ひっくり返して脚や尻尾を挟んでしまうと、ケガに繋がるので注意しましょう。浅くて広いお皿を、各種選びましょう。
餌皿・飲み水皿は個体が乗ってもひっくり返りにくい安定したものをします。万が一ひっくり返して脚や尻尾を挟んでしまうと、ケガに繋がるので注意しましょう。浅くて広いお皿を、各種選びましょう。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法2:えさの与え方
フトアゴヒゲトカゲに餌をあげる方法は3つあります。
1.ケージの中のエサ皿に入れる
野菜や専用フードをあげる場合は、食べやすいように広く浅いエサ皿に入れます。
2.ピンセットであげる
コオロギなどの昆虫をあげる場合は、ピンセットからあげられます。
しかし食べる勢いがすごいので、口を傷つけないようにピンセットは丸みを帯びたものを用意します。
3.ケージ内に直接放つ
コオロギなどの生きている虫はケージ内に直接放つことで、追いかけて運動できるメリットと野生環境に近い状態で食べられます。
しかし食べ残した虫が生体を噛んで傷つけてしまうので、残した際には早めに取り除きましう。
1.ケージの中のエサ皿に入れる
野菜や専用フードをあげる場合は、食べやすいように広く浅いエサ皿に入れます。
2.ピンセットであげる
コオロギなどの昆虫をあげる場合は、ピンセットからあげられます。
しかし食べる勢いがすごいので、口を傷つけないようにピンセットは丸みを帯びたものを用意します。
3.ケージ内に直接放つ
コオロギなどの生きている虫はケージ内に直接放つことで、追いかけて運動できるメリットと野生環境に近い状態で食べられます。
しかし食べ残した虫が生体を噛んで傷つけてしまうので、残した際には早めに取り除きましう。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法3:掃除の仕方
ペットシートを敷く場合は、汚れたらすぐ交換できてとても楽な便利アイテムです。専用砂を敷く場合は、フンなどでよごれた箇所を毎日きれいに取り換え、砂の種類によっては1ヵ月ほどで全取り換えで悪臭対策にも繋がります。
ケージ内は湿度・温度が高いのでお水が悪くなってしまいやすいです。飲み水皿は毎日洗い新しいお水を用意し、餌皿も汚れていたらなるべく毎日洗って、フトアゴヒゲトカゲの清潔環境を保つようにしましょう。
ケージ内は湿度・温度が高いのでお水が悪くなってしまいやすいです。飲み水皿は毎日洗い新しいお水を用意し、餌皿も汚れていたらなるべく毎日洗って、フトアゴヒゲトカゲの清潔環境を保つようにしましょう。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法4:悪臭対策
フトアゴヒゲトカゲの体臭で悪臭を放つわけではありません。ケージ内は湿度と温度が高いことからフンなどの排泄物や食べ残した餌は、毎日取り除ききれいに保つことで悪臭対策になります。
飲み水皿・オーナメント・ガラスケージなど定期的に専用クリーナーで掃除することも悪臭対策となり、見た目も綺麗になります。
飲み水皿・オーナメント・ガラスケージなど定期的に専用クリーナーで掃除することも悪臭対策となり、見た目も綺麗になります。
フトアゴヒゲトカゲを飼育する方法5:シェルターの設置
寒いと感じた時にシェルターの上に乗ってライトに近づけるような場所と、クールダウンをするための涼しい場所を確保できるように考えながらシェルターを設置します。
ストレス回避や落ち着ける場所として、フトアゴヒゲトカゲが必ず隠れるシェルター環境を作りましょう。
ストレス回避や落ち着ける場所として、フトアゴヒゲトカゲが必ず隠れるシェルター環境を作りましょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ5選
設備グッズを実際に購入しようとしたとき、たくさんある商品の中からどのものを購入したらいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
続いては設備グッズ5選を、商品の特徴と使い方を合わせてご紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲのサイズによって選ぶ商品が変わってくるので、どのサイズ(年齢)をご自宅に迎えるのかイメージしながら素敵なお家づくりの参考にしてみてください。
続いては設備グッズ5選を、商品の特徴と使い方を合わせてご紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲのサイズによって選ぶ商品が変わってくるので、どのサイズ(年齢)をご自宅に迎えるのかイメージしながら素敵なお家づくりの参考にしてみてください。
フトアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ1:NISSO WILD PLANET ウッドシェルター
樹の切り株をイメージしたレジン製のシェルターです。上部分がくぼみになっているので、フトアゴヒゲトカゲの飲み水や水浴びをすることができます。周りのポケットは3つあり、植物を植えることで自然に近いレイアウトを作成できます。
フトアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ2:ニッソー 自然流木
フトアゴヒゲトカゲにとって木の上が大好きなので、自然の流木を使うとさらに落ち着ける環境になります。
とても手ごろな価格で購入できるニッソーの自然流木は、名前のとおり自然の流木なので届くまでどんな形のものが届くのか福袋のようにワクワクします。使用前に数日間水につけて、汚れをとるためのあく抜きをします。
とても手ごろな価格で購入できるニッソーの自然流木は、名前のとおり自然の流木なので届くまでどんな形のものが届くのか福袋のようにワクワクします。使用前に数日間水につけて、汚れをとるためのあく抜きをします。
トアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ3:GEX エキゾテラ デザートソイル
ケージ内の消臭・においを吸着して抑える床材です。天然素材で安心・安全な上、排泄物がまとまりやすいので毎日の掃除がとても楽ちんです。
使い方は汚れた箇所を毎日取り除き新しいソイルと入れ替える定期作業と、使用環境にもよりますが臭いを感じたとき・約2.3ヵ月程度で1度全て交換することをします。
フトアゴヒゲトカゲがヤングアダルトかアダルトになってから使用することで、誤食・誤飲を防げます。
使い方は汚れた箇所を毎日取り除き新しいソイルと入れ替える定期作業と、使用環境にもよりますが臭いを感じたとき・約2.3ヵ月程度で1度全て交換することをします。
フトアゴヒゲトカゲがヤングアダルトかアダルトになってから使用することで、誤食・誤飲を防げます。
フトアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ4:ジェックス タイマーサーモ
温度・時間を設定するだけで、保温・照明器具をコントロールできる便利アイテムです。フトアゴヒゲトカゲは昼間と夜間の温度差をつける必要がありますが、これは2種類の温度設定と照明のオンオフ設定が可能です。
トカゲにとっての自然な生体リズムを簡単に維持するなら、こちらがです。
トカゲにとっての自然な生体リズムを簡単に維持するなら、こちらがです。
フトアゴヒゲトカゲの飼育にグッズ5:ジェックス 白熱球用照明器具
360度自由自在に回転できるアームで、希望の場所にライトを当てることができます。強力クリップまたは固定用ビスで、直接ケージに固定したり挟んだりとさまざまな場所にとりつけられます。
生体にとって火傷しない位置に取り付けましょう。
また水滴がかかる状態で使用は危険なので、説明書などを確認し設置しましょう。
生体にとって火傷しない位置に取り付けましょう。
また水滴がかかる状態で使用は危険なので、説明書などを確認し設置しましょう。
生態や特徴を理解してフトアゴヒゲトカゲを飼育してみよう
フトアゴヒゲトカゲの生態・飼育方法・グッズについてを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。見た目はトゲトゲしていかついですが、真ん丸のくりくりした目はとてもかわいらしく、温厚で人慣れしやすい性格なので毎日とても癒されるはずです。
飼育の設備をしっかり揃えた上で、可愛いフトアゴヒゲトカゲをお迎えしましょう。
飼育の設備をしっかり揃えた上で、可愛いフトアゴヒゲトカゲをお迎えしましょう。