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ミシシッピニオイガメの飼育方法や寿命は?餌や混泳についても解説

「ミシシッピニオイガメってどうやって飼育するの?」
「ミシシッピニオイガメは混泳しても大丈夫?」
「ミシシッピニオイガメってどんな特徴があるの?」
ミシシッピニオイガメの飼育を検討している人の中には、このような疑問を持つ人も少なくありません。

本記事では、ミシシッピニオイガメの生態や寿命、飼育方法、混泳について解説しています。

この記事を読むことで、ミシシッピニオイガメの飼育方法や特徴が分かるだけでなく、実際に飼育する際に必要なものも知ることができます。その知識をもとに、ミシシッピニオイガメの飼育の準備をスムーズに整えることができるでしょう。

ミシシッピニオイガメの特徴を知りたい方や飼育を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

ミシシッピニオイガメの特徴とは?

爬虫類に分類されるミシシッピニオイガメは、比較的小さなカメで初心者でも飼育しやすいと言われています。

以下では、ミシシッピニオイガメの生態や性格などの特徴を解説していきます。

ミシシッピニオイガメの生態

ミシシッピニオイガメは、その名前からミシシッピ川に生息するカメだと思われがちですが、実際はアメリカの多くの場所に生息していると言われています。

基本的には、砂や泥の流れが穏やかな湿地や湖、川、池などに生息しており、夜行性のため昼間は水中の中で過ごします。

ミシシッピニオイガメの特徴と性格

ミシシッピニオイガメの甲長は平均8~10㎝で最大でも13㎝ほどにしかならない小型のカメです。また、寒い地域では冬眠するという特徴も持っています。

ミシシッピニオイガメは温和な性格のため、人になつくという点も特徴的です。慣れ始めれば、飼い主の顔を見つけて餌を要求することもあります。

ミシシッピニオイガメは、他の爬虫類と同様に脱皮することもあります。カメの種類によって差はありますが、温かい時期に数日かけて甲羅の皮が1枚ずつ剝がれ落ちていくという特徴も持っています。

ミシシッピニオイガメの寿命

ミシシッピニオイガメの平均寿命は15~20年です。長生きする個体であれば、30年ほど生きると言われています。

長寿の生き物であるため、飼育する際には最後まで責任もって面倒を見れるのかよく考えましょう。

ミシシッピニオイガメの繁殖方法

爬虫類の繫殖形態は、卵生の卵胎生の2つに分けられます。卵生は卵から産まれる繫殖形態で、卵胎生はお腹の中で卵が孵化する繫殖形態のことを指します。

卵胎生では一度に多くを産めず、平均で1~2匹だと言われています。

ミシシッピニオイガメも爬虫類ですが、その繫殖形態は卵生です。

ミシシッピニオイガメの繫殖方法は、繫殖期にオスが総排泄腔周囲の臭いで雌雄を見分け、メスの体の側面に吻端を擦りつけて求愛行動をします。また、メスが動かないように嚙みつく、周囲を徘徊するといった行動も見られます。

ミシシッピアカミミガメとの違い

ミシシッピニオイガメと混同されがちなカメとして、ミシシッピアカミミガメが挙げられます。ミシシッピニオイガメもミシシッピアカミミガメも生息地は同じですが、この2つは全く別の個体になります。

ミシシッピアカミミガメは別名ミドリガメとも呼ばれており、耳の近くが赤いのが特徴です。日本でも、公園などに生息している様子が見られます。

ミシシッピニオイガメの飼育に必要なもの

温和で人にもなつきやすく、初心者でも育てやすいと言われているミシシッピニオイガメですが、飼育する際にはいくつか準備しなければならないものがあります。

以下では、ミシシッピニオイガメの飼育に必要なものを紹介していきます。
  • 飼育ケージ
  • 紫外線ライト
  • バスキングライト
  • フィルター
  • 床材

1:飼育ケージ

すでに解説しましたが、ミシシッピニオイガメは最大でも13㎝ほどの大きさです。ほかのカメと比べても大きくならないため、飼育ケージも大きくないもので構いません。

大きさとしては45~60㎝程度で良いでしょう。ミシシッピニオイガメは水深60㎝以下の場所に生息しているため、ケージも深さは60㎝以下のものがおすすめです。

2:紫外線ライト

ミシシッピニオイガメは基本的に水中で過ごすため、日光浴はあまり必要でないという意見があります。

日光浴は甲羅干しとも呼ばれていますが、甲羅干しには体温調節や殺菌、ビタミンDの生成といったメリットもあるため、疑似的な日光浴ができるように紫外線ライトを当ててあげましょう。

紫外線を当てることでカルシウムが生成されます。日光浴を全くしないと、カルシウムが不足してクル病になってしまう可能性があるので注意しましょう。

3:バスキングライト

カメは変温動物です。変温動物とは、周囲の温度によって体温が変化する動物のことを指します。

カメは自分で体温の維持ができないため、太陽を浴びることで体温の調節をしていると言われています。日光浴をさせる場合は必要ありませんが、させない場合は体温を上げるためのバスキングライトも必要です。

バスキングライトの中には、紫外線ライトと一体になっている商品もあります。飼育環境に応じて購入を検討してください。

4:フィルター

ミシシッピニオイガメは基本的に肺呼吸を行います。そのため、酸素供給は必要ありませんが、フンが多いのでろ過を目的としてフィルターを設置するようにしましょう。

フィルターは、投げ込み式やコーナー式で問題ありません。しかし、これらのフィルターでろ過が十分でないと感じた場合は上部フィルターを設置するようにしましょう。

ミシシッピニオイガメは強い水流が苦手なので、上部フィルターを設置する場合はガラス面に向けて水流を弱めるなどの工夫が必要です。

5:床材

ミシシッピニオイガメは基本的に水中で生活するため、床材は必要ないと言われています。爬虫類用の床材は植物や紙、砂がありますが、床材を使用したい場合はカメ専用の底砂がおすすめです。

床材の代わりに休憩するための浮島を作ると、より過ごしやすい環境になるでしょう。

ミシシッピニオイガメの飼育方法

ミシシッピニオイガメの飼育には、ケージやフィルターが不可欠です。また、飼育環境に合わせて紫外線ライトやバスキングライト、床材を準備することもあります。

では、実際に飼育するにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか。以下では、ミシシッピニオイガメの飼育方法を解説していきます。

ミシシッピニオイガメの入手方法

爬虫類は対面販売が義務付けられています。そのため、ミシシッピニオイガメを入手するには爬虫類専門店やペットショップに直接出向かなくてはなりません。

ミシシッピニオイガメは養殖も行われている種類なので比較的入手しやすいと言われていますが、輸入状況によって数の変動があります。また、輸入状態によってすでに弱っている個体もいるため、選ぶ際にはよく観察するようにしましょう。

価格はおよそ3000~5000円ほどです。

人工餌やエビなどを与える

ミシシッピニオイガメは雑食で、水草や昆虫、魚類など様々なものを食べますが、飼育下では人工餌を与えることが一般的です。

人工餌は、栄養バランスが整っているためカメ専用のものを選ぶようにしましょう。ミシシッピニオイガメは乾燥えびなども食べますが、栄養に偏りが出てしまうためなるべく避けることが大切です。

また、個体によっては肉食性が強いこともあるため、人工餌を食べない場合は熱帯魚専門店などで販売されているメダカやコオロギ、スジエビなどを与える必要があります。

適切な温度環境

ミシシッピニオイガメの飼育に適した水温は23~30度と言われています。室内飼育の場合は常温で問題ないと言われていますが、冬場は注意が必要です。

ミシシッピニオイガメは比較的寒さに強いですが、ライトやエアコン、ヒーターなどで低水温にならないように気を付けましょう。ヒーターなどを使用する場合は、やけど防止のカバーを使用することも大切です。

水換えの頻度

すでに解説しましたが、ミシシッピニオイガメはフンの量が多いです。そのため、放っておくとフンや食べ残しで水槽内が汚れてしまいます。水質維持や臭い対策のためにも、週に1回は水替えを行いましょう。

水換えを行う際には、1日前からバケツに水を汲み日光に当ててカルキ抜きをしなければなりません。水槽に付着している苔などの汚れはスポンジで擦り、甲羅の汚れは指で優しく擦って取ります。

水槽の下に溜まっているフンや水中の苔などの汚れはホースで吸い出してください。毎週1/3ずつ程度を目安に水を変えましょう。水を水槽内に入れる際は、ゆっくりと入れることがポイントです。

冬眠する場合もある

野生のミシシッピニオイガメは、水温が15度以下になると冬眠のための準備を始め、落ち葉や泥の中で冬眠すると言われています。しかし、飼育下で冬眠することは難しいため餌を多めに与える、ヒーターを使って温度調節するなどの工夫が必要です。

個体によっては冬眠しないこともあるので、状況に応じた対応が必要です。

日光浴はさせた方がいいの?

すでに解説しましたが、ミシシッピニオイガメは日光浴をあまり必要としないという意見があります。その一方で、紫外線を浴びることで殺菌作用やビタミンDを生成するメリットがあるためさせた方がいいという意見もあるのです。

日光浴に関してはミシシッピニオイガメを買う際に、ペットショップや爬虫類専門店のスタッフに相談すると安心です。

日光浴をさせる場合には、体調を見ながら庭やベランダなどで5~10分間程度日光を浴びさせましょう。日光浴の際には、鳥などの外敵に十分注意してください。

ケージ内に浮島や陸地を作っており、頻繫に陸地に上がる場合は日光浴を求めているサインだと言われているため、日光浴の目安にすると良いでしょう。

ミシシッピニオイガメはハンドリング可能

ミシシッピニオイガメは基本的にハンドリングすることができますが、いくつかの注意点があります。

まず、ミシシッピニオイガメにとってハンドリングはストレスの要因とも言われています。そのため、ハンドリングは少ない回数、短時間に留めることが大切です。また、長時間のハンドリングは、ミシシッピニオイガメの体温上昇の原因となり、体調不良に繋がる可能性があります。

また、けがに繋がる恐れがあるため落とさないように細心の注意を払いましょう。ハンドリングする際には、上から持ち上げるのではなく下からすくうようなイメージです。手のひらを広げて安定させることもポイントです。

ハンドリングを行うタイミングとして注意しなければならないのが食事後です。食事後は消化器官が活発になっているため、ハンドリングを行うと多大なストレスを与えかねません。

ハンドリングで人間になれると手から餌を食べてくれるようになります。カメの体調に合わせて無理のないようにハンドリングを楽しみましょう。ハンドリング後はしっかり手を洗うことも大切です。

皮膚病に注意する

ミシシッピニオイガメは、皮膚病に注意する必要があります。

汚れた水の中で過ごしていると、高確率で皮膚に膿が溜まり炎症を起こしてしまいます。このような症状が見られた場合には、甲羅干しとすべての水の交換をしましょう。

週に2回、甲羅干しとすべての水の交換を行えば2週間程度で回復すると言われています。

ミシシッピニオイガメは混泳向き

ミシシッピニオイガメは、基本的におとなしい性格のため混泳に向いていると言われています。しかし、混泳させる際にはいくつかポイントや注意点があります。

以下で、ミシシッピニオイガメを混泳させる際のポイントや注意点を確認しましょう。

小型の熱帯魚との混泳は避ける

本来、ミシシッピニオイガメは雑食性ですが中には肉食性の強い個体もいます。

そのため、小型の熱帯魚はミシシッピニオイガメの生餌になってしまうケースがあるため、混泳は避けた方が安心です。

餌不足に注意する

ミシシッピニオイガメが餌不足で空腹状態にあると、混泳相手を食べてしまうリスクがあります。

餌不足の状態では、ミシシッピニオイガメと同じ大きさの魚でも食べてしまうため、混泳をする際には餌不足に十分注意しましょう。

混泳の際の注意点

ミシシッピニオイガメを混泳させる際には、基本的に同じ大きさ程度のカメを選ぶようにしましょう。具体的には、カブトニオイガメなどがおすすめです。

また、魚と混泳させる場合は水深に注意しましょう。ミシシッピニオイガメは、基本的に水深が深くない場所で飼育します。深くても60㎝程度までにしましょう。

ミシシッピニオイガメの飼育方法を理解して育てよう

ミシシッピニオイガメはおとなしい性格で初心者でも飼育しやすいと言われていますが、飼育する際には気を付けなければならないことがいくつかあります。

ミシシッピニオイガメを飼育する際には、健康で過ごせるように飼育環境を整えてあげることが大切です。必要なものや特徴を理解し、ミシシッピニオイガメの飼育を検討してみてください。
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