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カブトニオイガメの飼育方法や寿命は?必要なものや混泳についても解説

「カブトニオイガメってどうやって飼育するの?」
「カブトニオイガメの飼育に必要なものは?」
「カブトニオイガメってどこで買えるんだろう」
カブトニオイガメの飼育を検討している人の中には、このような疑問を持つ人も少なくありません。

本記事では、カブトニオイガメの生態や寿命、飼育方法、飼育に必要なものを解説しています。

この記事を読むことで、カブトニオイガメがどのような特徴を持っているのか理解できるだけでなく、混泳の可否や飼育する際の注意点についても知ることができます。その知識をもとに、カブトニオイガメの飼育を安心して始めることができるでしょう。

カブトニオイガメの飼育に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

カブトニオイガメとは?

爬虫類に分類されるカブトニオイガメは、ドロガメ科ニオイガメ属に属します。カメの中では比較的小さなカブトニオイガメですが、ニオイガメ属の中では最も大きな種であると言われています。

カブトニオイガメは最大16㎝程度までしか成長せず、カメの中でも飼育しやすいです。以下では、カブトニオイガメの特徴や寿命について解説していきます。

カブトニオイガメの生態

カブトニオイガメは、ゆるやかな沼や池、河川に生息しておりアメリカのミシシッピ川やニューオリンズあたりに多く生息しています。

水中で過ごすことを好み、水深1メートル以上の川でも底を徘徊するように泳ぎ回る姿が見られます。名前の通り、ストレスや危険を感じると悪臭を放つこともありますが、普段はそのような悪臭を放つことはありません。

カブトニオイガメの特徴と性格

カブトニオイガメは、体も比較的丈夫でオスのほうがしっぽが太く長いという特徴を持っています。肉食性の強い雑食で、気性はやや荒めです。

また、餌付けがしやすいという点もカブトニオイガメの特徴と言えるでしょう。

カブトニオイガメの寿命

カブトニオイガメは平均で25年程度生きると言われています。うまく育てられれば30年以上生きる個体もいる長寿の生き物です。寿命には個体差がありますが、20~30年ほど生きればカブトニオイガメとして妥当だと言えるでしょう。

カブトニオイガメの繁殖方法

カブトニオイガメの繫殖期は5~8月です。雌雄の判別は生後1年半程度でできるようになります。

カブトニオイガメは、苔や泥などがある湿った陸地を産卵床に選びます。1度に2~5個の卵を産卵し、孵化まではおよそ2か月程度です。

カブトニオイガメの飼育に必要なもの

カブトニオイガメを飼育する際には、いくつか準備しなければならないものがあります。カブトニオイガメを適切な環境で飼育するためにも、以下で飼育に必要なものを確認しましょう。

水槽

すでに解説しましたが、カブトニオイガメは最大でも16㎝ほどまでしか成長しません。そのため、水槽は60㎝程度の大きさで問題ないと言われています。

カブトニオイガメは泳ぎ回るため、小さくても45㎝ほどの水槽が必要です。

ろ過フィルター

カブトニオイガメは活動的なので、放っておくと水はすぐに汚れてしまいます。水質管理のためにも、ろ過フィルターを設置してあげましょう。

汚れた水の中で飼育していると皮膚病にかかるリスクがあります。また、フィルター内部も汚れるスピードが速いためこまめに掃除してあげることが大切です。

カブトニオイガメはストレスに敏感なので、頻繫に水の交換をするとストレスの原因となってしまいます。カブトニオイガメのストレス軽減の観点からも、ろ過フィルターは重要な役割を担っています。

バスキングライト

カブトニオイガメの飼育で大切なのが体温調節です。カブトニオイガメの体温調節に必要なのがバスキングライトと呼ばれるもので、日光浴をさせない場合は必須アイテムになります。

また、バスキングライトの代わりにヒーターを用いても良いでしょう。飼育環境に合わせて準備してください。

紫外線ライト

カブトニオイガメの飼育には、紫外線ライトも欠かせません。特に幼体から成体になるまでの間は紫外線ライトを当ててカルシウムの吸収を良くするビタミンを生成させてあげることが大切です。

カルシウム不足になると、病気にかかるリスクが上がります。成体になれば、日光浴をすることで紫外線ライトは必要なくなります。飼育環境や個体に合わせて準備しましょう。

浮島

カブトニオイガメは水棲傾向が強いため普段は水中で過ごすことが多いですが、水槽の中に休憩できる浮島を作ってあげることも大切です。

個体差がありますが、カブトニオイガメは比較的日光浴を好むため浮島を作ることで自ら日光浴を行う姿が見られるでしょう。カブトニオイガメの好みに合わせて浮島の設置を判断してください。

底砂

底砂に関しては、必要であるという意見もあれば必要ないという意見もあります。

しかし、カブトニオイガメは水底を歩くように泳ぐためガラス面をむき出しにしていると滑って泳ぎにくくなってしまいます。うまく水底を移動できないとストレスの原因になってしまうため、底砂を用意してあげると良いでしょう。

底砂を厚く敷いてしまうとゴミが溜まりやすくなるデメリットもあるため、浅く敷くのがおすすめです。

ヒーター

カブトニオイガメを飼育する場合、冬場はヒーターで水温を高めてあげなければなりません。

水温が低くなってしまうと餌の食いつきが悪くなり、動きも鈍くなってしまいます。ヒーターはやけど防止カバーがついているものを選びましょう。

カブトニオイガメの飼育方法

カブトニオイガメを飼育する際には、個体や成長度に合わせて必要なものを準備することが大切ですが、実際に飼育する場合はどのような方法を取ればいいのでしょうか。

以下では、詳しいカブトニオイガメの飼育方法を解説していきます。

カブトニオイガメの入手方法

カブトニオイガメを含む爬虫類は対面販売が義務付けられています。カブトニオイガメを入手するには、爬虫類専門店やペットの販売を行っているホームセンター、熱帯魚専門店などに出向かなくてはなりません。

カブトニオイガメは国内外でさかんに繫殖が行われているため入手自体はそれほど難しくありませんが、どうしても見つからない場合はペット販売イベントに参加してみましょう。

カブトニオイガメの販売価格はおよそ5000~8000円です。けして安価ではないためお気に入りの子を見つけ、最後まで責任を持って飼育しましょう。

カブトニオイガメは雑食性

すでに解説しましたが、カブトニオイガメは肉食性の強い雑食性です。野生のカブトニオイガメは水草をはじめ小魚うや貝類などを好んで食べますが、飼育下ではカメ専用の人工餌で問題ありません。

人工餌は栄養バランスも良いため安心して与えられます。1回量の目安はカブトニオイガメの頭の大きさ程度で、子供のころは2、3回に分けて、成体になったら1~2日に1回与えましょう。

カブトニオイガメは肥満になりやすいため与えすぎには注意が必要です。人工餌を食べない場合はシジミや小魚などの生餌を与えるようにしましょう。

適切な温度環境

カブトニオイガメの飼育に最適な温度は25~30度と言われています。カブトニオイガメは寒さに比較的強いため、温度に関してはあまり神経質になる必要はありません。

ただ、水温が15度を下回ると動きが鈍くなり餌の食いつきも悪くなるため冬場は注意してあげましょう。温度管理にはすでに紹介したとおり、ヒーターを用いるのがおすすめです。

水換えの頻度

カブトニオイガメはフンの量が多いという特徴を持っているため、水が汚れるスピードも比較的速いです。清潔な環境で飼育する、水質維持のためにも水換えは欠かせません。

カブトニオイガメは沼地にも生息しているため多少の汚れなら問題ないと言われていますが、水質が悪いと病気の原因にもなってしまいます。カブトニオイガメの健康のためにも、週に1~2回は水替えを行いましょう。

あまり頻繫に水換えを行うと、カブトニオイガメにストレスがかかり皮膚病になってしまう恐れがあります。水換えの際には一度にすべてを変えるのではなく1/3程度ずつ交換し、カルキ抜きの薬などを活用することが大切です。

また、水換えの際にはフィルターの掃除も行い、甲羅に付いた苔をスポンジを使って取ってあげましょう。その後30分ほど甲羅干しをするといいでしょう。

冬眠時の温度に注意する

カブトニオイガメは冬場になり温度が15度を下回ると冬眠します。飼育下での冬眠は難しく、そのまま死なせてしまうケースが多いため、冬眠しないようにヒーターを使って温度管理をするのが一般的です。

カブトニオイガメの冬眠の準備はおよそ11月ごろから始まります。冬眠時の温度の目安が15度であるため、秋あたりからは温度に注意してヒーターの準備をすることが大切です。無事に冬を越せるように、しっかりと環境整備をしてあげましょう。

屋外での飼育に関して

カブトニオイガメは寒さにも強く、気温への適応力が高いため屋外で飼育することも可能です。

ただし、屋外飼育の場合は天敵に注意するひつようがあります。カラスや猫などに狙われないように、蓋つきのケージで飼育するようにしましょう。また、屋外ではろ過フィルターを使用することが難しいため、屋内飼育よりも大きなケージが必要になります。

水換えは週に2回程度行いましょう。屋外飼育をする際には、安全に過ごせる環境を整えることが大切です。

カブトニオイガメは混泳できる?

カブトニオイガメは肉食性が強い傾向がありますが、動きが鈍いという特徴もあります。そのため、動きの速い魚や隠れ家がある場合は捕食されにくいと言われています。

しかし、絶対に捕食されない保証はないため、基本的には小さな熱帯魚や金魚などとの混泳は避けた方がいいでしょう。混泳させたい場合は、カブトニオイガメの口に入らない大きさのもを選ぶことが大切です。

どうしても小さな熱帯魚などと混泳させたい場合は、網などで水槽内を仕切るなどの工夫が必要です。

カブトニオイガメの特徴を理解して飼育しよう

カブトニオイガメは爬虫類であるため、対面販売が義務付けられておりネットなどで購入することはできません。カブトニオイガメを飼育したい場合は、直接お店に出向いて探す必要があります。

肉食性に強い雑食性であるため基本的に混泳には向きませんが、工夫次第で熱帯魚などと一緒に飼育することもできます。

飼育時には過ごしやすい環境を整えることを意識して、水槽やバスキングライトなど必要なものを揃えましょう。寿命が長い動物なので、最後まで責任をもって飼育できるのかしっかりと考え、飼うようにしましょう。

カブトニオイガメの特徴をしっかりと理解して飼育することが大切です。
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