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ニホンヤモリの餌の種類や与える頻度はどれくらい?食べないときの対処法も紹介

「ニホンヤモリを飼ってみたいけど難しいの?」
「餌はどの位与えれば大丈夫?」
このような疑問をお持ちの方はいませんか?暖かくなると家の中などでよく目にするニホンヤモリは、可愛らしい見た目から、ペットとしてもとても人気です。

日本に生息しているので、飼育もそれほど難しくはありません。いくつかの要点を押さえれば、誰でも飼うことができるでしょう。

この記事では、ニホンヤモリが好む餌や、あげる頻度などについて紹介します。

餌は生餌や人工餌など、種類も豊富です。記事を読みヤモリの生態を知ると、何を選べば良いかもわかるようになります。

餌を食べないときはどうしたら良いかもお伝えしますので、参考にしてみてください。現在飼育でお悩みの方も、解決方法が見つかるでしょう。

野生のニホンヤモリが食べているもの

ニホンヤモリは夜行性で、主に街灯に集まる蛾や小さな虫を食べて生きています。

ヤモリと同じく、小さな虫たちも民家の明かりに集まる習性があるので、どちらもすぐに見つけることができるでしょう。

飼育する場合もこのような虫たちを餌として与えることは可能ですが、捕獲が大変です。

近くのペットショップやネットで、様々な餌を買うことができるので、それを利用して飼育してみましょう。

飼育下のニホンヤモリの餌

ニホンヤモリは肉食なので、基本的にコオロギやミルワームなどの生きた虫を与えます。

コオロギもこれから紹介するその他の虫も、市販されていて簡単に手に入れることができます。

ヤモリの好みと、飼い主の扱いやすさを念頭に置いて選ぶことが大切です。

生餌

コオロギやミルワームなどの生餌は、ネズミなどの哺乳類や爬虫類、熱帯魚を扱うショップで簡単に購入することができます。

ショップで購入する際の注意点は、餌となる虫のサイズです。大きすぎると餌を飲み込むことができず消化不良を起こすことがあります。ニホンヤモリの顔の約3分の1程度から半分のサイズを選ぶようにしましょう。

人工餌

人工餌はペットショップでの購入や冷凍保存ができるので、生餌に比べて扱いが簡単です。

ただ、人工餌は飼い主が直接ピンセットなどで与えなければなりません。この場合、ヤモリがピンセットに慣れていることが必須になります。

人馴れしていれば問題ありませんが、野生のヤモリを捕まえて飼育している場合、人やピンセットに慣れておらず、ストレスに感じて食べないことがほとんどです。

慣れるまでは生餌を与え、落ち着いた頃を見計らってピンセットで人工餌を与える練習をしていくのが良いでしょう。

おすすめのニホンヤモリの生餌

ここからは具体的な生餌の種類を紹介していきます。

たくさんありますが、飼っているヤモリの大きさに合わせて選ぶことをおすすめします。

個体によって好みが違ったり合うサイズも変わったりするため、きちんと食べているか、捕食するところを確認してみましょう。
  • コオロギ
  • デュビア
  • サシ
  • ミルワーム
  • ブドウ虫
  • レッドローチ

コオロギ

餌用のコオロギには、ヨーロッパイエコオロギと、フタホシコオロギの2種類がいます。

大きさはほとんど同じなので、どちらを選んでも問題ありません。

ただいくつか注意点があります。夏場はコオロギの成長が早くなり、購入したときはちょうどよくても、ヤモリにとって大きくなりすぎてしまい、餌として与えられなくなってしまう点です。

またコオロギがヤモリを噛んで、ヤモリが怪我することがあります。必ず餌入れを使用し、その場合は飛び出さないようにコオロギの後ろ足を2本ちぎって入れてください。

コオロギを入れすぎないことも大切です。1回に入れるのは2、3匹程度にしましょう。

デュビア

デュビアはゴキブリの一種です。

家屋で見られるあのゴキブリとは少し見た目が違います。

サイズも選べますが、レッドローチに比べると少し大きめなので、成長した大きめのヤモリであれば、食べ応えもあるのでおすすめです。

またデュビア自体が草食なので、ニオイが少ない利点もあります。餌用に飼育するにはニオイも重要なポイントとなりますので参考にしてみてください。

サシ

サシはハエの幼虫で、白サシ虫や紅サシ虫などの名前で釣り餌としてよく使われています。

サイズも5ミリ程度と小さいので、小型のヤモリの餌に適しています。冷蔵庫の野菜室などで1ヶ月くらい持つので、保存が簡単なのも魅力です。

ミルワーム

ミルワームは爬虫類やハムスターなどの哺乳類の餌としても使用されている幼虫です。

常温で保存でき、ニオイもほとんどありません。成長を遅らせたい場合は15度程度で管理すれば餌として長く保管できます。

ただミルワーム自体の皮が厚いので、消化に時間がかかることがあります。

また油分が多い割に栄養は少なめです。ミルワームだけで育てるのではなく、他の餌と一緒に与えることをおすすめします。

ブドウ虫

渓流釣りに使う餌として有名なブドウ虫も、ヤモリの飼育に向いています。

サイズはミルワームより大きので、成長したヤモリに与えるのが良いでしょう。

保存も冷蔵庫でできるので、非常に簡単です。

レッドローチ

レッドローチもゴキブリ一種で、常温飼育が可能の昆虫です。

デュビアと比べると動きが速いので、脱走には気をつけなくてはいけませんが、オスとメスがいれば繁殖するので、勝手に増える点ではとても楽です。

ニオイはデュビアに比べると少しありますが、湿度に気をつけて飼えばそれほど気にならなくなります。

おすすめの二ホンヤモリの人工餌

ニホンヤモリはレオパ用などの人工餌や冷凍保存した虫を与えることもできます。

レオパ用の餌はカルシウムやビタミンが配合されているものもあるので、成長に必要な栄養素を摂ることができます。

生餌以外の場合は飼い主がピンセットで与えるので、人や環境に慣れていることが大事です。乾燥したものは長期保存ができるので、人工餌で餌付くと飼育が非常に楽になります。

ニホンヤモリへ与える餌の大きさと頻度

飼育で気をつけたいのは、餌を与えても食べない場合です。

ヤモリに合ったサイズや与える回数を知って、ヤモリに最適なタイミングで餌をあげるようにしてください。

餌を与える上でとても大事なポイントです。

餌の大きさ

餌の大きさは、ヤモリの顔の約3分の1から半分程度のサイズを選んで与えるようにしましょう。

餌を丸呑みにするヤモリは、サイズが大きすぎると餌を喉に詰まらせてしまいます。また、小さすぎても食べないことがあるので、飼っているヤモリに合ったサイズを知ることが大切です。

餌を与える頻度

野生のヤモリは毎日餌をとって食べているわけではありません。食べられない日もあります。

飼育する場合も、餌を毎日与える必要はありません。

大人のヤモリであれば3日に1回、2匹程度餌を与えれば十分です。子供のヤモリは常に餌入れに2、3匹の餌が入っている状態を保ちましょう。

ニホンヤモリへの餌やりで気を付けたいこと

ヤモリがしっかりと餌を食べてくれるようになると安心ですが、気をつけなくてはいけないこともあります。

次は餌を与えるときの注意点を説明します。要点を押さえれば、難しいことはありません。

生餌を入れすぎない

生餌の中で特に注意したいのはコオロギです。コオロギはヤモリを噛むことがあり、そのせいでヤモリのストレスになったり、コオロギを怖がって餌を食べなくなったりすることがあります。

生餌を入れるときは2、3匹程度にしましょう。

飼育ケースを清潔に保つ上でも、生餌の数は入れすぎないのが無難です。

ピンセットからの餌やりにも慣らす

ヤモリを飼う場合、生餌の方が食いつきが良いのですが、すぐに成長してしまうのが難点です。

生餌を買い直す必要があり、手間もかかるので、冷凍餌などに慣れておくと非常に飼育がしやすくなります。

ピンセットで餌を与えられるようになると、どのくらい食べているか把握することができ、健康状態の把握に役立ちます。

まずは飼育環境に慣れさせ、落ち着いてきたらピンセットにも慣れるようにしておくと良いでしょう。

ピンセットでのニホンヤモリへの餌の与え方

野生のヤモリを飼う場合は特に、ピンセットに慣れることからはじめてください。

ヤモリが落ち着いているときに、ピンセットを使って餌をヤモリの側まで持っていき、細かくゆすると食べてくれる場合があります。

無理をせず、少しずつトライしてみましょう。懐くことが難しい生き物なので、焦らずに進めていくことが大事です。

ニホンヤモリが餌を食べないときの対処法

これまでは、ニホンヤモリが好む餌について詳しく紹介してきました。

好みそうな餌を選んでも、食べてくれなかったり、順調だったのに急に食べなくなったりすることもあります。

この場合は、餌の大きさや種類以外が原因の可能性があります。

ヤモリの健康状態は問題ありませんか?飼育環境は整っていますか?ヤモリの性格を知ることも、飼育に重要な条件になります。

ストレスを与えない

飼育自体は難しくありませんが、ヤモリはとても繊細で臆病な生き物なので、飼い始めはストレスを感じて餌を食べてくれないことがよくあります。

まずは飼育ケースの環境を整えることが重要です。

人の視線から隠れられる場所を作るようにし、人の行き来が激しい場所にケースを置かないことも、ヤモリの安心につながります。

慣れてきたと感じても、ヤモリを怖がらせないように、過度に動かしたり触ったりしないようにしましょう。

ケージ内の温度を保つ

野生のヤモリの活動時期は7月から9月下旬ごろまでで、寒くなると冬眠します。飼育下で冬眠させると死んでしまうことがあるので、ここでは冬眠させずに飼育することをおすすめします。

年間通して一定の温度になるように、保温球やヒーターなどを使って適度な温度を保つようにしてください。

この場合、飼育ケース全体をヒーターで温めるのではなく、半分くらいを温め半分は涼しい場所を作るようにしてあげてください。

ヤモリが活動できる温度は約20度から28度です。温度が下がると冬眠期間と勘違いし、餌の量が減ったり、食べなくなったりする原因になります。

またヤモリは水も飲みます。水飲み場から直接飲めない個体もいるので、1日1回は飼育ケースの中に、霧吹きで水をかけてあげるようにしてください。

生餌の保存の仕方

ヤモリの飼育に適しているのは、前にも述べたように生餌です。人工餌や冷凍は食べない個体もいるので、飼い始めは生餌をおすすめします。

生きた虫を用意する場合は、その虫の保存方法も適切に行ってください。

慣れれば簡単に飼育保存できます。

コオロギの保存の仕方

コオロギ用に飼育ケースを用意します。

ケース内に昆虫マットをひくか、紙製の卵パックを適当な大きさに切って入れ、そこでコオロギを飼う方法が簡単です。

餌入れ、水入れ用にそれぞれ容器を準備します。ケース内が汚れるのを防ぐためなので、容器の高さが低く、こぼれにくければどんなものでも構いません。

餌は野菜などでも構いませんが、栄養分が不足すると共食いすることがあるので、コオロギ用の餌を用意すると良いでしょう。

水は水入れに直接入れるのではなくティッシュなどに含ませて容器に入れると、コオロギが水で溺れたり、倒れてケース内が水浸しになったりするのを防げます。水を含ませたティッシュなどは、毎日交換してください。

また夏場は風通しの良い、涼しい場所で保管しましょう。湿度が上がると死んでしまうことがあるので注意してください。

この方法で飼育すれば、コオロギは勝手に増えてくれることもあります。

ミルワームの保存の仕方

ミルワーム用の飼育ケースには、床材をひいてください。

ここではふすまがおすすめです。ふすま自体がミルワームの餌にもなります。

ミルワームは温度が高くなると死んでしまうので、夏場は風通しの良い涼しい場所で保管し、ふすまの温度が高くなっていないかチェックするようにしてください。

同時にふすまが湿っていないかを確認し、湿っていたら交換してください。湿度が高すぎるのも、死んでしまう原因になります。

ミルワームの成長を防ぐためにも、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。ヤモリの餌として長く保存することができます。

ニホンヤモリの餌と与え方を知ろう!

ヤモリはカルシウムが取れていないと、くる病にかかってしまうことがあります。

人工餌にはヤモリに必要な栄養が含まれているので心配ありませんが、生餌を与えるときは注意してください。カルシウムパウダーというものがあるので、これを生餌にまぶしてから与えると良いでしょう。

野生のニホンヤモリは10年程度生きると言われています。生態や好みを知って大事に飼育すれば、それだけ一緒にいられる時間も長くなります。是非、愛情を持って大切に育ててあげてくださいね。
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