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タマオヤモリの飼育方法|正しい餌の与え方や飼育に必要なアイテムも紹介

タマオヤモリの飼育方法をご存知ですか?「タマオヤモリを飼ってみたいけど、どのような環境で育てたらいいのかわからない」という人や、「タマオヤモリの性格や種類についてくわしく知りたい」という人は多いのではないでしょうか。

この記事ではタマオヤモリの生態や種類ごとの値段や特徴をまとめ、タマオヤモリを飼育する上での必要な餌やアイテム、また飼育方法などの情報を紹介してます。

この記事を読むことで、タマオヤモリがどのような生き物なのかや、種類ごとに適切な飼育環境や飼育方法を知ることができます。

これからタマオヤモリを飼う予定があるという人や、正しい飼育方法を知りたいという人はぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

タマオヤモリはどんな生き物?

タマオヤモリはくりくりとした大きな目が特徴的な小型のヤモリです。

オーストラリアなどで人気のヤモリですが、実は飼育の難易度が高く、国内では種類によっては入手が困難で値段が高額なものもいます。

タマオヤモリの飼育方法を知る前に、まずはタマオヤモリがどのような生き物なのか、タマオヤモリの生息地や性格などについてくわしく見ていきましょう。

生物学的分類

タマオヤモリは生物学的にはタマオヤモリ属カワリオヤモリ科に分類されるヤモリの仲間です。その名のとおり、玉のような特徴的な尾を持つヤモリです。

タマオヤモリにはいくつか種類があり、オビタマオヤモリやオニタマオヤモリと呼ばれる種は体の表面が棘のようなもので覆われていてゴツゴツした見た目をしています。反対にスベスベタマオヤモリやナメハダタマオヤモリと呼ばれる種は体の表面がツルツルした鱗で覆われています。

種類別の説明はタマオヤモリの特徴と値段のところに記載されていますので参考にしてください。

生息地

タマオヤモリはオーストラリアの固有種で、砂漠や乾燥した岩場に生息しています。

体の表面がゴツゴツしているタマオヤモリは、オーストラリアの中でも北方のモンスーンの影響を受ける乾燥地帯に生息し、体の表面がツルツルしているタマオヤモリは中西部の乾燥帯に生息しています。このように種類ごとに住んでいる場所にばらつきがあります。

タマオヤモリは地表性や半地表性と言われ、地面に深い穴を掘ったり岩陰に隠れたりして生活しています。また夜行性なので昼間は土の中や岩陰で暑さをしのぎ、夜になると外に出て昆虫などを捕食します。

性格

タマオヤモリは臆病な性格をしています。

ペットとして飼育されることのあるタマオヤモリですが、人に慣れていない時にいきなり触られると口を大きく開け噴気音を出しながら威嚇することがあるでしょう。飼い始めの頃は刺激しないようにしましょう。

寿命

タマオヤモリの平均寿命は約7年〜10年です。

タマオヤモリは湿度の変化に敏感でストレスを感じやすいので、ペットとして飼育する場合は長生きさせるのはなかなかに困難だと言われています。飼育や繁殖のしやすさは種類によっても異なります。

【種類別】タマオヤモリの特徴と値段

ペットとして迎え入れる時には見た目だけでなく、値段やどのような特徴を持っているのかという情報はとても気になるポイントでしょう。タマオヤモリの中には複数の種類がありそれぞれ違った特徴を持ちます。

ここからはタマオヤモリを種類別にそれぞれの見た目や特徴、値段などをくわしく紹介していきます。選択する上での参考にしましょう。

オビタマオヤモリ

オビタマオヤモリはオーストラリア西部に生息するタマオヤモリの一種です。

全長は約9〜9.5センチメートルと、タマオヤモリの中でもやや小さめの体をしています。体の色は赤褐色やピンク色をしていて、背中に黒褐色の大きなラインが4、5本入っているのが特徴的です。尾はタマオヤモリにしては大きく平たい形をしています。

値段は5万円〜10万円で、他のタマオヤモリよりも飼育は難しくなく、国内での繁殖例も増えてきているため比較的入手しやすい種です。

ナメハダタマオヤモリ

ナメハダタマオヤモリはタマオヤモリの中では広く知られている人気な種類です。

大きな頭とくりくりとした大きな目を持っています。全長は約10〜12センチメートルで、ドアのノブのような太く平な尾をしていることから、「ノブテール」という英名がつけられています。

値段は3万円〜6万円です。臆病な性格をしているため、岩陰やシェルターに隠れていることが多く、ハンドリングを嫌がることがあります。

スベスベタマオヤモリ

スベスベタマオヤモリはその名のとおり、体の周りに棘や瘤などがほとんどないツルツルとした見た目のタマオヤモリです。

全長は10〜12センチメートルで体はくすんだ赤褐色をしており、黒いラインが入っています。値段は10万円〜20万円と他のタマオヤモリと比べるとやや高額です。

サメハダタマオヤモリ

サメハダタマオヤモリは値段が30万円〜40万円程とタマオヤモリの中では極めて高額な種類です。その理由は入荷数が少なく、入手が難しいからです。

全長は約10〜12センチメートルで、見た目はオニタマオヤモリと似ていて、大きな頭部と小さな尾が特徴的です。オニタマオヤモリと比べると、体の表面が瘤状の突起で覆われており、体は暗褐色から灰色がかった色をしています。

オニタマオヤモリ

オニタマオヤモリはタマオヤモリの中では極めて大きい体を持っています。全長は約13〜16センチメートルで、体重も60グラムを超えるものおり、ずっしりとした印象です。

見た目はサメハダタマオヤモリと似ていて、大きな頭と先端が丸まった小さな尾を持っているのが特徴です。体は棘状の突起で覆われており、体の色は明るめの褐色をしています。

値段は6万円〜10万円で、市場に出回っている数が少なく割と高価な種類です。

タマオヤモリの飼育に必要なアイテムと選び方

タマオヤモリを飼う前に、彼らがストレスを感じずにのびのび生活できる飼育環境を整える必要があります。どのようなアイテムが必要になるのか確認しましょう。

ここではタマオヤモリを飼育する際に必要なアイテムとその選び方を紹介していきます。
  • ケージ
  • シェルター
  • 床材
  • 霧吹き
  • ヒーター

ケージ

タマオヤモリの住処となるケージが必要になります。一般的に爬虫類のケージ選びで重要なのは通気性の良さです。タマオヤモリは乾燥した土地に生息していることから湿度の変化に弱いので特に注意しましょう。

タマオヤモリが住むために必要なケージは、湿度や温度の管理のしやすさを考えると規格サイズの横幅30センチメートル奥行き30センチメートルのケージがおすすめです。

このサイズであればタマオヤモリの体も問題なく入りますし、ケージの中にシェルターなどを入れる時も空間に余裕ができます。

シェルター

タマオヤモリは普段は穴の中や岩陰に潜んでいるため、ケージの中には身を隠すことができるシェルターが必須です。

シェルターはタマオヤモリの体がすっぽり収まるサイズのものを用意します。タマオヤモリがシェルターの中や周辺で穴を掘っても倒れないような丈夫なものを選びましょう。

床材

床材にはたくさん種類がありますが、タマオヤモリは砂漠地帯に生息している種なので、砂漠環境に近づけるためにも砂漠砂が良いでしょう。彼らは土を掘ってその中で生活するので、掘りやすい細かい砂が適しています。

砂漠砂は見た目的にはタマオヤモリととても似合いますが、掃除のしやすさからトイレシートやヤシガラマットといった別の床材を使う方法もあります。

霧吹き

タマオヤモリは霧吹きでケージの壁に水を吹きかけてあげることで、壁についた水滴を飲み水分補給をします。

水飲み場を設置してそこから飲むようであればそれでも構いません。ですが、定期的に霧吹きで水を吹きかけるとケージ内を適度な湿度に保てるという効果もあり一石二鳥です。

タマオヤモリにとって最適な湿度は種類によって異なります。くわしくはタマオヤモリの飼い方の「適切な温度と湿度」のところに記してありますので、そちらを参考にしてください。

ヒーター

タマオヤモリを飼育する際にはヒーターを使って一定の温度を保つ必要があります。

特に冬場の寒さには弱いので温度管理を徹底しましょう。ヒーターを使う時は全体を温めるのではなく、床の1/3程度を温めるようにして、高温になった時に逃げられる場所を作ってあげることが大切です。

タマオヤモリを飼育する時の最適な温度については下記のタマオヤモリの飼い方の「最適な温度と湿度」のところに記してあります。くわしくはそちらで確認してください。

タマオヤモリの飼育の仕方

ここからはタマオヤモリの飼育方法についてご紹介します。

タマオヤモリの餌の種類とそのやり方や、飼育する上での適切な温度や湿度など、健康なタマオヤモリを育てるために、正しい飼育方法を理解しましょう。

餌の種類と与え方

タマオヤモリは肉食動物でコオロギやゴキブリといった昆虫や節足動物、小型爬虫類を食べます。飼育の際には生餌と人工飼料など、状況に応じて選択して与えます。

また餌を与える頻度は幼体の時と成体の時とで異なります。幼体の時は食べられるだけ餌を与えて良いですが、成体になってからは2日に1回程度に頻度を減らしましょう。

以下では生餌と人工飼料の与え方をくわしく見ていきます。

生餌

タマオヤモリの生餌としてはデビュアやレッドローチなどが一般的です。これらの昆虫はペットショップで手に入れることができますが、自宅で飼育することも可能です。

生餌を与えるときは、ピンセットで昆虫をはさみタマオヤモリの口に運んで食べさせます。与える前に、昆虫にカルシウムなどの栄養剤をまぶしておくと栄養補強ができるのでおすすめです。

人工飼料

生餌をピンセットで与えることに慣れてきたら、人工飼料も与えてみましょう。タマオヤモリに与える人工飼料はレオパゲルやレオパブレンドフードがおすすめです。こちらもピンセットで与えましょう。

人工飼料は生餌よりも食いつきは悪いかもしれませんが必要な栄養は確保できます。生餌となる昆虫を自分で飼育している人は、生餌が共食いや病気などで手に入らなくなってしまった時のために、人工飼料も食べられるようにしておけばいざという時に安心です。

最適な温度と湿度

タマオヤモリは湿度の変化にとても敏感です。タマオヤモリの飼育に適した温度はどの種も同じですが、最適な湿度は種類ごとに異なります。健康に飼育していくためにも、種類ごとに適した環境を知りましょう。

タマオヤモリの飼育に適した温度は24度〜27度と割と高めです。これらを保てないと体の小さいタマオヤモリは体調を壊してしまうこともあります。

体の表面がツルツルしているタマオヤモリは湿度50%〜60%を好むのでこまめ霧吹きを吹きかけましょう。特に幼体の時は湿度の維持が重要になります。霧吹きだけではなく、ケージの中に水苔などを入れると良いでしょう。

反対に、体の表面がゴツゴツしているタマオヤモリは湿度40%〜50%と比較的乾燥した環境を好むので霧吹きのしすぎには気をつけましょう。


それぞれの個体にとって最適な温度と湿度を保って飼育しましょう。

オスとメスを見分ける方法

タマオヤモリの性別を見分けたいときは足の付け根を確認しましょう。オスの場合は足の付け根が下方向に膨らんでいるのがわかるでしょう。反対にメスの場合はその膨らみがなくすらっとして見えます。

タマオヤモリの性別を判断するためには体が成熟する生後6ヶ月まで待たなければなりません。

タマオヤモリのハンドリング

タマオヤモリはハンドリングには向きません。タマオヤモリの性格のところでも述べましたが、タマオヤモリはとても臆病な性格をしていて無理に触ろうとすると威嚇してくることもあります。

ストレスを溜めやすい体質のため、ハンドリングをするときは長くても5分以内にしておくと良いでしょう。

適切な方法と環境でタマオヤモリを飼育しよう

タマオヤモリには色々な種類があり、見た目や大きさ値段もそれぞれです。また、種類によっても好む環境や適する湿度などが細かく異なります。そのため飼育は難易度が高めです。

これからタマオヤモリを飼育したいという人はそれぞれの個体に適した飼育環境を用意し適切な方法で育てていきましょう。
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