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グリーンイグアナは放し飼いにできる?するときのポイントやトイレについても解説

「憧れの放し飼い、グリーンイグアナでもできる?」「部屋の中で飼うときは、どうしたらいい?」

爬虫類を飼っている人なら放し飼いを一度はやってみたいでしょう。大好きなペットが自由に動き回る姿を見たり、一緒に寝たりできるなんて夢のようですね。

恐竜のような見た目の、グリーンイグアナはどうでしょう。家の中を縦横無尽に動く様子はとても格好いいです。

ここでは、グリーンイグアナの放し飼いと、環境をどう整えたら良いかをお教えします。

放し飼いをしてみたい人に分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

イグアナは人になつくのか?

グリーンイグアナはトカゲの中でも大型で、知能が高いと言われています。

長期飼育するうちに、少しずつ飼い主の顔を覚えたり、声に反応したりするようになります。名前をつけて呼んでいると振り向くこともあるので、そのときは懐いてきたと、かわいく感じるようになるでしょう。

ただグリーンイグアナは、声に反応することはあっても、名前を呼んで寄ってくることはほとんどありません。スキンシップも過度に行うと嫌がって人間を警戒するようになります。

懐くというよりは、慣れるという表現に近いでしょう。

一度警戒されてしまうと、その後も慣れることが難しくなるので、少しずつ距離を縮めることが大切です。

逆にイグアナと距離を置いてしまうと、いつまで経っても人間に慣れてくれませんので、日々少しずつスキンシップの時間を持つようにしましょう。

グリーンイグアナの飼い方の基本

グリーンイグアナの幼体は、手のひらに乗るくらいの大きさですが、成体は1メートルを超える大きさになります。

寿命も平均10年から15年程で、これ以上長生きする場合もあることを知っておきましょう。

飼育するイグアナの大きさによって、日々のケアや餌の量が変わりますので、詳しく説明していきます。

適切な飼育環境やケージの選び方

グリーンイグアナの成体は1メートル以上あるので、植物用の温室をケージとして利用するのがおすすめです。大きさは、横幅が150センチ以上あると、成長しても安心して使えます。

ケージはガラス製ではなくアクリル製を選ぶようにしましょう。イグアナは、尾をムチのように振る、テールアタックと呼ばれる攻撃をしてくることがあります。人間に慣れていなかったり、発情期を迎えたオスがこの動作をしたりしてケージが破損してしまうことがあるのです。

ケージ内のレイアウトですが、止まり木・水浴び用の容器・床材・照明は必ず用意しましょう。イグアナは高い場所で日光浴をする習性があるので、止まり木の上部に紫外線を当てるようにしてください。床材は、ミズゴケやピートモスが保湿効果が高くおすすめです。

日常的に行うケア

餌は1日に2回与えます。1回目の餌の食べ方で、その日の量を調節してあげてください。

グリーンイグアナは草食性ですが、排泄物はとても臭います。成体にもなると量が増えるので、放置すると家中が臭くなってしまいます。イグアナのストレスの原因にもつながるので、こまめに掃除することを心がけましょう。

人間との生活に慣れるためにも、毎日のお世話の中で、少しずつスキンシップをはかることが大事です。掃除のときに体を撫でてあげたり、手から餌を与えてみたりします。嫌がるときは無理をせず、時間を置いてから行いましょう。

エサとなるものの種類

グリーンイグアナは草食ですので、野菜や果物を与えます。小松菜やケール、リンゴなどを好んで食べます。

気をつけたいのは見た目です。イグアナは目でも餌をチェックしているのです。ただ並べるだけでなく、色とりどりに綺麗に盛ってあげると食いつきが良くなります。

また、グリーンイグアナはカルシウムが不足しがちです。イグアナ専用の人工餌にはカルシウムやビタミンDなど必要な栄養が含まれているので、バランスを考えてときどき人工餌を与えると良いでしょう。

グリーンイグアナは放し飼いすることができる?



グリーンイグアナは基本的にはおとなしいので、人や環境に慣れれば部屋の中で放し飼いにすることができます。

成体になると1メートルを優に超えるので、逆にケージ内だけで飼育するのは難しくなります。放し飼いにしておくと、運動不足の解消にもなりますよ。

放し飼いできるようになるグリーンイグアナのサイズ

放し飼いは、体長60センチ以上あるイグアナが適しています。これは生後1年くらい経過した個体です。

人や環境に慣れていることが前提ですが、小さすぎると部屋の中で行方が分からなくなったり、誤って踏んだりして事故につながることがあります。

グリーンイグアナを放し飼いにするメリットとは?

成長したグリーンイグアナをケージ内だけでお世話することは大変です。個体が十分に動けるスペースがある大きなケージが必要になります。

思い切って放し飼いにした方が、かえってお世話が楽になることもあります。

放し飼いにすると触れ合う時間ものびるので、今まで以上に飼い主に慣れてくれ、何より愛するペットと同じ空間で過ごせる喜びは、何ものにも代え難いです。

またグリーンイグアナの場合、広い環境で過ごすと格好良く育つので、見事な美しい個体に成長します。

グリーンイグアナを放し飼いにするときのポイント

グリーンイグアナは放し飼いができると分かったところで、いくつか注意点もあります。同じ部屋で一緒に過ごすために、準備しておくことや心構えが必要ですので、以下を参考にしてください。
  • 完全放し飼いにするまえに少しずつ室内に慣らしていく
  • 安全かつ快適な室内環境を作る
  • トイレを置く場所を工夫する

完全放し飼いにするまえに少しずつ室内に慣らしていく

放し飼いにするまえに、まずはケージから外に出すことから始めます。このとき、グリーンイグアナの動向をしっかりチェックしましょう。

部屋の中を好きなように歩かせると、イグアナが好む場所や興味を持つものが分かるようになります。時間があるときに、何度か繰り返して慣らしてあげましょう。

安全かつ快適な室内環境を作る

イグアナの好きな場所には倒れたら危ないものや、誤飲しそうなものは置かないようにしましょう。コンセントなどは、すべて塞ぎます。部屋を散歩させていると、イグアナの行きたい場所が見えてきますよ。

ティッシュや観葉植物、植木の土などを誤食する場合があります。またゴミ箱も要注意です。生ゴミなど食べ物の臭いがするものは、イグアナの手の届かない場所に片付けましょう。

イグアナは、カーテンレールなどの高い場所が好きです。上がらないで欲しい場所には、近くに登れるような台を置かない対策をしましょう。イグアナ専用の登る場所を作ってあげると、気に入ってその場によくいてくれる事もあります。

部屋で飼育をする場合は、1年中エアコンで適温をキープする必要があります。日中は25度から35度、夜間は25度から28度、バスキングスポットは40度にしましょう。また加湿器を利用して、湿度も50%以上を保つようにしてください。

トイレを置く場所を工夫する

イグアナは、決まった場所で排泄する傾向にあり、トイレを一度覚えさせると、高い確率で同じ場所にしてくれるようになります。

グリーンイグアナは、湿度の高い所を排泄場所に選びます。水浴びと一緒に済ませる習性を利用して、お風呂場をトイレとして活用できると、飼い主の片付けもグッと楽になるでしょう。

お風呂場で上手くいかない場合でも、飼っている個体を日々観察すると、排泄の時間に決まりが出てくることもあるでしょう。その時間によくいる場所をトイレにするのも一つです。

イグアナを散歩させる方法

外を散歩させると、運動不足を解消できたり紫外線浴にもなったりするので、グリーンイグアナにとってもメリットになります。

ただ、部屋の中からすぐに人の多い道路や公園へ行くのは危険も伴います。知らない外の世界には、犬や猫、大きな鳥もいます。イグアナがパニックになってしまう恐れもあるので、少しずつ外へ慣れさせてから行いましょう。

外に出る際は必ずリードを使用し、逃げ出さないよう注意してください。

環境を整えてグリーンイグアナを放し飼いしてみよう



ペットと同じ空間で過ごせるのは、かけがえのない時間です。寿命の長いグリーンイグアナは懐かなくても、飼い主をしっかり認識し、犬や猫と同じ良きパートナーとなってくれるでしょう。

飼い主がイグアナに合わせた生活になりますが、手がかかる分、かわいさも倍増ですよ。
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