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レインボーボアの飼育の仕方|特徴や餌の与え方についても解説

「レインボーボアってどんなヘビなの?」
「レインボーボアを飼育してみたいけど何を揃えればいいかわからない。」
「レインボーボアはどんな餌を食べるの?」
上記のように、爬虫類が好きな方はレインボーボアについて疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

その中でもこの珍しい名前や大型の蛇に惹かれて、レインボーボアに興味を持っている方、実際に飼育を検討されている方や、より詳細情報を知りたい方もいらっしゃるかと思います。

本記事では、レインボーボアについて、生物学的生態から飼育の際に準備するべきものや飼育環境、繁殖させたい際の方法まで幅広くご紹介します。

この記事を読むことで、レインボーボアの知識を深められ、飼育をスムーズに行うことができるでしょう。

レインボーボアに興味がある、飼育を検討しているという方は、是非この記事をチェックしてみてください。

レインボーボアはどんな生き物?

レインボーボアとは様々な地域に分布している爬虫類です。学名ではEpicrates maurusとされています。日本では観賞用のヘビとして、ファンの方に人気の種類になります。

体色は赤色と黒の円形の模様が見られます。この鱗に成長と共に光沢が見られるようになり、虹色に見えることからレインボーと名付けられました。

生活は夜がメインの生き物で小型哺乳類、齧歯類、小型鳥類などを捕食する肉食性の生き物です。

アルビノ、パターンレスなどといったように様々な品種が存在しています。

一般的に人に懐くことはないですが、成長して成体になると性格が落ち着きます。

生物学的分類

レインボーボアは爬虫網有鱗目ヘビ亜目ボア科ボア亜科カガヤキボア属に属する生物で、ニジボアと呼ばれることもあります。10程度に分けられる亜種が存在しており、ブラジルレインボーボアが鮮やかなオレンジ色、赤色の体色のため有名です。

分布する地域

分布地域は南アメリカ大陸のブラジル、ベネズエラなどが主な生息地域となります。生息地域からわかる通り、低温に弱く高温多湿を好む生態です。飼育する際には低温にならないように注意が必要です。

環境としては草原地帯や森林地帯に生息しています。

大きさ

大きさは平均全長が約150cm、最大全長が約180cmとなっています。グリーンパイソンやエネラルドツリーボアなどと比較すると、レインボーボアは体に対して頭部が小さく、可愛らしい印象を受ける方もいらっしゃるでしょう。

性格

性格は幼い頃は荒い性格をしているようですが、成長につれておとなしい性格に変わって行くようです。実際に飼育している方が手を噛まれることもあるようですが、成長するとハンドリングを楽しむことも可能になるようです。

寿命

レインボーボアの平均寿命は、約15年〜20年となります。飼育環境によっては20年以上と長生きする個体も存在するようですので、飼育されている方は丁寧にお世話することでより長く生活を共にすることができるでしょう。

レインボーボアの販売場所と値段



爬虫類専門店などでレインボーボアは購入することができ、価格は5万円〜8万円程とされています。ペットとして人気である種類のコーンスネークなどと比較すると、マイナーな種類であるためペットショップなどでは取り扱いしているケースが少ないようです。

レインボーボアの飼育に必要なアイテムと選び方



レインボーボアを飼う際に必要なものを紹介します。実店舗やペットショップでも購入することができますが、お近くに取り扱いがないケースもありますので是非参考にしてみてください。
  • ケージと蓋
  • 床材
  • シェルター
  • 水入れ
  • 登り木

ケージと蓋

上記の通りレインボーボアは平均全長が約150cmですが、中には約180cmまで成長する個体もいるため、900〜1200cm程度のケージが必要になります。幼体の際は通常サイズの600×450×450cmのケージでも飼育が可能ですが、成長した際には新たなケージが必要になります。

レインボーボアの生態として幼体時は樹上棲の傾向が強いですが、成体となると地表棲の傾向が強くなるため、床面積を広く確保する必要があります。

蓋については、ロック機能がついているもので脱走されないことが重要です。

床材

床材は専用の床材などもありますが、ペットシーツなどでも代用可能となっています。ペットシーツでも吸水性や交換の際の手軽さなどで優れているため、問題なく使用することができます。

土などの専用の床材とペットシーツをヘビの状態に合わせて使い分けてあげることが最適でしょう。

シェルター

使用するシェルターは、レインボーボアの成長度合いによって変化します。特に注意しなければならないのは、脱皮不全を起こしやすい幼体時です。レインボーボアにとって適した湿度である60%前後を意識して調節してあげましょう。

また蛇のストレス軽減のために、暗くて狭いような空間を作ることも重要です。

水入れ

ウォーターシェルターを用意すれば、専用の水入れを用意する必要はありません。飲み水と保湿ができるウォーターシェルターや家庭にあるタッパーを用意することで脱皮や保湿、水分補給が可能です。

注意点として水の取り替えを1日〜3日程度で行いましょう。

登り木

幼体時は樹上棲の傾向が強いため、登り木は必要になります。成体時にも登ることがあるので、少し太めの登り木を用意してあげましょう。

レインボーボアの成長度合いに合わせて、登り木を選んであげると良いでしょう。

レインボーボアの飼育の仕方



レインボーボアは幼体の際には温度、湿度に注意が必要ですが比較的丈夫で飼育をしやすい特徴があります。

飼育を検討されている方は、餌についてなど知識を身につけてヘビにとって快適な環境で飼育しましょう。

餌の種類と与え方

レインボーボアは他のヘビ同様、冷凍マウスや冷凍ラットなどを餌として与えます。基本的にこれらの餌を与え続けることができます。生餌を与える必要はありません。

購入時にショップで餌付いているか確認が必要になるでしょう。

与え方としては冷凍のラットをお湯で解凍して与えます。

お湯は35度〜50度程度の温度で解凍します。冷凍マウスをビニール袋などに入れると良いでしょう。マウスの腹部が柔らかくなっている状態が解凍できている状態です。解凍後に水気を拭き取り、ピンセットなどでヘビの口元に運んであげます。

レインボーボアは温度と匂いで餌を見つけるため、食いつきが悪い場合は温度を上げるなどでも対処することが可能です。

注意点として、食べるため与え過ぎてしまうと消化不良を起こし、食べたものを吐き出してしまうこともあるので、餌をあげ過ぎないようにしましょう。

冷凍ラットや冷凍マウスは栄養満点なので、餌の頻度は幼体時は3日に1回程度、成体時は1ヶ月に2回程度にします。こちらはあくまで目安なので、体重の増減に合わせて量を調整することが最適です。

またエサのサイズについては、個体の胴の太さと同じくらいのサイズを与えましょう。あまり大きな餌を与えてしまうと消化不良で吐き出してしまうので、こちらも注意が必要です。

最適な温度と湿度

最適な温度は24度〜28度程度、最適な湿度は60%前後と高温多湿を好みます。実際に飼育する際は低温と乾燥に注意する必要があります。

低温対策として、冬などはケージ内を温める必要があります。床下を温めるパネルヒーターなどがあるので低温対策しましょう。この際注意点として、床全体を温めるのではなく一部分を温めるようにしてください。

冬季の時期は餌を食べる量も減少するので、餌を与え過ぎずに適切な温度を維持してあげることが大切です。

乾燥対策としては、水容器を使用しケージ内の湿度を60%程度に保つ注意が必要です。幼体時はヤシガラマットや霧吹きなどを使用して対策すると良いでしょう。

レイアウトについて

レイアウトについては床材、水入れ、シェルター、登り木を大きめのケージに入れてあげる必要があります。冬などはパネルヒーターや暖突をつけて温度、湿度に気を配りましょう。

幼体時は樹上棲の傾向が強いため登り木にいることが多いかと思いますが、成体となると地表棲になるため、スペースを広めにして地表でも生活できるようなレイアウトを意識した配置をしましょう。

レインボーボアのハンドリング



ハンドリングは可能なヘビです。レインボーボアは大人になると幼体時と比べると大人しくなるため、成体の方がハンドリングには適していると言えるでしょう。

ただし個体差があり、顔の前に手を出した際に餌と間違えられると噛まれてしまう可能性もあるので、注意は必要になります。

ヘビのストレスとならないように、ハンドリングを行う際は十分に注意しましょう。ストレスになりにくい夜間にハンドリングを行うなどの工夫もしましょう。

レインボーボアの繁殖



実際にレインボーボアを飼育している方、これから飼育を検討している方の中に繁殖を検討している方もいるでしょう。繁殖時には体力の消費が激しいため、健康的な状態で繁殖させる必要があります。

繁殖に必要な準備をご紹介します。

オスとメスを見分ける方法

オスとメスを見分けるためには体格の違いを見る必要があります。目安にはなりますがメスの方が大きく180cm程、オスは160cm程となります。もちろん個体差があるため、ペットショップで購入時に把握しておくことが確実でしょう。

繁殖時期と産卵方法

繁殖時期は10月〜3月付近で行われることが多いようです。ヘビの繁殖時に、冬眠をさせるようにする種類の蛇は多いですがレインボーボアには必要ありません。

オスメスのケージを共にする前に温度を低めに設定し、光が当たる時間を短めにすることで交尾の準備ができます。そして10月付近になったらケージを一緒にし、交尾終了後に速やかに別々のケージに移動しましょう。

レインボーボアは産卵方法が卵胎生となるので、卵ではなく子ヘビを産みます。交尾後約半年の妊娠期間の後に子供を産みます。

レインボーボアの飼育方法を知ろう!



レインボーボアはペットのヘビとして性格としても飼育がしやすい種類になります。寿命が長い生き物であるため長期にわたって共に生活するパートナーとなります。

飼育する際は最適な環境を用意し、飼育に必要な知識を身につければ飼育難易度が高いわけではありません。飼育初心者の方でも飼育できる生き物と言えるでしょう。

また初心者の方は、成長した個体を購入した方が飼育はしやすいです。飼育知識、経験を踏まえて幼体を飼育するのか、成体を飼育するのか検討しましょう。
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