ドラゴンの様にかっこいい爬虫類はペットにできる？トカゲの飼育方法についても！

「トカゲってゲームに出てくるドラゴンみたいでかっこいいから飼ってみたい！」
「YouTubeでトカゲを飼育している人を見かけるけど、初心者でも飼えるのか気になる」
「爬虫類をペットして迎え入れるときの注意点を知っておきたい！」
このように、爬虫類をペットして迎えてみたいと思ったことはありませんか？

本記事では、トカゲの基本情報や、ペットとして迎え入れるときの注意点などを中心に紹介しています。

本記事を通して、初めてトカゲをペットとして迎え入れようと思っている人や、既にペットして飼育している人にとって必要不可欠な知識をつけられるでしょう。

トカゲを飼ってみたいと思っている人は、さっそく本記事に目を通してみましょう。

一般の家庭でペットして迎え入れるのは犬や猫がほとんどでしょう。近年では、犬や猫のような哺乳類のように、手間がかからないペットとしてトカゲが注目を集めています。

しかし、手間がかからないといえど、哺乳類とは違う形でしっかりと管理してあげなければなりません。

まずは、そのトカゲに対する基本情報や飼育するときの注意点について詳しく掘り下げていきましょう。

多くのトカゲは長い尻尾を持っていて、四本足で歩行します。その出立ちはドラゴンのようにも感じるでしょう。

実際、トカゲの祖先は白亜紀末期頃から存在します。白亜紀といえば、恐竜がまだ存在していた時代なので、現代を生きる恐竜といっても良いでしょう。

また、トカゲは身の危険を感じると尻尾を切って逃走します。これは自然界においてトカゲが生き抜くために生み出した防衛手段です。

そのため、強いストレスを感じた場合、尻尾に触れていなくても自切することがあります。

多少の個体差はありますが、基本的にトカゲは温和で穏やかな性格をしています。

特にペットとして人気があるイグアナやフトアゴヒゲトカゲ、ヒョウモントカゲモドキなどは人懐っこい性格をしています。そのため、人間に慣れてきた場合は手に乗せることもできるようになります。

しかし、いくら穏やかな性格をしているといっても産卵期や発情期は神経質になります。このときに必要以上に構いすぎてしまうと、手を噛まれて怪我をすることがあるので気をつけておきましょう。

基本的に爬虫類の寿命は長い種類が多い反面、トカゲの寿命は平均10年程度になります。

あくまで平均なので、個体や育て方によっては10年以上生きることもあります。ヒョウモントカゲモドキだと15年ほどは生きられるでしょう。

トカゲを長生きさせるには、飼育環境をしっかりと整えてあげることが大切です。しっかりとした環境を用意した上で、末長く愛してあげましょう。

トカゲをペットショップで実際に購入する場合、個体によって価格は違いますがおよそ数千円程度から購入することができます。

種類別で見ていくと、ヒョウモントカゲモドキやオニプレートトカゲが5000円程度から購入することができます。価格が高い種類の場合、フトアゴヒゲトカゲやグリーンイグアナは10000円程度で購入できるので、比較的リーズナブルといえるでしょう。

もちろん、ショップによっても価格は大きく変わってくるので、事前に爬虫類を取り扱うペットショップへの確認は必要になります。

犬や猫のような哺乳類とは違い、トカゲのような爬虫類は人間の生活環境には適応できません。

そのため、専用の飼育環境をしっかりと作ってあげる必要があります。それ以外にも、必要な知識をつけておく必要もあるでしょう。

知らなかったでは済まされないことばかりなので、下記の内容をしっかりと覚えておきましょう。

トカゲをペットとして飼う以上、ハンドリングして可愛がりたいと思う人も出てくることでしょう。しかし、トカゲの性格上、それは非常に難しいことは理解しておいてください。

人と接触しても嫌がらない種類や個体もいるので、訓練することでハンドリングができる様になる場合もあります。しかし、トカゲのほとんどは臆病な性格をしているので、体に触れられることすら嫌がることが多いでしょう。ハンドリングができない種類も少なくないです。

トカゲを飼育する上では、哺乳類のペットのように構いすぎてしまわないことが大切です。

トカゲの種類にもよりますが、ほとんどが生きた昆虫やピンクマウスが餌になるでしょう。

トカゲ専用の人工餌もありますが、個体によっては思うように食べてくれない場合もあります。工夫次第では最終的に食べてくれるようになる場合もありますが、昆虫しか食べてくれないこともあります。

昆虫やピンクマウスを与えることに対して抵抗が無ければ問題はありませんが、少しでも苦手意識がある場合は気をつけておきましょう。

トカゲは非常にデリケートな生き物なので、こまめに体調をチェックする必要があります。もしそれで異変を感じた場合は、動物病院で症状を診てもらうようになるでしょう。

そのため、トカゲをペットとして迎え入れる前に、爬虫類を診てもらえる動物病院がどこにあるのか事前に把握しておくと良いでしょう。そうすることで、万が一のときに病気や怪我の悪化を防げるようになります。

トカゲの種類によっては、成長すると体長が2mを超える場合もあります。このことから、自分だけではお世話しきれなくなって飼育放棄してしまう人もいるほどです。

悪質なケースだと、飼育放棄した人が野外に捨てて行ってしまうこともあります。このような行為は、自然の生態系を破壊してしまうので絶対にしてはいけない行為です。

そのため、最後まで責任をもって飼育してあげることが大切になるでしょう。

ここまではトカゲを飼育する上で大切な知識について紹介してきました。

ここからは、実際にペットとして飼育できるトカゲの一例を紹介します。その見た目はドラゴンの様で、飼育を続けることで愛着も湧くことでしょう。

もしこれからトカゲをペットとして迎え入れてみたいと考えている人は、一つの参考にしてみてください。

アカメカブトトカゲはトカゲ科カブトトカゲ属に分類されているトカゲの仲間です。小さなドラゴンの様な見た目をしており、幻想的な印象を持っているのが魅力です。

飼育する上で気をつけなければならない点もあるので、それらを交えながら特徴などについて解説していきます。

アカメカブトトカゲは、インドネシアやニューギニアなどの熱帯雨林に生息しているトカゲです。また、爬虫類の中では発声器官を持っている珍しい種類でもあるので、鳴くこともできるのも大きな特徴です。

また、アカメカブトトカゲは名前の通り、兜を被った様な見た目をしています。全身も黒っぽい色をしていて、目の周りだけオレンジ色をしています。

成長していくと体の鱗も発達していく様になり、最終的には全身に小さなとげを身に纏っている様な見た目になります。

アカメカブトトカゲの寿命は平均5〜10年程度です。

アカメカブトトカゲは基本的に大人しく、臆病な性格をしている個体がほとんどです。そのため、しっかりとした飼育環境を構築した上で、ストレスをできる限り与えない様にする必要があります。

そうすることで、寿命を全うさせてあげられることができるでしょう。

アカメカブトトカゲの価格は、一匹5000〜10000円ほどで購入できます。トカゲの中では比較的リーズナブルな価格で購入できる種類といえるでしょう。

近年ではペットとしての注目度が上がっていることから、ペットショップや爬虫類専門店でも見かける頻度が増えてきました。興味がある場合は、一度取り扱いのあるショップに足を運んで実際にどんなトカゲなのか確認してみるのも良いでしょう。

アカメカブトトカゲは、元々は熱帯雨林に生息していたトカゲです。そのため、飼育する際は一定の温度と湿度を保った生活環境を用意してあげる必要があります。

温度は25〜29度、湿度は60〜80%程度を常にキープできる環境を用意してあげてください。冷え込みが厳しい季節は専用のヒーターを用意したり、乾燥する日が続く場合は定期的に霧吹きをしてあげたりすると良いでしょう。

また、ゲージ全体の湿度が高すぎる状態だと、皮膚の病気になってしまうこともあります。そのため、生活環境の一部に適度に乾燥したスペースも作ってあげると良いでしょう。

アルマジロトカゲはゴツゴツした見た目をしていることから、ゲームや漫画の世界から飛び出してきたドラゴンの様な印象をしています。

ペットとしての知名度はまだ比較的低い種類ですが、飼育のしやすさから近年注目を集めています。

それではアルマジロトカゲの特徴を交えながら、飼育する上で気をつけておきたいことについて解説していきます。

アルマジロトカゲは主に南アフリカ共和国に生息しているトカゲの種類です。全身が鎧で覆われた様な姿をしており、身を守るときに全身の棘を逆立てた上で丸まることから「アルマジロトカゲ」という名前が付けられました。

先述もした通り、アルマジロトカゲの見た目は空想世界のドラゴンの様な姿をしています。そのかっこいい見た目と防御反応のかわいらしさギャップから、近年では多くの注目を集め始めている種類です。

アルマジロトカゲの寿命はおよそ10年程度で、飼育環境などによってはそれ以上生きられる場合があります。

トカゲの中では比較的長寿なので、同じ個体を長く愛したいと考えている人にはおすすめできる種類の一つでしょう。

アルマジロトカゲは希少性が高い種類のため、日本ではおよそ30万円で取引されています。

これは、過去にペット用としての乱獲が原因で個体数が減少してしまったことが背景にあります。これは現在でも密輸されているほどで、未だに解決していない問題ともいえるでしょう。

そのため、極端に安すぎる個体は密輸の可能性が考えられます。そういったものは間違えても購入をしないようにしてください。

アルマジロトカゲを実際に飼育する場合、一般的にペットとして飼育されている乾燥系のトカゲと同じ環境を用意してあげると良いでしょう。

ケージやシェルター、床材などは必要になりますが、それらは全てペットショップや通販などで買い揃えることができます。また、小型のトカゲでもあるので、初期費用もそこまで大きくかからないのが魅力といえるでしょう。

トカゲではありませんが、ドラゴンの様な見た目をしている爬虫類に「ブッシュバイパー」という種類が存在します。

見た目がとてもかっこよく、神秘的な印象をしているのが特徴です。最後にそんなブッシュバイパーとはどんな爬虫類なのか、詳しく掘り下げていきましょう。

ブッシュバイパーは、アフリカ南部の熱帯雨林に生息するクサリヘビ科の毒蛇で、げっ歯類や鳥、トカゲや両生類などと、さまざまなものを餌としています。

また、全身がトゲトゲした鱗で覆われており、その姿はまるで漫画の世界のドラゴンの様です。

見た目の荒々しさから飼育してみたいと考えることもあるかもしれませんが、現在は飼育できる手段がありません。

先述した通り、ブッシュバイパーは毒蛇の一種で、噛まれた場合は致命傷になる可能性もあるほどです。

噛まれてしまった場合は、血が固まらずに流れ続ける様になります。それ以外に、血圧の低下や体内出血、肝機能に障害があらわれるなどの症状も現れる様になります。

致命傷に至らなくても、噛まれた部分が壊死して切断しなければいけないこともあります。そのため、自然界で遭遇した場合は、下手に刺激せずにその場を立ち去るのが無難でしょう。

近年、トカゲはペットとしての注目が集まっている生き物なので、興味がある人も多くいるでしょう。

しかし、ペットとして迎え入れるからには、飼育する上での責任も発生します。一つの命を家族として迎え入れるわけなので、責任を全うできるかどうか真剣に考えた上で、ペットとして迎えることを考えてみましょう。