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フリンジヘラオヤモリの飼育方法は?特徴や必要なアイテムもあわせて紹介

フリンジヘラオヤモリは、その名の通り平たい尻尾が目を引くヤモリです。そんな特徴的な本種を飼育してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。

「飼育するためにはどんなアイテムが必要だろう?」
「餌は何を用意すれば健康的に過ごしてくれるかな?」
「フリンジヘラオヤモリを飼育する際に注意することが知りたい!」
などと、お迎えする前の疑問点も多いでしょう。

今回は、フリンジヘラオヤモリの特徴や飼育する際の注意点、必要機材について解説していきます。

本記事をチェックすることで、フリンジヘラオヤモリが快適に暮らす環境を作り出すことができるでしょう。

フリンジヘラオヤモリを飼育したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にして、お迎えの準備を整えてみてはいかがでしょうか。

フリンジヘラオヤモリの特徴



フリンジヘラオヤモリを飼育するにあたって、重要なのは本種の特徴を理解することです。生息地や性格が分かれば、おのずと好む環境が見えてきます。

ここからは、フリンジヘラオヤモリの特徴などの基本情報を解説していきます。

フリンジヘラオヤモリの生息地は?

フリンジヘラオヤモリは、マダガスカル島東部の原生林に生息しています。この地域は高温多湿であるので、飼育の際もできるだけ現地の気候に合わせてあげましょう。

フリンジヘラオヤモリは「マダガスカルへラオヤモリ」と呼ばれていた時期もあるようです。しかし、島に生息するほかのヤモリと区別するために今の和名になりました。

フリンジヘラオヤモリの外見・大きさは?

フリンジヘラオヤモリの最大の特徴は、何といっても大きく発達した尾でしょう。樹木の幹に擬態するためにこのような形になったと言われています。

体長は30cm程度まで成長し、これはへラオヤモリの中でも大型です。その分力も強いため、餌をあげる際などは少しだけ注意しましょう。

フリンジヘラオヤモリの性格は?

本種は、かなり穏やかな性格であることが知られています。樹上性のヤモリではありますが、動きは遅く、餌を獲る時以外はあまり激しく動きません。

そのため、ハンドリングも可能です。突然噛むようなこともないので、ゆったりとした動きを手の上で楽しめます。

フリンジヘラオヤモリの寿命は?

フリンジヘラオヤモリの寿命は10年以上と言われていますが、正確な期間は解明されていません。理由としては、輸入量が少なくデータがあまりないことや、野生個体なので寿命の判断が難しいことなどがあげられます。

ヤモリは大きければ大きいほど寿命も長いと言われており、中には30年以上生きた例もあります。本種も10年以上は確実に生きるとの見解が有力のようです。

フリンジヘラオヤモリの販売価格は?

フリンジヘラオヤモリは、あまり輸入数の多い爬虫類ではありません。繁殖個体の流通数も少ないため、お迎えの際には少し高価になってしまうでしょう。

具体的には、30,000円から50,000円程度を目安にして下さい。ペットショップで見かけることはまずないので、爬虫類専門店や販売イベントなどに足を運んでみると、お気に入りの個体と出会えるかもしれません。

フリンジヘラオヤモリを飼育するために必要な5つのアイテム

フリンジヘラオヤモリをお迎えする際は、事前に必要なアイテムをそろえておきましょう。そうすることで、購入後すぐに快適な環境で飼育することができます。

ここでは、フリンジヘラオヤモリを飼育するために必要なアイテムを5つ紹介していきます。多湿環境に生息していることと樹上性の生き物であることを意識して、アイテムを選んでいきましょう。
  • ケージ
  • 床材
  • 湿度計・温度計
  • コルクバーク・流木
  • パネルヒーター

1:ケージ

フリンジヘラオヤモリは、大型のヤモリでかつ樹上性です。そのため、高さのあるケージの用意が必須となります。

大きさとしては、幅45cmと高さ60cm以上あるケージが理想です。この大きさであれば、終生飼育が可能でしょう。立体的なレイアウトを施して、広く快適な環境を作ってあげて下さい。

2:床材

フリンジヘラオヤモリは樹上性の生き物であるため、あまり地面には降りてきません。しかし、たまに餌である昆虫を狙って降りることもあるので、床材の設置も怠らないようにしましょう。

おすすめなのは保水力の高いミズゴケやヤシガラです。厚めに敷くことで、けがの防止だけでなく、ケージ内の湿度保持の役割も果たしてくれます。

3:湿度計・温度計

本種の飼育で気を付けなければならないのが、温度と湿度の管理です。生息地が高温多湿であるため、できるだけその環境に近づけてあげましょう。

爬虫類専用の温湿度計がメーカーから販売されているので、それを使用することがおすすめです。このアイテムはほかの爬虫類でも使えるので、飼育者は持っておいて損はありません。

4:コルクバーク・流木

ケージにコルクバークや流木を設置することで、フリンジヘラオヤモリの登り木や隠れ家として機能してくれます。

樹上性で木に擬態する性質を持っているため、これらのアイテムはケージ内に必須です。きれいにレイアウトできれば、ケージ全体としての見栄えも楽しめるでしょう。

5:パネルヒーター

フリンジヘラオヤモリを飼育する際の適温は25度から27度程度だと言われています。夏場は冷房などで問題ありませんが、冬場はケージ内の温度が下がりがちです。温度低下防止用パネルヒーターの導入を検討して下さい。

床面を温めるのではなく、背面や天井から加温してあげることが大切です。

フリンジヘラオヤモリを飼育する方法

フリンジヘラオヤモリの飼育は、餌と湿度に注意しながら行っていくことになります。この2点さえ管理できれば、10年以上を共に過ごすパートナーになってくれるでしょう。

飼育を始める前に、以下の2点だけは必ず確認して下さい。

餌はどうする?

フリンジヘラオヤモリの餌には、生きた昆虫がベストです。ヨーロッパイエコオロギやデュビアなどを与えて下さい。

餌の量や頻度ですが、ベビーサイズやヤングサイズのころは毎日食べるだけ与えて下さい。アダルトサイズになったら、3日に1回程度の給餌で大丈夫です。

湿度の保ち方は?

本種は、高温多湿を好む生き物です。特に湿度が低いと脱皮不全などを起こしてしまう可能性があります。

目安としては、湿度70%を常に保つようにして下さい。加湿は霧吹きで問題ありません。フリンジヘラオヤモリは、この加湿によってできた水滴から水分を摂取します。高頻度の霧吹きを意識しましょう。

フリンジヘラオヤモリを上手に飼育しよう!



フリンジヘラオヤモリを上手に飼育するコツは、湿度に気を付けることです。それさえできれば、本種は10年以上も飼育者を楽しませてくれるでしょう。

特徴的な尾と体形、ぎょろりとしつつも愛らしい目は多くの爬虫類ファンを魅了してきました。この魅力的なヤモリをお迎えする際は、本記事で紹介したことを参考にしてみて下さい。
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