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ギリシャリクガメの値段は?飼育に必要なアイテムと飼い方や注意点を紹介

「ギリシャリクガメってどんなカメ?」
「ギリシャリクガメはどのくらいの値段で飼えるの?」
「ギリシャリクガメの飼育に必要なアイテムが知りたい」
リクガメの中でも小型のギリシャリクガメは、その見た目の可愛さから、ペットとしても大変人気があります。

本記事には、ギリシャリクガメの生態や購入できる場所、個体の値段などの詳しい内容が書かれています。これを読めば、飼育にあたって用意すべき機材やアイテムが一目瞭然です。おすすめも紹介しているので、参考にしてみてください。

お世話の仕方や飼育する上で注意してほしいことも記載しています。爬虫類飼育が初めてという人だけでなく、実際に今飼育している人にも、心当たりのある点などまとめていますので、是非ご一読ください。

ギリシャリクガメとは?

動物園やペットショップなどで、よく見ることができるギリシャリクガメですが、野生の生態はご存知ですか?飼育している人以外は、あまり馴染みがないかもしれませんね。

甲羅がギリシャ織のような幾何学的な模様に見えることから、ギリシャリクガメと呼ばれるようになりました。個体によって、少しずつ変化する模様を楽しむ飼育者さんも多いようです。

ここからは、ギリシャリクガメの生態について詳しく紹介していきます。

特徴や大きさについて

通常、ギリシャリクガメの甲長は20〜30cmで、リクガメの中でも小型の種類と言われています。大きいもので、甲長が38cmある個体も確認されているそうです。

草食性でおとなしい性格な上、リクガメ特有のコロンとした丸い甲羅がとても可愛らしく、ペットとして人気があるのも頷けます。

前述した通り、生息地によって甲羅の模様が少し違うので、その違いを選ぶポイントとする飼育者さんもいるようです。

生態について

ギリシャリクガメは、カメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されています。イタリアやフランスの南東部など、乾燥地帯に生息しています。

亜種が多く、種類によって多少異なりますが、気温が低くなる夜間や冬季は、穴を掘ってその中で生活しているようです。

繁殖形態は卵生で、1度に10個近い卵を産むこともあります。

寿命について

ギリシャリクガメは長寿で、平均20年程度生きると言われています。若いうちは甲羅の柄が鮮やかですが、年齢とともに模様の境目がだんだん薄くなります。体の色も黒っぽく変化するようです。

「亀は万年」と言われるだけあって、長生きする動物です。上記した寿命はあくまで平均的な年数で、個体や正しい飼育を続けた場合は30年以上生きることもあります。飼育する際は、最後までしっかりお世話できるか、確認してからにしましょう。

ギリシャリクガメを購入できる場所

ギリシャリクガメに限らず、爬虫類は法律で対面販売を義務化しています。ネットでの販売もありますが、対面せずにネット上だけで取引することは禁止されているので気をつけましょう。

ギリシャリクガメはペットショップや爬虫類の販売イベント会場などで購入することができます。顔や甲羅の柄など、しっかり目で見て判断できるので、対面販売の方が安心です。

飼育下で繁殖させた個体には「CB」、野生の個体には「WC」という表記があるので、参考にしてください。

ギリシャリクガメの値段

ギリシャリクガメは、平均15,000円程度で購入することができます。個体や珍しい亜種によっては、50,000円以上の高値がつくこともあるようです。

お気に入りの個体が見つからなかった場合、カメを専門に扱うショップで入荷待ちをさせてもらうか、直接ブリーダーさんに紹介してもらって、連絡を取ることもできます。

また販売会も全国で行われているので、多くの会場へ足を運んでみるのもおすすめです。

購入の際のコツ

ギリシャリクガメを購入する際、先ほども述べた通り、野生個体「WC」であるか、飼育下で繁殖した個体「CB」であるか、選ぶのも大切なポイントです。

WCの場合野生なので、迎えたばかりの時は餌で悩むことがあります。与えた野菜や人工餌をなかなか食べてくれないこともあります。

またCB個体に比べて少し凶暴な部分があるので、WCの飼育は難易度が高いことを心得ておきましょう。

ギリシャリクガメの飼育に必要なアイテム

ここからは、ギリシャリクガメの飼育用アイテムをリストアップしていきます。わからない人は、おすすめの具体的なグッズも掲載しているので、参考にしてみてください。

アイテムごとに、なぜ必要なのかも説明しています。居心地のよい環境づくりのため、できるだけ以下のアイテムは揃えてあげましょう。
  • 水槽
  • 床材
  • パネルヒーター
  • サーモスタット
  • バスキングライト
  • 温度計と湿度計
  • カメ用紫外線ライト
  • 隠れ家
  • 水入れ
  • 消臭剤

飼育に必要なアイテム①水槽

ギリシャリクガメの大きさは平均で30cm程度なので、水槽の幅が60cm〜120cmのものを選びましょう。

ギリシャリクガメは、行動範囲が広く歩き回るので、できれば幅と奥行きが広いものを用意してください。高さはそれほど気にする必要はありません。

水飲み場や餌場などは場所を固定し、エリアによって温度設定を変えてあげれば、ギリシャリクガメにとって非常に住みやすい環境になります。

飼育に必要なアイテム②床材

ギリシャリクガメは、乾燥地帯に生息しています。乾燥を好むリクガメは、ウォールナッツサンドやヤシガラマットなどがおすすめです。

中でもウォールナットサンドは、サラサラの砂のような状態になった天然のくるみ殻でできています。リクガメが誤って餌と一緒に飲み込んでしまっても、体内で分解されるか、フンと一緒に出てくるので、健康を害することもなく安全です。

またフンや尿で床材が汚れても、その部分だけすくって燃えるゴミとして廃棄できます。掃除が楽な点も人気の理由です。

飼育に必要なアイテム③パネルヒーター

ギリシャリクガメは変温動物なので、しっかり温まらないと活動できません。温度管理がとても重要になります。パネルヒーターは下から暖まるので、リクガメの内臓の保温を助けます。

水槽の底の部分にパネルヒーターを置き、その上に床材を敷きます。全面にヒーターを置いてしまうと、暖かい場所ばかりで、涼みたい時に逃げ場がありません。逆に体調を崩してしまう原因になるので、涼しい場所も確保しましょう。

完全防水のヒーターを選べば、フンや尿で故障する心配もないのでおすすめです。

飼育に必要なアイテム④サーモスタット

サーモスタットは、設定した温度を自動的に管理してくれる器具です。バスキングライトや保温球に繋いで使用します。

夜中など、飼い主が管理できない時に24時間見守っていてくれる、強い味方です。

飼育に必要なアイテム⑤バスキングライト

バスキングライトは、主にギリシャリクガメの体を暖めるのに使用します。日光浴ができる場所、バスキングスポットを作ってあげて、ギリシャリクガメが好きな時に甲羅干しできるようにします。

使用時間は主に日中で、夜間は消しましょう。

飼育に必要なアイテム⑥温度計と湿度計

乾燥を好むギリシャリクガメは、高温多湿が苦手です。こうなってしまうと、体調を崩してしまうこともあるので、温度計と湿度計を使って管理をしっかり行いましょう。

温度と湿度を同時に測れる器具があるので、そちらをおすすめします。

水槽内に暖かい場所と涼しい場所の両方を作ることで、ギリシャリクガメが自身で好きなところへ移動できるようにすると快適です。

飼育に必要なアイテム⑦カメ用紫外線ライト

ギリシャリクガメは、日光浴ができないと「くる病」にかかってしまうことがあります。野生のリクガメの場合、日光浴で紫外線を浴びて体内でビタミンDを生成していますが、これが無いとカルシウムが吸収されず、病気にかかってしまうのです。

カルシウムは甲羅を形成するのに非常に重要な栄養素なので、取り入れられないと、甲羅の曲がりや歪みに繋がります。一度歪んでしまうと治らないので、しっかり予防することが大切です。

ギリシャリクガメの生息地は、比較的紫外線の強い場所なので、UVB照射量の多いライトを選びましょう。

飼育に必要なアイテム⑧隠れ家

ギリシャリクガメの休憩場所として、隠れ家を用意してあげましょう。野生のギリシャリクガメは、穴を掘って寝たり休んだりします。

買い始めて間も無い場合は、特にあった方がリクガメにとっては快適です。水槽や環境に慣れるまでは、置いてあげましょう。

飼育に必要なアイテム⑨水入れ

水入れは、必ず用意しましょう。リクガメは食事からの水分補給では不十分なので、水を飲んだり水浴びをしたりしながら補給しています。ギリシャリクガメが浸かる大きさの入れ物を用意してあげてください。

水入れは、飲むだけでなく水浴び用でもあるので、ひっくり返りを防止しているような市販の水入れを準備してあげるとよいでしょう。

飼育に必要なアイテム⑩消臭剤

リクガメを飼育すると、臭いが気になる人も多いと思います。原因となるところをこまめに掃除することをおすすめします。

1つ目は水です。水は定期的に変えないと臭いの原因になります。それでも気になる場合は、臭いや雑菌をおさえる水があるので、利用するのもよいでしょう。

2つ目は餌の食べ残しです。水槽内は温度が高く、餌のいたみも早いので、食べないものは除去するか、新しいものに変えてください。

3つ目は排泄物です。どのペットも同じですが、排泄物は見つけたら掃除します。細かいところまで気をつけていても、臭いが気になる場合は、カメ用の消臭砂利を使うのもよいでしょう。排泄物の分解を促してくれるものもありますよ。

ギリシャリクガメの飼い方



ギリシャリクガメの飼育に必要な機材を揃ったら、今度は飼育方法について学びましょう。

温度などの環境を管理してあげるほか、餌のあげ方やリクガメが汚れてしまった時の対処法を説明します。ギリシャリクガメが健康で過ごしてくれるよう、毎日ケアを怠らないようにしましょう。

飼育する上で、大事なポイントもいくつか載せていますので、参考にしてください。

温度と湿度の管理

温度計と湿度計をご紹介した際に説明しましたが、正しい設定を守って、しっかり管理することが重要です。

適温は、日中が25℃〜30℃、夜間は20℃程度で構いません。湿度は常に50%〜60%を保つようにしてください。

特に多湿にはとても弱いので、気をつけましょう。

餌の種類と与え方

ギリシャリクガメは、葉物を中心とした野菜や果物のほかに、人工餌も与えることをおすすめします。よく食べるので、与えすぎないことがポイントです。大人のギリシャリクガメであれば1日1回、幼体の場合は1日2回で十分です。

まず野菜や果物ですが、小松菜やチンゲンサイ、水菜、かぼちゃ、きゅうり、トマト、バナナ、りんごなどを好んで食べます。豆苗は、根がついたものを水に浸して水槽の中に入れれば、食べたところからまた新たに新芽が生えてきます。水換えをこまめに行えば、何回か新しい豆苗を食べることができるので、爬虫類飼育者の中ではおすすめの野菜として上がるようです。

人間と同じように、好き嫌いもあるので、色々な野菜を試してみましょう。ただし、偏りすぎると栄養面で心配なので、注意してください。

人工餌ですが、通常の野菜や果物に加えて補足程度で構いません。栄養の偏りを防いだり、健康を保つ上で役立ちます。野菜にカルシウムパウダーをまぶして与えるのもよいでしょう。

繁殖方法

ギリシャリクガメが繁殖しやすい環境は、暖かく湿度の低い場所です。後尾をしてから1〜3ヶ月程度で産卵し、1度に1〜10個の卵を産みます。

ギリシャリクガメは、産卵する土の温度が一定より高いと、メスが産まれる確率が上がります。これを温度依存性決定といいます。

繁殖もしっかり飼育管理できれば問題ありません。でも繁殖期はオス同士で戦ったり凶暴になったりするので、オス同士は別々にする必要があります。また長寿であること、飼育スペースの確保など、考慮すべき点が多いので、心得た上で行うようにしましょう。

甲羅の汚れ取り

ギリシャリクガメは2週間に1度、35℃〜40℃のぬるま湯で温浴します。温浴することで新陳代謝が活発になるので、おすすめです。

さらに、温浴することで甲羅や体の汚れを落とすことができます。温浴だけでは落ちない場合は、柔らかいスポンジや指の腹で、甲羅を優しく擦って落としてあげてください。

温浴は10分程度にとどめておきましょう。

適度な散歩

ギリシャリクガメは、水槽内だけでは運動不足になりがちです。定期的に水槽の外に出して散歩させてあげましょう。

天気の良い日は、外で日光浴もおすすめです。この場合脱走に気をつけ、天敵のネコやカラスに襲われないよう、目を離さないでください。

ギリシャリクガメは急激な温度変化に弱いので、冬の寒い日は外に出さず、室内で散歩させるようにしましょう。

くちばしと爪の手入れ

野生のギリシャリクガメの場合、硬い大地を歩いたり、穴を掘って過ごしたりするので、くちばしや爪は自然と削られていきます。でも、飼育下のギリシャリクガメは人間が手入れしてあげないと、伸びっぱなしになってしまいます。

手入れには、犬猫用の爪切りや齧歯類用のニッパーを使いましょう。爪は手足を抑えて切ってあげればよいのですが、くちばしは顔を引っ込めてしまうので、少し強引ですが、押さえつけるようにして切ってあげます。

自分では心配という人は、動物病院でお願いすることもできるので、相談してみましょう。

ギリシャリクガメをなつかせるポイント



ギリシャリクガメは、なつくというよりも人に慣れることはあります。人や飼育環境に慣れると、餌をもらいに寄ってくるので、とても可愛いです。

ギリシャリクガメはハンドリングも可能です。その際は、落とさないように注意してください。慣れてきたといっても、ハンドリングはストレスの原因にもなりますので、長時間は避けましょう。

ギリシャリクガメ飼育時に注意する点

ギリシャリクガメに限らず、爬虫類はサルモネラ菌を保菌しているので、ハンドリングだけでなく、世話をした後は必ず手洗いをしましょう。

サルモネラ菌の健康被害としては、発熱や腹痛、下痢、嘔吐などがあります。特に高齢者や子供の場合、サルモネラ菌に感染すると非常に危険な状態になることがありますので、特に注意が必要です。

ギリシャリクガメを飼育してみよう

ギリシャリクガメは、爬虫類の中でも比較的飼育がしやすい動物です。成長しても、それほど大きくならないので、最初に準備した水槽の大きさが適当であれば、新調する必要もありません。

体も丈夫で、日々のケアを怠らなければ長生きしますので、人生を楽しむパートナーとして大切にしてあげてください。
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