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人気のレオパの大きさはどのくらい?幼体と成体の違いも併せて解説

「レオパを飼ってみたいけど、どれくらい大きくなるの?」
「手乗りサイズって聞いたけど本当?」
「おすすめの飼育アイテムがあれば合わせて知りたい」
レオパは近年ペットとして人気の爬虫類の仲間です。犬や猫ほど身近な生き物ではないため、実際の大きさや特徴についてはよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、レオパの大きさ、特徴、生態について詳しく解説しています。これから飼育デビューしたい方のために、必要な飼育アイテムやレオパの品種についても紹介します。

レオパを飼ってみたい方、まずは大きさや生態について知りたいという方はこの記事を読むことでレオパについて理解できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

レオパの特徴とは?

レオパはトカゲモドキ科に属するヤモリの仲間です。別名、ヒョウモントカゲモドキとも呼ばれています。

手乗りサイズの大きさと、黒い斑点模様が特徴です。品種改良が盛んなことから、様々なカラーバリエーションの品種が存在します。

爬虫類であるレオパには、様々な特徴があります。まずは、レオパがどのような生き物なのか、特徴と生態を解説します。
  • 生息地
  • 活動時間
  • 別名
  • 寿命

生息地

レオパは砂漠地帯に生息しています。主な生息地域は、イラン東部、アフガニスタン東部、パキスタン、インド北西部などです。

砂漠というと一面の砂を想像しますが、レオパが生息するのはなだらかな丘陵や岩山がある荒れ地が中心です。

荒れ地には乾燥に強い多肉植物が点在しており、枯れた植物の下に潜り込むようにして生活しています。植物の下は適度に湿り気があるため、レオパの住み家として最適なのでしょう。

活動時間

レオパは夜行性のため、主に夜から活動し始めます。日中は寝ている、もしくは大人しくしていることが多い生き物です。野生でも、昼間は植物の下の湿った場所に身を隠していることが多く、薄暗くなってから活動を始めます。

ペットのレオパは日中に動くこともありますが、活動的な夜に比べると、動きもゆっくりで大人しい印象になるでしょう。

別名

レオパは、別名「ヒョウモントカゲモドキ」と呼ばれています。国内で親しまれているレオパという名前は愛称で、英名の「レオパード・ゲッコー」から名づけられました。

英名のレオパードはヒョウを意味し、ゲッコーはヤモリという意味です。黄色い体に黒い斑点模様がヒョウ柄のように見えることから、レオパード・ゲッコーと呼ばれるようになりました。

寿命

比較的長寿な種類が多い爬虫類ですが、レオパも寿命が長いことで有名です。野生では15~20年前後で、飼育下では10~15年前後といわれています。

レオパは、モルフと呼ばれるカラーバリエーションごとに体質が変わります。モルフによっては、もともと体が弱い個体や神経障害を持つ個体がいます。寿命は変わりませんが、個体ごとの特徴に合わせた飼育が必要になります。

なかには30年近く生きたという記録もあり、レオパを長生きさせるためには、適した環境と丁寧な飼育が重要になるといえるでしょう。

野生のレオパの餌は、昆虫や小型のヤモリなどです。ペットのレオパも野生と同じように、生きた昆虫を与えるのが無難です。ミルワーム、コオロギ、シルクワームなどが代表的な餌ですが、いずれも口の大きさにあったサイズを与えることが大切です。

昆虫を与えるのが苦手という場合には、レオパ用の人工フードが市販されています。レオパに最適な栄養バランスで作られているため、体調面でも安心して与えることができるでしょう。

ただし、国内でブリードされた個体やペットショップの個体は、すでに食べ慣れた餌があります。いきなり餌を変えると食べなくなる場合があるため、はじめのうちは慣れた餌に合わせてあげましょう。

レオパの大きさはどのくらい?

レオパは、飼育しやすい手乗りサイズとして有名な爬虫類です。大きさによって飼育環境が変わるため、事前に平均的な体長や体重を知っておく必要があります。

ここからは、幼体と成体のレオパに分けて、それぞれの大きさを紹介します。

幼体

レオパの幼体は全長10cm前後、体重が10gほどです。ペットショップで販売されているレオパは幼体がほとんどのため、一番よく見かける大きさといえます。

幼体期は成長が早く、生後3ヶ月ごろで体重25g前後まで成長します。餌の量を調節しながら育成し、生後1年ほどで成体になります。

成体

成体のレオパは、全長約20~25cm、体重は55~85gほどの大きさになります。基本的には大人になっても手乗りサイズですが、なかには30cmを超えるほどに成長する種類もいます。

体重に関しては性別によって異なり、メスで55~70g前後、オスで65~85g前後とされています。個体差もあるため、ペットとして飼育するときには日々の体重管理も重要です。

レオパのオスメスを知る方法



ペットを飼育する楽しみのひとつに、繁殖があります。レオパも自宅で繁殖できる生き物ですが、繁殖のためにはオスとメスの判別が必要です。

実はレオパのオスとメスは、簡単に判別ができます。今後レオパの飼育から繁殖までチャレンジしたい方のために、オスメスの判別方法を紹介します。

クロアカルサック

クロアカルサックとは、後述の総排泄腔に付属している袋状の器官です。ラテン語で「CLOACA」と呼ばれ、総排泄腔についている袋のため、クロアカルサックという名称になりました。雌雄の判別をしたいときには、クロアカルサックにふくらみがあるかを確認します。

オスのクロアカルサックには、左右一対の生殖器が入っています。普段は収納されているため、総排泄腔の下に2つのふくらみがあればオスの判別ができます。メスのレオパにもふくらみが見られる場合がありますが、なだらかに1箇所ふくらむだけです。

総排泄腔

総排泄腔(そうはいせつくう)とは、排尿・排便・繁殖のすべてを賄う器官のことです。尻尾の付け根あたりにあり、レオパに限らず、魚類・両生類・爬虫類・鳥類などで見られます。

クロアカルサックのふくらみでオスメスが判別しづらい場合は、総排泄腔付近を軽く押してみましょう。オスであれば収納されている生殖器が出てくるため、判別がしやすくなります。

ただし、総排泄腔はメスにもある器官のため、雌雄の判別はクロアカルサックのふくらみや、生殖器の有無で確認します。

前肛腔

前肛腔(ぜんこうこう)とは、オスのレオパのみに見られる器官で、総排泄腔の上部にあります。小さな穴があいた鱗がアーチ状に並び、縄張りを主張するための油が分泌されます。

メスのレオパには見られない器官のため、尻尾の付け根より少し上にアーチ状の鱗があれば、オスかどうかを判別できます。薄黄色の分泌物が出ている場合もあります。

レオパの飼育に必要なもの



爬虫類であるレオパの飼育では、ケージや湿度計、パネルヒーターなど、爬虫類特有の飼育アイテムが必要になります。飼育アイテムを選ぶ際には、レオパの大きさに合わせて選ぶことが重要です。

ここからは、飼育に必要な6種類のアイテムと選び方のポイントを紹介します。
  • 適切なケージ
  • 飲みやすい水入れ
  • 隠れるためのシェルター
  • 見やすい湿度計
  • 保温用のパネルヒーター
  • 床材

適切なケージ

レオパの飼育では、メンテナンスしやすくレオパも動きやすいケージが必要です。

レオパは、成体になると20~25cm前後まで成長します。ケージ内での動きやすさを考えると、40~50cmほどの大きさがあると安心です。ヤモリの仲間ですが、壁に張りつくような縦の動きはしないため、高さはそれほど気にする必要はありません。

熱帯魚用の水槽も流用できますが、その場合は脱走防止として蓋をつけます。爬虫類専用のケージは、蓋つきで扉も前開きなど、初心者でも使いやすい設計になっています。ガラス、プラスチック、アクリルなど素材も様々なので、予算に合わせて選びましょう。

飲みやすい水入れ

砂漠で暮らすレオパですが、飲み水は必須です。ケージ内にレオパが飲みやすい水入れを設置しましょう。

水入れを置く場合、大きさと設置場所が重要になります。大きな水入れはケージ内の湿度を上げ過ぎてしまい、設置場所に問題があるとレオパが水を認識してくれません。大きすぎず安定した形の水入れを、レオパの目線の高さにセットします。

レオパが水を飲まない場合は、水入れの水を認識していない可能性があります。水入れを傾ける、水を認識しやすい浅い水入れにするなど、工夫しましょう。

隠れるためのシェルター

夜行性で日中は隠れていることが多いレオパにとって、シェルターは必須アイテムです。成体になると20~25cmほどに成長するため、ある程度のゆとりをもって選ぶと安心です。

シェルターには、隠れ家としての役割以外に、保湿効果を高める役割もあります。レオパは脱皮する生き物ですが、乾燥しすぎると脱皮がうまくできません。脱皮の失敗はケガのもとになるため、シェルターでの保湿が重要です。

シェルターのなかには、天井部分に水を入れて湿度を維持できるタイプがあるので、様々なタイプを比較し最適なものを選びましょう。

見やすい湿度計

レオパの飼育では、湿度管理も非常に重要です。日々の体調管理の一環として、ケージ内に湿度計をセットしましょう。できれば温度も一緒に分かる温湿度計があると、安心です。

ペットとして飼育する場合、レオパに適した湿度は60~70%前後、温度は日中で24~32℃ほど、夜で18~24℃ほどが適しています。湿度・温度が合わないと、食欲不振や脱皮不全になってしまうため、毎日のチェックが重要です。

湿度が低い場合には、加湿器や霧吹きを使って保湿してあげましょう。

保温用のパネルヒーター

砂漠地帯で生きるレオパにとって、日本の寒さは大敵です。ケージ内の温度が下がったままだと、消化不良や食欲不振につながるため、ヒーターを使った保温が必要です。

レオパの適温を維持するためには、ケージの下に設置するパネルヒーターや、ケージ全体を加温する上部設置型ヒーターが最適でしょう。どちらもコンセントをさして設置するだけなので、手軽にケージ内の保温ができます。

ただし、変温動物のレオパは自ら体温調節ができません。暑いときの逃げ場所として、ケージ内には加温するエリアとしないエリアを作っておくと安心です。

床材

野生のレオパは、枯れた植物の下などに穴をほり生活しています。ペットのレオパもまた、砂を掘る行動をとるため、ケージの中に床材を敷きます。

床材には、砂やウッドチップ、ヤシ殻を砕いたものなど、様々な種類があります。排泄物で汚れた場合は取り換えが必要になるため、メンテナンスが楽なものを選ぶと安心でしょう。

また、床材は定期的に新しいものと交換し、常に清潔な環境を維持しましょう。

レオパの人気品種



レオパの魅力は、バリエーション豊かな品種の多さです。突然変異や多くの品種改良を経て、いくつもの品種が生まれました。様々な色と模様の交配で生まれた品種を、モルフと呼びます。

レオパのモルフには、それぞれに魅力があり、飼育の楽しさがあります。ここからは、特に人気の高いモルフ(品種)について紹介します。

ブラックナイト

ブラックナイトは、黒い個体の交配と選別を続けたことで生まれた品種です。レオパのなかでも黒い個体は珍しく、美しい漆黒の体が特徴です。

ブラックナイトは、黒の面積が大きいほど希少価値が高いとされています。全身が真っ黒な個体はフルブラックと呼ばれ、専門店では20万円以上で販売されるほど高価な種類です。

ホワイトナイト

白い体に赤い目が特徴のホワイトナイトは、レオパのなかでも人気の品種です。

もともと色素が薄く白いブリザードという種類と、赤い目を持つレーダーという種類の交配から生まれました。ブリザードは白化を起こした種類のため、レオパ特有の斑点模様を持ちません。ホワイトナイトもまた、模様のない真っ白な種類です。

スーパーレーダー

スーパーレーダーは、美しいルビーのような赤い目が特徴の人気品種です。後述のスーパーマックスノーという品種と、レーダーという品種の交配から誕生しました。それぞれの特徴を受け継いだ美しい姿が魅力です。

レッドアイエニグマ

レッドアイエニグマは、エニグマという品種とベルアルビノという品種の交配から生まれました。エニグマは直訳すると「謎」という意味で、レオパ特有の斑点模様が少ない、尻尾が白いなどの特徴があります。

イエローの体に白い尻尾と、ベルアルビノから引き継いだ赤い目が特徴的な品種です。

スーパーマックスノー

スーパーマックスノーは、白い体に黒い斑点模様が特徴的な品種です。マックスノーという、白みの強い品種同士の交配から生まれました。水玉のように見える模様と真っ黒な目が愛らしく、人気の高い種類です。

レオパの大きさに合わせた飼育環境を用意しよう

大人になっても手乗りサイズのレオパは、賃貸や一人暮らしでもでも飼いやすいペットとして非常に人気があります。平均寿命も長いため、大切に飼育すれば10年以上連れ添えるパートナーになるでしょう。

レオパを健康で長生きさせるためには、大きさと特性に合わせた飼育環境が重要です。手乗りサイズとはいえ、狭すぎるケージはレオパのストレスになってしまいます。ゆとりのある大きさと広さは、日々の管理もしやすくなるメリットもあります。

これからレオパを飼育してみたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考に、最適な飼育環境づくりから始めてみましょう。
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