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ヒョウモントカゲモドキの脱皮の兆候とは?脱皮不全になったときの対処法も解説

「見た目がかわいいからヒョウモントカゲモドキを飼ってみたいけど、脱皮の管理って難しくない?」
「ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしてしまったときの対処が難しそう」
ヒョウモントカゲモドキはペットとして注目を集めている種類の一つですが、興味はあっても、このような疑問を抱えていることはありませんか?

脱皮はトカゲの成長や健康維持にとって必要不可欠なものです。そのため、正常に脱皮できていない場合は迅速に対処する必要も出てきます。

そこで本記事ではヒョウモントカゲモドキの脱皮の兆候、脱皮不全になった場合の対処法について紹介しています。この内容を理解しておけば、いざというときにも迅速に対処できるので、結果的に個体の健康維持にもつながります。

可愛いペットを長生きさせたいと考えているのであれば、本記事を通して勉強してみましょう。

脱皮は爬虫類にとって大切



爬虫類は体の乾燥や衝撃などを防ぐために、皮膚の表面に鱗を持っています。鱗には人間の髪の毛や爪にも含まれているケラチンというタンパク質成分も含まれていて、内側の真皮を守る働きをしています。

多くの爬虫類のケラチンの分泌は一定周期で休眠に入る期間があります。そのため、古くなった表皮が浮いて取れるようになることで脱皮につながります。

これは爬虫類が健康であれば定期的に繰り返す行為なので、脱皮することで健康状態を測ることもできます。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮の兆候とは?

ヒョウモントカゲモドキの脱皮の兆候は、体の色味や状態での判別が可能です。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮の時期が近づいてくると、体色が全体的に白っぽく変色します。その後、足の付け根周辺の皮膚が浮いてくるでしょう。

ここから数日以内に口元から尻尾へと脱皮を始め、1時間もかからないくらいで終えてしまうことがほとんどです。

ほとんどの場合、シェルターの中や夜のうちに脱皮をすることになるので、飼い主が気づかない間に脱皮をしていることがあります。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮に適した環境

ヒョウモントカゲモドキに脱皮の兆候が見られた場合、温度や湿度の管理はいつも以上に気にかけるようにしてください。

ヒョウモントカゲモドキは体に触られることがストレスに感じてしまいます。善意で脱皮を手伝ってあげる行為は逆効果になるので、脱皮中は静かに様子をみることが重要です。

また、シェルター内に湿らせた水ゴケを入れることで、脱皮の皮が引っかかって綺麗に剥けるようになるでしょう。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮周期



ヒョウモントカゲモドキは幼体か成体かによって脱皮周期が異なるため、それぞれの脱皮の周期について覚えておく必要があります。

幼体の場合は、2週間に1回程度の間隔で脱皮をします。早いものだと10日程度で脱皮をするので、多少の個体差も出てくることもあります。

成体になると、1ヶ月に1回程度の回数に落ち着くようになります。そのため、気が付かないうちに脱皮を終わらせていることが多くなります。ケージを掃除する際に、脱皮の確認も欠かさないようにしましょう。

ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしたらどうする?



脱皮不全は、本来であれば綺麗に脱げるはずの皮が体に残ってしまう症状を指します。残った皮をそのまま放置してしまうと、ヒョウモントカゲモドキの健康を害する可能性が出てくるので注意が必要です。

そのため、もしヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしてしまった場合は、早期発見と適切な対処が必要になります。

それでは実際に、脱皮不全になりやすい箇所や脱皮不全になった時の対処法についてチェックしてみましょう。

体のどの部分が脱皮不全になりやすい?

脱皮不全は、主に前足などの指先やまぶたに起こりやすい症状です。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全は、指先に皮が残ったまま放置していると、血流障害を起こして指先が壊死したり、まぶたの場合は目を開くことができなくなり、失明する可能性も出てきたりします。

いずれの場合も、ヒョウモントカゲモドキが命の危険に晒されることになるため、早いうちに適切な対処が必要になります。

脱皮不全になったときの対処法

ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしてしまった場合、体を湿らせて綿棒で優しく擦ることで改善できます。

ヒョウモントカゲモドキが余裕を持って入れるくらいのタッパーなどにぬるま湯を張った上で浸からせます。しばらくすると体がふやけてくるので、患部を綿棒で優しく擦ります。少しずつ残っていた皮が剥がれてくるので、ストレスを与えないよう注意しながら行いましょう。

自分一人では適切な処置を施すのが難しいと感じる場合は、獣医に相談してみましょう。

ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全にならないための対策



ヒョウモントカゲモドキの脱皮不全は、飼育時の温度や湿度を適切に管理するだけで未然に防げることがほとんどです。そのため、できる限りヒョウモントカゲモドキが快適に脱皮できる環境を整えておくことが飼い主の役割になります。

脱皮不全にならないよう、どのような環境下がヒョウモントカゲモドキにとって快適に過ごせるのか詳しくみていきましょう。

温度管理をする

ヒョウモントカゲモドキが正常に脱皮するには、ケージ内の温度を常に25〜30度くらいを維持する必要があります。

温度が下がりすぎてしまうと、ヒョウモントカゲモドキの活動が鈍くなってしまいます。たとえ脱皮の最中でも途中で止めてしまうので、注意しなければなりません。

気温が下がりやすい冬場などは、パネルヒーターを設置して常に高い温度を維持しましょう。適切な温度管理ができていれば、ヒョウモントカゲモドキは途中で脱皮を止めてしまうことはありません。

適切な湿度を保つ

ヒョウモントカゲモドキの脱皮は温度以外にも、湿度管理が重要なポイントです。

冬場の乾燥しやすい時期は、霧吹きでケージの床や壁を軽く湿らせることで、高い湿度を保てるようになります。また、ウェットシェルターを使用することで、高湿度になる箇所を作ることもおすすめです。

ヒョウモントカゲモドキが完全に脱皮を終えるまで、高い湿度を保ち続けるのを忘れないようにしましょう。

サプリメントを利用する

適切な温度や湿度管理を行なっていても、脱皮不全を起こしてしまうことがあります。それらの主な原因は、食生活の偏りによって必要となる栄養素が不足していたことが考えられます。

ヒョウモントカゲモドキの場合、カルシウムやビタミン不足によって脱皮不全を起こすことがあります。これらの不足しやすい栄養素は、市販されている爬虫類用のサプリメントで補えます。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮や健康維持ができるよう、普段の餌のほかに1〜2週間に1回を目安に与えてみましょう。

ヒョウモントカゲモドキが脱皮しやすいよう環境を整えよう



ヒョウモントカゲモドキにとっての脱皮は、健康を維持するために必要な行動の一つです。そのため飼い主は、正常に脱皮できる環境を維持する役目があります。

また、脱皮の管理は飼育下だからこそ適切な処置ができるのもメリットです。ヒョウモントカゲモドキを飼育する際、温度や湿度管理以外に正常に脱皮できているかのチェックも忘れないようにしましょう。
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