「フリンジヘラオヤモリは飼いやすいの?」
「フリンジヘラオヤモリの飼育は準備には何が必要?」
このように販売されている姿を見て飼いたいと思ったものの、飼育に関する知識がなく購入を迷っている方はいらっしゃいませんか。
本記事では、外見の特徴や生態、生息地などフリンジヘラオヤモリを理解するために大切なことを解説するとともに、飼育の仕方や必要なグッズも紹介しています。
記事に目を通しておくと、飼育環境の整え方や餌の与え方など飼育前に押さえておきたい知識を身に付けられ、自信を持って飼えるようになるでしょう。
フリンジヘラオヤモリに興味がある方、飼い方を知りたい方、飼育が難しいのではないかと不安な方は、ぜひ記事を役立ててください。
「フリンジヘラオヤモリの飼育は準備には何が必要?」
このように販売されている姿を見て飼いたいと思ったものの、飼育に関する知識がなく購入を迷っている方はいらっしゃいませんか。
本記事では、外見の特徴や生態、生息地などフリンジヘラオヤモリを理解するために大切なことを解説するとともに、飼育の仕方や必要なグッズも紹介しています。
記事に目を通しておくと、飼育環境の整え方や餌の与え方など飼育前に押さえておきたい知識を身に付けられ、自信を持って飼えるようになるでしょう。
フリンジヘラオヤモリに興味がある方、飼い方を知りたい方、飼育が難しいのではないかと不安な方は、ぜひ記事を役立ててください。
フリンジヘラオヤモリとは
フリンジヘラオヤモリ♂入荷?
— Reptile Shop LOJ (@LOJ69TOORU) November 9, 2021
安心の飼い込み個体です☝
探してる方は是非? pic.twitter.com/ECuXdMPx1z
有隣目トカゲ亜目ヤモリ科の樹木性ヤモリです。以前はマダガスカルヘラオヤモリと呼ばれていましたが、そのほかの固有種と明確に区別できるよう、呼び名が変わったと言われています。
フリンジヘラオヤモリの名は背中とお腹の境目部分に見えるフリンジのような皮膚と、ヘラに似た特殊な形の尾から名付けられました。
フリンジヘラオヤモリの特徴
珍しくちゃんと擬態してるフリンジヘラオヤモリ pic.twitter.com/qCwrlOi26u
— 影山爬虫類 (@kageyamarep) April 12, 2022
体の特徴は名前の由来である薄くて平たい尾や境目に見える房だけではありません。木に擬態できる模様の入った灰色の皮膚、頭部や前後の脚の大きさ、大きな眼球も特徴的です。
独特な体つきのフリンジヘラオヤモリの更なる魅力を発見するために、自然下でどのように生きているのか、生態や生息環境などを見ていきましょう。
フリンジヘラオヤモリの生態
フリンジヘラオヤモリは、夜行性のため夜になると動き出しますが、食事目的で動く以外はほとんど活動しません。肉食性で主に昆虫などを食べますが、小型の鳥類や哺乳類、両生類や爬虫類を捕まえて食べる場合もあります。
捕食時と違い、普段は動きがゆっくりしており、性格も見た目から受ける印象と違って穏やかです。
捕食時と違い、普段は動きがゆっくりしており、性格も見た目から受ける印象と違って穏やかです。
フリンジヘラオヤモリの生息地
フリンジヘラオヤモリの生息地はアフリカ大陸の南東部、西インド洋にある島国、マダガスカルの東部です。よく雨が降り湿気のある原生林に住んでいます。
マダガスカルでは、ほかの国に生息していない珍しい動物が多く見られます。フリンジヘラオヤモリもマダガスカルだけに生息している固有種です。
マダガスカルでは、ほかの国に生息していない珍しい動物が多く見られます。フリンジヘラオヤモリもマダガスカルだけに生息している固有種です。
フリンジヘラオヤモリのサイズ
マダガスカルで暮らす同じヘラオヤモリの中でも、フリンジヘラオヤモリの大きさは群を抜いていて、成長すると全長30cmを超えるビッグサイズになります。
大きな個体でも15cm程度にしかならないエダハヘラオヤモリや、20cm弱のヤマビタイヘラオヤモリと比べると、かなり大きめであることが分かるでしょう。
大きな個体でも15cm程度にしかならないエダハヘラオヤモリや、20cm弱のヤマビタイヘラオヤモリと比べると、かなり大きめであることが分かるでしょう。
フリンジヘラオヤモリの寿命
フリンジヘラオヤモリの寿命は、はっきりと分かっていません。日本で販売されている個体の多くは自然下で生息していたものであるため、正確な年齢を推定するのが困難です。
平均寿命は種類によって違いますが、ペットとして人気のあるものの多くは10~15年程度生き、体の大きい種類は長生きする傾向が見られます。
平均寿命は種類によって違いますが、ペットとして人気のあるものの多くは10~15年程度生き、体の大きい種類は長生きする傾向が見られます。
フリンジヘラオヤモリの飼育方法
飼育する際は、自然で暮らしていた時と変わらない環境を整え、食べられる餌を準備する必要があります。
体に負担のかからない快適な状態で過ごせるよう配慮することで、長く生きられる可能性も出てくるでしょう。ここでは、フリンジヘラオヤモリを飼育する時に大切なポイントを紹介します。
体に負担のかからない快適な状態で過ごせるよう配慮することで、長く生きられる可能性も出てくるでしょう。ここでは、フリンジヘラオヤモリを飼育する時に大切なポイントを紹介します。
適切な温度・湿度について
気温は高すぎ、低すぎどちらもフリンジヘラオヤモリには適しません。飼育に適切な温度は25~27℃程度です。気温が安定しない冬場は、器具を使って飼育容器の中を保温します。
もともとの生育環境に近づけるには湿度管理も大切です。霧吹きで湿らせ、常に70%程度の湿度をキープしましょう。撒いた水はヤモリの飲み水にもなります。
もともとの生育環境に近づけるには湿度管理も大切です。霧吹きで湿らせ、常に70%程度の湿度をキープしましょう。撒いた水はヤモリの飲み水にもなります。
餌の与え方について
体が大きくなる成長期は毎日餌を与えますが、成体の給餌は3~4日ごとで十分です。与える餌はデュビアやコオロギなどの生きている昆虫か、冷凍のコオロギを用意しましょう。
飼い始めた頃は、冷凍コオロギを食べない個体もいます。少し手間はかかりますが、食べない時は生餌を与えて徐々に慣らしましょう。
飼い始めた頃は、冷凍コオロギを食べない個体もいます。少し手間はかかりますが、食べない時は生餌を与えて徐々に慣らしましょう。
フリンジヘラオヤモリの飼育に必要なもの
フリンジヘラオヤモリを飼育するには、ほかの樹上性ヤモリと同様の設備が必要です。樹上性ヤモリの行動を理解し、暮らしやすい環境を作って管理していけるよう、迎え入れる前にしっかり準備しておきましょう。
ここからは、飼育に必要なものと、選ぶポイントや使い方について解説していきます。
ここからは、飼育に必要なものと、選ぶポイントや使い方について解説していきます。
- ケージ
- 床材
- パネルヒーター
- 温度計・湿度計
- コルクバーク・流木
ケージ
飼育用のケージは成体の大きさに合わせ、広めのものを用意します。価格は若干高めですが、動いても余裕のある幅60cm以上の爬虫類用ケージがおすすめです。樹上性であることも考慮し、高さも60cm以上あるタイプにしましょう。
置き場所がなく幅のあるケージを置けない時は、幅45cm以上、高さ60cm以上のものでも対応できます。
置き場所がなく幅のあるケージを置けない時は、幅45cm以上、高さ60cm以上のものでも対応できます。
床材
フリンジヘラオヤモリは獲物を狙って木の上から飛び降りることがあります。飼育時は飛び降りに備えて、衝撃を和らげる床材を敷いておくと安心です。
クッション性が高まるように、底面へたっぷりとミズゴケやヤシガラを敷き詰めておきましょう。ミズゴケやヤシガラは湿度対策にも役立つので一石二鳥です。
クッション性が高まるように、底面へたっぷりとミズゴケやヤシガラを敷き詰めておきましょう。ミズゴケやヤシガラは湿度対策にも役立つので一石二鳥です。
パネルヒーター
寒い時期にケージ内の温度を保つにはパネルヒーターが欠かせません。夏場には必要のないアイテムですが、冬に向けて準備しておきましょう。
爬虫類用のパネルヒーターにはたくさんの種類があり、機能面の特徴もそれぞれ違います。設置場所や温度調節機能などを比較し、扱いやすいタイプを選んでみましょう。
爬虫類用のパネルヒーターにはたくさんの種類があり、機能面の特徴もそれぞれ違います。設置場所や温度調節機能などを比較し、扱いやすいタイプを選んでみましょう。
温度計・湿度計
温度計や湿度計も飼育する上での必需品です。温度計、湿度計を設置しておくとフリンジヘラオヤモリが過ごしやすい温度、湿度が保たれているかすぐにチェックできます。
温度計と湿度計を別々に購入するよりも、温度と湿度を一度に確認できるデジタルタイプが便利です。取付方法にも注目してみましょう。
温度計と湿度計を別々に購入するよりも、温度と湿度を一度に確認できるデジタルタイプが便利です。取付方法にも注目してみましょう。
コルクバーク・流木
樹上性のフリンジヘラオヤモリには、豊かな自然の中で暮らしている時と同じように、登れる場所が必要です。
ケージに立てかけたコルクバークや流木はちょうど良い隠れ場所となり、擬態した姿が見られます。自然の老木に似せて作られた流木風オーナメントや人工プランツなどを組み合わせて配置すると、より生息地の雰囲気を醸し出せるでしょう。
ケージに立てかけたコルクバークや流木はちょうど良い隠れ場所となり、擬態した姿が見られます。自然の老木に似せて作られた流木風オーナメントや人工プランツなどを組み合わせて配置すると、より生息地の雰囲気を醸し出せるでしょう。
フリンジヘラオヤモリの生態と飼育方法を知ろう
インパクトのある見た目とは違ってどう猛さはなく、ハンドリングも可能なフリンジヘラオヤモリはペットとして飼育しているうちに愛着が湧いてきます。
飼う時はまず、特徴、生息環境、生態と正しい飼育方法を把握した上で必要なアイテムを選び、住みやすい場所作りから始めていきましょう。
飼う時はまず、特徴、生息環境、生態と正しい飼育方法を把握した上で必要なアイテムを選び、住みやすい場所作りから始めていきましょう。