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グラブパイの作り方を解説|作る際に必要なものや保存方法も紹介

「グラブパイってなに?どうして人気なの?」
「買ってみたけど、作り方は簡単?」
「作ったあとの保存はできるの?」
こういった疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。

一般的なペットショップにはあまり置いていない商品なので、これからペットを飼育する予定の方や、飼育し始めて日が浅い方には聞き馴染みのない商品でしょう。

そこで、今回はグラブパイとはどういった商品で、なぜ人気なのか、作り方や保存方法、与え方等を解説します。

本記事を読むことで、グラブパイの魅力や適切な給餌方法が分かり、ペットの飼育をより良くすることができるでしょう。

ペットを飼育する予定の方だけでなく、餌の切り替えを検討中の方も、ぜひ参考にしてください。

グラブパイとは


グラブパイとは、昆虫を主食としている爬虫類、両生類、鳥、ハリネズミなどにも与えることができる人工飼料となっています。

おもに爬虫類を扱っているブリーダーさんや、ペットショップで使用されることが多いようです。中身は粉末状になっていて、この粉末に熱湯をかけ、混ぜ合わせるとことでゲル状の餌になる、といった商品です。

ではなぜ、グラブパイが人気なのか、その理由を解説します。

グラブパイが人気なワケ

グラブパイが人気な理由は複数あります。

まず、爬虫類の餌には昆虫を与えることが多ため、コオロギなどの生き餌も同時に飼育する必要がありました。ですが、グラブパイにはその必要がなく、作ったらそのまま保存が可能です。

さらに栄養価も高く、特に爬虫類に対してバランスの良い餌になっています。

フトアゴヒゲトカゲなどの雑食性が強い爬虫類は、グラブパイのみで飼育することはできませんが、ヒョウモントカゲモドキなどの昆虫を主食としている爬虫類の餌には、グラブパイのみで十分とも言われています。

熱湯をかけてゲル状にする餌なので水分量も自分好みに調節できる、といった点もメリットにあげられるでしょう。

また、今までの人工飼料は食いつきに問題がありましたが、その点グラブパイは食いつきがかなり良い餌となっています。

グラブパイには3つのサイズがある

グラブパイには85g、170g、340gの3つのサイズがあり、容量が多くなるほど100gあたりの単価が下がりお得になります。

熱湯に溶かして与えるので、実際は85gで約0.35~0.55L、170gで約0.7~1.1L、340gで約1.4~2.2Lが餌の量となります。

グラブパイを作る時に必要なもの

グラブパイを作るにあたって、特別な道具は必要ありません。家にあるものでも、十分対応は可能でしょう。

では実際に、グラブパイを作るにあたって必要なものを3つほど、見ていきましょう。
  • 保存容器
  • 計量スプーン
  • スプーンまたはマドラー

保存容器

作ったグラブパイを保存するための容器です。

安価なタッパーなどでも問題ありませんが、グラブパイを作る際に熱湯が必要になるので、電子レンジ対応などの熱に強い容器を選ぶと良いでしょう。

また、作ったグラブパイは冷蔵、または冷凍保存することが多いので、邪魔にならない程度の大きさのものを選びましょう。

計量スプーン

グラブパイを正確に作る際に使用します。安価なもので問題ありません。

ちなみに、340gのサイズには計量スプーンが付属されています。

スプーンまたはマドラー

グラブパイと熱湯を混ぜ合わせる際に使用します。こちらも安価なものはもちろん、混ぜられるのならどのようなものでも問題ありません。

また混ぜ合わせるだけでなく、できあがったグラブパイを、ペットが食べやすい大きさに切り分ける際も使用します。

グラブパイの作り方


グラブパイを作るにあたって必要なものを紹介しましたので、ここからは実際の作り方と注意点について解説します。

間違った作り方をしてしまうと、ゲル状に固まらなくなってしまうので注意しましょう。

グラブパイを保存容器に入れる

まず、保存容器にグラブパイを数杯入れます。

グラブパイに付属されている計量スプーンを使用する際は、スプーンの小さい方でグラブパイを入れてください。

保存容器に熱湯を入れてかき混ぜる

グラブパイ1に対して、熱湯は2〜3入れます。熱湯が冷めないうちに、ダマになったり、濃淡ができないようによく混ぜてください。

グラブパイに付属されている計量スプーンの場合は、スプーンの大きい方に熱湯を入れます。杯数は、グラブパイを入れた杯数と同じだけ入れてください。

またグラブパイを保存容器に入れる前に、先に水を入れ、電子レンジで温めて熱湯を作り、そのあとにグラブパイを入れるという作り方もあります。

こちらの作り方の場合、しっかりと水が沸騰するまで温めることがポイントです。注意点として、密閉させると爆発してしまう可能性があるので、フタをする際は隙間を開けるようにしましょう。

よくかき混ぜたら常温で冷ます

よく混ぜたら常温で冷まし、ゲル状に固まれば完成です。

また、ゲルの硬さを変えたい場合は、熱湯やグラブパイの量を調節し、ペットの食いつきがいい硬さを探しましょう。

グラブパイ作る時の注意点

グラブパイを作る際は、必ず熱湯を使用しましょう。

ぬるま湯を入れたり、混ぜる際に手間取ってしまうと、いつまでもゲル状にならずドロドロのままです。

ゲル状に固まらなかった場合、電子レンジで温めてからグラブパイを追加することで、作り直すことができます。また、温める時は爆発を防ぐために、保存容器を密閉するのは避けましょう。

ちなみに、グラブパイを電子レンジで温めると、グラブパイ特有の臭いが充満するので、換気することをおすすめします。

グラブパイの保存方法


グラブパイは作る前の粉状の物も、作ったあとのゲル状になった物も保存が可能です。

冷蔵保存か冷凍保存で消費期限が変わるので、状況に合わせて保存方法を決めましょう。また保存する際にも注意点があるので、そちらも参考にして保存しましょう。

グラブパイの消費期限

グラブパイは作る前の粉状の物も、作ったあとのゲル状の物も消費期限は同じくらいです。清潔に保存した場合の消費期限は、冷蔵で2週間、冷凍で6ヶ月ほどです。

どちらも空気に触れないように密封し、グラブパイを作る際や、切り分ける際に素手で触らないようにしてください。

素手で触るなどしてしまうと傷みが早まってしまうので、その場合は消費期限に関わらず早めに使用してください。

グラブパイの与え方


まず、ゲル状になったグラブパイをペットが食べられるくらいの大きさに切り分けます。冷蔵、または冷凍保存していた場合は、中心が常温になってから与えてください。

そして、ペットの目の前に持っていって食べさせるか、餌入れから与えている場合はそちらに入れておきましょう。

ケージの底に置いて食べさせる場合は、グラブパイに床材がくっついてしまう可能性があるので注意が必要です。床材にペットシーツを使用している場合は、その心配はありません。

また、ペットの食いつきが悪い場合、与えていた餌とグラブパイを混ぜるなど作り方をアレンジして与えるか、ペットが餌を食べている間に、続けてグラブパイを口に入れるチェーンフィーディングという方法があります。

グラブパイの味を覚えさせる方法として、試してみると良いでしょう。

ただし、チェーンフィーディングは動物愛護の観点から、賛否が分かれる給餌方法なので、実際に行うかどうか、よく考えて判断しましょう。

グラブパイの作り方を理解しよう

グラブパイは、飼育しているペットによっても食いつきが異なるため、食べてくれないという場合ももちろんあるでしょう。ペットショップでグラブパイを食べていたかどうかも、食いつきに差がでてしまう要因の一つです。

ですが、普段から食べている餌を混ぜるなど、作り方を工夫して慣れさせれば、そのうちグラブパイのみでも食べてくれるようになるそうです。

もしグラブパイに興味が湧きましたら、最初は1番小さい85gのサイズから始め、ペットの食いつきが良いならば、大きいサイズの購入を検討してみてください。

虫が苦手で爬虫類を飼うことをあきらめていた方も、ぜひグラブパイを購入して、爬虫類の飼育に挑戦してみましょう。その際は、人工飼料に慣れている個体の購入をおすすめします。
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