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スッポンの飼い方と注意点について解説!特徴や飼育アイテムも紹介

「スッポンの飼い方が知りたい」
「スッポンを飼うにはどんなことに注意すればいいの?」
「スッポンを飼うために必要な道具には何があるの?」
このように、スッポンの飼育を考えている方には、様々な疑問があるのではないでしょうか。

この記事では、スッポンの飼い方をはじめ、スッポンの生態、飼い方における注意点、揃えておきたい飼育用品などを紹介していきます。

この記事を読むことで、スッポンの飼い方に関する知識を得ることができます。その知識を上手に活かしてスッポンの飼育に取り組めば、ペットのスッポンをより良い方法で飼育できるようになるでしょう。

スッポンの飼い方に興味があるという方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

スッポンはどんな生き物?特徴を知ろう

スッポンは、カメ目スッポン科に属しているカメの仲間です。世界で25種類ほどが確認されています。

スッポンの特徴といえば、柔らかい甲羅です。カメの仲間でありながら、多くのカメがもつ硬い甲板はなく、甲羅は皮膚状になっています。また、鼻先が伸びた愛嬌のある顔立ちをしていることも特徴です。

基本的には、水の中で生活している動物です。時折、日光浴をするために陸地に出てくることがあります。

スッポンは歴史がある生き物

スッポンは食材としての歴史が長い生き物です。特に中国では古くから親しまれており、その歴史は3000年~4000年ほどだと考えられています。

日本でも、古くからスッポンの姿を見ることができました。日本の在来種として挙げられるのは、キョクトウスッポン、ニホンスッポンという種類です。食用だったかどうかは定かではありませんが、弥生時代の遺跡からスッポンの骨が見つかったこともあります。

食用として人気のあったスッポンは、明治時代の頃から養殖されるようになりました。現在でもスッポンは、滋養をつけるための食材として人気が続いています。

スッポンは臆病な性格

スッポンはとても臆病な性格です。外敵に気がつくと、すぐに見つからない場所に隠れてしまいます。

また、気性が荒い性格でもあります。目の前で動いたものには強い力で噛みつき、なかなか離してくれません。手などを噛まれてしまう可能性もあるため、飼い方には気をつけましょう。

もし噛みつかれてしまったら、スッポンを水中に戻してあげましょう。無理矢理離させることは難しいですが、水の中であればスッポンが自ら口を外してくれます。

スッポンは長生き

スッポンは比較的長寿な動物です。寿命は25年ほどで、長い個体では30年ほど生きることもあります。体が丈夫な生き物であるため、飼い方がしっかりとしていれば長生きをしてくれる個体が多いです。

長生きをするため、スッポンを飼い始める際には責任をもってお迎えしましょう。飼い始めると、長い間家族として一緒に過ごすことになります。途中で飼育を放棄したり、逃がしたりすることはできません。そのことを理解したうえで、飼育を始めるようにしてください。

スッポンの大きさ

一般的に流通している個体は、幼体である場合が多いでしょう。幼体のスッポンの大きさは、甲長が3cm~6cmほどととても小さく可愛らしいです。

しかし、成長したスッポンはかなり大きくなります。その甲長は30cmほどです。ただ、飼育下では少し小さく、25cmほどまでしか成長しないこともあります。

スッポンは大きく成長するため、大きな飼育スペースを用意しておくことが求められます。飼い始めの頃は小さくても、成長することを見越して準備をしてください。

スッポンの生息域

スッポンは世界各地に生息しており、日本、中国、東南アジア、シベリアの南東部などで姿を見ることができます。日本でも多くの地域に分布しており、北海道以外の地域であれば野生のスッポンが見られるでしょう。

生活しているのは川、池、沼などの水環境です。ほとんど水の中で過ごし、底砂の中でじっとしていることが多いでしょう。水中で過ごす時間が長いスッポンは乾燥に弱いため、乾燥に注意した飼い方をしてあげることが大切になります。

スッポンの魅力とは?



スッポンは独特な外見がとても魅力的です。柔らかな甲羅やムッチリとした手足など、カメの仲間でありながら、他のカメでは見ることのできない特徴をもっています。顔立ちも他のカメとは全く違い、可愛らしく魅力的です。

また、ほとんど水の中で生活をする点も魅力です。水中でスッポンが泳ぎ回る姿は、癒しになってくれることでしょう。水棲種のような飼い方をすることもできます。飼育設備は大規模になりやすいですが、観賞魚用の設備を使って飼育することも可能です。

スッポンの飼育に必要なアイテム

スッポンに適した飼い方をするためには、飼育のために必要なアイテムを揃えておくことが大切です。基本的には観賞魚用のアイテムを購入すれば大丈夫ですが、別途スッポンのために用意しておきたいアイテムもあります。

スッポンの飼育を始める前に、必要なアイテムを確認しておきましょう。基本的な飼育用品を紹介しますから、スッポンの飼育を始める方はぜひ参考にして、アイテムを揃えていってください。
  • 水槽
  • 濾過フィルター
  • 砂底
  • 照明器具(バスキングライト)
  • 陸場

水槽

スッポンにとって、水槽の大きさはとても大切なものになります。スッポンは甲羅が柔らかいために、水槽の大きさが小さいと成長の過程で甲羅が変な形になってしまう可能性があるのです。

水槽の大きさは、90cm以上のものを用意することをおすすめします。水槽は頑丈なものが良いでしょう。ガラス水槽は強度も高く透明性もあるため、スッポンの飼育にぴったりです。屋外で飼育するのであれば、底面積の広いトラ舟でも飼育できます。

濾過フィルター

スッポンはフンの量が多く、水を汚しやすいです。悪化した水質は、スッポンに悪影響を及ぼすでしょう。水を清潔に保つには水替えが必要ですが、負担を減らすために濾過フィルターを設置することをおすすめします。

フィルターの種類は様々です。コーナーフィルターや投げ込み式フィルターなど、飼育環境に合わせたものを選びましょう。

フィルターはスッポンのフンで汚れやすいです。1週間に1回ほど、定期的に掃除して綺麗にするようにしてください。

砂底

スッポンは砂の中に潜っていることが多いです。水槽内にも隠れるための砂を敷いてあげると、安心して過ごすことができるでしょう。砂はスッポンの全身が隠れるほどの量を用意してあげます。

砂の種類は、目の細かいものを選びましょう。スッポンは皮膚が弱いため、目の粗い砂では体を傷つけてしまう可能性があります。田砂やボトムサンドなどがおすすめです。

底砂を入れることで、スッポンが隠れて観賞しにくくなります。底砂がなくてもスッポンが元気に過ごせるようであるならば、必ず用意しなければならないわけではありません。

照明器具(バスキングライト)

スッポンは主に水中で生活をしますが、日光浴も行います。そのため、室内で飼育する場合には照明器具を設置してあげましょう。照明器具は、ホットスポットをつくるためのものと紫外線を出すものを用意します。

ホットスポットは、スッポンが起床後や食後に体温を上げるために必要です。紫外線は、スッポンが健康に成長するために大切な役割を果たしてくれます。特に成長途中のスッポンを飼育している場合は、紫外線ライトを欠かさないようにしましょう。

陸場

陸場は日光浴をするために必要です。個体によっては陸場に上がらないこともありますが、念のため用意してあげましょう。

陸場は何でも良いというわけではありません。スッポンは皮膚が傷つきやすいため、角があるものやザラザラした質感にものは避けましょう。例えば岩やレンガなどは、スッポンの体を傷つけてしまう可能性があります。

おすすめはカメ専用の浮くタイプの陸場です。また、木製のすのこを代用することもできます。

スッポンを飼育する際のレイアウト

水槽の水位は低くしましょう。スッポンは泳ぎがあまり得意ではないため、浅い水の方が過ごしやすいです。スッポンの全体が隠れるほどの底砂を入れたうえで、砂の中から首を伸ばして鼻先が出るくらいの水位にしましょう。

また、スッポンが陸場に上がりやすいようなレイアウトにしてあげましょう。階段などを設置してあげれば登りやすくなります。ただし、レイアウトが複雑すぎると水替えが大変になるため、注意してください。

スッポンの餌は何がおすすめ?



餌は基本的にカメ用の人工飼料を与えましょう。時折、小魚や赤虫などの生餌を与えると喜びます。生餌は栄養価が高く、幼体の成長を手助けしてくれるでしょう。幼体に生餌を与える場合は、口の大きさに合わせたものを与えてください。

餌の与えすぎは肥満につながります。与える量には気をつけましょう。加えて、食べ残しは水質悪化の原因になりますから、餌が残ってしまった場合はすぐに取り除くようにしてください。

スッポンの飼い方の注意点



スッポンは丈夫な生き物です。飼い方を理解していれば、初心者の方でも飼育しやすいでしょう。

しかし、スッポンは普通のカメとは違います。そのため、飼い方も他のカメとは異なる方法が求められるでしょう。他のカメよりも手がかかることもありますが、飼い方をしっかりと把握して飼育に取り組めば問題ありません。

ここでは、スッポンの飼い方における注意点を紹介します。以下の飼い方に注意して、スッポンを元気に育てていってください。
  • 適度に日光浴をさせよう
  • 冬眠させないように水温を管理しよう
  • 多頭飼は禁物
  • 皮膚病に注意
  • 噛みつかれないように世話をしよう
  • 他の生き物に襲われないように管理しよう

1:適度に日光浴をさせよう

スッポンは、適度に日光浴をさせることが大切です。日光浴は、スッポンの甲羅を丈夫にしたり、病気を予防したりする効果があります。週に1回ほどは日光浴をさせる飼い方をしましょう。

スッポンの個体によっては、自ら日光浴をしないこともあります。その場合は、別の入れ物を用意し、そこに入れて体を乾かしましょう。幼体の個体は乾かしすぎると脱水してしまうこともありますから、短時間で水の中に戻してあげてください。

2:冬眠させないように水温を管理しよう

冬の間の飼い方には注意しましょう。冬になって水温が下がると、スッポンは冬眠してしまいます。飼い方によっては冬眠を成功させることもできますが、冬眠はかなりリスクのあるものであるため、冬眠をさせる飼い方は避けてください。

おすすめの飼い方は、ヒーターを利用して水を適温に保つ方法です。スッポンにとっての適温は、25度~28度ほどになります。25度を下回ると冬眠に入ってしまう可能性があるため、下がらないように気をつけましょう。

3:多頭飼は禁物

多頭飼をしたい方に注意してほしい飼い方は、複数のスッポンを混泳させる飼い方です。スッポンは攻撃性があり何にでも噛みつくため、混泳をさせるとスッポン同士で噛みつき合ってしまいます。

スッポンが傷つくのを防ぐためにも、混泳をさせる飼い方は避けましょう。多頭飼がしたい場合には、それぞれ別の水槽で飼育してください。初心者の方には、まずは1匹だけお迎えする飼い方がおすすめです。

4:皮膚病に注意

スッポンの飼い方において、病気を予防することはとても大切です。スッポンがかかりやすい病気には、皮膚病が挙げられます。皮膚病は、悪化することで衰弱死につながる可能性のある恐ろしい病気です。

皮膚病を予防するためには、水質を綺麗に保つ飼い方が重要になります。水替えは定期的に行いましょう。もし皮膚病になってしまったら、2日に1回は水替えをして様子を見ます。治らないようであれば、薬浴をさせるようにしましょう。

出典:・病気|All About
参照:https://allabout.co.jp/gm/gc/70398/#8

5:噛みつかれないように世話をしよう

スッポンは噛みつく動物であるため、飼い方によっては噛みつかれてしまうことがあります。スッポンのあごの力は相当強く、噛みつかれると大けがになってしまう可能性もあるため注意してください。

噛みつかれないためには、基本的には直接触れ合わない飼い方がおすすめです。どうしても触れ合わなければならない場合には、十分に注意して触れ合いましょう。スッポンをもつ際には、首を伸ばしても届かない甲羅の後ろ側をもつようにしてください。

6:他の生き物に襲われないように管理しよう

スッポン以外にもペットを飼育していたり、屋外で飼育したりする場合には、スッポンが他の生き物に襲われないように注意しましょう。スッポンは皮膚が弱いため、他の生き物に襲われると大けがを負ってしまう可能性があります。

そういったトラブルを防ぐためには、スッポンを他の生き物が触れられない環境で飼育することが大切です。飼育している水槽に蓋をしたり、室内の場合には他のペットと飼育する部屋を別にしたりすると良いでしょう。

スッポンの飼い方を知って適切に飼育しよう



スッポンはとても魅力的で、ペットとして飼育するのも楽しい動物です。その独特な見た目や、のんびりしている姿、餌に食いついている姿など、見ていると癒されたり元気がもらえたりするでしょう。

丈夫な動物であるため、適切な飼い方を理解できていれば、初心者の方でも飼育することができます。上手に育てれば立派に長生きをしてくれますから、飼い方を知って大切に飼育してあげてください。
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