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クレステッドゲッコーの特徴と飼い方|飼育に必要なものや人気のモルフも紹介

「トカゲやヤモリを飼ってみたいけど飼育って難しそう・・・」
「見た目にインパクトがあるトカゲを飼育したいけど、種類が多すぎて選び方が分からない」
「ヤモリを飼育してみたいけど、飼育に必要なものが分からない」
爬虫類の飼育を始めたいと思ったとき、このような悩みに直面したことはありませんか?

犬や猫と違い、小型の爬虫類は小さなスペースでも飼育できることから、ペットとしての注目を集めています。しかし、何も知識を持っていない人にとって飼育難易度は高く感じてしまいます。

そこで本記事では、初心者でも飼育を始められるクレステッドゲッコーの特徴や飼い方、飼育に必要なものを紹介しています。人気の高いモルフもあわせて紹介しているので、記事を読めばお気に入りの個体を見つけるきっかけにできるでしょう。

クレステッドゲッコーはどのようなヤモリなのか、早速チェックしてみましょう。

クレステッドゲッコーの特徴

クレステッドゲッコーは、和名ではオウカンミカドヤモリと呼ばれています。頭には、名前の由来ともなった王冠のような突起状の鱗を持っています。

このように特徴的な見た目をしているクレステッドゲッコーですが、飼育を始める前にどのような生き物なのかを知っておく必要があります。

そこでまずは、クレステッドゲッコーの詳細についてチェックしていきましょう。

クレステッドゲッコーの生態

クレステッドゲッコーは主に森林に生息しているヤモリの一種です。

一般的なヤモリとは違い、クレステッドゲッコーは雑食性の一面があります。そのため、昆虫や果物など食べられるサイズのものであれば何でも食べてしまいます。

実際に飼育する際は、クレステッドゲッコー専用の人工フードを与えると良いでしょう。

クレステッドゲッコーの生息地

クレステッドゲッコーは、主にニューカレドニアに生息しています。

ニューカレドニアは天国にいちばん近い島とも呼ばれているリゾート地です。世界でも類を見ないほどの多種の海洋生物が生息しています。

クレステッドゲッコーの性格

クレステッドゲッコーのほとんどは、大人しくのんびりした性格をしています。

そのため、人に対して攻撃的になることも少なく、抵抗せずに人の手に乗ってくれます。そのため、クレステッドゲッコーはハンドリングがしやすい種類ともいえるでしょう。

クレステッドゲッコーの寿命

クレステッドゲッコーの寿命はおよそ15〜20年です。

個体差や飼育環境などにもよりますが、飼育環境や日々の健康チェックを欠かさなければ10年以上は生きてくれることがほとんどです。

飼育下では、できる限り本来の自然環境に近い状況を作ってあげましょう。

クレステッドゲッコーと他のヤモリとの違い

ヤモリといえば、身の危険を感じると尻尾を自切りする習性があり、これはクレステッドゲッコーも同じことがいえます。

クレステッドゲッコーの場合、他のヤモリとは違って切ってしまった尻尾の長さは元に戻りません。実際に飼育する際はクレステッドゲッコーにストレスを与えないようにしましょう。

クレステッドゲッコーの人気のモルフ



クレステッドゲッコーには多数のモルフが存在します。人気のあるモルフの種類を理解しておけば、お気に入りの個体を見つけることもできるでしょう。

それでは実際に、どのようなモルフがいるのか詳しく見ていきましょう。

ダルメシアン

ダルメシアンは、身体中に黒いスポット斑点が入っています。その姿が犬のダルメシアンのように見えることから、ダルメシアンと呼ばれています。

斑点模様が多ければ多いほど値段が高騰する傾向があり、模様の数が100を超えるとスーパーダルメシアンと呼ばれるようになります。

タイガーピンストライプ

タイガーピンストライプは、背中に入るラインと背中からお腹にかけて入るトラ柄の模様が特徴的なモルフです。

元々タイガーは基本のモルフになるため、流通量が多く価格も安い傾向があります。そのため、タイガーがモチーフとなるモルフも多数存在するので、お気に入りを探しやすいのが魅力といえるでしょう。

パターンレス

パターンレスは、身体が単色で目立つ模様が無いモルフのことを指します。オリーブ色や黄色などの個体も存在しますが、ほとんどの場合は赤い色をしているでしょう。

パターンレスは流通している個体も多いため、価格はノーマルとほとんど変わりません。価格の安さも一つの魅力といえるでしょう。

バイカラー

バイカラーは、身体の色が2色で構成されています。基本的にはパターンレスのように斑点模様はありませんが、体の部分によって発色や色の明るさに変化しています。

比較的価格は安いモルフのため、ノーマルやパターンレスと同じくらいの価格で購入できるでしょう。

ファイヤ

ファイヤは、体の側面に炎のような模様が出ているモルフです。人によってはフレイムとも呼ばれています。

ファイアというと赤い発色をしているような印象を受けますが、実際のところはクリーム色をしている個体がほとんどです。この色が白に近付くほど人気が高くなる傾向があります。

クレステッドゲッコーの販売価格

クレステッドゲッコーは、多少の個体差はありますが安い個体であれば1万円程度で購入が可能です。

人気のモルフや、珍しい個体などによって多少値段が高騰する傾向がありますが、それでもおよそ2〜3万円で購入できることがほとんどです。選ぶ際は、価格帯よりも個体の健康状態を重視して選ぶのが良いでしょう。

クレステッドゲッコーの飼育に必要なもの



ここまではクレステッドゲッコーの魅力を中心に紹介してきました。ここで気になるのが、実際に飼育するには何が必要になるかでしょう。

クレステッドゲッコーの特徴をおさらいした上で、どこに注意して何を揃えればいいのか詳しく見ていきましょう。
  • ケージ
  • 床材
  • 照明
  • ヒーター
  • 水入れ
  • 餌入れ
  • シェルター

ケージ

クレステッドゲッコーはさほど体が大きくないため、30cm程度の幅と45cm程度の高さがある爬虫類用ケージを用意すれば飼育できます。

同程度の大きさであれば水槽などでも飼育ができますが、しっかり蓋をしておかないと脱走する恐れもあるので注意しましょう。

床材

床材を選ぶ際の注意点として、元々生息していた環境に近いものを選ぶ必要があります。クレステッドゲッコーの場合は、高温多湿な気候に生息していた種類でもあることから、同様の環境を保てる床材が必要です。

ヤシガラやバークチップであれば高い湿気を保てるため、迷った際はこれらを選ぶと良いでしょう。

照明

クレステッドゲッコーは元々夜行性であるため、照明はさほど重要ではありません。しかし、飼育環境に観葉植物などを一緒に入れたい場合は、買い揃えておいた方が無難でしょう。

植物にとって光合成はなくてはなりません。1日に点ける時間を決めておき、自然本来の環境を維持できるようにしましょう。

ヒーター

クレステッドゲッコーの飼育環境は、常に高い気温を維持しなければなりません。そのため、ケージを常に温められるパネルヒーターも必要です。温度は25度前後を維持できるのが理想的でしょう。

爬虫類用のパネルヒーターをケージの外側に貼れば、火傷のリスクも無くケージを温められるのでおすすめです。

水入れ

クレステッドゲッコーにとって水分補給は必要不可欠です。水入れを必ず用意して、自由に水分補給できる環境を用意してあげましょう。

水入れをケージ内で置いておくだけで問題ありません。ただ清潔な飲み水を常に与えられるように、2日に1回は水を取り替えるようにしておきましょう。

餌入れ

クレステッドゲッコーは置き餌でもしっかりと食べてくれることが多いため、餌入れも用意しておくと良いでしょう。

ただ、餌入れは常に清潔な状態を保つ必要があるため、皿の部分だけを外して洗えるようなものをチョイスすると良いでしょう。

シェルター

クレステッドゲッコーにとって、シェルターは身を守れる安息の地です。そのため、シェルターも用意してあげると良いでしょう。

これは一般的な爬虫類用のシェルターで問題ありません。レイアウトにこだわりたい場合は、止まり木をうまく重ねて、完全に光を遮断できるスペースを作るのも効果的です。

クレステッドゲッコーは雑食性のため、昆虫や果物を主な餌とします。昆虫の管理が苦手な場合、専用の人工飼料があるのでそれを与えるようにしましょう。

専用の人工飼料は、クレステッドゲッコーの健康を維持するために必要な栄養素をバランス良く配合しています。そのため、何を与えれば良いのかわからない場合も人工飼料はおすすめです。

クレステッドゲッコーの飼育方法



クレステッドゲッコーは比較的管理が楽で、必要なものを買い揃えるのも簡単なことから、初めて爬虫類を飼育する人にもおすすめできる種類といえるでしょう。しかし、爬虫類はちょっとした環境の変化に過敏な一面があるため、気をつけなければいけない点も出てきます。

それではクレステッドゲッコーを飼育する際、どのような点に気をつけておけば良いのか詳しく見ていきましょう。

適切な温度と湿度について

クレステッドゲッコーは元々温暖な地域に生息していた種類です。そのため、飼育する際は温度や湿度管理も重要になります。

温度は27度前後をキープできるようにして、20度は下回らないようにしましょう。湿度に関しては極度の乾燥状態を避ければ問題ないため、50〜70%は常に維持できるようにしましょう。

餌の与え方について

餌の頻度は幼体のうちは毎日、成体になった後は1〜2日おきに与えるようにしましょう。餌の種類に関しては、先述した専用のもので問題ありません。

また、置き餌でもしっかりと食べてくれることがほとんどですが、残してしまった餌に関してはしっかりと清掃するようにしましょう。

トイレについて

クレステッドゲッコーの糞は爬虫類の中でも臭いがきつい傾向にあります。この臭いは、大型の爬虫類の臭いにも匹敵するほどなので、こまめな清掃が重要です。

どうしても臭いが気になる場合は、昆虫ゼリーを餌として与えたり、床材に消臭パウダーを混ぜたりすることで緩和することができます。

温浴について

爬虫類にとって脱皮は必要不可欠な行動ですが、ときどき脱皮した皮が残ってしまう場合があります。その際は、温浴をさせて皮を取り除く必要があります。

クレステッドゲッコーの全身が浸かる程度の大きさの容器に36度程度のぬるま湯を張り、10分程度浸からせます。この時、嫌がるような動作を見せた時は直ぐに終わるようにしましょう。

多頭飼いについて

クレステッドゲッコーは多頭飼いも可能です。ただし、メス同士であることと、同じくらいの体格であることが条件になります。

オス同士や体格差がある場合だと縄張り争いなどに発展することもあり、必要以上のストレスを与えてしまう原因に繋がってしまいます。尻尾の自切りや共食いの原因にもなりかねないので覚えておきましょう。

ハンドリングについて

クレステッドゲッコーを飼育する際、適度なハンドリングをするようにして、人に対する抵抗感を無くす必要があります。

最初のころはそのまま飛び回ろうとするので、タイミングを見計らってもう片方の手を使って個体を移動させる動作を繰り返します。これを繰り返すことで、ハンドリングさせてもらえるようになるでしょう。

クレステッドゲッコーがかかりやすい病気



クレステッドゲッコーを飼育する上で覚えておきたい病気があります。それがクル病と脱皮不全です。

クル病は、主にカルシウム不足が原因で発症し、骨の生成に異常が現れます。脱皮不全の場合は、正常に剥ける皮が体に残ってしまい、それが原因で血行障害が現れます。最悪その部分が壊死する危険性もあるので注意しましょう。

出典:クレステッドゲッコーのクル病|まさの森・動物病院
参照:https://www.masanomori.com/report_reptilia.html

クレステッドゲッコーの特徴と飼育方法を理解しよう



一見飼育が難しそうに見えても、特徴や飼育方法を理解しておけば誰にでもできるのが爬虫類飼育の魅力です。

クレステッドゲッコーは、他の爬虫類と比べると飼育環境を作るのが簡単な点も魅力の1つです。爬虫類飼育の入門として、まずはグレステッドゲッコーから始めてみましょう。
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