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フトアゴヒゲトカゲの餌は?あげるときのポイントや食べないときの対策法も解説

「フトアゴヒゲトカゲって何を食べるの?」
「フトアゴヒゲトカゲに与えてはいけないものは?」
「フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない場合はどうすればいいの?」
フトアゴヒゲトカゲを飼いたい人、実際に飼っている人は上記のような疑問を持っていませんか。

この記事では、フトアゴヒゲトカゲの餌について、成長期による種類や量、食性の違いについて解説しています。おすすめの商品もご紹介していますので餌を購入する際、参考にしてください。

本記事を読むことでフトアゴヒゲトカゲの餌について把握でき、フトアゴヒゲトカゲの餌を選ぶ際困ることがなくなるでしょう。

他に、フトアゴヒゲトカゲの餌を与える時のポイントや肥満の見分け方についても掲載しています。

また、フトアゴヒゲトカゲの食欲が低下したときの対処方法や獣医へ連れていく目安について知りたいときに参考にしてください。

フトアゴヒゲトカゲの食性とは?

フトアゴヒゲトカゲはオーストラリア原産の乾燥地帯に住んでいるトカゲです。

性格は温厚で飼いやすく、寿命は8年前後で成長も早いです。アダルトサイズは全長40~55センチメートルほどになります。

餌はベビーのころは昆虫メイン、ヤングになったら昆虫と野菜を両方、成体は野菜メインで時々昆虫を与えます。

フトアゴヒゲトカゲの餌の種類

フトアゴヒゲトカゲの食性はベビー、ヤング、アダルトで昆虫メインから野菜メインに変化します。

餌は昆虫といっても何種類かあり、コオロギ、デュビア、レッドローチです。ミルワームやジャイアントミルワーム、ピンクマウスを与えることもあります。野菜は様々な種類を与えます。ただし、野菜や昆虫のみだとカルシウム不足になるためサプリメントを使用します。

人工フードは昆虫、野菜、カルシウムすべて含まれた総合栄養食です。
  • コオロギ
  • デュビア
  • レッドローチ
  • ミルワーム・ジャイアントミルワーム
  • 野菜
  • 人工フード
  • ピンクマウス
  • サプリメント

コオロギ

ベビーの時は1日2回程、食べたがる分だけ与えます。

フトアゴヒゲトカゲ自体がベビーの時は小さいので体に合った小さいコオロギにします。体の成長に合わせ、エサを大きくします。

食べなかったコオロギは、フトアゴヒゲトカゲを噛む可能性があるため取り除くようにします。

デュビア

成虫で全長6センチメートル程のゴキブリです。動きが遅く、つるつるした面は登ることができないため、管理が簡単です。

コオロギより大きいため、Lサイズのデュビアは成体のフトアゴヒゲトカゲに与えやすいです。

レッドローチ

成虫で全長3センチメートル程のゴキブリです。デュビアと同様、つるつるとした壁を登ることができません。

動きが素早いため、フトアゴヒゲトカゲの食いつきが良いです。

デュビアより小さく、独特の臭気がします。

ミルワーム・ジャイアントミルワーム

ミルワームはタンパク質が豊富ですがカロリーの高い餌です。安価で手に入れ易いですが、与えすぎには注意が必要です。

ジャイアントミルワームはミルワームを巨大化したような風貌で、脂肪分が高い餌です。嗜好性が高く、フトアゴヒゲトカゲも好んで食べますが、こちらも与えすぎには注意が必要です。

野菜

フトアゴヒゲトカゲのヤングからアダルトでは昆虫の割合を減らし、野菜を主食に置き換えていきます。

フトアゴヒゲトカゲに与える野菜はスーパーで売っている一般的な野菜です。キャベツ、小松菜、モロヘイヤ、ニンジン、サツマイモ、カボチャなどです。

餌は何種類かを組み合わせて与えましょう。

人工フード

ミルワームやシルクワームなどの昆虫粉末、小松菜などの野菜、ビタミン、カルシウムを配合した総合栄養食です。

フトアゴヒゲトカゲは、ベビー用とアダルト用で人工フードの成分が違う商品もあります。トカゲの成長に合わせて与えます。

ピンクマウス

まだ毛の生えていない、生まれたてのハツカネズミがピンクマウスです。栄養価の高い餌です。与えすぎると肥満の原因になるため、週1回以下にしましょう。

インターネットやペットショップなどで購入できます。

サプリメント

フトアゴヒゲトカゲなどの爬虫類にはカルシウムパウダーが必須です。くる病を予防します。

昼行性の爬虫類にはビタミンD3もカルシウムの吸収を助けるため使用します。ビタミンD3は過剰摂取すると病気になることがあるので、使用頻度は2週間に一回程にします。

フトアゴヒゲトカゲにおすすめの餌

フトアゴヒゲトカゲは雑食性です。野菜や昆虫、人工フードを食べます。

野菜はスーパーに売られている野菜を与えますが、昆虫や人工フードはネットショッピングでも購入できます。

以下におすすめの餌を4つリストアップするので参考にしてください。

NPF コオロギ40g (コオロギ缶)

餌用コオロギには生き餌、乾燥、冷凍、缶詰タイプがあります。それぞれキープのしやすさや、生体が好むかによって選びます。

ここで紹介するコオロギ缶は生餌のように管理の必要がなく、開封しない限り保存できることがメリットです。

ヒカリ (Hikari) フトアゴゲル 60グラム

フトアゴゲルは人工フードの中の1つで、ベビー期からヤング期のフトアゴヒゲトカゲに与えます。

昆虫、野菜類、ビタミン、カルシウムを含むミネラルなどを含む総合栄養食で、殺菌済みのため細菌や寄生虫の心配もないです。

主食はフトアゴゲルのみで良いため、与えやすいです。

GEX フトアゴブレンドフード スティック

フトアゴブレンドフードのスティックタイプは粒が大きくなっており、成体でも食べやすいサイズです。

フトアゴヒゲトカゲの食性に合わせ、昆虫粉末、食物繊維、ビタミン、カルシウムをバランスよく配合した人工フードです。

デュビア

デュビアはアミノ酸やミネラルを豊富に含んだ栄養価の高い餌です。ミルワームより低脂質で高タンパクなのも特徴です。

また、コオロギのように鳴いたりせず、動きも鈍いので飼育しやすくサイズも豊富なため生餌として優秀です。

フトアゴヒゲトカゲに与えてはいけない餌

フトアゴヒゲトカゲは雑食性で、野菜も昆虫も食べます。しかし、野菜の中には食べさせてはいけない物や、与えるのに注意が必要な物があります。

与えてはいけない食べ物を知り、フトアゴヒゲトカゲの飼育に役立ててください。
  • 玉ねぎ・ネギ・ニンニクなどの刺激物を含む野菜
  • ミカン・バナナなどの糖分と水分の多い果物
  • きのこ類
  • 餌用ではない野生の虫
  • 人間用に加工・調理された物

玉ねぎ・ネギ・ニンニクなどの刺激物を含む野菜

ネギ中毒を引き起こし、溶血性貧血になります。玉ねぎやネギは、絶対にフトアゴヒゲトカゲに与えないようにしましょう。

ニンニクもネギの仲間であり、玉ねぎやネギ同様に溶血性貧血を引き起こすため注意が必要です。

ミカン・バナナなどの糖分と水分の多い果物

果物は糖分と水分が高く、糖尿病や痛風、下痢になる可能性があります。

果物は嗜好性が高くフトアゴヒゲトカゲもよく食べますが、他の野菜を食べなくなってしまうため、与えるのは月に1回程度にします。

きのこ類

きのこ類は生食すると中毒を引き起こします。野生のきのこは過熱しても毒を持つ場合があります。

きのこは栄養がありますが、その他の餌で補えるので与える必要はありません。

餌用ではない野生の虫

野生の虫もフトアゴヒゲトカゲは食べます。しかし、野生の虫は農薬が付着していたり寄生虫や病原体を持っていたりする可能性があるため、与えない方が良いです。

野草や野生の虫を与えると、フトアゴヒゲトカゲの健康を害する恐れがあります。

人間用に加工・調理された物

餌の中には、普段積極的に与える必要はないけれど、与えてみても良いものもあります。

しかし、人間用に加工・調理された物は与えて良いものではなく、摂取させる必要もないので避けるべきです。

フトアゴヒゲトカゲに与える餌の量

フトアゴヒゲトカゲは成長のステージに合わせて餌をあげます。

成長ステージはベビー期、ヤング期、アダルト期に分かれており、昆虫食メインから野菜食メインへ移行していきます。

餌を与える際は、カルシウムパウダーを必ず添加します。

餌の頻度は成長に従って少なくなります。
成長ステージベビー期ヤング期アダルト期
長さ30センチ未満30~45センチ未満45センチ以上
月齢~生後2、3か月~生後6か月生後6か月以上
餌の種類昆虫昆虫、野菜野菜、人工フード
餌の量食べるだけ少し残すくらい体型に合わせて
餌の回数1~2回、毎日1日1回2~3日に1回

ベビー期

生後2、3か月までで、体長30センチメートル未満程の大きさのフトアゴヒゲトカゲのことを指します。

餌は昆虫メインです。カルシウムパウダーを振りかけたコオロギやデュビアを与えます。

餌の量は食べるだけ与え、1日1~2回の複数回に分けます。

ヤング期

生後6か月程の、体長30~45センチメートル未満の大きさのフトアゴヒゲトカゲのことを指します。

餌は昆虫と野菜の両方です。徐々に野菜の割合を増やします。カルシウムパウダーは必須です。

餌の量は少し食べ残す程度に調整し、1日1回にします。

アダルト期

生後6か月以降の、体長45センチメートル以上の大きさのフトアゴヒゲトカゲのことを指します。

餌は人工フードや野菜メインで、昆虫はおやつ程度にします。カルシウムパウダーは必須です。

餌の量はフトアゴヒゲトカゲが肥満にならず、痩せすぎない量を与え、2~3日に1回にします。

餌をあげるときのポイント

フトアゴヒゲトカゲは成長に伴い、食性が変わります。ベビーのうちから野菜に慣れさせておくことで、野菜中心に移行するのがスムーズになります。

餌はピンセットから与えることにこだわらず、フトアゴヒゲトカゲに合わせて餌皿を使用するなどの工夫も必要です。

肥満はフトアゴヒゲトカゲにとっても万病の元なので注意しましょう。

成長期ごとに餌の内容と量を変える

ベビー期は昆虫メインで1日数回エサを与え、徐々に野菜の割合を増やし、エサの頻度を減らしていきます。

人工フードや野菜は慣れさせるために、ベビー期でも与えるようにします。

どの成長期でもカルシウムパウダーは必須です。

ピンセットを警戒しているときは餌皿を使う

ピンセットに怖がって寄ってきてくれないフトアゴヒゲトカゲもいます。その場合、返しのついたエサ皿にデュビアを入れておけば、段々慣れてきます。返しのついた皿はデュビアが脱走しないため、置き餌出来ます。

皿からピンセットで与えると、徐々に慣れていきます。

野菜を食べないときは昆虫は先に与えない

昆虫のほうがフトアゴヒゲトカゲの食いつきが良いため、先に昆虫を与えてしまうと、野菜には見向きもしなくなってしまいます。

空腹の状態で野菜を与えると食べ始めることがあるので、先に野菜を与えるようにします。

死因のひとつでもある肥満に気を付ける

肥満は餌の与えすぎでなります。餌を与えすぎると、消化不良を起こし突然死したり、糖尿病や痛風を引き起こしたりする原因になります。

肥満は死亡リスクが上がるので気を付けましょう。

フトアゴヒゲトカゲの肥満の判断基準は?

歩くときにおなかを引きずる、脇の下に脂肪があり膨らんでいるなど、目に見える場合は肥満状態です。

フトアゴヒゲトカゲの適正体重は個体差がありますが、基準としては骨盤に触れることができる、足の付け根のくびれが分かる状態が良いです。

食事の前後最低1時間以上は電球を点灯させる

フトアゴヒゲトカゲは昼行性のため、暗いと寝てしまいます。

明るく、体が温まっている状態でないと消化不良を起こし、病気の原因になります。

フトアゴヒゲトカゲの体を温め消化を助けるために、食事の前後は1時間以上部屋を明るくし、バスキングライトを照射しましょう。

餌を食べないときの対策法

フトアゴヒゲトカゲも食べムラがあります。餌に飽きて食べないことや、体が冷えて消化不良になっていることもあります。

病気や他の要因の可能性もあるので、自分でできることは試し、異常を感じるようなら獣医に相談しましょう。

違う餌を与えてみる

フトアゴヒゲトカゲも餌に飽きることがあります。

毎日同じ野菜を与えると食べなくなることもあります。栄養も偏るのでいろんな種類の野菜、人工フード、昆虫などの餌をバランスよく与えるのが重要です。

温浴をさせてみる

温浴をすると新陳代謝アップが期待できます。胃腸の働きが活発になると排便も促進されます。

温浴は週に1~2回ほど、35度くらいの水温で、フトアゴヒゲトカゲ顔が出るくらいの水位のお湯を使用して行います。1回5~10分ほどで切り上げます。

獣医さんに相談してみる

フトアゴヒゲトカゲも病気にかかります。

アダルトは2週間ほど餌を食べなくても平気ですが、ベビーはアダルトほど強くないので餌を食べなくなったらすぐ獣医に相談しましょう。ただし、アダルトでも全く餌を食べなかったり、下痢が続いたり、異変を感じた時は速やかに獣医に連れて行くようにします。

異変は放置せず、早期発見、早期治療が大事です。

フトアゴヒゲトカゲの餌について知ろう

フトアゴヒゲトカゲは雑食性のトカゲです。

ベビー期、ヤング期、アダルト期と分けられ、それぞれ餌の種類、量や回数も異なります。餌が多ければ肥満の原因となり、糖尿病や痛風といった病気になる可能性があります。

食べすぎは消化不良の原因となり、突然死することもあります。

フトアゴヒゲトカゲの餌について知り、病気や突然死などを防ぎましょう。
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